ハーモニー誌(夏号)が届きました。

今回特に印象に残ったのは『合唱やろうぜ、大学生 vol.3』と『JCAユースクワイアIN倉敷』の記事でした。
○「合唱やろうぜ、大学生 vol.3」
「合唱やろうぜ、大学生 vol.3」はとても良かった!
《佐賀大学混声合唱団コーロ・カンフォーラ》団員さんへ信長貴富先生がインタビューする内容。
突然人数が増え、技術的にも向上したカンフォーラさん、なぜ?!その理由に迫るもの。
【#ハーモニー】
— 全日本合唱連盟|Japan Choral Association (@JCA_from1948) 2026年7月10日
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「合唱やろうぜ、大学生!」
各地で頑張る大学生に、 作曲家で編集委員の信長貴富さんがインタビュー!
3回目は佐賀大学混声合唱団コーロ・カンフォーラの皆さん @Chorocanfora… pic.twitter.com/3lUlRj7b9X
常永さんというヤル気ある学生さんの存在が、周りを巻き込むことの重要性。
ただそれだけじゃ無く「大学合唱の“外”」の大人から適切な手助けを得られる(この場合は昨年全国大会にも出場したEnsemble Nixさんとその指揮者:中川さん)環境というのも。
記事から良かった箇所を引用すると
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信長 連盟にはこういうことをしてほしいとか、何かアイディアはありますか?
三木 連盟には入ってるけどコンクールにしばらく出ていない大学とか、実績があんまりない合唱団でも、気軽に参加できるような講習やイベントがあるといいかなと思います。申し込むのにすごく労力が要るようでは、本当に困窮している団体は何もできないことになってしまうので。それこそ公募のイベントみたいなものがたくさんあると嬉しいですね。
信長 なるほど。それはすごくいいアイディア。人数が少なかったりしてなかなか思うように活動できない人たちがハードル低く参加できるような公募企画を作ることで、合唱連盟への加盟の有無にもかかわらず、大学生が外と繋がれるかもしれない。
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↑ 同じくカンフォーラの三木さんのアイディア、信長先生の仰るようにとても良いと思います。
こないだ尾道在住の大学合唱団大好きな、ぜんぱくさんとお話ししたんですが、7月12日に開催された《中国地方大学合唱団ジョイントコンサート》も記事中の《九州地区大学合唱団ジョイントコンサート》も、外部から指揮者を呼ばない、学生だけの自主開催なんですね。
演奏会としての完成度を重視する人間なので正直に言うと、自分は選曲や合同合唱の質の面で、外部から指導者を呼ばない演奏会にはあまり興味を惹かれないんですが。(ごめんなさい)
でもそういう「先生をお呼びする」演奏会は、スケジュールやその他の理由で「やらなければいけない」ものになりがち。
現在の大学合唱団も、実情に合わない行事や慣習を、義務感だけで維持しようとして疲弊してしまう。
そんな構図も、大学合唱団が抱える課題の一つなのかもしれません。
今回の記事での、九州地区大学合唱団ジョイントコンサートは、正式に決まったのは今年の3月で、開催が今年の6月という超スピード!
「大学生が自分たちで『やりたいからやる!』という意志」は大切にしないとなぁ、と思った次第です。
その貴重な意志を邪魔せず、周りの年長者がどうお手伝いできるか?ですね。
別記事での理事長:長谷川冴子先生へのインタビューで「コンクールに、合唱連盟所属の団体は3割しか出ていない。残りの7割に連盟はどうリソースを注いでいくか?」という問いがあったんですが、コンクールに参加しない団体でも気安く参加できる公募イベントの存在、また手助けが必要なときに気軽に手を伸ばしてくれる指導者や団体(佐賀大カンフォーラとEnsemble Nixの関係のような)が必要なのかなぁと感じました。
○JCAユースクワイアIN倉敷
本文6ページ、グラビア1ページと多くの紙面を割いた記事。
自分も前日の公開リハーサルから行って、コンサートにとても満足しただけに興味深く読みました。
【#ハーモニー】
— 全日本合唱連盟|Japan Choral Association (@JCA_from1948) 2026年7月8日
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レポート「第15回JCAユースクワイア」#JCAユース
インドネシアから気鋭の指揮者アヴィップ・プリアトナ先生を迎え開催した第15回JCAユースクワイア。
アジアパシフィック地域から5名の参加もありました。
アシスタントコンダクター・村山俊介さん、… pic.twitter.com/1qqnPQv46u
一方で、記事はアシスタントコンダクター、参加者4名、賛助団体2名、岡山県合唱連盟理事長のお言葉で構成されていて。
それ自体はとても良いんですが、アピールばかりでやや俯瞰的な視点に欠けるのでは?と。
ハーモニー誌の記事にありがちなんですけど、企画について主催者、あるいは参加者の一方的な思い入れを熱く語られるだけで
○その企画が社会的、合唱界的にどう位置づけられるのか
○類似の企画との違い
○企画の目標と、それがどのように達成されたのか(観客の反応は?)
……はあまり語られないことが多いのですね。
今回のJCAユースにも
○発表会では無く、《演奏会》としての充実度の問題(今回はとても良かったが今までは?)
○日本人特有?の発声問題、本番までに声が疲弊してしまう問題
○開催地への良い効果、影響は存在するのか?(倉敷の青空コンサートは雨で中止、前日リハーサルは平日14時からと社会人は集まりにくい)
○JCAユースで育った人たちに合唱連盟は何を望むのか?
……などがあると思うんです。
これらの諸問題に触れ、運営側、参加者、観客側と俯瞰的に観る意見も掲載してもらえると、より記事が深く立体的になるのでは。
全日本男声合唱フェスティバル記事の山脇卓也先生や、Tokyo Cantat記事での坂元勇仁さんは、そういう俯瞰した視点をお持ちだと思いました。
これら俯瞰した視点の意見も記事に加えて欲しいと願うのは、「合唱やろうぜ、大学生」と同じ、人を育てるのは制度だけではなく、社会と人とのつながりも重要だと思うからです。
学生の熱意と、それを支える周囲。
その橋渡し役として、合唱連盟が機能できる余地はまだあるのではないでしょうか。
あと全くの余談ですけど、グラビアページに1カットだけでも会場の倉敷芸文館、美観地区のショットも欲しかったな!
その他、市川恵さん「混声三部合唱曲の誕生」や横山直美さん「様式感について考えるために」をとても興味深く読みました。
あ!最後に、挟まれていたチラシ、10月公開の映画
「キリコのタクト~YELL~」

あらすじ:合唱コンクール“優勝請負人”とも称された音楽教師・原田貴理子は、消息不明となっていた。北村はかつての恩師でもある彼女の足跡を追い、合唱部の同級生とともに貴理子を探し始める。
ストーリーを勝手に想像してみたんですが、宮部みゆき「火車」みたいに失踪した女性を追い求め最後に姿を現すミステリー仕立て?
あるいはブラックジャックみたいに「教員免許がない?そんなことは問題じゃない!人の命を救ってるんでしょう!!」……みたいな(絶対違う)
気になる映画です!