妙満寺
京都フリー写真素材
観客賞座談会・同声合唱の部の続きです。
第3位!
Mu Project
https://www.facebook.com/MuProject.jp/
(男声29名)
文 課題曲M4「物語」は
青年らしいデリケートさが
良く出ていた演奏と思いました。
A トップテナーが盛り上がってきたら
ちょっと気持ちが先に行っていたね。
B 気持ちに伴って動きも!
演劇的なものにも見えたから、
これがムウプロの味なのかな。
C 動きは最初違和感があったけど
徐々に慣れてきて。
あ~この人たちならではの
表現なのかなって。
A ムウプロも
雨森先生についていくだけじゃなく
それぞれがちゃんと
確固たるものを持って歌っている。
「俺たちはこうなんだ!」
そんな気持ちを演奏から感じたな。
文 ダイナミックな平林先生のピアノ、
雨森先生の音楽に
若い人の力がさらにプラスされて
パワーアップしたという印象が。
B 力強さももちろんですけど最後、
「泣いてゐるやうだ」のピアニッシモに
万感の想いがこもっていて染みました!
文 続いて自由曲の
西村朗「永訣の朝」。
やはり平林先生のピアノは素晴らしい…。
前奏から聴き惚れ、
中間部の合唱との呼吸、
アンサンブルが良いなあって。
A 平林先生があれだけ弾いてたら
歌い手はついていくだけで
精一杯になりそうだけど
ムウプロはそうならずに、
傷もあったけど
果敢に自分たちの生きざまを
表現していると思ったな。
B 「演奏に賭けるものが違う」
そんな印象がありましたね。
だから観客賞の支持を集めたと思うし
同時に審査員の気持ちを
掴んだんだろうなって。
文 Ha-からのクレッシェンドで
「陰惨な雲から」の
全身全霊の音とかね。
動きもあって、
引いてしまう人がいたかもしれないけど
一音に自分のすべてを込める!
そんな気迫をビリビリ感じた。
A 今まで演奏は聴いてこなかったんだけど
ツイッターなどからの情報で判断すると
「自分たちだけにしかできないこと」を
やろうとしているのが感じられて。
新しい世界を見せてくれそう。
文 雨森先生の指揮にしても
常任指揮や音楽監督じゃなく、
本来、ムウプロが
やろうとしていることに必要で
客演指揮をお願いしたという
経緯があったそうで興味深かったです。
B 今回の全国大会は
カンサォンもそうだけど
勢いのある若い男声合唱団が出てきて
凄い聴き応えがありましたね。
文 「おっさんたちの時代は終わりだ!」
…ってね(笑)。
C 言ってない言ってない(笑)。
文 言ってないけど、
絶対刺激になってるはず。
新しい時代を切り開いて欲しいな!
メール、ツイッターの感想です。
団員がみんな曲の主人公になって歌ってる感じ
演奏する全ての人から溢れる音楽へのエネルギーがすごい
ムゥさんは、ムゥ劇場。
ピアノと丁々発止のやり取りが熱かった!
みんなが同じ景色を見つめて歌っていて、とても素晴らしかったです。
課題曲、木下牧子の曲ってこう歌えば良いのかというお手本のよう。
自由曲、表現が凄くて、演劇観ているような気分でした。
雨森先生&平林先生コンビで私も歌ったことあるけど、雨森先生の仰るように歌うのはなかなか難しくて…
ムウプロの皆さんは、雨森先生ワールドをあそこまで咀嚼して自分達のものにして表現されたのだと思うと凄いです。
ムウプロは、個性豊かでなおかつ実力も併せ持つ。
オシャレなメンズもたくさんいたし。
M4も西村も歌い手の自発性と雨森先生の指揮が噛み合って歌い上げていた
北大は風景のようだったけどこちらは絵画のよう
平林先生のピアノに食らいついていったムウプロに拍手
「熱意ある若手は先生につくべき」と考えるので、(色々と破天荒ですが)若き男声合唱団のモデルケースの1つではないかと思いました。
歌い手が熱意を見せ、雨森先生/平林先生が道を示し、それについて行く様が見えました。
熱かったです。
賢治の世界観◎
熱の込め方○
自由曲が素晴らしかったです。いい意味で若々しい音楽の流れでした。惰性のない緊張感の漂いが心地良かったです。
僕からはなにも言葉にできません、すべてが、素晴らしかった、涙出ました
続いて第2位!
(女声43名)
文 課題曲F3「飛翔―白鷺」、
パッと聞いたら
素直でクセが無いという印象でしたが…
A ピアニッシモの表現がもう!
