観客賞座談会・混声合唱の部 その4

 

 

 

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倉敷美観地区 ©岡山県観光連盟




今回から観客賞・混声合唱部門で第5位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想を出演順に記していきます。

 

 

5からの座談会感想はこちらから。

 






Vocal Enesemble《EST》

(26名)

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文 課題曲G2、
  熱というかドラマ性があり
  引き込まれました。


B 感情の幅が広い感じ。
 やはりESTの音楽って
 どこか違うと思いましたね。


文 自由曲:マックス・レーガー
  「O Tod,wie bitter bist du
  (おお死よ、汝はなんと苦きことか)」は?


C ESTさんが自由曲に
 ロマン派の作品を持ってくるのは
 初めてかな?


 どうでしょう?
  宝塚国際室内合唱コンクールでは
  ロマン派部門に出場されて
  良い演奏だった記憶が。


C 近現代作品の
 イメージがあったけど、
 ロマン派の曲でも
 違和感無くというか、
 ESTという個性もありつつ
 様式感も捉えていて。
 何でも歌える合唱団としての
 奥深さを感じました。


B 中間部のリズムに
 生命感がありましたね。


 そうそう。
  「tod(死)」の表現も
  細やかに変えていて、
  この曲に対する
  深さが伝わりました。


C 久々にESTさんの演奏を
 生で聴けて良かったです。





メール、ツイッターの感想です。



今年はアットホームな雰囲気を感じるアンサンブルEST


歌い手の個々のレベルが高く、長丁場の自由曲も飽きさせることなく聴かせてきた。


ドイツ語の母音がしっかり鳴って言葉が綺麗に飛んでいたのが好感持てました。


課題曲も自由曲のレーガーも、衒いのない誠実な演奏が心に響いた。
いつものキラキラしたサウンドも好きだけど、今回は違った一面を魅せてくれた。





I.C.Chorale


https://twitter.com/iyo_kora
(19名)

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C 課題曲G3
 うたをうたうのはわすれても、
 好きでした!
 何故かと言うと転調時に
 その都度、音色を変えていたから。
 Es-durからD-dur、
 フラットからシャープに下がるのは
 「下がった感」が無い団体が多い中、
 昨日の都留文大さんと同じように
 いよコラさんもセピア色にして。
 さらにF-durに上がった時
 光が射すような。
 凄く感銘を受けたな。


 「見失います」の
  ピアニッシモに
  本当に自分の心へ潜るような
  集中した音を感じてね。


C そしてソフトな声の課題曲から
 自由曲1曲目のモチニク
 「Christus est natus
 (キリストはお生まれになった)」
 カーン!と声の出し方を変えて。


 そう!
  輝かしい喜びのイメージ!


C 課題曲がパステルカラーなら
 モチニクは鮮やかな原色。
 密集の和音もバランス良く
 ハモって。


 そこからアタッカで
  自由曲2曲目:イェイロ
  「The Ground(地上の祈り)」。
  雰囲気が出ていて
  良かったんですけど
  19人は少し厳しかったかな。


C この曲でふたたび
 柔らかい声と表情に
 変えてきたんだけどね。


 自分にはやや内省的に過ぎ、
  こちらにあまり
  届いていないような。
  課題曲ではそれが
  良い面に出ていたんですけど。
  ……想いがこもりすぎると
  そういう傾向があるのかな。


A メモに
  p,ppは「弱い」って
  意味じゃないよ、と
  書いてて。


BC文 あ~・・・。


A また違うp,ppの出し方を
 工夫したら
 別団体のようになる予感が。


 それ、ほか多くの団体にも
  言える気がしますね。
  いよコラさん、
  音楽のイメージは豊富だし、
  「志」を常に感じさせる演奏。


B 自分はいよコラさんに
 投票しました。
 というのは、 
 ちょっと泣いてしまったんですね。
 コンクールで「The Ground」は
 あまり演奏しない曲だし、
 いろいろ中止になった企画の
 残念な気持ちが癒やされ、
 この演奏で浄化された気がして。


C 頑張って欲しい。
 いつも好感を持っている団体です。




メール、ツイッターの感想です。



少人数+マスクで全体に小ぢんまりとはなったけれど、その中でも弱音表現をしっかり聴かせてくれて心に深く沁みた。



(混声合唱部門座談会の最終回に続きます)

 

 

観客賞座談会・同声合唱の部 最終回

 

 

 

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西大寺水まつり ©岡山県観光連盟





観客賞・同声合唱部門で第5位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想を出演順に記しています。


5からの感想はこちらから。




合唱団Pálinka


https://mobile.twitter.com/choruspalinka
(男声31名)

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C 自分は票を入れました!
 この課題曲M3のコンポジション、
 古めかしい感じだけじゃ無く、
 若い団員さんがいるためか
 若さのエッセンスも
 出てたんじゃないかな。
 この課題曲を演奏した団体で
 パリンカさんの演奏が
 いちばん好きでした。


A スタンダードな演奏で。
 そんなに熱いわけじゃないけど、
 でもちゃんと気持ちが
 こもっていた。


B 大人の男声という雰囲気が
 良く出ていたと思います。


文 自由曲の松下耕
  「俵積み唄」は?


