ハーモニー誌冬号・合唱やろうぜ、大学生!

 

ハーモニー誌冬号が届きました。

やっぱり全国大会特集ですよね。

座談会では審査員のみなさま、気を遣ったソフトなご発言。

 

 

◇鶴岡土曜会さんが勝ち組、に笑ってしまいました。

 いやそのご意見には完全に同意なんですけど。

 「勝ち組」ってそんな使い方でしだっけ?(笑)

 

 

◇室内合唱部門での長木誠司先生と本山秀毅先生の座談会が興味深かったです。

 ヨーロッパの実例を引きながら少人数合唱の理想像を語る長木先生と、日本の現場で起きている制約や困難を提示する本山先生。

 来年あたりに部門改革があるという噂もありますが、「少人数で参加するのに会場は大ホール」という構造が変わらない限り、根本的な問題解決にはならないわけで。

 本山先生「全国大会の状況だけを見ては判断できないところがある」は仰るとおり。

 少人数化が進む日本の合唱団に、この全日本合唱コンクールはどのような受け皿がふさわしいか?は難しいところですね。

 

 

◇順位表、特に混声部門がかなりバラけていて。

 それは実力が拮抗しているからなんでしょうけど……エシェンヴァルズ氏の最下位・・・

 全体で高評価の団体に、最下位を付けている審査員には理由を尋ねたくなりますね。

 私が見えていない観点があるのか?

 その審査員独自の美学があるのか?

 それでも今回の座談会では「金賞が金賞である理由」はちゃんと語られていたと思います。

 

 

プロフェッショナルな音楽家のご意見はやはり参考になりますね。

 自分の中で言語化できていないものを、審査員の方々が見事に言い表してくださることに毎回唸り、感謝しています。

 順位表も面白いけど、自分の価値観をさらに強くするために、ハーモニー誌座談会は必読ですよ!

 

 

 

《難曲とは?》

ラトビアからの審査員:エーリクス・エシェンヴァルズ氏へのインタビュー。

 

「もっと難しい曲に挑戦を。

 世界のコンクールでは少なくとも8声部ある曲を演奏する。

 佐賀大会では4声部しかない曲を演奏する団が多い」

 

…なるほど、仰ることは理解できます。

ただ、日本のコンクールは技術を偏重するんじゃ無く、「発表会」の側面を重要視するからこそ、良いこともあると思うんですよね。

世界のコンクールではピアノ伴奏じゃ無く、ア・カペラ作品が高い得点をもらえるという話も、過去の海外審査員からは何度も聞いた話。

 

しかし、4声部の比較的簡単な作品や、ピアノ伴奏付きの曲が選ばれるおかげで、観客は幅広い作品と演奏を楽しめるのでは。

今回の混声課題曲「不思議」もほぼ4声、大学ユース部門で第1位の都留文科大学合唱団さんの自由曲:Max Reger「Drei Chöre Op. 6」も4声だけど、この曲を「4声だから簡単!」と言う方はあまりいないんじゃないかな。

もちろん「難しさ」のベクトルの違いということはわかっているんですけどね・・・。

一方で審査員の長木誠司氏が、エシェンヴァルズ氏の作品を「後ろ向きな作品」と評しているのがちょっと面白かったです。

 

 

《合唱やろうぜ、大学生!》

一度無くなった鳥取大学フィルコールを復活させた大学生の行動力に拍手!

同じく東北大学男声合唱団、東北学院大学グリークラブも見事!

 

特に鳥取大学フィルコールのみなさんは

 

1.大学の学生生活課にサークルの立ち上げと復活方法を相談

2.以前の部員リストを確認し、最後の4年生に連絡

3.アカペラサークルや同学科の友人に声をかけ、最少人数の5人を確保

4.新歓でさらに4人増やす

 

というもので、もう応援の気持ちしかないです。

この記事も全国の大学生に読んで欲しいし、時が経ったらまたPDF化して配布して欲しいですね!

 

新入生勧誘などにとても役立つ、ハーモニー誌の記事「大学合唱団緊急座談会」の記事PDFのように↓

https://jcanet.or.jp/Public/daigaku-zazankai-harmony206.pdf

 

合唱連盟の大学生支援プロジェクト講習会。

↓新歓準備には第3回の講習会の動画がお勧めです。

「合唱初心者の最後の砦」の大学合唱団は、盛り上がって欲しいなあ~。

 

 

あと、この記事を書かれた信長貴富先生、素晴しいです!最高です!よく頑張りました!感動した!

(✳︎編集後記ネタ笑)

 

 

松本直美先生の連載「様式感について考えるために」も勉強になるし、2027年京都で開催される「合唱ジャンボリー」も楽しみ。

そんなわけで「読もうぜ、ハーモニー!」