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「コンクール出場団体あれやこれや:出張版2014」(その3)

 

 

 

毎日更新を目指すあれやこれや出張版。

昨年、室内部門1位の団体の思い出の演奏などを

コールサル指揮者ぜんぱくさん、

MODOKI指揮者山本さんと語ってから

今年の演奏曲のご紹介をします。

 

 

 

 

 

 4.佐賀県・九州支部代表


女声合唱団ソレイユ

(女声22名・9年連続出場・59回大会から9回目の出場)

 


山本 全国へ一番最初に出場した時の
   2006年熊本大会、
   ニーステッドの「Mary's song」は
   衝撃やった!


ソレイユさんは結成して1年で全国大会出場でしたからね。


山本 あと2008年の岡山大会、
   コスティアイネンの
   「ラリン・キュエスティの詩による組曲」からの3曲。
   ソレイユさんが日本初演で
   「良い曲、良い演奏だなー!」と。
   あの演奏が好きで記憶に残っとるね。

 

 

昨年の池辺晋一郎先生のアイヌ民謡も
エコーなど作曲上の狙いを巧みに表現して、
それぞれの声の選択や対比が鮮やかだし、
多彩な空間、空気を感じさせる演奏でした。

 

 

ぜん 今年は舞台袖で聴けるので楽しみです!
   実は20年以上前に指揮の樋口久子先生と
   接近遭遇してまして。


接近遭遇?!


ぜん 全日本合唱コンクールの
   中学校部門の全国大会、
   最初、第1回は東京で開催されたのね。
   それで自分は佐賀の鍋島中の誘導係をやっていたの。


ほう、誘導係。


ぜん そこで鍋島中の合唱部を
   指揮されていた樋口先生が、
   舞台袖で指揮の確認をなさっていて。
   …それがとても真剣に、
   もの凄く一生懸命に確認されていて。


それで鍋島中の演奏はどうだったんですか?


ぜん やっぱり凄く上手かった!
   だから20年以上前の鍋島中の演奏と
   1メートルぐらい近くまで接近遭遇した
   指揮の樋口先生のことはとても記憶に残ってるよ(笑)。


今のソレイユさんにも
その時の鍋島中の団員さんがいるんでしょうかね?

さて、昨年のソレイユさんは
見事シード1位を獲得しました。
技術を誇示せずに耳へ心地良く入る、
素晴らしい発声と音程感。

音楽的なニュアンスの多彩さ、繊細さ。
演奏を聴いた多くの人が
1位に納得されたのではないでしょうか。




今年の演奏曲は
課題曲はF4 「ゆうやけ」
(みなづきみのり:詩 松本望:曲)

そして自由曲は
「Éjszaka(夜)」(Josef Karai)
 "Primitive Music"より
「The Joiku」(Jukka Linkola)


演奏効果が抜群の「夜」。
そして手拍子、足拍子、リズミカルな
これまた演奏効果が凄い「The Joiku」。

 

"Primitive Music"(原始的な音楽)は
フィンランドの名門合唱団
タピオラ・クワイアのために作曲された組曲で
「The Joiku」は最終曲の5曲目とのこと。

 



団員の池田さんからは


 

「Éjszaka」は夜の中でも
「真夜中」という意味があるそうです。
真夜中に木がざわめいたり、
花があふれたり、星が輝いたりする、
そんな情景が思い浮かべられるように
表現できたらいいなと思います。
目指すは“官能的な夜”です!


 

 


Éjszaka (夜)

夜:木の葉がささやく
身を丸くして
眠りながらしかし静かに息づく
風、羽ばたく音

夜:黒いヴェール
不思議:花があふれ
月明かりの中で水がささやく
暗闇の水に寄せては退く
匂いの満ち干

夜:眠る歌
音そして光、ただ物語だけが
息づき、そびえ立ついくつもの砦
その上には星々の枝
空には星の宮殿

 

 

The Joiku

ヨイクとは、スカンジナビア半島などに住む
サーミ人の即興歌のことです。
岩がごつごつとした広大な草原で生活するサーミ人は、
遠くまで届くとっても大きな声が出るそうです。
意味を持たない言葉の羅列の歌ですが、
ヨイクには自然や人々との
コミュニケーションを図る一面もあるようです。
ノリノリでいきます!!!

 

 



おお~、
官能的な「夜」にも大変期待してしまいますが
ミュージカルやジャズナンバーにも定評ある
ソレイユさんによる「The Joiku」!
「ノリノリでいきます!!!」との宣言で
高松での演奏が大変楽しみです。

 

 

 

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ノリノリですか?

 

 

 

 

 



さらに


 

「思い出の全日本合唱コンクール名演奏:樋口久子先生」


樋口先生に聞いてみました。
「毎年毎年いい演奏ばかりで、ひとつに絞るなんて難しい!」
とのことでしたが

「強いてあげるなら、
 第63回全日本合唱コンクール全国大会の
 福島県立安積高等学校合唱団の演奏が
 素晴らしかった」

とおっしゃっていました。
「知的で洗練されていて感動した」そうです。

 

樋口先生、気が合いますねえ!
2010年兵庫県立芸術文化センターで行われた第63回全国大会、
たまたま私も聴いていました。

あの安積高等学校合唱団は
高校全団体で唯一コンクールであることを忘れた団。
そして唯一、涙腺がゆるんだ団でした。
課題曲のPierre Villette「O magnum mysterium」、
ウィテカー「i Thank You God for most this amazing day」は
互いに音を聴き合い、全体で精妙に響きを作り出す感覚が
樋口先生の仰られるように
極めて優れた知性の上で成り立っているのを感じさせ、
本当に感動したものです。

 



池田さん、いろいろとありがとうございました!
高松でお会いできるのを楽しみに…


・・・と思ったら、アレ?

 

 

 

 


私ごとですが、
私池田は臨月のため出場を泣く泣く諦めました(泣)
みんなにいい演奏をしてきてもらいたいです!!

 

 

おおお、おめでとうございます!
全国大会出場断念は残念でしょうが
丈夫な良い子が生まれることを願ってます!


山本 ソレイユ団長になると結婚するという伝説どおりですね!
   まずはしっかり出産に集中してもらって、
   少子化解消と日本の合唱界のために
   顔晴ってもらいたいと思います。
   また佐賀で!

 

 

ぜん 池田さん、おめでとうございます!

   きっと「太陽」のように

   明るく素敵な赤ちゃんが生まれること間違いなし!

   赤ちゃんが生まれるというのは本当に素晴らしい事。

   ぜひ母親になる喜びを存分に味わってください♪

 

 

 

 

 

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要の池田さんがいないとは
他のソレイユ団員さんも寂しいでしょうが
高松から、佐賀の池田さんまで届くような素晴らしい歌を
きっと届けてくれることでしょう!

 

「みんなにいい演奏をしてきてもらいたい」という

池田さんの願いがかないますように!!

 

 

 

 

(明日に続きます)