観客賞座談会・同声合唱の部 その2

 

 

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虫明迫門の曙 ©岡山県観光連盟



続いて3位!


monosso

https://twitter.com/monosso_kagawa
(女声33名)

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文 課題曲F1、
  O sacrum convivium
  始まりから
  「こういう曲なんだ!」


B 最初から曲のイメージが
 豊かに伝わってくる。
 指揮の山本さんの
 得意なところですよね。


C 3声の絡み合いも
 クリアに聞こえてきました。


 そうそう、
  アルトもしっかり
  低音を鳴らしてね。


C コンクールで聴いて
 笑顔になることって
 少ないんだけど
 2016年のmonossoの課題曲F1。


 あぁ、あの一列になって歌った!


C あのナイチンゲールの名演奏に
 通じるものがあって嬉しくなった。


A 大いに喜んでいる聖餐という(笑)。
 あと、流れがとても良かったです。
 流れてるな~って。


B 確かに。
 こういう曲って
 止まりがちな演奏が多い中
 前に進んでましたよね。


A 宗教曲として
 音楽の持っている広がりと、
 神様に届けたいという
 心の広がり、
 両面を備えた演奏でした。


文 自由曲:瑞慶覧尚子
  「約束」は?


C 言葉のニュアンスを
 伝える面でピカイチ!
 ソプラノの
 「ていねいに生きて行くんだ
 そこに泣きそうになったし、
 「刹那」という言葉に
 ドキッとした。


B 詩人の淵上毛錢を
 知っている人なら
 この詩、言葉の持つ切迫感が
 わかるだろうけど。
 でも、知らなくてもきっと
 「ただ事じゃ無いな……」という
 雰囲気が伝わってくると思う。


 なんか、
 「合唱」の意味がある演奏、
 って気がしたな。
 たまに「なんでハモってんの?」
 そんな演奏を他団体で
 聴くことがあるんだけど。


B 和声全否定か(笑)。


 いや、monossoさんの演奏はね、
  ユニゾンからハーモニーへ行くとき、
  心がふくらんだ結果の
  和声と感じられて。
  ちゃんと感情の動きと
  音楽が連動しているんだよな。
  その和声も陰りがあったり、
  鈍く輝いていたり……。


B 文吾さん、
 そういうこと言うの
 好きですよね(笑)。
 こないだは
 「言葉聞かせるだけだったら
  朗読でいいんじゃない?」とか。


 「なんで1パートに
  数人以上揃えるの?」とかね(笑)。
  monossoさんは和声や
  多人数で歌うことも含めて
  合唱への根源的な疑問に
  返らせてくれるときがある。  


A 高校生が演奏する機会が
 多い曲なんですけど
 高校生の演奏とは
 違った面がいろいろと
 見えましたね。


B うん、高校生では難しいような
 言葉の表現やニュアンス、
 気持ちの表し方をやっていた。


A monossoさんの演奏で
 この曲のさらなる可能性が
 示された気がします。





メール、ツイッターの感想です。



monosso、まずこの音が好き。
音としても歌としても深みがあって奥行を感じさせる。


課題曲は透き通った三声の絡み合いが美しく、特にアルトの柔らかで深みある支えが心地好い。
自由曲は詩人の思いを繊細な歌声で切々と表現、輝かしくもそっと寄り添うピアノの音色も相俟って心に沁みる演奏でした。


とても品がよくて好き


F1にも自由曲にも歌い手の祈りを感じる演奏。
自由曲の歌詞を噛みしめさせられる。
ハーモニーがすっと心に入り込む。


そりゃあもちろん^_^(投票)


課題曲・自由曲ともに曲の良さを最大限引き出した演奏でした
自由曲の選曲( இωஇ )ウワーン


モノッソさんの表現する世界が、とても好きです。


日本語の言葉捌きがとても好きです。
囁くようなpと包容力のあるfがどちらも心地よく聞いていました。
山本先生の息遣いが随所で聞こえてきたのは、配信ならではの醍醐味でしょうか?笑


それまでも素晴らしかったけどピアノが入ってから更に更に素晴らしかった。


自由曲『約束』は、歌声とピアノと同化した音楽に呼吸を忘れました


monossoもめちゃ良かった…
充実感のあるF1はずっと聴いていたくなったし、約束は言葉一つ一つに思いがこもってて淵上毛錢の世界に引き込まれた


個人的に好きだったのは圧倒的にmonosso。
言葉が「聞こえる」のではなく「伝わってくる」演奏で心を打たれました。





 



続いて2位!


La Pura Fuente
https://twitter.com/la_pura_fuente
(女声20名)

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A ステージコート、
 むっちゃかわいかった!


