備中松山城 ©岡山県観光連盟
今回は観客賞の投票について!
参加資格:
「大学ユース部門」「室内合唱部門」
「同声合唱部門」「混声合唱の部」、
それぞれ全団体を聴いていること。
(その部門の出演者は投票できません)
そして今年からLIVE配信が予定されていますので、配信で全団体を聴かれた方も投票できることにします!
1日2,000円!
中学・高校は各部門1,500円だったのでお得!
投票方法は2つあります。
※生演奏を聴かれている方と、配信を聴かれている方ではハッシュタグが違うので注意!
1)ツイッターによる投票
投票方法:ご自分のツイッターアカウントで「混声合唱部門」なら
生演奏を聴いた方はハッシュタグ
#混声合唱21
を付けて
配信を聴いた方は
#混声合唱21H
を付けて
21日混声合唱の部終演(予定17:12)から
審査発表が始まる前の17:45までに
良かった2団体を書いてツイート。
※例年より審査発表が早いため、約30分しかありませんがよろしくお願いします。
その際、各団体の後に感想を書いていただけると
とてもとても嬉しいです。
1団体だけの投票でも結構ですよ。
(3団体以上を書かれると無効です。すみません・・・)
※昨年、ハッシュタグを間違えた方が
何人かいらっしゃいました。
1文字でも間違うと捕捉できないので
正確にお願いします!
ツイート投票の例:
合唱団●● 壮麗な混声合唱のお手本!
▲▲ヴォイス 大人数でも繊細な表現が素晴らしかった。
#混声合唱21
ツイッターアカウントを持っていない方は
2)メールによる投票
投票方法:メールアドレス
bungo0618*yahoo.co.jp
(↑ *を@に替えて下さい)
良かった2団体とできれば感想を書いて送って下さい。
件名は「観客賞」で。
締め切りの時間はツイッターでの投票と同じです。
※できればメール投票にもハッシュタグを付けていただければありがたいです。
つまり
1)その部門の出演者じゃない全団体聴いた人が
2)2団体もしくは1団体を書いて
3)生で聴いた人はハッシュタグ #混声合唱21
配信で聴いた人はハッシュタグ #混声合唱21H(←最後に【H】を付けるのを忘れずに!)
4)部門終了後すぐに投票
…してくださると、とってもありがたいです。
生演奏、配信、それぞれの結果や、まとめた結果なども考察してみたいですね。
たくさんのご投票をお待ちしています!
混声合唱部門、前半最後の2団体をご紹介します。
地元・岡山から心に響く演奏のこちらの合唱団です。
4.岡山県・中国支部代表
合唱団こぶ
https://www.facebook.com/kobsoja/
(28名・3年ぶりの出場・第62回大会以来11回目の出場)
こぶという団名は指揮者:大山敬子先生のイニシャル「K」と中学校での教え子「OB」たちの文字をつなげた「K + OB」から。
今では教え子の中学出身以外の団員さんも多くいらっしゃるそうです。
3年前の感想では
自由曲の信長貴富「ぼくの村は戦場だった」すごく泣いちゃいました!
