札幌食紀行 第3回「スープカレー」

 

 

 

ジンギスカン、ラーメンと続いたこの「札幌の食」、今回は「スープカレー」です。

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前2回の食に比べて知名度が低いスープカレー。
何年か前にスープカレーがブームになりかけた時があり。
ここ岡山でも駅近くに、札幌に本店があるスープカレーの支店ができたのだった。
しかも実家近くの食べ慣れた店!
俺は通ったね。客は俺以外いつもいなかったね。すぐに潰れたね(涙)。

でも、このスープカレーこそ、実は観光客にお勧めしたい食べ物なのだ。
理由は後で説明するとして、行くなら有名2大店のピカンティ奥芝商店はどうだろう。
札幌駅近くに支店もありアクセスが良い。

 

 

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スープカレー奥芝商店創成寺店で豚丸煮と豆腐、小ハンバーグのカレー。牡蠣スープ(+200円)がめっちゃ牡蠣! バーナーで炙られた豚は噛んだ瞬間ホロホロと崩れる。美味かった!

 



行列必至だが「すあげプラス(suage+)」も美味しかったな。
2号店、3号店ができて行列も緩和されたのだろうか。
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ススキノのスープカレーSuage+でぱりぱりしれとこ鷄と野菜カレーを注文。串に刺した鳥はなるほどパリパリで、スープはキレのある酸味と旨味! 美味しかったです。

 


大通近辺、しかも大箱で入りやすい「トレジャー」はぜんぜん悪くなかった。
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いつも入りやすいトレジャー。今日は手ごねハンバーグに3種チーズソース。スープが旨み濃く好みの味。ちゃんと美味しい!



いつからスープカレーを食べ始めたか?
およそ四半世紀前、澄川の「木多郎」に何度も通っていた。
「とうふ野菜カレー」なんかを好んで食べていたが、当時は「スープカレー」という名称は無かったような気がする。
ガイドブックなんかでは「トロミの少ないシャバシャバした珍しいカレー」みたいな書き方をされていたような。
最近、久しぶりに食べに行ったが、具材などは素朴ながらトマトの旨み濃く変わらず美味しかったです。

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澄川のスープカレー木多郎で野菜ベーコンエッグ。トマトの味が濃く、旨みたっぷり。ライスも単体で美味しい。郊外、月曜ということもあるけど、年配のお客さんが多いのも納得の味。

 

 


なぜ観光客へスープカレーをお勧めするかというと、ラーメン・ジンギスカンの専門店に比べ、割合人数が多めでも入りやすいこと。
まだまだ北海道以外ではスープカレーの店自体が少ないこと、つまり「北海道ならではの味」。
辛さの加減はもちろん、具の種類が多く、店によってはスープも好みに合わせて選択できること。
今日はパリパリチキンレッグかな?トロトロ豚角煮もいいな…いや北海道らしくラムチョップ?ハンバーグも!
新鮮な野菜を大ぶりに彩り美しく盛り付け、スパイスかぐわしいスープは海老や牡蠣を選び、北海道産米に浸して食べれば。
畜産物・農産物、そして魚貝類…とスープカレーは一品で北海道を丸ごと食べる料理なのだ!
さぁ、北海道に来て食べない理由があろうか?!


でも、北海道、特に札幌の人間はラーメン、ジンギスカンなら「まぁ人の好みはそれぞれっしょ!」と寛容だが、スープカレーに関しては急に心が狭くなる人が多い。
昔、「あのカレー屋はさぁ…」と酒場で店の悪口を言ってたら、突然となりの知らないお姉さんから「あんた、舌腐ってんじゃないのッ?!」と怒られた。怖い。
どうやらたまたまそのお姉さんの好みの店だったらしい。
ラーメン、ジンギスカンと比べ、今ひとつ全国区になれない引け目が、スープカレー好きを先鋭化させてしまうのだろうか・・・。


なぁんて、私のように内地での生活が長く、自他ともに認める温厚な人間には関係ない話ですけどね。

…は? 「スープカレーなんてカレーじゃない」?? 
おっまえ道産子の前で絶対言ってはならない言葉を言ったなー! 
その腐った舌を抜いてスープカレーの具にしてやるッ!!

 

奥芝商店 駅前創成寺
〒060-0004 北海道札幌市中央区北4条西1 ホクレンビルB1
1,500円(平均)

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スープカレー スアゲ2
〒064-0804 北海道札幌市中央区南4条西5-8-8 アイビル2 4F

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最終回は「スイーツ」! そして回転寿司などなど?