観客賞座談会・大学ユースの部 その5

 

呼子朝市通りの浜焼き

 

前回は大学ユース部門で印象に残った九大混声合唱団さん、愛媛大学合唱団さん、福島大学混声合唱団さんについてお話ししていました。

今回も大学ユース部門で印象に残った団体の感想続きです。

 

同志社グリークラブ(男声56名)

 

A 出た!「グリー並び」!

 

 

 あの縦に揃ったオーダーが

 良いんですよ!(笑)

 

 

B 最近あの並びは珍しいよね。

 課題曲M3「彼岸花」

 ここがいちばん好きだったな。

 

 

A 言葉が耳に入ってきやすいなって。

 

 

 そうですね。

 良いトップテナーから言葉、

 ニュアンス、感情が伝わって。

 

 

B 和風なメロディが耳に残って。

 関西だから浪花節……

 じゃないけど(笑)

 しっくりきたな。

 

 

 最初は軽やかなスタッカートで、

 次に情緒的なレガート。

 それが単なる表現に留まらず

 ちゃんと感情を乗せていたのが

 良かったですね。

 

 

C ブロックごとに

 音楽が切れるんじゃなく

 繋がりもあって。

 デクレッシェンドに

 気持ちを残すような表現も見事でした。

 

 

 個人的に3曲の中では

 自由曲1曲目:Leevi Madetoja

 「Mirjamin laulu(ミリアムの歌)」

 いちばん良かった!

 トップテナーが安定しててね。

 世界と音楽に広がりがあった。

 

 

A 2曲目のVeljo Tormis

 「Maarjamaa Ballaad

  (Ballad of Mary's Land:マリアの国のバラード)」

 低音カッコ良かったな~!

 

 

C 厚みのあるバス・バリトン

 良かったですよね!

 頻出する5度がちゃんとハマっていて。

 

 

A ……伊東恵司先生、

 見ているだけのときがあって。

 

 

BC文 放置?!

 

 

A 振らずに任せていた(笑)

 

 

B 学生さんの自主性を

 尊重してたのかな(笑)

 途中のフォルテッシモは

 まさに「鳴り響く」印象。

 名門グリーらしさが溢れて。

 

 

文 「マリアの国のバラード」のような

 こういう効果、サウンドが

 全面にある曲って難しいんだけど

 健闘していたと思いました。

 人数も増えてきているので

 今後も楽しみにしています。

 

【メール、Xの感想です】

※感想をお寄せいただいたみなさま、

引用を許可していただいたみなさま、ありがとうございました。

 

聴き比べ楽しい。

同志社さんのベースいいなぁ。

 

古き良きタダタケ、心地よい…。

全体的にマイルドな音色でよくブレンドされてて知的な印象。

自由曲2曲目はまたガラッと変わってかっこいい!

 

こういう軽やかさと泥臭さ(?)がある男声合唱、好きなんだよ

初めて聴く曲も知ってる音楽のような気がしてスッと身体に入ってくる

 

 

 

早稲田大学コール・フリューゲル(男声21名)

 

 自分はこのM3「彼岸花」

 演奏が好きでした!

 子音の扱い方から情感が伝わって。

 恋に揺れる可愛げというか(笑)

 

 

C うん、ひとりひとりの

 歌心が感じられる!

 

 

A 人数の割に音が飛んでくるなぁって。

 

 

 表情が豊かだったんですよね。

 スタッカートからの

 気怠げな「昼寝のあとに」の対比や

 勢いある箇所の巧さも。

 ・・・指揮者の清水昭先生って声楽家?

 

 

A 違いますね。

 フリューゲルのOBですよ。

 

 

 そうなんだ、

 子音や語感などのこだわりを

 表現に結びつけるのが優れているなぁと。

 自由曲は新実徳英

 「愛のうた ― 光太郎・智恵子 ―」から

 「Ⅳ. レモン哀歌」。

 これもしみじみと心に伝わってくる演奏で。

 やや難解な面もあるから

 一般ウケはしないと思ったけど。

 

 

A やさしさの表現が上手いですよね。

 「THE 優しい男子たち」。

 聴いてて

 わせじょの尻に敷かれちゃう!

 

 

BC文 (笑)

 

 

 まぁ、与謝野晶子を歌っている女子に

 「智恵子~」と泣いている男子、

 どっちが強いかというと・・・(笑)

 

 

C そこが良いんですよ!

 もう男子がリードするばかりの

 時代じゃ無いんですから!

 

 

B フリューゲルのみなさん、

 どうぞご参考に(笑)

 

 

 参考に出来るとこあった?(笑)

 始まりから印象的で、

 やはり「ガリリ」などの言葉、

 子音の伝え方も優れていた。

 オクターブも良かったな。

 イメージも多彩、音楽的表現で

 一歩前に進んでいた感じ。

 

 

C 「智恵子智恵子智恵子!」

 あんなに激しく呼ばれて

 会場の智恵子さんビックリしたろうなって。

 

 

A 智恵子さんいたのかな?!

 

 

C いえ、あそこまで情熱的に叫ばれると

 自分が智恵子じゃないかと(笑)

 

 

 そんなバカな(笑)

 そういう「智恵子!」と叫ぶような

 盛り上がりから

 長い時間を掛けてデクレッシェンドして

 想いを心に納めていくような作品。

 そのピアニッシモが

 静かな余韻と感じられて

 とても良かったですね。

 音楽的にも豊か、

 表現も繊細で良い団体だなあって。

 

【メール、Xの感想です】

※感想をお寄せいただいたみなさま、

引用を許可していただいたみなさま、ありがとうございました。

 

課題曲M3ピカイチ!好き!

