飯倉貞子90歳お祝いコンサート感想


2023.3.11

指揮者・飯倉貞子先生の90歳をお祝いするコンサートのために、大分・iichikoグランシアタまで来ました。

公には4年前に各団体の指揮を退かれた飯倉先生ですが、この日は90とは思えないお元気な姿(本当の誕生日は来週だから、まだ89よ!とご本人のツッコミがあり笑)、どの団体の演奏も伸びやかに明るいもの。

宗教曲ステージの後は飯倉先生より年長の団員さんもいらっしゃるサンシャインコール。
そして衣装を着替え、演出・照明を付けたエリカフラウエンコールによる、東京をテーマにした懐メロの数々に会場もヒートアップ!
後藤秀樹先生のノリノリのピアノも効果を上げ。

東日本大震災被害への黙祷を捧げたこともあり、大分市民合唱団ウイステリア・コールの「群青」は心の襞を慰撫する優しさとリズムの脈動で、聞く者を力付ける熱演。
続く「夕焼け」も演奏前に飯倉先生が疎開時に見たという空襲の空の思い出を引き、しみじみと平和への希求を歌い上げます。
7年前に解散してしまったというアンジェルス児童合唱団も、今回はOB・OGが集い、さらにウイステリア・コール団員のお子さんたち(下は3歳!)を交えた、なんとも微笑ましい演奏。
4団体、それぞれの選曲と個性が輝いたステージ。

最終ステージは三善晃「唱歌の四季」を飯倉先生の指揮で。
幅広い年代による、懐かしとあたたかさにあふれた合同合唱でした。



大分を訪れるのは大分市民合唱団ウイステリア・コール第61回演奏会で10年ぶり?
 

この時の演奏会は「市民合唱団」としての特性を生かした本当に素晴らしいもので、演出ステージなど、自分も力を入れて書いた覚えがあります。

 

 

大切な人の生まれた日を祝うことは、その人が生きていることも祝うこと。
アンコールには飯倉先生へのプレゼントとして、猿渡さんが指揮、佐藤賢太郎先生の名曲「ネコのおくりもの」。
児童合唱の歌声がとても効果的なこの作品。
10年前に聴いた時にも、ぐっと来たのを思い出します。
最後は客席から自分も声を合わせて

「飯倉先生、オタンジョウビ おめでとう!」


そうそう、最後に一言と頼まれ飯倉先生

 

 

90歳って、昔はスゴイおばあちゃんと思っていたけど、自分がなってみたら全然そんなことなかったわ!
だからみなさん、いっしょに長生きしてがんばりましょー!!

 

・・・9年後の白寿(99歳)のお祝いが楽しみです笑