A 自分も一度
 演奏したことがあるけど
 ピアノが大変な曲……。


B ピアノと合唱の
 バランスが・・・。


A そうそう!


C 自分は名演だと思ったな。
 合唱のハーモニーだったり、
 掛け声だったり、
 ソロだったり。
 バランスが本当に絶妙で。


B 大きすぎず、小さすぎず。


C うんうん。
 掛け声はコントロールすると
 勢いが無くなりがちなんだけど
 失っていなかったし。


 ソリストも
  ちゃんと張っていました。


C テナーソロはこうだよね!と。
 この曲は学生さんが
 コンクールで演奏する機会が
 多いんだけど
 大人の歌でこの曲を聴けて
 本当に良かった。





メール、ツイッターの感想です。



今日この演奏を聴けて良かった


パリンカさん、素敵です。斎太郎節も聞いてみたい。


M3は余裕のある大人の演奏といったところ。
自由曲はテンションが高い中緩急もあって終始楽しく聴くことができた。


パリンカのカッチカチな音楽


全国大会で男声版「俵積み唄」が聴けた時点で幸せ。


Palinkaさん俵積み唄良かったです。


マスク越しであれだけの声の伸びとしっかりした発語。
スピーカーから伝わってくるものがほかの団体とはけた違いでした。
withマスクであれだけの演奏ができるとは驚きです。
課題曲、自由曲とも、音楽的にも共感できました。
俵積み唄は、もっと「遊び・自由さ」があっても…とも思いましたが、十分に楽しむことができました。


課題曲も自由曲も、民謡の土着の音が鳴っていてとても好きな演奏。
特に俵積み唄は作品の持つコミカルさを表情豊かに表現した快演、お見事でした。






同声合唱部門、最後の団体です。




SUONO CONBRIO

https://twitter.com/suonoconbrio
(女声14名)f:id:bungo618:20211112200354j:plain




文 課題曲F4、いたいな
  旋律がなめらかでね、
  曲の雰囲気を
  良く掴んでいる印象。
  「おもいだすたび」の
  繰り返し、上手いな~って。


A 声楽家のようなソプラノと
 ノンビブラートのメゾと
 深いアルトで「?!」と
 最初は思ったんですけど
 自由曲が進むにつれて
 どんどん良さが出てきて
 選曲の妙を感じましたね。


 例えばどんなところが?


A 自由曲1曲目のジェンジェシ
 「O vos omnes
  (すべての道行く人々は)」、
 早口が決まってて。
 上田真樹「山のあなた」
 ハーモニーがとても良かった。


C 文吾さんのブログ記事から
 自由曲2曲の選曲理由を知って。

 ジェンジェシからアタッカで
 「山のあなた」に入ったでしょう。
 あの綺麗なハーモニーで
 浄化され、心洗われた感が。


B 「山のあなた」の
 最初の明るい音には
 救われたような気がしましたね。


 パートごとの声質の違いは
  指揮者の鳥谷越先生と
  同年代のメンバー、
  若手メンバーの違いかも。


A おかあさんコーラスと言うよりは
 もっと曲を自分たちのものに
 している気がしました。
 一般的に日本では合唱向けと
 思われていない声のため、
 異色な印象を受けて。
 これはふだん自分が
 接していない合唱の作り方を
 しているなと。
 素晴らしいと思いました。


 「合唱」とすると
  縦のハーモニーなど
  惜しい部分はあるんですけど。
  曲の捉え方の的確さ、
  随所に魅力的な歌。
  そして何より「熱い」!
  好感を持ちましたよ。


A 人数が増えてきたら
 もっと良い団体に
 なるんじゃないですかね。


B そうですね、
 ハーモニーの安定の面でも。


A あの「山のあなた」は
 また聴いてみたいな。




メール、ツイッターの感想です。



自由曲2曲の歌い分けが良い。


個々の発信力高いグループ。


「山のあなた」でちょっと泣きそうになってしまった。
ことばと音像がどこまでも遠くを見据えていて、それでいて幸が見つからず帰り来る人に寄り添うやさしさもあったように思います。




