夏休み。
8月12日に東京へ寄った際、
CAさんの練習を見学させてもらったのだが、
行ってとても良かった。
最初の2時間は自主練習で、
後1時間が雨森先生の練習。
3時間休憩無しのノンストップ。
ほぼ椅子を使わず練習中立ちっぱなし。
曲に魂を入れる雨森先生の指導などは当然だが、
団員指導者のH鹿さんと団員さんとのやり取りが、
まず良かったのだ。
H鹿さんの指導は常ににこやかに、
優しく笑いを含んだ空気で進めていく。
難所を機械的、単純に繰り返すことをせず、
ここにはいらっしゃらない雨森先生の音楽を汲み、
楽曲の構造を分析し、
さまざまなアプローチで団員へ提示し、理解させる。
さらに団員側からのアプローチも活発だ。
コンサートミストレス?の
M角さんの的を得た発言は目立つが、
それ以外にも何人もの団員が積極的に、
H鹿さんの指示の解説や、補足、
そして自パート、他パートへの指摘をされていた。
指摘の口調もH鹿さんにならい、
決して批判に聞こえず、そこに柔らかい笑みがあった。
いろんな合唱団の形はあるから、
CAさんのやり方がベストとは言わない。
ただ、合唱団で例えば他の団員へ言う
「満足なレベルに達してないからダメじゃないか!」と
「良い音楽をするために一緒にがんばろうよ!」は
根元にある心は同じのはずである。
ベストセラーの「伝え方が9割」じゃないけれど
練習での、お互いに意見を言い合える
柔らかい雰囲気はとても魅力的に映った。
そして、そんな意見を言える人は、
それだけのものを背負っていること。
前述したM角さんは練習中、ほぼ暗譜である。
歌唱技術だけではなく、
そういう部分を認めて団員はM角さんの発言に耳を傾ける。
M角さんや他の人は決して驕らず、
指摘が批判に繋がらないよう、柔らかく発する。
こういうことを書くとご本人から
「当たり前じゃーん! って言うかまだまだまだだし!」
…とか言われると思うが(笑)、
人より修練を積んだ者が周りを見下さず、
良い雰囲気を持続させようとする。
そして、CANTUS ANIMAEは
そんな団員が多いという不思議な合唱団だと、
改めて思った次第。
(※練習後、団員さんが少なくなった時に撮影しました。
演奏会オンステージは50名を越えるとか?)