CANTUS ANIMAE&Chœur Chêne&Combinir di Corista&MODOKIジョイントコンサート《三善晃の世界》

 

 

CANTUS ANIMAE&Chœur Chêne&Combinir di Corista&MODOKIジョイントコンサート《三善晃の世界》


当日のツイッターの感想を手直しして掲載します。

 

《日時》
2021年10月17日(日)

 

《会場》
ザ・シンフォニーホール(大阪)
https://www.symphonyhall.jp/

 

《プログラム》※順不同
CANTUS ANIMAE
混声合唱と2台のピアノのための「交聲詩 海」(作詩 宗左近)
指揮 雨森文也

 

Chœur Chêne
合唱組曲「五つの童画」(作詩 高田敏子)
指揮 上西一郎

 

Combinir di Corista
混声合唱とピアノのための「やわらかいいのち三章」(作詩 谷川俊太郎)
指揮 松村努

 

MODOKI
混声合唱曲「嫁ぐ娘に」(作詩 高田敏子)
指揮 山本啓之

 

シンフォニーホール前



4団体ジョイントコンサート「三善晃の世界」終演。


各団体、コロナ禍で活動が非常に難しい中、演奏会自体が奇跡とも思える。
4団体の団員も減り、慣れないマスク歌唱で傷が無かったとは言えない。
しかしそれぞれの歌への「心意気」が強く響いて来た。
栗山文昭先生が指揮された合同合唱の三善晃「であい」では「夢見ましたね みんなで」の詩に涙。
栗山先生の手が振られる瞬間の、約150人が一心に集中した素晴らしい時間を体験することができた。
アンコールの「鳥」の語りでは、各団体の指揮者氏それぞれが分担された良い演出。

 

 

トイレの横に置かれたホールスタッフによるメッセージ
ホスピタリティも感じられる良いホールでした

 

 


浅からぬ縁の方々が企画されたのもあるし、当初の企画(演奏4時間に迫る?大阪と東京の2公演?各指揮者が他団体を指揮⁈)も聞いていたし、コロナ禍で延期、しかも緊急事態宣言の兼ね合いで直前の中止も危惧していただけに、こうして無事に開催されたのは、本当に感無量です。

 

TLを眺めると絶賛ばかりなので(もちろんこういう状況下での開催に、どれだけの困難があったかは想像に難くないのですが)、へそ曲がりに苦言を書けば。
やはり各団体で三善晃縛りは、その団体の最良のものが出せたか疑問に思う時間が。
演奏会コンセプトとして美しいのは分かるけど、ここは各団体の得意技を聞きたかった気も。

 

前述のように、団員の減少、奪われた本番、慣れないマスク歌唱で、各団体の過去の良演奏を聴いていた身としては残念、と言うよりも「コロナめ!悔しい!」と思ったし。
終演後、おそらく大阪・地元の人が演奏後に呟いた「MODOKI、良かったね~」には、「MODOKIは良かったけど!もっともっと良いんですよ!!」と大声で叫びたくなった。

 

でもね、最近合唱やそれ以外の、プロフェッショナルの演奏ばかり聴いて、「アマチュアの合唱を聴く意味って何だろう…」と疑問に思っていた自分には。
各パートのバランスが悪くとも懸命に音楽を繋ぐMODOKIや、前日の東京都大会で、全く声が枯れてしまったCANTUS ANIMAEの演奏を聴いて、答えを受け取った気がしたんですよ。

 

届かないが必死に伸ばした手の、強ばった指の先。
出せないけど出そうとした声の懸命に張り詰めた身体。
届いていないし、聴こえないけど、その音を、光を、自分は聴いたし、見た、感じた。
それがアマチュアの演奏を聴く意味だと。

 

もちろんプロとアマチュアがそこまで明確に分けられている訳でも無いです。
でも、足りている、減点が少ないことに意義を持つはずの、コンクールが縁で集まった団体に、「足りなくても好きでいて良いんだ!」ということを教えられた、貴重な演奏会だと思いました。
今日の演奏会に尽力して下さったみなさんに、本当に感謝です。

 

あと昔、札幌での古巣の合唱団飲み会で同席した方に、演奏会終了後に声をかけられ。
今日は札幌の秋の市民合唱祭だったと。
見せてくれた古巣の合唱団の集合写真に、長い間合唱を休んでいた懐かしい人の顔を見つけ、嬉しさと同時になんだか泣きたくなりました。続けていれば。休んでも、続けてさえいれば。

 

さよならは 別れではないのですね
(三善晃「であい」より)

 

 

ただ優れた、良い演奏会だっただけではなく。
今後生きていく上で核となるような。
演奏後にも長く、多くのものが残り続ける演奏会でした。