(混声合唱部門で印象的だった団体の感想に続きます)

 

 

観客賞座談会・同声合唱の部 その4

 

 

 

 

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蒜山高原 ©岡山県観光連盟





間が空いてしまい申し訳ありません。
今回から観客賞・同声合唱部門で第5位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想を出演順に記していきます。

5からの感想はこちらから。

 

 


colori

https://twitter.com/coloooori


https://www.instagram.com/coloooori/?hl=ja
(女声12名)

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文 課題曲F1の
  O sacrum convivium、
  音をひとつずつ
  確かめるような演奏で。


C 沖縄には
 ルネサンスポリフォニーの
 良いお手本となるような団体が
 あまり無いんですよ。
 だからcoloriさんのような
 若い団体が
 いろいろ試行錯誤して
 あれだけの演奏ができたのは、
 良かったんじゃないかな。


A あの音階で言えば
 基音のDの音を
 しっかり意識し
 保って歌っていたのが
 光っていましたね。


文 自由曲:信長貴富
  「春の苑」「君待つと」
  「天の火」「山桜花」。
  ユニゾンが綺麗で
  音に確かな存在感がありました。


B いわゆる「音響効果」が
 重要な作品だけど
 その効果がセンスあり
 とても考えられていたと。


A 指揮者の新里さんは
 こういう曲が得意なので。


C 彼は自分が音楽を作る、
 と言うよりは
 みんなの良いところを
 引き出そうとするタイプ。


(※新里さんの経歴について
 しばし話す)


 へぇ~!
  それは応援したいですね。


C 沖縄って今年は県大会も
 九州支部大会も録音審査。
 だからこの曲を
 コンクールの場として
 お客さんの前で歌うのは
 これが初めてだった。


A しかもメンバーの大半が
 実は今年入ったばかり。
 さらに8割が学生さん!


B おー!!


 朝一番の出場で
  厳しい部分もありましたが
  沖縄の合唱界を引っ張る
  若き指揮者と団員さんたち。
  応援したいですね!

 

 

 

 

 


メール、ツイッターの感想です。



F1は洗練された響き。


声がすごく好き


素敵な団名。
声がとても透き通っていていつまでも聴いていたいような演奏だった。
bungoさんのブログを読んで団のカラーと選曲もすごく合っているなと感じられたのも良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




男声合唱団APERTASS

https://twitter.com/apertass1
(男声31名)

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 全体に懐かしい
  グリーの雰囲気で
  好感を持ちました!


A ベースが往年の
 関西学院みたいな。


B トップは往年の
 同志社かな(笑)。


C 課題曲M4:心象Ⅱ、
 楽譜に向き合って
 まとめてましたね。


 統一感を持って
  バシッと鳴らしてくれて。
  自由曲:荻久保和明
  「ゆめみる」は?


B バリトンソロのクセが強い!


AC文(笑)。


 ジャケットの前ボタンを外し
  「やったるぞー!」
  ポーズでね(笑)。
  なんだろう、
  声楽家さんなんでしょうか。


C いや、声楽やっている人って
 最初からあのポーズは
 とらないんじゃないかな……。


B でも「ゆめみる」の男声版って
 バリトンがおいしいからさ。
 「わかるわかる!」って(笑)。


 ある意味、
  男声合唱だけに許される
  「ユルさ」みたいで(笑)。
  そこにも好感を持ちましたね。


C この自由曲には
 合っている印象でした。
 熱く、しかも破綻無い演奏。
 いろいろ工夫も見られたし。


B 声質が良く、
 曲に合っていましたよね。


 「ゆめみる」演奏として
  外さない、
  直球を投げてきてくれた感じ。


B うん、「ゆめみる」は
 やっぱり良い曲だな~と
 思わせてくれて嬉しかった!

 

 

 


メール、ツイッターの感想です。



全国大会で男声版「ゆめみる」が聴けた時点で幸せ


ソロも素晴らしい。すごい。


男声の高校とかグリークラブの路線を継承したようなサウンド。
繊細なハーモニーが得意というよりは、曲が繊細さを求めるからそれに応じたような感じがした。
要所要所での爆発力はすごい。


アペルタスもめでたいなあ
小松原高校時代からの水色ジャケットがまた見られて嬉しかった 


自由曲「ゆめみる」のもっていきかたとかが好きでした〜



 

 

 

 

 

 

 

 

 


HBC少年少女合唱団シニアクラス


(女声53名)

 

 

C 課題曲F2:La  Fede
 ロマン派だから
 強弱が無いと言えば無い。
 立派な声で
 朗々と歌うアプローチで
 この団体に合っていたのでは。
 団員さんも高校生までにしては
 イタリア語頑張ってたし。
 受験生レベルからは
 脱していたと思います。


 それなら合格ですね!


