観客賞スポットライト 同声合唱部門 その5

 



今日で同声合唱部門は最終回!
3団体をご紹介しますが
その前に室内合唱・同声部門のチケットのお知らせです。


25日の大学ユース部門と
26日の混声合唱部門のチケットは売り切れてしまいましたが
25日の室内合唱の部(S席2,600円、A席2,000円)と
表彰式および樹の会さんによる特別コンサート(全席300円)
(※詳細はこちら!  )

 

そして今ご紹介している
26日(日)10:30~13:00の同声合唱の部
(S席2,600円、A席2,000円)
まだチケットが残っています。

ご紹介してきたように
聴き応えのある団体、選曲ばかり!
ぜひお買い求めください!


チケットは
都連チケットサービス
http://www.cnplayguide.com/tokyochorus/
コンビニエンスストア(セブンイレブン・ファミリーマート)
電話:0570-08-9999 でお買い求めいただけます。
(都連チケットサービスをご利用いただくと、
 システム利用料がかからないそうです)




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Photo by ピアノストさん


 

 

 

 


さあ同声部門の最終回。
北の地からこの団体の登場です。










8.北海道・北海道支部代表

HBC少年少女合唱団シニアクラス

(女声51名・5年連続・第57回大会から6回目の出場)

 



HBCは北海道放送株式会社(Hokkaido Broadcasting Co.,Ltd.)の略称。
1957年に前身のHBC児童合唱団。
1965年に中学生を加えたHBC少年少女合唱団を創立。

今回出場されるシニアクラスは
中学生と高校生のメンバーとのこと。
指揮は混声部門で出場のBaumも指揮される大木秀一先生。

HBC少年少女さん、
課題曲はF2のプーランク、
自由曲は鈴木輝昭作曲
二群の同声合唱とピアノのための 夢の木
「地球歳時記 vol.13」より
「2nd Scene」。

今までの自由曲では海外作品を
選曲されていた印象が強いHBCさん。
今回は輝昭作品!

世界中のこどもたちの、
「ゆめ」にまつわる俳句をまとめた
「ゆめのうた 地球歳時記 Vol.13」をテキスト
ということです。
「地球歳時記」のシリーズは何度か聴いたことがありますが
抒情的なピアノと鈴木先生独特の音響世界が繰り広げられ、
大変な難曲ですが同時に強く惹かれた覚えがあります。

テキストが「世界中のこどもたちの俳句」ですから
同年代の言葉として歌える団員さんもいらっしゃるでしょう。
楽しみです!











続いては高校OG合唱団。
毎年確かな実力を示してくれる団体と言えば…?












9.神奈川県・関東支部代表

La Pura Fuente

(女声32名・第66回大会から4年連続出場)

 




La Pura Fuenteとはスペイン語で「清い泉」とのこと。
神奈川県の合唱名門校、
清泉女学院の卒業生さんが2010年に作られた団体。

昨年はハンガリーの作曲家
ジェンジェシの作品を演奏。
面白い演出に、ボンゴを使った曲が
高い実力と共に強い印象を残しました。


今年の選曲は?
団員さんからメッセージをいただきました。 

 

 

◆課題曲F4 朱の小箱
(「室生緋歌」から)
(室生犀星 詩/鈴木輝昭 曲)

恋心が生み出す情念の世界観を描き出した一曲で、
室生犀星の美しい日本語や、
歌詞の部分とハミングの織りなす
そのメロディーに惹かれて選ばせていただきました。

日本語の言葉の表現や曲の中の強弱による揺れも、
詩に合わせて表現したいと思っています。
穏やかなようでその裏に隠された悲哀も含んだ恋慕の情を、
中高時代より様々な経験を得た私たちが
深みのある旋律とともにをお届けできたら良いです。


◆Psalmus22
“Deus, Deus, meus, quare me dereliquisti?”
~神よ、わが神よ、なぜ私をお見捨てになったのですか
(鈴木輝昭 曲)

“Deus, Deus, meus, quare me dereliquisti?”は、
私たちの母校である清泉女学院音楽部の委嘱曲であり、
旧約聖書による3つの詩編をテキストとした組曲最後の曲です。
現役時代とはまた違った挑戦ができるのではないかと思い
今回選曲しました。
3曲の中で最も激しく劇的にキリストの受難を描いており、
キリストが民衆に嘲笑と侮辱を受けながらゴルゴダの丘を登り、
十字架にかけられる場面を表現します。
そして最後には神への信頼と希望に昇華するという
壮大なスケールの作品であり、
カトリックの学校で育ってきた私たちにとって馴染み深い、
信仰や希望、愛の精神が込められた作品です。

独特の和音やアラビア調の旋律、
受難の激しさと聖母マリアを思わせる
明るく美しいメロディとの対比の鮮やかさの表現、
私たちの祈りの気持ちを届けることができたら良いです。


団員が増え、一昨年から部門を変えて出場することになりました。
今は大学1年生から社会人までの様々な世代で
30人を超える団体となっています。
世代や環境は違えど、同じ母校、同じ部活で
それぞれ様々な経験を積み上げてきた私たちが一緒に歌えること、
それも全国大会という素晴らしい機会に恵まれたこと、
とても幸せに思っています。
これまでの練習、そしてメンバーを誇りに思いつつ、
聴いて下さる皆さまにも楽しんでいただけるよう、
精一杯私たちの音楽をお届けします!

