「コンクール出場団体あれやこれや:出張版」2010(その7)

うーん、ちぃとノドが痛くて頭が重い・・・。
こんな時に風邪をひくわけにはいかないので
ネットで回っていた「風邪撃退レシピ」の料理を作ってみることに。


【風邪撃退カンタンレシピ】
ざく切りの白菜1/4個、水カップ2を鍋に入れ煮込む
→しょうがを1個まるごと(エー!)千切りにし、
豚薄切りとともに鍋に入れさらに煮込む
→塩こしょう、ごま油を味付けして食べる
→汗がとまらなくなる!


これって妹尾河童さんが広めたピェンロー
「しょうがたっぷりVer.」じゃね?
私は味を出すためさらに骨付き鶏もも肉と
余っていたキャベツ、マロニーと酒も入れてみました。


うん、この時期の白菜は文句無しに美味い。
これで無事に済めばいいなー。
毎日のうがい、手洗い、充分な睡眠も大事ですね。


さて、本日もギリギリの更新で行きますよー。





6. 岡山県・中国支部
合唱団こぶ
(混声46人・2年連続出場)



岡山県総社市にある総社東中のOB合唱団として
1992年に創立され
団員が総社東中出身者だけでは無くなったので
「合唱団こぶ」に改名した合唱団。


高校生・大学生が大半を占める若い団ということで
昨年は谷川俊太郎さんの詩、
松下耕先生作曲の「今年」が
その感性を生かして演奏されていました。
等身大の表現に好感をもった方も多いのでは?


今年の課題曲はG2のVillette
自由曲がDobrogosz 「Mass」より「Kyrie」
高田三郎混声合唱とピアノのための預言書による「争いと平和」より
「エフラタのベトレヘムよ」



へーっ!
Dobrogoszは軽いリズムに乗せて
キャッチーな旋律がめまぐるしく現れる
中学校OB合唱団として演奏するに違和感がない曲です。
しかし高田先生の「エフラタのベトレヘムよ」とは!


最近はそんなに演奏される機会は少なくなりましたが
キリスト教徒である高田先生の渾身の曲。
コンクールでは5年前の全国大会で
大久保混声合唱団が演奏しています。
こぶ定期演奏会で客演指揮をされている
高嶋昌二先生のアドヴァイスかな?…なとと考えたり。



高田先生の「争いと平和」「イザヤの預言」などの曲は
前述の大久保混声や豊中混声など
人生経験という年輪を重ねた、
深みのある声で表現される演奏が記憶に残っていますが、
若い合唱団こぶの演奏が、この曲の印象に
新しい魅力を加えてくれることを期待してしまいます。











7. 愛知県・中部支部代表
岡崎混声合唱団
(混声74人・7年連続の出場)



高校の名門合唱部:岡崎高校コーラス部が母体のこの合唱団。
すっかり上位グループの常連ですね。
先日の全国大会高校の部では
岡崎高コーラス部が以前岡崎混声が演奏した
混声合唱のための「ラプソディー・イン・チカマツ」から
「 貳の段」を見事な演出付きで披露して喝采を浴びていましたっけ。



岡崎混声の今年の課題曲はG2のVillette
自由曲は信長貴富混声合唱とピアノのための「春と修羅」より「II」


宮沢賢治の著名な詩によるこの曲。
VOX GAUDIOSAの委嘱初演曲ですね。

 「修羅」は仏教思想における六道(天・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄)の一つで、人間と畜生の間に位置し、常に戦い合う世界とされる。これに対して「春」は涅槃(悟りの世界、究極の理想の境地)の象徴である。この二つの相反する要素を対立させながら、宮沢賢治は自分=修羅の精神世界を描いている。身悶えしつつ思いが抑えきれず溢れ出したような、エネルギーに満ちた詩だ。(中略)
 曲は単一楽章で、いくつかのシーンに分かれているが続けて演奏される。冒頭、地の底から聞こえてくるような呼吸音に始まり、生命が誕生の叫びを上げる。灰色の世界から輝きの春の世界へと、音楽は次第に色彩感に満ちていく。日本の伝統音楽的な粘着質の音使いと、そこから解放されたロマンティックな音響の対比が、音楽的な特徴と言えるだろう。曲中しばしば登場する「ZYPRESSEN」という語句は本来「糸杉」を意味するドイツ語で、宮沢賢治は音楽的効果をねらってそれを用いたと言われている。私も語義にとらわれず、春の輝きを象徴する響きとしてそれを曲に挿入した。(後略)


信長貴富・初演プログラムより抜粋)


中部大会を聴かれた方の感想では

自由曲は、やはり自分たちの得意とする曲で
勝負してきたという感じでした。
課題曲では見せなかった、圧倒的なフォルテの迫力。
これは、中部大会全団体通しても
一番ではなかったかと思います。
でも、折角の「心象スケッチ」ですから、
そのメンタルの動きや表情を声にできたら、
もっとすてきだったなあ、と思いました。
言葉に込める思いをみんなで磨いていくと、
すごい演奏になる予感はしました。

Tさん、ありがとうございました。
中部大会からさらに練習を積んだ岡崎混声。
様々な技巧を凝らした、
そして"歌”のあるこの曲を、
きっと見事に演奏してくれるに違いありません。




そして数年後に岡崎高コーラス部も演奏するのかな?





(つづきます)