相澤直人先生が指揮される、あい混声合唱団さん。
木下牧子先生の混声合唱曲集「地平線のかなたへ」の演奏動画が公開されているので聴いてみました。
あい混らしいステージ。
— 相澤直人 Naoto Aizawa (@aizawa7010) 2024年9月9日
第13回定期演奏会のオープニングステージ、混声合唱曲集「地平線のかなたへ」(全5曲)が公開されました!https://t.co/v02EMM738Q
混声合唱曲集「地平線のかなたへ」
詩: 谷川俊太郎
曲: 木下牧子 @KinoshitaMakiko
1.春に
2.サッカーによせて
3.二十億光年の孤独…
表情や音量記号など、作品に対する敬意が詰まった、実に上質な演奏!
繊細な言葉の扱い、そして全体にあい混さんらしい軽やかさと優しさが宿っているのが魅力です。
曲集じゃないとなかなか聴けない「卒業式」が良演なのも嬉しい(ピアノの右手が好き)。
最終曲の「ネロ」ではさまざまに移り変わる音楽を的確に表現し、曲集全体のクライマックス感に、じーん・・・
○過去のブログ記事で「春に」を題材に
「地平線のかなたへ」は好きな曲集で、このブログでも記事にしていました。
1曲目の「春に」について。
音楽教育ヴァンでの木下牧子先生、谷川俊太郎氏の対談。
そしてキングオブコント2021「ザ・マミィ」のネタ!
見終わったら「この気持ちは何だろう~?!」と画面に向かい叫んでしまうはず。
○「ネロ」の初演
最終曲「ネロ-愛された小さな犬に」 の初演は1989年、広島県立賀茂高等学校合唱部委嘱のコンクール自由曲。
こちらもYouTubeで演奏がUPされています。
「18歳の僕」と年代が近いだけあって、とても共感度が高いエモーショナルな演奏!
自分が初めて「ネロ」を教育音楽誌の付録楽譜で知ったときは1990年。
当時、音源を聴くことに焦がれていたのを思い出しました。
8年前にこの初演音源が上げられていたのを知って驚き、聴いたときはとても嬉しかった。
初演なので、細部がいまの出版楽譜とは違うんですよね。
30年以上が初演から過ぎても、あい混さんのような瑞々しい演奏が出てくるこの「地平線のかなたへ」。
未だ衰えぬ人気と、作品の力を感じさせます。
「ネロ」の最後、
「新しい夏を期待して」!
未来への希望と力強い意志が伝わってくるようで、聴くたびに響くものが。
・・・でも残暑が超厳しい今、「夏は当分いいかな……」って気も。