大学ユース部門の後、しばし休憩して
室内合唱部門の座談会の開始です。
第5位は
L'Aube des Temps(ローブ・デ・タン)(混声23名)
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2015/11/11/233351
(↑ リンクは当ブログ「あれやこれや:出張版」の記事)
課題曲G1かなり好き!
端正でした!
一同、同意。
東北の団体っぽい発声で・・・。
それ! 凄いと思いました!
第一印象で「良く鳴るわ~この団!」って思った。
個人の技量が高いんでしょうね。
そこはやはり東北の団体なんだなあと。
並びがSATBで1組、カルテットを組み合わせたような並びで。
課題曲が凄く流れているな~と。
自分たちで流れを作るんだという気概が見えました。
そういう意味では室内合唱団っぽかったね。
派手さは無いけど、誠実に演奏しているのが伝わる。
正統派というかキチンと音楽を作ってましたね。
あと、これだけ上手なら平均律じゃなく
純正調に挑戦してみて欲しいな!
自由曲1曲目
Eternal Light(永遠の光)
作曲: Leo Sowerby
良かった!の声が続々と。
ふわ~っと良い声が流れて・・・。
ハマってましたね、あの発声に!
一同、同意。
発語がキレイだなと思いました。
そう、子音などに気を遣っていましたね。
そこは指揮者:菅野正美先生だから!
凄いですよ、講習会なんて
言葉の指導が細部にまで!
発音に関して、実際に歌って一番難しいのは
英語だと思うんです。
最初の「Eternal(ɪtˈɚːnl)」の母音が
カタカナじゃなく、英語の発音で
気持ち良くハモっていたのが凄いと思いましたね。
一同「おー!」
英語って一番身近な外国語なので
下手なのはすぐバレますから!
その辺をクリアしたのが凄い!
自由曲2曲目
Neskatx' ederra(美しい女)
編曲: Xabier Sarasola
(バスク民謡)
作曲家のサラソラさん、流行ってるよね~。
良い曲を書く作曲家だから!
この曲は編曲だけど(笑)。
メロディが素敵!
惹き付けられましたね。
こういう曲を聴くと海外らしい
石造りの建物が目の前にある、みたいな感じが。
ゆるぎない音の確かな存在感がありました。
毎年難しい曲をやっていたイメージだけど
今回は『歌』を前面に出した選曲で。
シンプル、でも歌の力ですよね~!
前は若い人ばかりだったけど
今回は割と上の世代も支えている感じがしました。
プロフィールにも…
そう! 「ローブ・デ・オジタンオバタン」!
でも、「オジタンオバタン」とか書きながら
まだ20代後半なんですよ!
どうせアラサーなんだわー! フン!
一同(笑)。
本物のオジタンオバタンからすると…。
ふざけんなよお前ら!(笑)
しょせんアラサーが調子に乗んなよ、コノヤロー!(笑)
《文吾の感想》
あんたら年齢の話題に敏感過ぎだ・・・(笑)。
課題曲G1は発言にもあったように端正な演奏。
繊細、デリケートな表現が納得で
難しいこの曲の演奏で個人的に上位に入りました。
音の合わせ方も良かったですね。
自由曲:サワビーは良い曲!
ソプラノの減衰の表現が美しく。
自由曲:サラソラは切なさ、哀調が良く出ていました。
こういうストレートに「良い曲!」と思わせる選曲を、
東北らしい澄んだ発声で演奏されると
また格別な感じがします。
次回の選曲も楽しみです!
同率第3位、出演順に。まずは
(混声24名)
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2015/11/10/225834
課題曲G1の入りがメチャメチャ上手だったんです!
『Suー』…『U』の母音がキレイで絶妙でした。
凄く丁寧に歌ってましたね。
デリカシーがある演奏でした。
そう、さらにスマートさも併せ持っていて。
団員さん同士のアンサンブル、
横の繋がりはやや弱めかな。
指揮者の強い力を感じましたね。
課題曲を自分のものにしていた印象です。
自由曲1曲目
Weather Report
B. Chilcott作曲
演奏後に指揮者の仁階堂先生にお聞きしたら
「ウェザーリポートの後半から調子が出てきた」と。
一同「あ~!」
だんだん、団員みなさんの良いところが出てきた感じ!
自由曲2曲目
Segalariak
J.Elberdin作曲
そんなにハメを外さないで
丁寧にやっている印象でした、全体的にね。
真面目な合唱団なんだろうな~って。
好感が持てる団体ですね。
そう! 本当に素敵な合唱団見つけた!
これからが楽しみですね。
初出場でこれほどの演奏なら
次回はもっとハジけた演奏をしてくれるのでは!
ハジけたと言えば、
最後に仁階堂先生がジョジョ立ちしていたのが
カッコ良かった!
一同「ジョジョ立ち?!」
《文吾の感想》
・・・本当に仁階堂先生、そんな立ち方してたんでしょうか(笑)。
課題曲G1は男声の発声が良く、
音が整理されて4声がクリアに
全部わかるのが好印象でした。
バランスも良かったですね。
各パート、聴かせどころをちゃんと前に出していて。
それは仁階堂先生のセンスだなあ、と。
ウェザーリポートは課題曲との歌い分けが
キッチリされていたのが良かったです。
シアターピースをやられているだけあって、
自由曲2曲目のセガラリでも
客を飲む、というか
自分たちだけで楽しむんじゃなく
「伝えるぞ!」という強い意志を感じました。
3年前の富山の全国大会にも
ORATTAの団員さん20名が行かれたそうで。
今回の長崎も、仁階堂先生が指揮される
別の合唱団の団員さんが何人も聴きに来ていたそうです。
そういう団体は、必ず伸びる!
次回、さらに成長された
VOX ORATTAさんの演奏を楽しみにしています!