 

Fゲルの彼岸花、タダタケではなかった(いい意味で)

 

日本語の情感、ニュアンスが圧倒的。

いちばん世界観に没入出来た。

 

男臭い男声合唱も好きだけど、ここの爽やかな男声合唱大好き

 

(課題曲)

・人数以上の充実した音。音圧もメリハリも〇。

(自由曲)

・ピアノと合唱のバランス◎。発語◎。

・一人ひとりがしっかり歌えている印象。

 

全体的に色気がすごい

気持ちよく聞いてたらあっという間に終わってしまった

シルクの耳触り

 

課題曲、清水昭先生のイメージのままの演奏だった。

3団体続いたけど、それぞれ違う表現で面白いなぁ。

「レモン哀歌」曲想の変化をドラマチックにつくろうという意思を感じる演奏。

 

フリューゲル、最初から最後まで”音楽”してた 

レモン哀歌は曲の立ち上がり方がドラマチックだけどひとりひとりの推進力が凄まじくて……聴けて良かった……

 

 

 

新潟大学合唱団(混声52名)

 

 好きでした!一票入れました!

 響きも明るく上品なんですよね。

 

 

C スッと入ってくる柔らかい声!

 

 

A 言葉がすんなり入ってきた!

 

 

 この課題曲G4「不思議」

 演奏、好きだったんですよ。

 ……やっぱりこの「不思議」って

 就活アピールみたいな曲じゃなく、

 新潟大さんみたいに

 金子みすゞの生涯に重ねて

 「"不思議”って言うと

 みんなから笑われて悲しいな……」

 そんなつぶやきのニュアンスが

 キモだと思うんですよね。

 

 

C わかります!

 新潟大さんはその感じありましたよね!

 

 

 特にソプラノさんが

 それを理解していて凄く好きでした。

 

 

C そう!ソプラノが突出していなくて。

 他のパートに溶け込んでいる表現。

 綺麗でとても良かった。

 

 

 気持ち良い流れと

 優れたボリュームコントロールもあり、

 想いが伝わる演奏に泣きそうになりました。

 自由曲:Carl Nielsen

 「3 Motetten op.55」から

 「Benedictus dominus(祝福されし主)」。

 これも凄い良かったですね!

 テノールの輝く、

 しなやかなフレーズからの好スタート。

 

 

B 30年くらい前に流行った曲だけど

 いま聴いたらとても新鮮に聞こえるよね。

 

 

 いまはなかなか演奏されないですね。

 仰るとおり新鮮に聞こえました。

 名島啓太先生の手の動きが

 宙に浮くようで。

 その浮遊感が音楽にも表れて良かった。

 学生さんのアンサンブルに任せて、

 コントロールしすぎない感じ。

 

 

A ラテン語を器楽的に歌う団体が多い中で

 新潟大さんは言葉のニュアンスにこだわって

 色彩感が豊かと感じました。

 ラテン語の中でグラデーションがあった。

 

 

 なるほど、子音から来るイメージも

 考えられていた気が。

 

 

A 1曲の中で、変化に富んでいて。

 それは曲なのか、

 名島先生の音楽作りか分からないけど。

 

 

 それは両方だと思いますね。

 「Quoniam」を繰り返して

 どんどん高まっていって

 頂点からはたっぷり歌う。

 そんな構成も良かったな。

 

 

B 途中でポリフォニー的になる箇所、

 あそこの掛け合いがよくわかって

 とても気に入りました。

 ルネサンス時代のポリフォニーとは違って

 各パートのメロディがほぼ同じで。

 それがスッキリとわかりやすく出てきた。

 

 

 人数が52名と多めなのに

 アンサンブルが出来ていたのも。

 

 

B そうそう!

 お互いに聴き合い、

 歌っているアンサンブル感が

 あってこその演奏だったと思う。

 

 

 福島の声楽アンサンブルコンテストで

 新潟大さんは

 もっと少ない人数で出場していて。

 そのモンティヴェルディが

 素晴しかった記憶があるんですよ。

 だからそういう積み重ねが

 今日の演奏に生きていたんだと思う。

 新潟大さんは金賞?

 

 

C いや銀賞ですね、金賞かと思ったけど。

 

 

B 自分も金賞かなと。

 

 

 金賞でも良い演奏だったよね。

 だけど、今日の演奏で多くの人に

 良い曲と認識されたと思うから、

 またニールセンが

 歌われるようになるかもしれないな。

 とても好きな団体と演奏でした!

 

【メール、Xの感想です】

※感想をお寄せいただいたみなさま、

引用を許可していただいたみなさま、ありがとうございました。

 

素敵な歌い口

 

G4、清らか。丁寧!

 

新潟大のG4子音が丁寧でとても聴きやすかった

 

(課題曲)

・入りのハーモニー、バランス◎。

(自由曲)

・全体のバランス〇。音楽の流れ〇。

 

やはり名島先生が創る新大サウンドが沁みる。

「不思議」は一番納得感のある音色・演奏。

流麗で集中力のある自由曲も素晴らしかった。

 

課題曲、日本語の歌い回しが美しい。特にベースの助詞の処理が好き。

自由曲、関東大会よりさらにレベルアップしてる!豊かな響きが心地よい〜

 

流麗なレガートによって生み出されたフレーズ感が湧き出る清水のように心地よい

止まることのない音楽、すばらしい

 

 

(大学ユース部門で印象に残った団体感想、続きます)