B どこの音大かは
 わからないけど(笑)。


文 自由曲:Kim André Arnesen
  Ubi caritas et amorは?


C 音の厚みがあって
 やっぱり北の大地の演奏!


A スケールの大きい感じが
 しましたね。





メール、ツイッターの感想です。



大人っぽく落ち着いたサウンドの上に輝かしいソプラノの旋律が乗って、例年と一味違った印象。
ホールの空気がガラリと変わった。



(同声合唱部門座談会の最終回へ続きます)

 

 

 

観客賞座談会・室内合唱の部 最終回

 

 

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水島コンビナート ©岡山県観光連盟






観客賞・室内合唱部門で第4位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想を出演順に記しています。



4からの感想はこちらへ。

 

 

 



女声アンサンブルTONICA

https://mobile.twitter.com/TONICA_ishikawa
(女声12名)

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C 指揮の稲垣先生の衣装が
 素敵でございました!


AB文(笑)


B 稲垣先生、白河先生、
 どちらもシュッとした
 イケメンでね!



 視覚情報も伝えてくれる
  座談会参加者のみなさんが
  大好きです(笑)。
  課題曲F1 
  O sacrum convivium、
  曲のイメージが豊かでしたね。
  輝かしく感じられて。


B 12人だったんですけど
 人数以上の声の大きさ!


C あの人数で4声を
 あんなにバランス良く。
 なかなか出来ないですよ。


 パートソリで
  とても良い歌があって。


C 金沢市立西南部中学のOGさん、
 中学時代は三善先生の童声作品、
 「のら犬ドジ」などを
 レパートリーにしていたから
 この課題曲はある意味挑戦。
 勉強になったんじゃないかな。


A 大人になって
 こういう作品を演奏する……
 とても良いことですよね。


文 自由曲1曲目:三善晃
  「あげます」は?


A 表現意欲が
 とても感じられました。


C 「あげます」は
 団員さんの今の気持ちが
 等身大で出せる、
 良い選曲でした。
 中学校の時は中学生的に
 キラキラした声だったんだけど
 今回は声を練って前に出す、
 ちょっと大人になった印象で
 嬉しかったな。


 「あげます」は
  ファーストキスが題材でしょう。
  お姉さん方はわりあい
  明るめに演奏するんだけど、
  TONICAさんは意図しているのか
  「はじめて」という言葉に
  緊張感があって(笑)。


B 初々しい!(笑)


C 自由曲2曲目の三善晃
 「月の光 その二」
 三善先生の童声作品に
 取り組んだ子たちが
 次に演奏するのには
 ベストな曲だと思ったな。


 最後の
  「森の中では死んだ子が」から
  団員さんの気持ちが入った歌が
  とても好ましかったです。



メール、ツイッターの感想です。


OG合唱団らしい統一された若々しい響き。
すっきりしたサウンド。


歌声から優しさがにじみ出てて心掴まれた…
今まで知らない団だったけど、一気に好きになった…
演奏会とか聴いてみたい…


TONICAさんは、共感度の高い音楽だと感じました。
自分たちのメッセージとして曲を歌われているのが印象的でした。






La Mer

https://twitter.com/lamerchorus
(女声15名)

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A 課題曲F3 夜来香、
 前の団体がTONICAさんと
 いうこともあるけど 
 「大人の声」という印象。


 大人なんだけど
  クセが無く、素直な。
  でもにじみ出る大人の魅力。


B 声に明るさがありましたよね。
 その明るさが映える箇所が
 いくつもあって。


文 自由曲:三善晃
  「淡いものに」は?


