今年は酷い花粉症と体調不良が治ったのもあって
ことさら光輝いているように思える五月でした。
詩も詩人の名前も忘れてしまったけど
「八月の緑は惰性。
鬱蒼と繁ったそれよりも、私は五月の新緑を愛す」
そんな言葉を思い出す五月の終わりです。
さて、五月を題材にした合唱曲にはどんなものがあるだろう。
すぐに思い出すのは小林秀雄先生の「優しき歌」から
「I.爽やかな五月に」(詩:立原道造)だろうか。
無伴奏混声合唱曲として有名なこの曲、
最近は生演奏で聴く機会が少ないが
是非とも若い世代に演奏して欲しい名曲です。
三善晃先生の無伴奏混声合唱組曲「じゅうにつき」は
「ろくがつ」から始まり「ごがつ」(詩:谷川俊太郎)は最終曲。
家にノース・エコーさんの
良い音源があったはずなのだがどこ行ったかなあ…。
寺嶋陸也先生の「ニ月から十一月への愛の歌」の
「五月のうた」(詩:谷川俊太郎)は
女声版が全日本合唱コンクールの課題曲になった。
凄く好きな曲。
やっぱりこれも若い世代に歌って欲しい。
「永遠のMAY~♪」
(あれ? 混声版はまた違う詩、音楽なんだっけ)
新実徳英先生の混声合唱とピアノによる音画集「海の記憶」から
「2.五月」(詩:川崎洋)なんてマニアックかなあ・・・。
千葉大学合唱団のコンクールでの演奏が記憶に残っています。
他にもきっと良い曲はたくさんあるのだろうけど、
月曜から残業して疲れた頭ではここまで。
詩の題名に無くても詩句に「五月」がある曲は多いんじゃないかな。
あー、でもやっぱり五月っていいですね。
新緑に煌く光、伸びゆく枝々と青空。
すべてのはじまりに共通する爽やかさと清々しさ。
そして成長と未来の香りがする五月。
そうそう、この曲を忘れてはいけません。
尾形敏幸先生の混声合唱組曲「春のために」から
「3.少女に」(詩:寺山修司)
「五月」を表した合唱曲として個人的にエバーグリーンな名曲です。
この岐阜県立多治見北高の演奏がなかなか良いんだよね。
https://itunes.apple.com/jp/album/chunnotameni-shao-nuni/id332960672?i=332962223
試聴無料で1曲200円だけど全17曲1500円なんで
全曲買っちゃえば!
(…と、1曲だけ買ってから
また全曲買い直して損した私が申します・・・)
※2020年5月1日追記
多治見北高等学校音楽部さんの演奏はその後、YouTubeに上げられています。
昨年演奏された東北大学混声合唱団さんの演奏も繊細さが素晴らしい。
少女に
たれでもその歌をうたえる
それは五月のうた
ぼくも知らない ぼくたちの
新しい光の季節のうた