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新しい合唱コンクールに望むものは?

 

日本テレビが例年の企画「24時間テレビ 愛は地球を救う」内で
「全国高等学校合唱選手権」という名の
高校生対象の新しい合唱コンクールを開催するということ。


 

 

 

 

全国高等学校合唱選手権|24時間テレビ 愛は地球を救う|日本テレビ

www.ntv.co.jp

 

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制限人数が8人から30人まで。
そして本番の舞台がなんと武道館!
マイクとスピーカーは必須だろうし、テレビ的な演出とかも。

けっこう、いや、かなり不安視してしまうのは
私が古参の合唱ファンだからでしょうか・・・。



じゃあ逆に。

逆に
「こんなテレビ放送の合唱コンクールなら、イイ!」ってのを
考えてみましょうか。


思い出すのは昨年のNHK全国学校音楽コンクール、
通称Nコン高校の部。
その放送を見たコラムニストの青木るえか氏が
週刊文春の「テレビ健康診断」で一刀両断。

要約すると
「テキストも曲も難易度が高く初心者にはわかりづらい。
 合唱の魅力である『歌とハーモニー』が伝わらない番組」
…というものでした。


うーん、古参ファンとしてはその意見に物申したい気持ちがあるけど、
(課題曲、穂村弘氏のテキストも松本望さんの曲も良かったですよねえ?)
一方で合唱初心者:青木氏の言い分もわかる。
では、どうすれば良いのか?

ぶっちゃけると競争というコンクールの持つ性質からすると
選曲の高難易度化は避けられないものだと思います。
一聴して「良い!」と感じる曲は
たいていシンプルな要素があるもの。
しかし、大谷研二先生の
「簡単な音楽を音楽的に深めるのはプロフェッショナルの領域なんです」
という言葉からわかるように、
シンプルな良曲をコンクールという場で演奏するのは
なかなか勇気がいること。

だからどうしても三澤洋史先生の言葉のように
「難しい曲を選んできて、
 それを見事にさばくことによって他の団体と差をつけようとする」
…ことになってしまう。

合唱コンクール全国大会(中高の部)を終わって MDR-Diary







ではどうすれば?
私が出した結論は


「曲を運営側が提示する」

 

です。

「それじゃ課題曲とおなじじゃん!」

 


いやいや、提示する曲はNコンの1曲や
全日本の4曲じゃなく。

 

 

 


どーんと30曲!!

ポップスや民謡を合唱曲としてしっかり編曲した作品、
そして合唱初心者でも一聴して「いいね!」と思わせる
正統派の合唱曲。

30曲、運営側が用意して、その中から選んでもらう。


先日の「題名のない音楽会」で豊島岡女子学園が演奏された
木下牧子先生の「おんがく」が
合唱をあまり聴いたことのない方に
ツイッター上で非常に好評だったんですよ。

そんな「おんがく」や
三善晃先生の「地球へのピクニック」や
信長貴富先生の「泉のうた」や
松下耕先生の「信じる」や
武満徹先生の「うた」などなど…。

合唱初心者でも一聴して「良い作品!」と思わせる
テキスト、曲の合唱作品はいっぱいあります。
難易度や審査対象になる作品かどうかは
合唱指揮者など専門家に考えて選んでもらう。


合唱音楽の可能性の追求や委嘱した新作のお披露目は
別のコンクールにお願いして。
初心者でも演奏を聴き
「合唱って良いじゃん!」と
強く思わせるようなコンクールなんて良いんじゃないですかね?

テレビという多くの人間が観る機会で、
一般の人にも「合唱の良さ」をわかりやすく伝えられるコンクール、
それはそれで非常に価値があると思うのですが。


このブログを観られた日本テレビの方、
どうかご一考を!(笑)