観客賞座談会・混声合唱の部 その4

 

 

津なぎさまち(津市)
提供:三重フォトギャラリー

 

観客賞・混声合唱部門で第6位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想です。 


第6位以内の感想はこちら。

 

埼玉県・関東支部代表
scatola di voce

https://twitter.com/scatola_di_voce

 (混声31名)

 

 好きでした!


B 自分も!一票入れました!


 詳しく伺いましょう(笑)。


B 以前は硬質な、芯のある声。
 久々に聴いたら柔らかさが出てきて。
 課題曲と自由曲、両方で
 たくさんの情報が凄く伝わってきたな、と。
 一見さりげなく歌っているように
 聴こえるけど、
 表情や言葉のニュアンスが
 ちゃんと表現されていて
 とても感銘を受けました。


文 課題曲「智慧の湖」、
  「光っている」の
  音量増減の絶妙さ!
  良かったなー!


A 最初こそ、前のアルモニカさんに
 ソプラノが呑まれている感があったけど。
 どんどん調子を上げて。


C 「女殺油地獄」のまさに「女殺し」(笑)。


B 前は、声はあるけど力みもあり
 ちょっと合唱団で留まっている
 印象があったので。
 今回は声も飛んでいるし、
 音楽も流れている。


 そうそう、音楽が良く流れていた!
  前も言ったけどこの曲は
  智慧を感じさせて欲しくて(笑)。
  その点、スカートラさんは俯瞰し
  構成を良く考え
  実に智慧を感じさせる演奏で
  とても好きでした。
  自由曲:信長貴富「春と修羅」から「II」
  ソプラノの印象が変わって。


A どういう音を鳴らすべきか、
 わかっている演奏だと思いましたよ。


 うんうん、ヴォカリーズも
 非常にセンスが良かったし。
 あ!ピアノの松元博志先生も
 素晴らしかった!


ABC 確かに!


C 演奏を凄く引っ張っていた!


 「名曲だなぁ~!」と思わせる
  強い力になっていましたよね。
  この「春と修羅」、
  バーバーの「Agnus Dei」みたいに
  「ある程度歌えれば上位確実」
  そんな曲だと前は思っていたけど。
  ……でも、そうでもない演奏を
  聴いたりして。


B そうでもない(笑)。


 今回、センス良く、
  作品への考えも深い
  スカートラさんの演奏を聴いてね、
  この曲の真の価値を
  改めて知った気がしました。
  最後の「Ahー!」で共感を込め、
  熱く歌う箇所も
  心を震わせてくれました。


メール、ツイッターの感想です。


たのしそうだったのがいちばん🥰


表現力抜群


scatolaさんのG4はすごく良かったと思いました。
「あ~、こんな曲なんだ」とやっとわかりました(^-^;


極上の合唱を味わえた…
若さを感じる音楽とヨーロッパの大合唱団並みの厚みのある音と上品さが見事に融合しててとにかくすごい…


団体によって大きく色が違うG4のなかでも、際立って「確信を持った」演奏に聞こえました。
場の空気を塗り替える説得力。
自由曲は、響きや音量にかき消されがちな日本語表現がしっかり伝わり、ことばの持つエネルギーがダイレクトに届きました。


いい声で端正な演奏…と優等生を見る気分でいたらソプラノがこれまで聴いた春と修羅Ⅱの中で一番の叫び声を上げていて楽しかった


スカートラの智慧の湖は「そこまでやるか…笑」となるほどのアゴーギクでしたが、風景を描き出していて説得力がありました。
春と修羅も素晴らしかったです。
(あと、譜めくりのスイッチが最後まで働いていてよかったです)


春と修羅 Ⅱ
課題曲とは真逆なくらい思い切りのある表現力豊かな演奏で声も飛ぶ。


まぁなんて綺麗な衣装なんでしょう!ベストドレッサー賞だよ!
課題曲は演奏までとてもエレガントだ!
自由曲は最近毎年聴く曲。本能にぶっささる曲。演奏はバッチリ!指揮が一つ前の黒川さんに度々ソックリなのが面白い。関東という地域に何か秘密が!その謎を解きに(略


scatolaがほんとにほんとにほんとに素晴らしかった。
涙が溢れて声が出るのを必死に抑えていました。
眼の前に薄霧のかかった湖が広がり、賢治の悲痛な叫びが胸に響きました。
この団は言葉を「音楽として」伝えることができる稀有な団だと思います。

 


広島県・中国支部代表

合唱団ある

https://twitter.com/chor_aru

 (混声58名)

 

 市民合唱団的な良さが
  あふれている雰囲気で。


A そうなんですけど、でも自由曲。
 パーク「Caelos ascendit hodie
 (キリストは今日天に昇った)」、
 超難しい曲で。
 パナムジカで楽譜開いた瞬間、
 閉じましたもん!