A 物憂げな感じが
 良く出ていました。


 そういう
  メランコリーな雰囲気が
  曲の本質と合っていて。


C 「淡いものに」は
 母体の浦和第一女子高校が
 田尻先生時代と
 La Merさんの指揮者、
 大竹先生時代の両方で
 自由曲に取り上げていて。


 田尻明規先生の
  浦和第一女子!
  なつかしい!(笑)


C 当時歌った方も
 いらっしゃるのかな?と
 思いながら聴いてました。


 団員さんによると
  「この曲は大竹先生、
   桑子先生が、
   1996年に浦和一女時代
   初めてタッグを組んだ曲です」
  ……とのことで、
  当時の生徒さんも
  今回のステージに
  いらっしゃったそうですよ。

 

B まじめに、誠実に、
 音楽へ向かっているのが
 好印象でしたね。



メール、ツイッターの感想です。



艶やかな大人の音色。
自由曲は情感たっぷり。


La Merさんは高い音・低い音にもたっぷりとした輝きがあって、個人の高い技術を感じる演奏でした。






ウィスティリア アンサンブル

https://twitter.com/wisteria_japan
(女声10名)


C 10名で課題曲F1、
 O sacrum convivium!
 この人数でポリフォニーは
 フレーズを長く
 取らなきゃいけないから
 とても苦労したと思いますよ。


文 自由曲:Petr Eben
  「Medicamina sempiterna
  (永遠の美容法)」より
  「1」「2」「4」
  ガラリと声を変えて
  別団体みたいでしたね!


B アルトが良かったです。
 ところどころ男声っぽい
 音色も出して、
 演奏の幅を広げていました。


C 文吾さんの
 ブログ記事にあったけど
 「全国大会に出るんだ!」という
 強い想いが演奏にも感じられてね。



B 支部大会は藤岡先生が
 修学旅行の引率が重なって
 指揮なしだったそうですね。

 


C その経験があったからか
 自発的に歌おうとしているのが
 感じ取れました。


 人数は今大会で最少ながら
  表現として
  色々やろうとしているのが
  伝わってくる演奏でした。



メール、ツイッターの感想です。


F1の出だしは硬すぎたが途中かららしい響きになっていった。
自由曲の発音が良い。


ウィステリアアンサンブルさんは、室内合唱ならではの良さが光る演奏だと思いました。
音のぶつかりに緊張感があって素敵でした。



(同声合唱部門で印象的だった団体の感想に続きます)

 

 

観客賞座談会・室内合唱の部 その4

 

 

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ベルピール自然公園 ©岡山県観光連盟





今回から観客賞・室内合唱部門で第4位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想を出演順に記していきます。

4からの感想はこちらへ。

 

 





女声合唱団 ゆめの缶詰  

https://twitter.com/yumecan_choir
(女声24名)

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A 出てきた時の衣装が!


C 黒のドレス、
 そして真っ赤なパンプス!


B ゆめの缶詰さんは今大会の
 ベストドレッサーかも(笑)。


 合唱の話もしましょう(笑)。
  課題曲F3 夜来香、
  声が良い意味で個性的。
  90年代の安積女子のような。
  また、弦楽を思わせる
  ソプラノに惹かれました。


C 大人の声なんだけど、
 響きが凄く高いんですね。


A 軽い、しかも響いている。


C 夜来香のソプラノ最初の音って
 高くて難しいと思うんですけど
 ちゃんとクリアに歌って
 素晴らしかった。
 全体に大人の魅力と可憐さが
 同居している印象。


A 自分も「大人の声」と
 書いてある(笑)。


 大人とは書いてないけど
  「色気、艶、ねばり」と
  書いてます(笑)。
  これがAさんの感じた
  「大人」で、
  Cさんの感じた可憐さは
  自分にとって
  「90年代の安積女子」かな。


A ともすれば拍節感が
 出そうな曲なんだけど
 ちゃんと旋律を歌っていて。


B ラストに余韻もあり。
 大人の女性の魅力に
 満ちていました。


文 自由曲1曲目:土田豊貴
  「夕暮-女声合唱とピアノのための-」
  曲が良かったですね!


C 土田先生の難しい和音も
 キッチリ決めていました。


B ピアノとの絡み合いも
 とても優れていて。
 山場へ向かって盛り上がる、
 構成、ドラマの作り方も
 非常に上質でした。


 フォルテでも歌うことを
  忘れないことが
  ドラマ性を支えていたのかも。
  自由曲2曲目:相澤直人
  「夕焼け」は?


