観客賞スポットライト 同声合唱の部 その2

 

観客賞の投票についてご説明します。

 


参加資格:
「大学ユース部門」「室内合唱部門」
「同声合唱部門」「混声合唱の部」、
それぞれの部門、全団体を聴いていること。
(その部門の出演者は投票できません)


そして昨年に続き今年もLIVE配信が予定されていますので、配信で全団体を聴かれた方も投票できることにします!

 

投票方法は2つあります。
※生演奏を聴かれている方と、配信を聴かれている方ではハッシュタグが違うので注意!

 

 

1)ツイッターによる投票

投票方法:ご自分のツイッターアカウントで「同声合唱部門」なら
生演奏を聴いた方はハッシュタグ 

#同声合唱22

 

 

配信を聴いた方は

#同声合唱22H


を付け。

20日同声合唱の部終演(12:57)から審査発表前まで(18:10)に良かった2団体を書いてツイート。
※できれば審査発表直前では無く、終演後すぐにお願いします。

その際、各団体の後に感想を書いていただけると、とっても嬉しいです。
1団体だけの投票でも結構ですよ。
3団体以上を書かれると無効です。すみません・・・)

※前回、ハッシュタグを間違えた方が何人かいらっしゃいました。
1文字でも間違うと捕捉できないので正確にお願いします!


ツイート投票の例:

メンズヴォーカル●● 漢を感じる迫力ある演奏!
▲▲レディースコア 繊細で正確なハーモニーに聴き惚れました。
#同声合唱22

 

ツイッターアカウントを持っていない方は

2)メールによる投票

投票方法:メールアドレス
bungo0618*yahoo.co.jp
(↑ *を@に替えて下さい)
良かった2団体を書いて送って下さい。

件名は「観客賞」で。
締め切りの時間はツイッターでの投票と同じです。
※できればメール投票にもハッシュタグを付けていただければありがたいです。

いかがでしょうか?
つまり


1)その部門の出演者じゃない全団体聴いた人が

2)2団体もしくは1団体を書いて

3)生で聴いた人はハッシュタグ #同声合唱22
  配信で聴いた人はハッシュタグ #同声合唱22H (←最後に【H】を付けるのを忘れずに!)

4)部門終了後すぐに投票

…してくださると、とってもありがたいです。

 
たくさんのご投票をお待ちしています!

 

伊勢神宮・内宮の正殿(伊勢市)
提供:三重フォトギャラリー

 


今回は昨年チャンピオンの男声合唱団から!

 


4.東京都・東京支部代表

合唱団WAKAGE NO ITARI

https://twitter.com/WAKAGE_choir

(男声41名・2年連続出場)


昨年初出場のWAKAGEさん。
団名も「若気の至り」によるもので、聴くまではちょっとだけ軽く見ていたところもあったのですが(ごめんなさい)。
しかし、結果は金賞&文部科学大臣賞!

 

WAKAGEさんは響きが軽やかで
流れを重視するような。
課題曲のM3 コンポジションも
音楽を止めない。
東京の団体っぽさがあった。
スタイリッシュ!


自由曲:三善晃「路標のうた」
2群合唱を巧みに
コントロールしていて。
真下先生上手いなー!って。
どちらかと言えば
課題曲と同じく現代的な演奏だった。


あらゆる要素がバランス良く纏まった演奏。
ハーモニーがびしっとはまり、
要所要所でおいしい音が聴ける。
課題曲は低音をすっと支える安定のベース、
味のある旋律を唄うテナーの組み合わせにぐっときた。
路標のうたはクレバーな音のなかに
ハートの熱さも感じる。

……と、とても好評でした。

 

WAKAGEさんの今回の演奏曲は

●課題曲
M4 花と画家(「そのあと」から)
谷川俊太郎 詩 
上田真樹 曲

●自由曲
「6.ごびらっふの独白」(男声合唱組曲「青いメッセージ」より)
草野心平 詩
高嶋みどり 作曲

昨年は自由曲に三善先生の「路標のうた」を選ばれましたが、今回は高嶋先生の「青いメッセージ」からと、また傑作を!

団員さんからメッセージをいただいております。

 

皆様こんにちは!東京からやって参りました「わかげ」こと合唱団WAKAGE NO ITARIです。昨年に続き全国大会の舞台で演奏できることを嬉しく思います。
2022年は東京都合唱連盟の主催事業に加えて、おかあさんコーラス東京支部大会へのアトラクション出演、ジョイントコンサートや賛助出演など多くの本番に恵まれた1年になりました。全国大会はそんな2022年最後の本番となります!

当初はM3 平林を選ぶ予定で、作品のイメージを膨らませるために指揮者の真下さんによる一席披露の場があったこともありました。
そんな中、コンクールの演目を決める際に真下さんの「シードで1年間、作品に取り組める今年だからこそ、敢えてわかげがあまり得意でない作品を選んだ方が今後のためになるんじゃないか」という一声で、最終的に花と画家に決まりました。歌えば歌うほど課題が見えて四苦八苦することもありましたが、それ以上に魅力が詰まった素晴らしい作品です。

今年の自由曲は男声合唱組曲《青いメッセージ》から「ごびらっふの独白」です。
言わずと知れた男声合唱の名曲で、これまで数々の名演が生まれており、「ごびらっふと言ったらこの演奏!」と思い浮かべることができる方もたくさんいらっしゃるかと思います。全国大会ではこれまでになかった新しい「ごびらっふの独白」像を目指して歌わせていただきます!どんな「ごびらっふ」になるのかはコンクール当日のお楽しみ。皆様に思いっきりの幸福(るてえる)を届けられますように。

第1回演奏会に撮影とのこと。

 

ありがとうございました。
自由曲の「ごびらっふ」に関してはYouTubeで東京都大会の演奏を聴かせていただきましたが、冒頭のハーモニーの作り方、叙情的な旋律、リズミカルな部分と「ここぞ!」という箇所の押し出し、そしてクライマックス……と歌い分けに知性が感じられる素敵な演奏と思いました。
「これまでになかった新しい『ごびらっふの独白』像を目指して歌わせていただきます!」とのことで、全国大会の演奏にも期待してしまいますね。
なんと言ったって同声部門最初に出場の、男声合唱団Le Terreさん団名の理由(のひとつ)でもある深く愛されてきた作品なんですから!