C そう、スカートがカラフルで!


A 意外とああいう衣装は
 見ないですよね。
 課題曲F3 夜来香、
 メリハリがとてもありました。
 マスクしてるのに日本語も
 凄く明瞭に聞こえて。


 本当に!
  発声が非常に素晴らしいですね。
  マスク越しでここまで鳴るのか!
  みたいな。
  あんなに言葉がハッキリして、
  マスクしてるとは・・・。
  みなさん本業は腹話術師?


B 腹話術師多すぎ(笑)。


C テンポもあまり変えず
 あっさり目だったんですけど
 ちゃんと内容が伝わってきました。


A しかもパートに抜けが無く
 音楽に説得力もあり。


C こんなこと言うと誤解されるかも。
 ……若い声なんだけど、
 なにかセクシーさみたいなのも
 感じてしまって。


 (笑)。
  一昨年の課題曲「白鷺」にも
  そういう色気、艶みたいなのが
  ありましたね。


B この時代、男がそれ言うのは
 ちょっと抵抗があるけど(苦笑)
 作品に魅力を加えてました。
 ラプーラさんの特長なのかも。


文 自由曲1曲目、デュブラ
  「Laudate…(讃えよ…)」。
  良いなぁと思ったのは
  わりあい単純な作品なんだけど
  流麗だし、フレーズを長く取り、
  さらに自然な明るさと優しさを
  感じさせるところ。


B 他とは違う団体ですよね。
 こういうシンプルな曲にこそ
 実力があらわれる。


A 数年前から演出を付けたり、
 ボンゴと共演だったり
 幅を広げようとする意志は
 あったと思ったけど。


 加えて東京国際合唱コンクールで
  ロマン派の曲をとても上質に
  演奏されるようになって。


A 旋律が上手く歌え、
 さらに音楽的な深さも。
 真の実力をたくわえている団体。


 そうそう。
  リズムの難しさや
  音響効果だけの団体じゃない。


A この曲の楽譜は
 最初にテンポ記号がある以外は
 何も指示が無いんですけど、
 演奏に自然な緩急がありました。
 作品をよく理解して、
 生き生きとした表現を作り上げていた。


  2曲目のプラウリニュシュ
   「VAKARDZIESMAS(夕べの歌)」
   インパクトありましたね~。



C 動きが「カルメン」!
 そんな感じがした(笑)。
 また新しい一面を見せるような。


A 身振り手振りも日本人じゃなく
 外国人みたい。


B さらにマスクで顔が隠れ
 カラフルなスカートでしょう?
 「いつの間にラトヴィア人に
  変わったんだ??」(笑)


 腹話術師にラトヴィア人と
  ラプーラさん忙しいな(笑)。


B 演出が浮かず、
 歌をさらに引き立てる理想の形。
 本当に良かったですよ!


A 自由曲になって
 さらに声が
 伸びやかになりましたよね。


C 先生について行くだけの団体から
 完全に脱皮して、
 ソレイユさんみたいな
 指揮者のやりたいことを咀嚼し
 自分たちの表現が
 出来てきている印象が。
 この2曲目のような作品は
 自発性が無いと歌えないと思うので。




メール、ツイッターの感想です。



夜来香の歌い出しがとにかく素晴らしくてそれからずっと惹き込まれた。


F3は高校部門も含めて日本語が一番自然に聴こえた。
音も張りがあってかつ聞きやすい。
自由曲2曲目の振り付けがとてもかっこいい。
これが大人のお姉さんの演奏!


こんな幼稚で安直な言葉は使いたくないんだけど… フェンテ神か??
何から何までハイレベルすぎた


声の力強さとハリがパワーアップしてた印象。
自由曲は民族的な音楽の世界観が、言葉の壁を越えて伝わってきた。


とにかく完成度が桁違い。
魅せる合唱がお見事でした。


豊かな響きだったと思います。
課題曲は、若々しい音楽だったと思います。
自由曲のうち、デュブラ作品は、歌ってみたい、と思わせてくれた演奏。
そして2曲目は、皆さんが好きなんだろうなと思いながら聴きました。


浄化されました。
もう声が!天使かと!
3曲通して安定していて素晴らしかったです


Fuenteの自由な(イカツイ?)振付け


F3のみずみずしさが最高。
ダイナミクスと言葉の統一感が素晴らしかったです。
Fuenteさんのなにが凄いって、発声と踊りと言葉がちゃんと結びついてたからバルト音楽に最適な音楽作りをしてた事なのよね。
高校の時から求めてた表現の最適解を目の当たりにした気分。




(第1位の感想に続きます)