声楽アンサンブルコンテスト全国大会配信感想・予選

 

福島県で行われている、声楽アンサンブルコンテスト全国大会の配信を初めて観ました。
全日本の全国大会にも出場されたエシュコルさん、努力を知っている左座さんのきらりさんと思わず応援。
カメラも近く、切り替わりも多いので臨場感ある!


以下、予選を観た時のツイッターの感想をまとめてみました。
(アーカイブを視聴しなかったので、言及していない団体があります。
 団体への敬称も付けたり付けなかったり。
 また個人の勝手な感想をご容赦ください)

 

 

ensemble leyさん、良かったですね!
個々人の発信した結果のアンサンブルになっていて。
メンデルスゾーン、ラヴェル、ストップフォード、各作曲家の"らしさ”も出ていたのが魅力。
・・・いつも指揮している方が歌っているのを見ると面白いな・・・


季(とき)の音さん、福島県合唱連盟70周年記念選抜合唱団のメンバーを中心とした合唱団だとか。
非の打ち所のない流麗な音楽。
オルガンとのアンサンブルもバッチリのラインベルガー、さすがの小針智意子先生でありました。


豊かな音響のせいか、配信のためか、音程の不安定な団体が気になったのだけど。
自分の耳が理由?(可能性が一番高い) 
各パートの人数が少ないので崩れ出すと歯止めが効かないのもありそう。
混声でその傾向が多かったような。
季の音さんの音で、あれ、素晴らしく合っているように聞こえる!と。


岐阜高校OBさん、ペトラッシのナンセンス!面白懐かしい!
当時、高校生だった人もいたりすんのかな。
(2007年のコンクールでの演奏は演出も含めちょっと話題になったのです)
男女比も気にならず。
ペトラッシはナンセンス以外の作品は知らないのですが、久しぶりに聴いてみて、他の作品にも興味を向かわせる演奏でした。


mugsさんも久しぶりに聴きます。
精度と空間の広がりが段違い。
トルミス「秋の風景」もハーモニーと各旋律の違いを主張と、舞台慣れも魅力。
最後に三善「あげます」の選曲に?と思ったが、前奏からすっばらしいピアノ。
イケメンで頭良くてピアノ上手くて……でも同郷だから許す・・・


こそり。初めて聴く団体だけどさすがの福島。
松下耕「安里屋ユンタ」はゆるやかであたたかい空気に頬が緩む。
そしてなんだか涙腺が刺激され。
相澤「あいたくて」も詩の心が伝わる佳演。
これは良い団体を知れたなー。


倉敷少年少女合唱団。
16人で鈴木輝昭「三群の無伴奏女声合唱団のための」?!
3声じゃないよ、3群だよ‼
4人の男子が溶け合って独特の魅力を醸しているのが素敵。
オーソドックスな音楽に「らしさ」があって面白い作品。
ビーブル「Ave Maria」は全員そこまで想いを込められたら泣くしかないじゃない。拍手!


豊田市少年少女グレイス。
品格あるブラームス。
良い団体は「良い演奏だなぁ」の次に「いや~、やはりブラームス、良いね!」と作品の本質を語るに至る。
信長「太陽は宇宙を飛び出した 」もさすがのダイナミズムと広がり。


《EST》シンガーズ、我らのESTの音が甦った!と感動。
均質さでは少年少女に勝てる訳はないので、表現のどこに賭けるものを決めるか?
ウィテカーと言い、ギャラントと言い、そういう大人の強さに唸るわけです。


ジェズアルド、シュッツに清潔な美しさを感じさせた青森の合唱団Apioさん。


スロヴェニアの作曲家など現代作品の効果と盛り上がりを良く理解していた静岡・Sacraさん。


千原「どちりな」、佐藤深雪「あいしてる」の要所でハッとさせる歌の輝きと喜びがあった滋賀・いばこらさん。


高知のPangeさんは2曲とも陽の雰囲気で好きな作品ということもあるけど、「出場できた喜び」が曲に乗っていると勝手に感じ笑顔に。


秋田のアトリオン少年少女さん、三善「詩の歌」が指揮者にやらされている感じがしない!
鈴木輝昭「イーハトーヴ~」も曲世界をしっかり形作っていて唸りました。
どの団体も素敵な演奏。


山陰合同銀行さん、キャー勝部先生ー!! 
上田真樹「鳥」は三善晃の同曲もある谷川俊太郎の名詩だが、これはこれで良いと思わせる作品と演奏。


鶴岡土曜会ドルチェさん、染みる。
ラフマニノフも三善「小さな目」も作品の魅力がストレートに伝わり、何故だか目が潤む。良い団体だなぁ。


松戸ユースクワイアさんはシャルパンティエ「真夜中のミサ」を演奏するとは志が高い!
ハーモニー誌、部活動の地域以降記事でも取材されていましたね。

 

豊田市少年少女エンジェルは浴衣姿での信長編曲「子ども歌」は微笑ましい……と思わせて、水野七星「尾張、三河のわらべうた」が背筋にゾクッと。
表現力の幅を聞かせてくれた。
これが「少女」ならではの選曲狙いだったら面白い。


ルックスエテルナさんは演奏会も何度か行ったけど、間近で見ると「俺たち、オケゲムみたいな15世紀の音楽、魂込めてやってます!」職人のような姿勢に打たれると言うか。
オケゲムという作曲家の精妙さ、そこにどれだけ今の生きている自分が入っていけるか?そんな挑戦にも聞こえて…聴けて本当に良かった。


3人で出場のチーム江守さんは最初は音だけ聞いていて、Jupiterの後半から画面を観て高校生とわかり驚いた!
制服も違うようだし中学の仲良い子が集まって出場したのかな、などとドラマを想像。


A Small Cedar Choirさん、上手過ぎてビックリ。
富山県射水市立小杉中学校合唱部のOG合唱団か。
発声の素晴らしさはもちろん。高嶋みどり「樹の影」、音の鮮烈さ。
信長「木」の説得力たるや。
指揮の土合先生はオーボエ出身なのかな?
音響面でも普通の合唱とは違うものを感じさせる。


声楽アンサンブル全国大会。
いやいや、聴き始めたの途中からだし、時々違うことしながら聴いていたけど凄いね!
配信でこれほどなんだから生で聴いたらどうなっちゃうの?
これを4日間も続けて、しかも審査される審査員の先生方、本当にお疲れ様です。

 

本選の感想に続きます。