 

 

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去年の全国大会出場時とのこと。

 


団員さん、ありがとうございました。
今回の自由曲は委嘱作品だそうです。

そういえば前に出場のHBCさんの自由曲も
この清泉女学院音楽部さんと
La Pura Fuenteさんの委嘱作品。

清泉女学院音楽部さんの
鈴木輝昭作品の演奏は何度か聴いたことがありますが
その緻密な音楽性と高いテンションを
しっかり表現されていたのが印象に残っています。

今回の自由曲も始まりは迫る緊張感から
鮮やかに音楽が変化します。
課題曲と自由曲、
同じ作曲家で作風の違いを体験できるのも楽しみです。


自由曲は難易度の高い作品ですが
委嘱作品ということ、
しかも「カトリックの学校で育った」という強い言葉!
きっと説得力がある
完成度の高い演奏を聴かせて下さると期待しています。









同声部門、最後の団体は
毎年観客賞で大人気!
団名が変わったこちらの団体です。











10.愛知県・中部支部代表

VOCI BRILLANTI
https://www.facebook.com/brillanti0202/

(女声44名・5年連続・第63回大会から6回目の出場)





一昨年は信長貴富先生の「百年後」、
昨年は三善晃先生の「三つの夜想」から
「或る死に」を演奏し、
いずれも観客賞で1位を獲得。 

 

 

最初のソプラノの歌い出しに泣けてしまった…。

そうそう! 泣けましたね。

三善先生の比較的初期の作品なんですけど、
演奏のためか、みずみずしいというか、
なにか最近の曲のようにも聞こえて。

詩の村松英子さんが18歳の時の作品だから
ブリランテのみなさんも同じ、等身大の言葉として
演奏したような印象がありましたね。

ピアノの白鳥清子先生が
三善先生のような役割になったんじゃないですかね。
優しいまなざしで彼女たちの音に寄り添っている。

奥深い世界が音で創り出されていました。
言うなれば、声とピアノとのファンタジーが
そこに出現していました。
得難い音の体験だったと思います。

http://bungo618.hatenablog.com/entry/2017/01/12/080257

 

 

指揮は前日の室内合唱部門、
合唱団まいさんで指揮をされる雨森文也先生ですが
ピアニスト:白鳥清子先生とのアンサンブルもご注目!

団員さんからメッセージをいただきました。

 

 


私たちVOCI BRILLANTIは、
昨年度まで光ヶ丘女子高校OGを中心とした
HIKARI BRILLANTEとして雨森文也先生、
白鳥清子先生と一緒にコンクールに出場していましたが、
今年度から一般の団体として活動を始めました。
新体制となった今年、再び全国大会に出場できること、
団員一同とても嬉しく思っています!

今回自由曲として選んだのは、
課題曲「再会」と同じ曲集「光る砂漠」から、
「早春」「ほたるは星になった」の2曲です。
作詩者の矢沢宰さんは幼い頃から結核のため
十分に学校に通うことができず、
21歳という若さで亡くなりました。
年の近い私たちは、自分が矢沢さんと同じ立場だったら?と
常に考えながら歌っています。

曲集以外の詩も沢山読み、歩き方や表情、
仕草の一つ一つを自分で考え、
なりきって歌う練習を通して、
矢沢さんの「生きること」に対する想いを深めました。


「再会」では、久し振りに校庭に訪れた喜び、
秋が待っていてくれたことへの安心感や、
自分も松の木のように立派に生きたいという思いを、
「早春」では、矢沢さんの初恋の人である
看護師のユキさんから貰った山桜を思い、
多くの夢を描きながら懸命に生きようとする姿を、
「ほたるは星になった」では、愛し合うほたるを見て気づく、
生きることや愛することの美しさと儚さ、
そして初夏の星空に心震える矢沢さんの姿を、
演奏を通してお届けできたら幸いです。

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団員さん、ありがとうございました。
人数が減り、団名も変わられましたが
真摯に音楽へ向かう姿勢は
変わらない印象をメッセージから受けました。

課題曲から自由曲まで
萩原英彦先生の「光る砂漠」曲集から取られた
演奏会のような1ステージ。
昨年の村松英子さんの「或る死に」もそうでしたが
年代の近い矢沢宰氏の心と寄り添い
「生きる」ことの素晴らしさを感じさせて欲しいと思います。



さて、VOCI BRILLANTIさん、
一般団体になったということで
団員さんを募集しているそうです。 

 

 

私たちはいつでも団員募集中です!
現在、ピチピチの中学2年生から
人生経験豊富な社会人までの
メンバー50人が大活躍しています!
そして、県内だけでなく広島や千葉からの
遠隔地団員も練習にきてくれています(^^)
このメッセージを読んでくださっている女性の皆様、
入団大歓迎ですよ♪
雨森先生と白鳥先生と音楽がしたい方、
一緒に歌いましょう!

《練習日》
・火曜日18時~21時
・日曜日9時~15時

《練習場所》
愛知県岡崎市内の施設

《お問い合わせ》
Twitter&facebook:「VOCI BRILLANTI」で検索

Gmail:brising0202@gmail.com

団員が対応させていただきます。
お気軽にご連絡ください!

 

 

中学2年生から社会人、広島や千葉から?!
幅広いですね~。
興味を持たれた方はぜひ!




(明日に続きます)