そして課題曲M4「花と画家」へ至る過程も興味深かったです。
真下先生の「平林」一席披露……?は置いといて。
「シードで1年間、作品に取り組める今年だからこそ、敢えてわかげがあまり得意でない作品を選んだ方が今後のためになるんじゃないか」というお言葉。
過去に別指揮者の「シードは遊べる!」という言葉もありましたが、敢えて得意ではない作品に取り組む姿勢。
自由曲も、燦然と輝き名演が連なる傑作にまた新たな印象を加えようとする。
「その意気や良し!」とWAKAGEさんの挑戦に大きく手を叩いてしまいます。

 

2023年3月5日に第2回演奏会を開催します。
昨年に負けないバラエティ豊かなプログラムとなっている中、今回一番の注目は宮崎県から有川サチ子先生をお呼びして演奏する男声合唱曲集《そのひとがうたうとき》です!
通常チケットに加え、当日は有料でLIVE配信も実施し、全国どこからでも演奏を楽しめるようになっています。皆様ぜひご視聴ください!

 

藤嶋美穂さんの新曲や、清水脩先生の懐かしい曲。
そしてなんと言っても有川サチ子先生の客演指揮と非常に興味を惹かれる演奏会ですね!
生演奏でも、LIVE配信でも多くの方が観られますように!

 

 

続いて初出場の女声合唱団の登場です。

 

 

5.東京支部・東京都代表

mokumé

(女声39名・初出場

 

初出場おめでとうございます!
これまた面白い団名の団体。
どういう経緯で創団されたのでしょう?

団員さんからメッセージをいただきました。

 

皆さん初めまして、mokuméです!
この名前を初めて耳にする方も多い方と思いますが、それもそのはず。私達は第77回全日本合唱コンクールに出場したいという想いで結成された団体です。
きっかけは「ただサウンドが美しいだけではなく、心の底から抉られるような、表現力豊かでドラマチック、かつパワフルな女声合唱をやりたい」という想い。そして、あい混声合唱団の団員でもある作曲家の宮本さんが作り上げた課題曲F4「定点観測」に挑戦したいという声。さまざまな想いが重なり、あい混の女声メンバーが中心となって声かけを行い、多様なバックボーンを持つメンバーが集結しました。
課題曲F4「定点観測」では、音のグラデーションを意識した練習を重ねてきました。音が一定の形で止まることなく、広がり変化する歌い方を模索。練習回数が少ない分、団員一人ひとりが主体的に表現して積み重ねてきました。

 

なるほど、mokuméさんは今回室内合唱部門で出場される「ゆめの缶詰」さん、混声合唱部門で出場される「あい混声合唱団」さんと同じ、相澤直人先生が指揮者の団体なんですね。
それにしても宮本正太郎先生作品への思い入れっぷりは、同じ団員というだけではない深いものを感じます。
mokuméさんの自由曲
「2.アウギユスト」
「4.明日」
(「不可思議のポルトレ〜与謝野晶子の四つの詩〜」より)
与謝野晶子 作詞
信長貴富 作曲

与謝野晶子の四男・アウギュストへの深い愛情を劇のようにお茶目に表現した「アウギユスト」。
「私の前にはまだまだ新しい無限の明日がある」と強く未来を信じる「明日」の2曲。

 

自由曲は、課題曲とは異なる感情を露わに出来る曲を求めて選曲しました。そうしてたどり着いたのが与謝野晶子作詞の「アウギユスト」「明日」です。独特の世界観に惹き込まれる詩とメロディー。女性詩人の詩に対して、女性(声)だからこそ表現できる力強さ、エネルギーを感じさせる曲でもあります。

全国大会で再びこの曲を演奏できる素敵な機会に恵まれ、団員一同身が引き締まる思いです。演奏いたします3曲で異なる世界観を表現できるよう、練習しています。本番は「曲が喜ぶ演奏」を目指して舞台で躍動したいと思います。

(文吾より:今回のコンクールを機会に立ち上げられたばかりの団のためちょうど良い写真が無いそうで、この企画のため練習日にわざわざ撮影していただきました。
 演奏曲の楽譜も写していただき、本当に感謝です!)

 

ありがとうございました。
初舞台の東京都大会の演奏をYouTubeで聴かせていただきましたが、女声らしい輝きと説得力が存在する演奏で、本当に感服いたしました。
「明日」の優れたピアノに乗ったリズム感と両立する発語の明晰さも素晴らしかったです。
全国大会でも「曲が喜ぶ演奏」を大いに期待したいですね。

そう言えば「なぜmokuméという団名なんだろう?」と疑問に思った私に、親切な方がこっそりヒントを与えてくれました。
「mokuméを漢字にすると木目。これって『ある方』の最初の一文字じゃないですか?」
・・・な、なるほど~!

 

(次回に続きます)