ハーモニー200号に寄せて





全日本合唱連盟のハーモニー誌に200号お祝いのメッセージを載せてもらいました。

 

 

 

錚々たる著名人のお名前に混じった「文吾」の違和感よ・・・。



「岡山全国大会あれこれ」


「観客賞スポットライト 大学ユース部門 その1」


「観客賞座談会・大学ユースの部 その1」


このように毎年、全日本合唱コンクール全国大会、大学ユース・室内・同声・混声合唱部門全団体のご紹介と、演奏の感想を座談会形式で行っております。
(ハーモニー記事からいらっしゃった方向け)


メッセージに書けなかったこととしては、各合唱団1団体を取材し見開きで取り上げる「クローズアップ」は記憶に残っていて。
あとやはり坂元勇仁さんがされていたときのインタビューが面白かったなあ!

同じく200号お祝い記事へご寄稿なさっている元編集委員:中嶋啓文さんの「作曲家シリーズの再評価」は確かに。
作品リストも、過去記事の後に追加された完全版をお願いしたいですね。
「合唱連盟で検討中の企画や直面する課題をまな板にのせ」ることも確かに!
新実徳英先生も書かれていますが、「合唱人による、合唱人のための、合唱人の」合唱界、その壁を壊すのは何なのか?
壁を壊す試みの紹介(例えばNコンPOPS課題曲の総括やアニソン合唱団など)や成功例、商業音楽プロデューサーから観た合唱界への提言や座談会などあったら面白いかも。


今号のハーモニーもピアニスト:織田祥代先生のエッセイ。
昨年の全国大会:コンビニさんの指揮者がいらっしゃらない状態での演奏に触れられて。
元NHKアナウンサー:加賀美幸子さんへのインタビュー。
作曲家シリーズでは大熊崇子先生(座談会参加者に片岡輝先生、橋本祥路先生が!)。
などと盛りだくさんなのですが。

個人的に「お!」と思ったのが今年の全日本合唱コンクールの課題曲「合唱名曲シリーズ」へのアプローチ記事。
G3:大中恩「草原の別れ」で新実徳英先生が書かれている「色彩をいかにして表出するか」という文章。
日本の合唱は高レヴェルだが定量的なものに偏りがちで、色彩や情感などの「定性的」な領域へのアプローチはもう一つ、と。
「定性的」な表出にも単純に「心や気持ちを込める」方法を示さないのが新実先生らしい。(詳細は本誌で)
こういう面でのアプローチは、やはり「感動を分析してしまう拒否感」で、定量的表現よりはあまり見かけないような。

そしてコラム「関西その日その日」の本山秀毅先生。
合唱に関わる「コロナ後」について、「マスクのまま歌う」など7項目にわたって、かなり厳しい未来を予測されていて。
でも、それを見つめた上で、進む道を考えなければいけないのだろうなあ。


・・・などと、刺激になる記事がいっぱいのハーモニー誌。


読もう!ハーモニー!!