A はじまりの透き通った
 「あしたは」にまずヤラれたなぁ。


C 相澤先生のキャッチーな
 メロディ、
 それを活かす歌い方も
 凄く良かった。
 本当に憧れるような団体でした。


B 聴き終わり、
 詩と音楽の作り出す優しい世界に
 しみじみとしてしまって……。


 課題曲から自由曲の3曲で
  演奏会の1ステージのような。
  単に違うタイプの曲を
  演奏するに留まらない、
  女声/女性のいろんな魅力を
  教えてくれたと言うか。
  …自分の一票はゆめ缶さん(笑)。


A 良い意味でコンクールらしくない。
 初出場でしたが
 今後がとても楽しみな団体ですね。



メール、ツイッターの感想です。



選曲のテーマが一貫してるので、作品の世界観をイメージしやすい。
音色が優しく、室内部門ながらスケールの大きさを感じた。


清潔感
フレーズ作り美しい


ゆめ缶はとにかくニュアンスにこだわっていた


相澤先生の「ゆめの缶詰」も少ない人数にも合うしっかりした選曲だったと思います。


室内合唱の部で断トツに好きだった。
課題曲は強弱やアクセントからリズム、音価に至るまで音楽表現のあらゆる要素が詩表現と密接に結びついていて、その音である意味を納得させてくれる演奏。
自由曲も対照的な2曲の描き分け、言葉を味わう歌い口に魅了された。











会津混声合唱団

https://twitter.com/aizukonsei
(混声17名)

 

 


文 課題曲G1
  Ehre sei dir, Christe、
  取り組む姿勢に
  一本筋が通っているようで。


C ドイツ語の語り口も
 良かったですよ。
 イントネーションが
 とても考えられていた。


 なるほど、それは確かに。
  自由曲:千原英喜
  「Ⅰ.入祭唱/Introitus」
  「Ⅲ.相聞/Sohmon」は?


C この団体には非常に合った
 選曲だったと思うな。


A 落ち着いた大人の魅力が
 感じられて。


B 特に1曲目が面白かったですね。


C 男声はお経、
 女声は聖歌っぽく!


 そうか、柴田南雄先生の
  「人間と死」みたいだったんだ。


C そういう作曲の面白さを
 演奏でちゃんと出していたのでは。




メール、ツイッターの感想です。




会津混声のクリアな発音からの自由なアゴーギク



ベースが安定しているので和音はしっかり決まっていたと思う。











混声合唱団Pange

(混声19名)

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文 課題曲G3 
  うたをうたうのはわすれても、
  明るく伸びやかで
  気持ち良い流れを
  作っていました。


C 素朴ですっと心に入るような。


A 面白いのは指揮の坂本先生が
 グレゴリア聖歌のように振って。
 流麗な印象はあの指揮から
 生まれたのかも。


文 自由曲:千原英喜
  「おらしょ」から
  「第2楽章」。
  熱く、やや暗い印象を
  持っていた作品なんですが
  Pangeさんは
  軽やかな部分を強調してね。


B 盛り上げる箇所は
 ちゃんと力強く、
 テンポ設定も自然で
 軽いだけじゃ無かったですよ。


A 「雰囲気の良い合唱団だなぁ」と
 思わせる演奏でした。


B 表情付けも
 細やかだったんですよね。


C この曲の自分の、
 良い演奏の基準は
 途中のお経の部分。
 あそこをピッチが保てるか?
 Pangeさんはピッチを保って
 その後も乱れなかった。


A 地声に近い感じで歌った箇所。
 あの時代の人々、
 隠れキリシタンの実際の声のようで。
 一種、異様な印象のため
 良い効果が出ていたと思いました。




メール、ツイッターの感想です。



室内部門を体現している団だと思います。


Pangeの丁寧な歌い回し


声に柔らかさを感じた。
自由曲は消極的理由での選曲と聞いていたものの、定番作品ながら、意欲的に表現されていて好感を持てた。


カオスな室内部門のなかで一番正統派(?)の室内合唱をされていたのがPangeでした。
コンパクトでまとまりのある演奏でした。



(室内合唱部門の感想、最終回へ続きます)

 

 

観客賞座談会・大学ユースの部 最終回

 

 

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西大寺会陽 ©岡山県観光連盟




観客賞・大学ユース合唱部門で第5位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想を出演順に記しています。
5からの感想はこちらへ。

 

 

 

 

 

 


信州大学グリークラブ

https://twitter.com/shin_gleeclub

(男声36名)

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C 課題曲M2「Preghiera」、
 とても丁寧に歌おうとしていて。


A メモにまったく同じ事書いてる!