ただ小さいんじゃなく
音が小さくなればなるほど
凝固されるというか、
表現が濃くなっていくんじゃないか。
B さりげない中に
大事なものを隠しているような。
文 今日の同声・混声をずっと聴いて。
誤解を恐れず言えば
合唱ってピアニッシモを
聴かせるためにあるんじゃないか。
フォルテッシモもすべて
良いピアニッシモのためにあって、
ピアニッシモを聴かせられない団体は
合唱の魅力を半分も
伝えられてないんじゃないかな。
A でもねー、それが審査員の評価に
必ずしもつながらないんだよね~。
BC文 (笑)
A ピアニッシモ無かったけど金賞!みたいな。
文 まぁそれはピアニッシモ以外の要素が
良かったんじゃないのかなきっと(笑)。
monossoのピアニッシモは素晴らしかったし
他にも言葉の扱いが繊細で。
「雪」だけを強くしたり
「ひらひらと」を優しく歌ったり。
B そうなんですよ。
音楽の進め方がなめらかに
切れ目を感じさせないと思ったら、
「幾度でも」は劇的に強く、
場面転換が鮮やかだった!
A monossoは若い子もいれば
お姉さまもいる団体で。
髙田三郎作品ってある程度
人生の経験がある人が深く歌えると思って。
「しらさぎがとんでる!きれいだねっ!」
……そこにこの曲の本質は無いと思う(笑)。
そういうニュアンスを
上手く出していたんじゃないかな。
B 声は明るいんだけど
ただ明るいんじゃないですよね。
文 そういうところは指揮の山本さんの
上手いところ。
明るさの中にさまざまな感情が
含まれている。
C 最後に遥か遠くへ飛んでいく
白鷺が見えました…。
B 余韻があったね。
文 自由曲:新実徳英「西風のうた」から
「はくちょう」。
言葉とヴォカリーズの違いが良かったです。
さらにヴォカリーズ寄りの言葉もあったり
グラデーションも考えられていて。
B 音響も非常に考えられていましたよね。
それが幻想性を増していました。
合唱の響きに酒井信先生のピアノが
効果的に乗っていて。
A 最初のハミングの入りが
ピアニッシモなんだけど
本当につややかな響きで。
そこから魅了されました。
B 新実先生のヘテロフォニーの
ぶつかりが凄く美しかったです。
A 合唱コンクールって「合唱」だから
「合唱が聴こえればいいや」
そう演奏する団体も多い中、
合唱が前に出るところ、
ピアノが前に出るところ、
そのバランスが絶妙。
文 そうですね。
合唱だけを聴かせるんじゃなく
立体的、奥行きがある音楽。
A 身を乗り出さなければ
本当に聞こえないようなピアニッシモも。
合唱コンクールとしては
評価が難しいかもしれないけど
音楽を聴いた実感がありました。
文 最後、声を解き放つところで
体が痺れたようになって。
山本さんの抒情性が凄く出ていました。
B 多彩な音色・緊張感・集中力…
それをここ一番で出せる
monossoという団体は素晴らしいですね。
メール、ツイッターの感想です。
空間の使い方が絶妙で、繊細な表現に引き込まれました。
ピアノが…ピアノが最高でした。
こんな音が出せるの?という、合唱とのバランスとか掛け合いとかそういう言葉では表現しきれない、間合いに雫を落とすような静かな音。
響きの隅々まで聴いて確かめながら色をおいていくような演奏でした。
白鳥が視界を横切っていきました!
指揮の微分可能な動き=好き
それにぴったり寄り添って動く団のブレス回し
飛翔-白鷺の良さを教わった(それまでの団体に対して何故F4を歌わないのかと思っていたことを陳謝)
弱音美
自由曲、Sopの高音pハミングが柔らかいってすごい
鳥が飛ぶ風景が目に浮かぶようでした。
演奏自体も素晴らしかったのですが、黒で決めた団員さんたちの前に立っている山さんの白も、鷺や白鳥を連想させて、聴覚的にも視覚的にも降参です。
狙い通りかな?
課題曲の語り口が見事。
自分の中で最高の白鷺でした。
なかなか「語り」にまで至っていた演奏が少なかったように感じていただけに…。
選曲は狙っただろと思いました。
心に染みました。
同声のなかで表現が圧倒的でした。
高校の全国での木下牧子先生の言葉をお借りすると、音響より音楽をしていたように感じます。
飛翔−白鷺、冬の薄い水色の空高く、白鷺が静かに飛んで行くさまが見えるようでした。
心洗われました。
美しかった。
ものっそさんの白鷺が一番好きでした!
弱音が魅力的でした。
monossoさんの繊細かつ意思の強いpに身震いしました。
白鷺と白鳥の美しさが目に浮かぶ透き通るような歌声
新実は高い集中力でサウンドを持続していた
弱音とフレーズのさばき方が見事。
丁寧に作り込まれていた印象。
一体感がありました。
美しいの一言。静の中にある動。音を使って表現をしているという言葉に尽きる。去年の全国のCDを買って何回も聞いたけど、去年よりもさらにいい音楽だと思う。
白鷺、冒頭のフレーズから引き込まれ、慈愛に満ちたディミヌエンドの美しさ、天上に導くようなしなやかで力みのない声...涙が止まりませんでした。
当日券並んで買った甲斐がありました。
素晴らしい演奏をありがとうございました。
(第1位の感想に続きます)