昔はサウンドがとても若かったけど
最近、大人になって演奏に奥行きが出てきましたね。
一人一人が発信しようとする気持ちが本当に伝わった。
終曲の切々と歌われる「ねがい」は本当に心に響きましたね。
……という感想がありました。
大山先生からメッセージをいただいています。
魂の込められた楽譜に真摯に向き合った時間でした。
自分の歌の力量に根気強く向き合った時間でした。
この世の中の状況は私たちに大切なことを与えてくれました。
あきらめること、その中に生まれてくる希望の何と愛おしいことでしょう。
私たちは、いつの日かみんなで歌えるときが来ると信じ、団の基礎体力を失なわないよう、少数であっても練習をつないで行きました。
岡山シンフォニーホールでの練習風景
課題曲も、自由曲も読み込むほどに意味を持ち、音像は輝き、わくわくが止まりません。
●課題曲
「うたをうたうのはわすれても」
岸田衿子 詩
津田 元 曲
指揮者曰く、吾亦紅のえんじ色は年老いて崇高な惚けの世界に安らいでいく老女の色褪せない記憶の中枢、、最後のF-Durの幸せな響きを夢見て歌います。
●自由曲
「たましいのスケジュール」
覚 和歌子 詩
横山潤子 曲
この素晴らしい詩と曲に出会ったのは11年前(たしか?)横山先生から手書きの女声版楽譜が送られてきたものの、まだまだ歌えないと宝箱に埋蔵していました。
が、プライベートな事情もあり、ついにこの曲を歌うのは今しかないと手にしました。
忘れん坊のたましいが一生をついやして思い出すいのちの理。
□Eの部分、とりわけ53小節~55小節のピアノの和音進行、短調の輝き、息遣いをご一緒できるよう、歌いたいと思います。
指揮者の個人的な思いですが、今年亡くなった母への鎮魂歌として振りたいと、、、。
「その木々は緑」
改訂版・ヴァイオリン付き
覚 和歌子 詩
横山 潤子 曲
大好きな弦の音との協奏です。
まだまだ全員で歌えることはできていませんが、このコンクールメンバーは今年も15歳~53歳という年齢層です。
そのメンバー一人ひとりが、音楽と生を求め続け歌います。
□Gからホールに緑の光が乱反射し、最後に一筋の祈りに集まる、、そんな演奏ができることを願っています。
どうぞ、これからもこぶをあたたかく見守ってやってください。
今回ご一緒されるヴァイオリニストとの練習風景
大山先生、ありがとうございました。
こぶさんの演奏曲は近年、いわゆるコンクール曲という印象から外れ、演奏会の1ステージのよう。
今回はそれに加え、作品を選ぶことの大切さ、その作品を歌うこと、生きること。
また、良く生きるために作品を選ぶという円環を考えてしまいました。
「その木々は緑」は女声版が一昨年の課題曲だったので、知っている方も多いでしょう。
それを混声版、さらにヴァイオリンも加えて演奏してもらうことで、この曲の新しい魅力を知ることが出来るはず。
「たましいのスケジュール」は先日の大分全国大会でも演奏されたように、中学生が演奏するイメージが強いのですが、覚和歌子さんの詩を読むと、大人にも深く染みていきます。
「忘れん坊のたましいが一生をついやして思い出すいのちの理」、大山先生の言葉のまま。
亡くなった方のたましいの存在と、生きている自分のたましいが等しいものと思わせます。
>あきらめること、その中に生まれてくる希望の何と愛おしいことでしょう。
遠くへ向かって歩きつづけるそばで、いっしょに歩いてくれるような。
生きていくことのそばに、歌う作品があるような今回のこぶさんの演奏曲。
苦しいコロナ禍で見つけたこぶさんの「希望」を受け止めたいたいと思います。
前半最後は練られた発声で「この人数?!」と毎回思わせるこちらの団体です。
5.千葉県・関東支部代表
VOCE ARMONICA
https://twitter.com/vocearmonica
(30名・6大会連続出場・第64回大会以来8回目の出場)
一昨年は自由曲にヘンツェやシェーンベルクの現代曲を選択し、金賞、そして観客賞でも第3位と好評。
課題曲G1は人数以上の音圧をもの凄く感じた!