C Andantinoだから
 あれぐらいのテンポなんだけど
 ちょっとだけ流れが停滞してたかな。
 イタリア語のイントネーションや
 アクセントに気を付けたら
 流れが出たのでは。


 デリケートな演奏でしたね。


C 凄く好感を持ちました。


文 自由曲:三善晃
  「三つの時刻」
  内省的に演奏されがちな
  この作品を、
  若者らしい情熱でもって
  しっかり魅力を
  伝えてくれたことに 
  「お!」と思いましたね。


A ピアノが入ったら
 歌い方が変わって
 サウンドも良くなった。


C やっぱりピアノという
 拠り所があると安定感が。


B 3曲それぞれの個性や
 ドラマはしっかり
 表出していたんじゃないですか。


A そうですね。
 こういう曲は3曲の違いを
 どのように歌うかが大事。
 信州グリーは
 その点、かなり良かった。


文 「午後」には激しさもあってね。
  先ほども言ったけど、
  こういう若さを
  前面に出した演奏は
  あまり聴かないので新鮮でした。


A 指揮者に「歌わされる」じゃなく、
 フリーな感じに聞こえたのも
 良かったです。


 うんうん。
  それはとても良い個性。
  さらに「松よ」の最後には
  ちゃんと三善先生の音が
  聞こえてきました。




メール、ツイッターの感想です。



課題曲のスマートさお洒落さが印象的でした


コンクールを忘れさせるような爽やかさ。


最初から最後まで実にスマート


ここまでで一番歌い手の自主性を感じる演奏。
爽やかなサウンドも心地よく、M2と自由曲3曲の歌い分けがハッキリしていて、聴いてて楽しめた。









早稲田大学コール・フリューゲル

https://twitter.com/chorfluegel

(男声27名)

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A 課題曲M3のコンポジション
 しっとりというか
 控えめというか……。


 昔からのグリー調とは違う、
  流麗で和声を重視する
  新しいタイプの
  スマートな男声合唱でしたね。


C 知的な感じで。


A それは思った!


C この子たち、
 賢いんだろうな~って(笑)。


B 文吾さんが言った
 和声、その作り方にも
 知的さを感じましたよ。
 勢いで流さない。


C この団体ではM2のロッシーニを
 聴いてみたかった気も。


 でも、古くから知られている
  邦人作品を演奏されたからこそ
  この団体の特長、
  美質を感じられたのかも。
  指揮者は明日の同声合唱に出場される
  WAKAGE NO ITARIさんと同じ、
  真下洋介先生ですね。


B この団体の良さが
 ハッキリ分かったのは
 自由曲:三宅悠太
 「修司の海」からでした!


A そうそう、
 この印象的な作品の特長を
 上手く出していた。


 あと、ピアニストの
  小田裕之先生がお見事!


ABC 上手!素晴らしい!
  (……等と口々に賞賛)


B 合唱とのバランスも素敵で。
 ピアニッシモの合唱ロングトーン、
 それに乗せて
 小田先生の精巧で美しいピアノが。
 「うっとり・・・」。


A 自分もプログラムの小田先生に
 二重マル付けてて!


 某ピアニストさんが
  「今日のベストピアニスト賞は
   小田先生です!」


ABC そうだよね!


 合唱の演奏に戻ると、
  語り口、語感、
  ニュアンスが優れていてね。
  若い男声の繊細さが
  良く出ていたと思います。
  こんなこと言ったら
  怒られるかもしれないけど。
  ……ひょっとしたら
  初演のワセグリさんより
  良い演奏だったんじゃない?


ABC(笑)


A ちょっと初演の指揮者先生を
 お呼びしましょうか?(笑)
 (※初演指揮者のA澤先生が
  同じ店にたまたまいらっしゃいました…)


 ウソ!嘘です!
  お願いだから止めて(笑)。
  初演を聴いてない人間の
  戯れ言です!


B 聴いてないんかい(笑)。
 フリューゲルさんの繊細さが
 ワセグリさんに出せるか?!
 と文吾さんは
 言いたいわけですね?


 い、いや、
  最近のワセグリさんも
  繊細さという面では
  負けていないんじゃないかな~。


C (笑)。
 ワセグリさん初演の曲を
 こうしてフリューゲルさんが
 演奏するというのは
 一昔前では考えられなかった。


B うん、お互いのライバル心が。
 だからこそ、
 個性を確立出来たというのも
 あるだろうし。


 良い作品ということを
  伝えてくれる
  新しい魅力の男声合唱団でした。
  この作品を生み出してくれた
  ワセグリさんにも
  感謝しないと、ね!


