・・・んで、行ってきましたよ、岡山西警察署、8月最後の日に。
岡山から大安寺、という小さな駅で降り、歩いて数分。
うへえー、8月の終わりだというのに直射日光はつれぇー…。
お?あの建物かな?
近づきます。
さらに近づきます。
この神殿っぽい柱!
岡山西警察署です!(どどーん)
さらに近寄ってみます。
なるほど、この柱は本にも書いてあったギリシャ:パルテノン神殿から?
それと明かり取り?の天井からの光が
なんとなく「都庁」の設計図にもあったものを連想させます。
今は16時なのでまだまだ日は高いけど、夕暮れ、そして夜へと、
この光射す空間はどんなものになるんだろう・・・。
・・・などと考えながら写真を撮っていると
中からゴツイ壮年の警察官が
「何か御用ですか?!」
わ、わわわ。
「あ、あのう、こちらが磯崎新サンのですね、建築と聞きまして…」
ああなるほどね、とすぐその方も納得の模様。
他にも建築目当てで来る人もいるんだろうか。
「建築の学生さんか何かですか?」
(こんな老けた学生、いるのかな?)と思いつつ、イエ単に好きで・・・、と。
内部も1階のこの部分なら良いですよ、の言葉に甘え入らせてもらう。
そーなんだよねー、警察署って平和な生活をしていたら
特に用は無いので入りづらいんだよねー。
入れてもらった内部は、壁面が高く、ガラスで光を取り入れられ
開放感と空間の広さを感じられるようになっていました。
(写真を撮るのを失念。ゴメンナサイ)
これなら違反駐車の罰金を払いに行っても気分良く払える!
…わけないですね。
正直に言えば、もっと内部の様子とか見てみたかったけど
建物の目的が目的だからねえ。
正門からの眺めはガラスの明るさで華やかな印象もあるのに
裏手は無骨で窓も目を凝らさないと見えない感じで硬い印象。
・・・ある意味、警察署、というイメージを具現していると思えます。
(そして本にも書いてあった“立方体”というものを想起することにも)
岡山西警察署の近くには大手家電ショップの巨大な建造物があって。
巨大な駐車場も兼ねたその建物は、機能的ゆえに面白みが全く無く。
この不景気な時代、効率を優先する流れに傾くのは
ある程度仕方が無い事なのかもしれないけれど。
でも岡山西警察署のような建造物が、許される時代が続けばいいなあ、と
感じた現地訪問でありました。
田んぼが広がる周辺。
8月最後の夏の風景を見ることが出来た小旅行でもありました。