2008年読んだマンガ ベスト11


ええ、マンガ、この年になっても大好きです。
今回は11位から6位まで。



第11位
「オトノハコ」 岩岡ヒサエ


オトノハコ (KCデラックス Kiss)

オトノハコ (KCデラックス Kiss)


やはり合唱好きとしたらこの作品を選ばねば!
私の詳しい感想はこちら


合唱を正面から題材にして
ここまで気持ちの良い作品にしたのは
もっと評価されても良いと思うなあ。


掲載誌の「Beth」は休刊してしまいましたね・・・。





第10位
「君に届け」 椎名軽穂


君に届け 1 (マーガレットコミックス (4061))

君に届け 1 (マーガレットコミックス (4061))


「マンガ大賞2008」で選ばれていて読んだマンガ。


見た目の不気味さと反対に内面のピュアな主人公、で思い出すのは
「エンジェル伝説」なんだけどあまり言及する人がいないのが悲しい。
(…まあけっこう前だし少年マンガだからね…)


主人公の心の美しさが知られていく過程、
勇気を出した行為が認められ、
世界が広がっていく模写など巧いな〜と感心。
そりゃ少女マンガだからやっぱり恋愛中心なんだけど
それだけで読まないのはもったいない!
特にその友情の描き方にほろっと来ました。良作!!





第9位
孤独のグルメ」【新装版】


孤独のグルメ 【新装版】

孤独のグルメ 【新装版】


言わずと知れた大名作なんだけど
(私は最初に出版された時のものも、文庫版も持ってます…)
2008年に出版された新装版は
作者の久住昌之氏と谷口ジロー氏、
そして川上弘美さんの鼎談も加え、なんと!


「東京都内某病院のカレイの煮つけ」


…という10年ぶりの新作、特別編も掲載!
「大山町のハンバーグ・ランチ」で見せたゴローさんの
強さの秘密が分かりますよ。






「生きているというのは体にものを入れてくということなんだな」



うーん、やはりこの作品、カッコイイ。
あとこんな画像も見つけてしまった・・・。






ズズゥゥじゃねーよ(笑)。






第8位
「RIN」 新井英樹


RIN(1) (ヤングマガジンコミックス)

RIN(1) (ヤングマガジンコミックス)


全8巻「SUGAR」の続編。
才能世界レベル、性格最低のボクサー、
石川リンの活躍を描く作品。


その天才性を余すところ無く描く素晴らしいボクシングシーン。
世間にも対戦相手にも
嘲笑と挑発を繰り返すリンの真意はどこにあるのか。


最後は打ち切りっぽく終わった?のが残念。
もっと評価されろ!





第7位
3月のライオン」 羽海野チカ


3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)

3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)


若きプロ棋士を主人公にした将棋マンガ。
ハチミツとクローバー」は受け入れられなかった私だけど、
これは読める!アツイ!面白い!!


生きる道として将棋を選び、進んでいく。
主人公のその切迫さ。
生きていくことに必要な将棋というものへの愛憎。
主人公を傷付け、または癒す周囲の人々。
2巻の最後の叫びなど、なかなかヒリヒリさせる良作です。


あ。主人公のライバル?である二海堂くんは
監修の棋士さんコラムにも書いてあったけどモデルがいて、
その人を書いた本は
私のオールタイムベスト100に入るぐらいの良い本です。


「聖の青春」大崎 善生

聖の青春 (講談社文庫)

聖の青春 (講談社文庫)


部屋に少女漫画を積み上げていた村山聖棋士が
この「3月のライオン」を見たら
きっと凄く凄く喜んだろうなあ・・・。





第6位
「FLIP-FLAP」 とよ田みのる


FLIP-FLAP (アフタヌーンKC)

FLIP-FLAP (アフタヌーンKC)


「世界初(?)のピンボール・ラブコメ」


「普通」の主人公が好きな女の子へ告白。
だが、彼女と付き合う条件は
ピンボールのハイスコアを超えることだった!


ピンボールに興味が無かった主人公が
どんどんハマっていく姿、
プレイシーンも激しく楽しい。


ゲームってのは所詮無意味だし、
作中で主人公もそれを嘆くのだが
その回答が何度も何度も示されるのにも胸が熱くなる。






他にも
「無意味じゃなくなる方法教えてやるよ」



「楽しめ!!!!!」


とか。



「なんでゲームに熱くなれるんだ?
 何か見返りがあるわけじゃないし
 誰かがホメてくれるわけじゃない
 意味の無いことって空しくならないか?」




「俺の心が豊かになるだろう」


「好きなもんは好きなんだよ!!!」



「意味ばっか
 求めてんじゃねーよ!!!!」




・・・素晴らしい!(感涙



まあ私の感想なんかより
「こどものもうそうblog」米光さんによる名レビュー。
とよ田みのる『FLIP-FLAP』、世界を軽く打つんだ
をどうぞ。




(続きます)