無理している感じも無く安定感があり、しなやか。
自由曲「鉄条網の向こうのオルフェウス」は
押し出すだけじゃない柔らかさや間があった。
「De Profundis(深き淵から)」も
各パートのシェーンベルクの音列が
しっかり音楽的なものに繋がって聞こえてきて。
受難や緊迫する雰囲気が、
声のトレーニングが全員に徹底されているからか
非常に伝わってきたし。
最近の全国大会ではここまで極限の表現を
指向する団体ってほぼ無いから
アルモニカがそういう稀有な存在なのを評価されたのかも。
……という感想がありました。
アルモニカさんの今年の演奏曲は
課題曲G2 O salutaris Hostia(Gioachino Rossini 曲)
自由曲:「4.とてつもない秋」(混声合唱とピアノのための「静寂のスペクトラム」より)(和合亮一 詩、信長貴富 曲)
指揮者の黒川和伸先生からメッセージをいただいています。
コロナ禍下、昨年秋に、練習再開した時に、参加したメンバーは2019年の全国大会にオンステした28名中約半数。
冬に入りふたたび活動自粛。
4月に予定していた演奏会も2回目の中止となり、2021年春にようやく練習再開して、定期演奏会で演奏するはずだった「とてつもない秋」に取り組みはじめました。
「とてつもない秋」、黒川は、2018年の全国大会でライブで聴き、翌年2019年のJCDA合唱の祭典で、全曲演奏を聴きました。
このとき楽譜がちょうど出版されたころで、黒川は楽譜をロビーで購入して、はじめは楽譜を見ながら聴いていました。
終曲である「とてつもない秋」の途中あたりから、気づいたら楽譜を追うのはやめていて、泣きながら聴いていました。
これほどまでに素晴らしい合唱演奏、そしてそこまでに松村先生とCombinir di Coristaさんが費やされた時間と努力に感動したのだとおもいます。
舞台袖に行って松村努先生に、号泣しながら「感動しました、あんな演奏ができるのは松村先生とCombinir di Coristaさんだけです。」と言うと、松村先生は、「何言ってるんだよ、お前がやるんだよ。」というお言葉をくださいました。
課題曲のO salutaris Hostiaでは合唱人として窮地に立たされた、このコロナ禍の2年間の閉塞感を開け放つものに呼びかけ、祈り、心を折ろうとするものに立ち向かう力と救いを求めて歌います。
「とてつもない秋」の中で歌われるものは、コロナ禍ではどれも「不要不急」とされてしまうものばかりかもしれません。
しかし「不要不急」なものに時間を費やし、号泣するほど心揺さぶられる、それが一番自分にとって大切なこと、やりたいことであると、このコロナ禍の2年間で再確認しました。
素晴らしい演奏をするための努力もまた、私たちにとっては「不要不急」ではないと確信しています。
合唱指揮者は歌ってくれる仲間がいなければ演奏できません。
コロナ禍、全国大会という場で30名で演奏できるのは奇跡的なことだと感じています。
一緒に演奏するメンバー、ピアノの松原先生、そしてコンクールを開催してくれた合唱連盟、すべてのひとに感謝しながら演奏したいと思います。
千葉県大会、手のポーズはVOCE ARMONICAのVとAを表してるということ。
黒川先生ありがとうございました。
2018年の札幌全国大会でも演奏されたCombinir di Coristaさんの「とてつもない秋」は衝撃的でした。
「号泣」という単語が目を惹き、詩中に多用されている「!」をなるほどこのように表現するのか、と。
追い付けないほど疾走感ある音楽、眩暈がするほどの煌めく情報に翻弄され、興奮し、圧倒され、最後には新しい抒情とでも言うべき感情の波にさらわれ、自分でも説明がつかない涙を流していたのを思い出します。
そんな泣いてしまうような演奏、先へ進む人に憧れ、追いつこうとする黒川先生の熱い心。
それにしても松村努先生かっこいいですね!
不要不急の名の下に、これほど合唱が敵視されたことはないのでは、とまで思う現状。
それでもその「不要不急」なものこそが、「一番自分にとって大切なこと、やりたいこと」と宣言する黒川先生に同意する方も多いと思います。
私もその一人です。
11月21日岡山シンフォニーホール。
どうかアルモニカさんの「とてつもない秋」で染めて下さい。
そしてまた黒川先生がCombinir di Coristaさんの演奏に憧れたように。
アルモニカさんに憧れ、目指す人を生み出す、新たな演奏になることを願って。