B ビビり過ぎじゃないですか?(笑)




ツイッター、メールの感想です。



これぞ男声合唱という端正なサウンド。
言葉がとても自然に聴こえる。
弱音の持続が抜群に上手い。


サウンドのまとまりがピカイチ!
上質な倍音の海に飲み込まれた


素晴らしいピアノと外さない演奏をした早稲田フリューゲル


声の統一感が言葉と音の訴求力を倍増しに。
自由曲は幻想的なサウンドと奥行のある表現、ピアノとの協奏も素晴らしい。


「修司の海」から IV. サンゴ 一つの声に聴こえる厚い音。
綺麗な和音も印象強かったです。
また、言葉がハッキリと届いてきます。
歌詞の重みを噛み締めてじっと聴き入りました。



(室内合唱部門で印象的だった団体の感想に続きます)

 

 

観客賞座談会・大学ユースの部 その4

 

 

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牛窓オリーブ園 ©岡山県観光連盟

 

 



今回から観客賞・大学ユース合唱部門で第5位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想を出演順に記していきます。
5からの感想はこちらへ。

 

 




Ensemble SAKAE
(混声49名)

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文 課題曲G3
  「うたをうたうのはわすれても」
  統一された響き、
  若さを感じさせる声が
  良かったですね。


A 声の芯があって
 自信を持って
 歌っている感じがしました。
 母体の埼玉栄高さんは
 伝統的にひとりひとりが
 声を出して合わせる文化かな。


文 自由曲1曲目
  Jukka Linkola
  「Mieliteko(歌の魂よ)」は?


A 音が立体的な感じがしました。


 あ~、そうですね。
  音響が良く考えられている。
  リズムにも若さがあって。
  それは自由曲2曲目の
  Jacob Narverud
  「V. Monterosso al Mare
   (Agnus Dei:神の子羊)」にも。


B 音響効果から
 女声への旋律には
 爽快感もあって! 


 後半は男声の旋律の歌い方も
  良かったですよ。


A 構造上、音の塊が
 割と飛び出て聞こえる曲。
 それを凄く上手く
 やっていましたね。


 音響効果だけが
  伝わるんじゃ無く、
  合間の旋律も音楽として
  違和感なく流れていました。


C 現役の高校生と
 大学生や若い社会人が
 こうしてコンクールへ出ることは
 自分は良いことだと思って。
 現役と若いOBOGがじっくり
 コンクール向けに練習することで
 現役の高校生たちも
 非常に勉強になるんじゃないかな。


 優れた音響や
  細かなバランス調整は
  積み重ねた時間が無いと
  効果が出ないものだから。
  そういう面で
  SAKAEさんの培ってきたものを
  とても感じました。



メール、ツイッターの感想です。

 


特に自由曲のサウンドが好きでした。


音の鳴りと混声らしい分厚さ。
特に欲しいところでしっかり鳴るベースが印象的。


声の密度やパートバランスが良い。
自由曲1曲目は以前Vineがやってたけど、倍の人数でやるとまた違った楽しみ方ができた。
2曲目の弱音の持続が素敵。
島方先生が中学校で志向していたサウンドがここに結実したような感じ。







九大混声合唱団
(混声73名)

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文 課題曲G3
  「うたをうたうのはわすれても」
  大学生らしい、
  気持ちが入った演奏で。


A 他団体と比べて精神的に
 人数が多いことの強みが
 あったかな。
 ひとりひとりが
 そんなに頑張らなくても
 肩の力を抜いて
 歌えたところはあるかも。


B あ~、なるほど。
 人数が少なく緊張してると
 聴く側も緊張しちゃう。


A そうなんですよ。
 だからナチュラルに
 聞けました。


 「手をふった人の」から
  気持ちと歌の盛り上がりが
  シンクロしていて良かったです。
  自由曲1曲目:信長貴富
  「2.こいうた」は?


A 古典的な言葉もあって
 試みとして面白かった。
 2曲目の「1.恋唄・空」
 とても爽やかだったね。


C 声が明るく、
 さすが九州の団体!
 2曲目は特にソプラノが
 伸びやかだったな~と。


 そうですね、
  出だしのソプラノが
  とても良かった。


B 指揮の竹田先生の音楽って
 曲始めにガツン!とカマす
 印象があるんですけど、
 この2曲目はカマすだけじゃなく
 後へ繋がり持続する魅力もあって。


 流れもあって失速しなかった。
  ホモフォニックになる箇所。
  「君もまた」、心に響いて。
  ……若い人たちが
  こういう恋の歌を歌うのは
  おっさんには
  胸がキュンとなりますね(笑)。


B 気持ちわり~(笑)。
 でも大学生ならではの演奏。
 「若者にしか歌えない歌」の
 魅力がありました。




メール、ツイッターの感想です。




自由曲は詩と音楽がすっきりと届いてくる佳演。
2曲目の爽やかさは大学合唱団だからこそ。


ハーモニーがバランス良く纏まっていたし、自由曲こいうたは安定した歌声の中に若く瑞々しい恋心が表現されていて素晴らしかった。



(大学ユース部門、最終回へ続きます)