観客賞座談会・同声合唱の部 その2

 

四日市コンビナート(四日市市)
提供:三重フォトギャラリー


観客賞同声合唱部門:3位 


東京都・東京支部代表
合唱団WAKAGE NO ITARI

https://twitter.com/WAKAGE_choir

(男声41名)

 

A 課題曲「花と画家」、
 パートのバランスが優れていて、
 どのパートも良い声なんですよ!
 トップテナーが花形なのはもちろん、
 セカンドやバリトンも
 メチャクチャ上手い。
 ベースもカッコイイ!


 うん、トップテナーの歌い方に
  惹かれるものがあって
  じーんとしました。


C 「a母音」「e母音」を
 どちらかと言うと
 声楽的な整理ではなく、
 日本語の発語に寄せていて
 しかも平べったくなっていない。
 そこが面白いなと。


文 自由曲:高嶋みどり
 「ごびらっふの独白」は?


B 最初のベースとバリトンの
 ハミングの動きが
 夜に蛙たちが鳴いているさまを
 見事に表現できているなぁと
 毎回とても思うんですよ。


 生で聴くとその立体感が
  高まりますよね。 
  ベースのリズム部分も
  ノリが過去の演奏より進化していて。
  ああいうところが
  「令和のごびらっふ」だな~って。
 

A 男声合唱でありがちな……
 いや、ありがちと言ったら
 怒られるかもしれませんけど
 ちょっとこう
 「俺たちカッコイイだろ?」な
 ナルシスト的な自己主張が少ないと言うか。


C 「ドヤ感」?


A そうそう、ドヤ感!(笑)
 若い男声合唱団にありがちな
 そういう要素が少なかったのが
 好感を持ちましたね。


B 自然な感じ・・・
 そこがいわゆる「グリー調」とは
 一線を画すみたいな。


A 団名はちょっと
 イキった感じなんだけど
 歌からはあまり感じなかった。
 

 そう言えば「青いメッセージ」、
  混声合唱版もあるけど
  あまり演奏されないですね。


C 「おれの単簡な脳の組織」・・・
 この曲は頭が悪くないとダメだね。


AB文 頭悪いって!(笑)


C 男声合唱のちょっと頭の悪さ。
 最後の「ばらあ!」とかね。
 わかげさんの頭の悪さが素敵だった(笑)。


 細かい箇所では頭の良い演奏も
  あったんだけどな(笑)。 


A ビートと言い、
 やっぱりライブ感がある曲ですよね。
 凄く好きな男声合唱曲なので
 冷静に聴けなかった!
 2番の後半、tuttiでの
 「夢をみること。」が
 あれでもう「……うっ(感涙)」。


BC文 (笑)


A どんなレベルでもごびらっふは
 生演奏なら感動してしまって。
 それをあんな高いクオリティで
 演奏してくれるから、もう・・・。
 自分としてはハロプロや乃木坂が
 目の前でキラーチューンを
 歌ってくれてるのとおなじで。


 「セットリストに
   入れてくれてありがとう!」
  みたいな?


A そう!!


 (笑)
  名曲というのを
  再認識できる演奏でしたね。


B 名曲をちゃんと歌ったというのが
 これだけ票を集めた理由なんじゃないかな。


A カッコイイ曲を
 カッコ良く歌ってくれた、
 それに尽きました!


メール、ツイッターの感想です。


カッコいい男声合唱


全体的に素晴らしかったです。


Wakageさんの破壊力もよかった


単純に好み


聞いててとにかく楽しい!


ごびらっふは入れこみすぎるギリギリを攻めながらダイナミック


こういうのでいいんだよ…こういうので……(感嘆) 


Pfが物凄かった 
低音の充実が良い響きを醸し出してました


課題曲の温かな語り口と自由曲のエネルギーのうねりがとても素敵
真下先生の指揮が熱い(去年も言った)


歌声、響き、パートソロ、ハーモニー、どこをとっても最高に綺麗だった…
ごびらっふの独白、fffの叫びに蛙の原初的な生の悦びを感じてマジるてえる…


なんといっても自由曲大好きなんです❤️ワクワクさせてもらいました🐸✨


団名の通り若さが漲っているけれど、冷静さも兼ね備えてコントロールできる技術者集団。
ごびらっふは自由曲の流れを停滞させることなく最後まで進めて聴いてて気持ちよかった


第一声目から違う。大学男声合唱の延長線ではなくて、しっかり遠くに届く前向きな声を作ってるサウンド。
うお、テナーソロえぐいわ。いやいやいややばいな。テノールやばいな。この高音をがならず薄くならず、こんなに暖かくて冷たい音出せるんかやばい。エグい。チートまじエグい。演奏会行こ(帰国できたら)。
チート。頭おかしい。新時代の男声合唱。


いりあ げるせいた 美しい虹だ からのトップの残り方とバスのハミングの関係が絶妙 クライマックスに行くまでの導入がすばらしい 


ごびらっふの独白は過去に歌ったことがある分、ここまで鮮やかに表現出来るのかと度肝を抜かれた。


課題曲、優しいサウンドが作品にぴったり。そっと包み込まれる温もりある演奏だった。
自由曲では一転、男声合唱らしくごりっと力強い歌声と立体感のある表現で見事に歌い上げていた。


課題曲は非常に丁寧な演奏。ハーモニーも乱れずソロもお見事!「がかは」って鼻濁音ではないがやや強調されすぎ…とも
自由曲、意欲的な音作り。ストレッタ気味なHumと王道のメロディ。この曲は男の子の本能にぶっささる
指揮の方の某K1先生のDNAを再び感じて楽しい。らばらぁ!!

