植月の角土俵 ©岡山県観光連盟
文 アンサンブルVineさんに続きもう1団体。
2021年度室内合唱部門:第1位!
女声合唱団ソレイユ
https://www.facebook.com/soleilsaga/
(女声24名)
一同 拍手!
文 課題曲F3 夜来香からもう……
B 参りました!
A もうね、フレーズも語感も
キッチリ、ハイレベルで。
C 「樋口先生の言うとおり!」
じゃなく、先生のやりたいことを
みんな把握してそれぞれが納得し
歌っているという。
文 そうそう、先生があれこれ
指示を出すんじゃなく、
方向を示すだけなんだよね。
B だから自発性も感じられて。
文 安定感といい、ホント横綱!
B 声が室内部門の中でも
凄く大人の声だと感じました。
文 単純に音量と響きが
見た目の人数の
倍くらいの印象なんですよ。
C しかも響きに埋もれることなく
28小節の掛け合いなんか
全部クリアに聞こえて。
文 この演奏のまま
「夜来香」決定版!と出されても
不思議じゃ無いかな。
B 解釈は他の団体と
ちょっと違った箇所も
あったんですけどね。
小細工せず、
怒濤の寄り切りで聴かせてくれるから
説得力がとてもありました。
文 違う解釈でも「アリだな!」と。
自由曲1曲目Gustav Ernesaks
「Sinu aknal tuvid (窓辺の鳩)」。
アルトの旋律がとても上質な
「歌」になっていて。
A そうそう。
たいてい女声合唱団って
ソプラノに歌える人が多いんだけど
ソレイユさんは全パート旋律を
歌える人がいますね。
C ……ひたすら聴き惚れた(笑)。
B バーン!とフォルテッシモも
押し出して来るんですけど、
すっごいピアニッシモが
いちばん美しく、心に響いて。
A ブレない、安定している。
ピアニッシモの持続って
声楽的に難しいから
たいてい曖昧になっちゃうんだけど、
ソレイユさんのピアニッシモは
メゾピアノみたいに
「歌える範囲」だから。
文 なるほど。
最後の叙情的な箇所も
深く染みてくるようでした。
自由曲2曲目Florent SCHMITT
「Ⅴ.Gisvres-Conti
(ジーブル埠頭)」は?
B フランス語の語感、
リズムに上手く乗ってましたね。
C フランス語をしゃべれない人たちが
この曲をここまで歌えるんだ~って。
A わかるな。
ニュアンスなど
「それっぽい」んだよね。
文 タモリの4ヶ国語麻雀みたいな。
B その比喩は適切なのか(笑)。
C フランス人に聴かせたいくらい。
自分たちのものにして歌っている。
文 シュミットの洒落た感じもあってね。
C それを支えるピアノの白鳥佳先生。
ガンガン弾いてるけど、
歌も負けていなかった!
B この曲がいちばん横綱感があった!
A 突っ張り一閃!ドーン!!ってね。
C いやぁ、本当に横綱相撲。
殿堂入りしても良いんじゃない?
文 …しかし、麗しい女性の集まりに
「横綱、横綱!」と連呼するのは
はたしていかがなものか(笑)。
B 女性の偉い方というと……
C じゃあ、皇后さまとか?
A うん、昭和天皇の
香淳皇后さまみたいな
貫禄がありますよね。
文 角界から皇族へ……。
これからは「ソレイユさま」と
敬称を改めなければ(笑)。
ツイッター、メールの感想です。
ソレイユさんは課題曲・自由曲ともに素晴らしい演奏でした。
貫禄の演奏 大人の声で大人の音楽作りに思わず唸った
語感、フレーズ美しい
表現力素晴らしい
私の性格上皆が推す団は投票しないのですが(笑)、それでもあれだけ自由曲を自然に自国語の様に歌われると入れてしまいますね!
ジオン軍の様に「圧倒的じゃないか。」でした!
安定の絶対王者。
声がよく響くことは大前提で、艶やかでそれでいて軽やかなので、外国語で歌詞がよく分からない自由曲も楽しさが伝わってくる。
先日の高校を含め、やはりダントツのF3。
そして、自由曲も響き、発語、音楽の流れ、すべてに申し分なく、「横綱」の風格でした。
♪夜来香 最初の第一声から深い響きに夢中になりました。
凄かったです!
また、伸びてくる歌声に体が芯から熱くなります。
合唱が持つ力を実感した時間でした。
課題曲は油絵のように濃色の表現が印象的。
自由曲2曲目、シュミットのピアノつきの曲は初めて聴いたのでとても新鮮。
フランス音楽らしいお洒落な音がとても魅力的だった。
ソレイユさんの演奏は、しなやかな第一声を聞いた瞬間に何とも心地よくリラックスした気持ちに。
気高さと引き出しの多いニュアンスにほっこり聞き入ってしまいました。
素晴らしかったです…!
改めて結果です。
【観客賞・室内合唱部門】
第4位 倉敷少年少女合唱団
第3位 マトリカリアコール
そして同票第1位は…
アンサンブルVine
女声合唱団ソレイユ
でした!
観客賞・室内合唱の部第1位ということで、女声合唱団ソレイユ団員さんからメッセージをいただいております。
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この度は、観客賞1位という素晴らしい賞を頂くことができ、団員一同とても嬉しく思っています。ありがとうございます!
今年は特にコロナ禍で、今まで当たり前にできていたことができなくなって、暗闇の中を模索しながら出場した年になりました。
合唱をしていいのだろうか、集まって歌っていいのだろうか、県外に出てもいいのだろうか。自問自答の繰り返しでした。
それでもやっぱり私達は合唱が大好きです。しばらく会えなかった時期を越えて、大好きな仲間と歌い合えた時、感動もひとしおでした。
今回、練習日数は限られましたが、それでもいい演奏をしてお客様に楽曲の良さ、おもしろさを伝えたいと、集中してがんばりました。それが皆様の心に届いたなら本当に幸いです。
最後になりましたがこの企画を実行してくださった文吾さん、そして会場や配信で演奏を聴いてくださった皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました!
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団員さん、こちらこそありがとうございました。
あんなに危なげなく、安定感ある演奏を聴かせてくれたソレイユさんにも、やはりコロナ禍で色々あったんだなぁ、としみじみ感じてしまいました。
それでも迷いながら、こうして岡山のステージに立たれた原動力はやはり「私達は合唱が大好きです」という、シンプルだけど、力強い言葉。
今後も、ソレイユさん、いや「ソレイユさま」の素晴らしい演奏に期待しております!
そうそう、こちらの限定CD、まだ在庫がすこぅし残っているようです。
無くなる前に是非ご購入を!
(同声合唱部門第5位の座談会へ続きます)