B 確かにディヴィジョンが
 多い曲だったかも(笑)。


文 課題曲G1からスッと
  空気を変える良い入りでした。
  リズム的な箇所も
  しっかり伝わってきて。


A 2曲目のベッツ「Ave, maris stella
 (めでたし海の星)」
 好きな曲でした!
 世界をちゃんと創っていましたよ。


 そうそう、ただ鳴らすだけじゃ無く、
  温かい雰囲気があるんだよね。
  こちらも入りの表情が良かった。
  同声のコール・ビビッドさんと同じ
  あるさんは「聴かせる!」では無い、
  独特の雰囲気を持つ存在ですね。
  

A 曲を形作る説得力があると思って。
 良い演奏でした!
 
 
メール、ツイッターの感想です。


G1の最後の収め方はこれまでの3団体で一番好き
歴史の長い団体の底力を見た
曲は新しいけどサウンドの味わいが懐かしく感じる


G1 老舗合唱団らしからぬ若々しい歌声
キリストは今日天に昇った
大変なテンポとリズムで熱さもあるのに整理された好演
めでたし海の星
第一声から広大な宇宙を感じさせラストのAmenにも星が見える。


ステージの並び方からとても綺麗、スカートラと同じように見た目の綺麗な合唱団はそれだけで上手そう
課題曲は大人数を活かしたダイナミックな演奏。一方少しフレーズの形が埋もれそう!曲の終わりは大賛成!こっち!
自由曲は最近の現代宗教曲って感じで好きな曲!楽譜見たい!

 

 

 

愛知県・中部支部代表
岡崎混声合唱団

https://twitter.com/okazakikonsei

 (混声64名)

 

B 声に柔軟性が出てきたと思って!
 以前のガチッとした声では無く。
 ドイツ語は元々持っている声に
 合っていると思うので
 課題曲G2は良い選曲だったと。


 声に明るさもありましたし、
  テンポ感も良かったですね。


B 自由曲:信長貴富
 混声合唱のための「Anthology」より、
 とにかくパートバランスが良くて、
 各パートに穴が無い。
 ハーモニーもとても良かった。


A 自由曲良かったです!
 ずっと岡崎混声さんを聴いてきて。
 今回、特に印象が良かったな・・・。
 なんでだろう?
 

B 良い意味で力が抜けていた気が。


A そうそう!「聴かせてやろう」が
 無かったんです。


C 前は「音の壁を構築する」ような
 イメージだったんですけど、
 今回はもっと柔らかい印象だった。


A 岡崎混声さんの良いところは
 演奏の幅が広いところ。
 一番得意なのはオーソドックスな
 作品だと思うんだけど。
 でも昔の作品ではシェーファー、
 最近ではウィテカーのサウンドスケープも
 自由自在に演奏できる。


 まさに今回の自由曲は
  そんな音楽の幅広さがある3曲。
  2曲目演奏の「星のない夜」は
  迫力もあってね。
  音楽としても無調っぽさから
  最後の「本を閉じてまた」で
  調を取り戻すのも、
  力強い演奏と相まって
  心を動かされました。


C 岡崎混声さんは
 「鳥の鳴き声大賞」でしたね!


 平和が訪れる感のラスト、良かったよね!
  ……でも「ピヨピヨ」と言わない方が
  良かったんじゃ無いかって。


A 楽譜にどう書いてあるかですね。
 信長先生が悩みながら
 「やっぱり『ピヨピヨ』って
  書くべきかなぁ・・・」


BC文 (笑)

 

 

※岡崎混声合唱団さんによると

鳥の鳴き声は「pipipipipi」「tiyotiyotiyo」「tilutututu」などが即興的に重なり演奏するように書かれています 🐦

……だそうです。鳴き声が重なって「ピヨピヨ」に聞こえたようですね。

 


メール、ツイッターの感想です。
 

自由曲のまっすぐ感がよかったです。


岡混のクラスターバチバチに決まって地震起こったんかと思った


純度高い形ではないのですが、声の方向性がそろってるし、抑揚がきれいについて子音の量も適切。全パラメータ高い系だな~。うまひ…


課題曲は爽快なリズム!アクセントが強さに偏りすぎてる気もし、この人数だと難しい曲だなと思った。
自由曲は得意な選曲って感じがしてお手の物感がある。難曲でも余裕がある演奏。


G2 らしさ溢れるSchumann。
Anthologyから 序とⅢでは何処が主旋律でメッセージを伝えたいのか分かり易く聞きやすい
序では特にシンプルな言葉を様々な音色で表現。
全体を通して流石の高音


ハーモニーに安定感があって言葉の訴求力もいつもの岡混という感じ
今このタイミングでこの委嘱作品を再演したことの意義を感じられる演奏だった

 

 

(混声合唱部門、印象に残った団体の感想、続きます。次回最終回!)