別役実さん亡くなられる

 





劇作家の別役実さんが亡くなられたそうです。

 

 

一人娘でイラストレーターのべつやくれいさんもこのようなツイートを。

 

べつやくれいさんがお父さんを語ったデイリーポータルZの回。
「ジョーク集の添削」がやたら記憶に残っています。

 

 



合唱人としては池辺晋一郎先生の「六つの子守歌」の詩で憶えている方も多いのでは?
久しぶりに聴き直してみたらシンプルでキャッチーな池辺先生のメロディと、不思議な童話めいた別役氏の詩が上手く絡み合い、世界を創っているなぁと。
「風の子守歌」「いつもの子守歌」「思い出の子守歌」なんて今でも演奏会のアンコールに聴いてみたいです。

 

↓ 東京混声合唱団演奏の試聴あります。

 


それ以上に印象深いのは、おなじ池辺先生作曲の「淋しいおさかな」!
少女が夢に出た「淋しい…」と泣くおさかなをきっかけに、旅に出て「淋しいってどういうこと?」と尋ね続けます。


淋しいおさかな (PHP文庫)  Kindle版


 

 

最近演奏されない良質な合唱劇。
ン十年前実演に接した時、ラストは本当に「淋しい……」と思いましたよ。
スキータ・デイビス「The End of the World」のような。
こちらの作品もまたいつか観てみたいなぁ。

https://www.matatabi.net/Diary/Essay/Essay_04.html






おやすみなさい
風は
死んでしまった人を
かぞえながら吹くのです
あのひのしあわせと
このひのふしあわせと
いつかみた
しろいくも


別役実・「風の子守歌」より