 

 

続いて2位!

神奈川県・関東支部代表
La Pura Fuente
(女声34名)

 

B 課題曲「定点観測」、
 昨日のソレイユさんや
 今日のmokuméさんみたいに
 大人の余裕まで
 感じさせる演奏とは違って
 20代くらいの女性の心の揺れ、
 若い世代の恋愛模様みたいな。


AC文 あ~(同意)。


B 「月9」を観ているような気が。


 「月9」(笑)。
  石川桃子先生のピアノが
  とてもロマンティックに弾かれていて。
  それが「月9」感を高めていた気も。


C やっぱりね……美しい。


 (笑)それは声ですか?


C ・・・見た目(笑)。


 いや衣装のスカートも
  色とりどりで綺麗でしたが!(笑)


C お嬢様の雰囲気があるからかなぁ。
 そういう雰囲気が相まって
 この曲にハマっていた気も。


A 今回、定点観測を演奏した団が
 多かったんですが、その中でも
 ラプーラさんの演奏が一番好きでした。
 良い曲だなぁ~って。
 適度にエモいし、腑に落ちる演奏でした。


B 感情がそこまで露わでは無いのが
 不思議な魅力を持つ作品ですよね。


 世界の視点と
  恋人を観る視点、
  その2つの視点からの
  客観性と繋がりを
  音楽が上手く掬っている。


A 「空から打ち水が」の部分、
 特に曲が良いんですよね。
 ああいう部分も共感して
 気持ち良く歌えていたと思う。


文 自由曲1曲目:デュブラ
  「Ave Regina Caelorum
  (めでたし天の女王よ)」、
  ガラリと雰囲気を変えて
  優しい空気を醸していました。


A 圧巻!圧巻!圧巻!
 凄すぎて3回言いました!
 曲の構造としてはシンプルで
 div.が多いだけの作品なんですけど。
 でもその和声が確信を持って
 ぜんぶ喜びの和音として響いてきました!
 

 やっぱり基礎力が高いから
  シンプルな曲でも
  非常に魅力的に聞こえるんだよね。


A 「オレ、ここまで良い曲書いたかな?」
 聴かせたらデュブラ自身も
 驚くと思いますよ。
 素晴らしかった!


 YouTubeに上げて
  デュブラに教えるとか(笑)
  2曲目のジェンジェシ
  「Da pacem Domine
  (主よ、平和を与えたまえ)」
  凄かったですね。


B 合唱がタムタムに全く負けていなかった!
 今までマスクしていたせいで鍛えられた?


A 2曲目は複雑さもあり、
 その違いも良かったですね。
 後半のピアニッシモからの
 盛り上がりも痺れました!


 課題曲と自由曲の2曲、
  ぜんぶ表情を変えて
  それぞれ個性を出していたのが
  本当に素晴らしいと思いました。
  女声合唱の可能性を示す演奏だったと。


B いつ文部科学大臣賞を受賞するか
 やきもきしていたんですけど、
 今回納得の第1位金賞でございます!


メール、ツイッターの感想です。


圧巻。


空気感が素敵


無限の声のパレット


艶やかな声の魅力、表現、全てが圧倒的でした。


明澄かつ洗練された声と音楽。
ひたすら美しく耳福。


声の素晴らしさには圧倒されました


声がいい。演奏は個人的に1番すきでした。
ピアノも邪魔することもなく、歌とあっていた。


F4瑞々しい歌声で華やか
自由曲は2曲とも抑揚や強弱の表現が秀逸、特に一曲目はラストの高音が見事


声楽技術が高くそれでいてアンサンブルも成立


圧倒的女声合唱の極致
技術、縦、発声が揃ってあれだけ鳴らせたら優勝


課題曲はほぼ完璧だったし、響きも群を抜いて素晴らしかったです。


カッコいい大人の女性。第一声からソプラノの響きに心奪われました。
透明感や響きだけじゃない、最初から最後まで芯の通った歌声と表現力。
個人的に、女声合唱の表現の可能性を新たに発見した気分です。


サウンドの美しさが今回も十二分に感じられた
自由曲は2曲とも音取りをせずに入っていて、歌い手のレベルの高さを感じられる
聴き合うってこういうことか…


定点観測、とっても良かった。彼女らの世代の等身大の恋愛観が素直に表出されていた印象。
自由曲もプーラらしい美しさと力強さを兼ね備えた女声合唱、ブラボー!


のびやかな発声で豊かな響きがスピーカー越しにも心地よく、最後まで乱れることなく、素晴らしい演奏だったと思います。タムタムとの掛け合いも良かった。
同声の場合、倍音が鳴りやすい男声がどうしても有利で、女声はハンディがあると思いますが、そのハンディをものともせず、圧倒的な演奏だったと感じました。


ジェンジェシ作品はこの団体のためにある、と思ってしまう程の輝かしい声と音楽作り。
「pace」の繰り返しは、ジェンジェジ氏の母国が周辺の国々に翻弄されてきた歴史さえ、思い起こさせた。


清潔な声。課題曲は若く瞬発力があり、この曲って本当はこんな音なのかと驚かされる。ソプラノの高音は理想的な音。
自由曲2曲目は素晴らしい!若い瞬発力が活きる曲。難曲をすぱっと!ぶらぼ!

 

 

(第1位の感想に続きます)