観客賞座談会・混声合唱の部 その5

 

夏の吉野ヶ里歴史公園の風景

 

前回は混声合唱部門で印象に残ったVocal Ensemble 《EST》さん、鶴岡土曜会混声合唱団さん、合唱団こぶさんの感想をお話ししていました。

 

今回も混声合唱部門で印象に残った団体の感想をお送りします。

 

 

Sopra il fiume(29名)

 

 良かったですねー!

 指揮者がいないんですね。

 

 

B まず、声の輝き!

 

 

 本当に!

 ずっとあの輝き、かつ

 柔らかく伸びやかな声が続いてゆく……。

 

 

C うん、声の解放の仕方が素晴しかった。

 

 

A 声だけに留まらず、

 その声が課題曲G2「Das edle Herz」

 音楽性にちゃんと乗ってきてるから!

 

 

 完全に同意です。

 あの気持ちの良い、

 素直な若い声と音楽に未来を感じました。

 

 

A ブルックナーって交響曲などから

 重厚なイメージを持っている人も多いけど

 こういう軽やかなのも「アリ」だよね!

 演奏からそれを強く感じさせられた。

 

 

C 指揮者がいないと

 バランスが悪くなりがちなんですけど。

 ちゃんと客観的な視点があって

 良いバランスを

 しっかり保っているのが見事だったよね。

 

 

文 自由曲: Zoltán Kodály

 「Jézus és a Kufárok(イエスと商人たち)」

 とにかくカッコ良かった!

 課題曲と変えてやや硬質な声で

 宗教的な怒りが、

 鋭い感情の歌としてビシバシ飛んできた!

 

 

A 「メチャクチャ良い」しか

 メモに書いてない(笑)

 

 

 ノリノリで「自分たちの歌だ!」

 強く訴えかけてきて。

 押し出しもあるし。

 

 

A 押し出し良かったよね~。

 合わせに行くんじゃ無く、

 ちゃんと前へ出ていたもんね。

 

 

 指揮者がいない合唱団って

 意外と歌い手のリミッターを外せず、

 裡にこもる印象になったり。

 でもソプラさんは違いましたね。

 「なぜみんな前へ出れるの?!」(笑)

 

 

A 指揮者として

 自分の存在意義を

 考えてしまう演奏だった(苦笑)

 

 

C 勢いに乗って前向きな演奏でした。

 前へ進むだけじゃ無く、

 静けさの表現もとても良かったし。

 

 

 わかります、後半の静けさ。

 そこからの感情の昂ぶり……。

 去年もコダーイで今年もコダーイ。

 令和のいま、コダーイなんて

 コンクールでなかなか

 選ばれないじゃないですか。

 でも、この団体にぴったりハマってた!

 

 

C スペインのトロサ国際合唱コンクールにも

 出場しているので。

 けっこうな曲を練習してるから

 経験値はかなり積んでいると思う。

 

 

 いや~、選曲、演奏にしても、

 興味を引く団体ですね、

 どういう成り立ちなんだろう?

 

 

A Sopra il fiumeって「川を越える」、

 「川越」って意味だよね(笑)

 

 

 あの辺りの文化の方たちなのかな(笑)

 次代を担う団体として期待してます!

 

【メール、Xの感想です】

※感想をお寄せいただいたみなさま、

引用を許可していただいたみなさま、ありがとうございました。

 

Sopra il fiume

合唱団「櫻」

アンサンブル音楽を志すものの端くれとして、今日この2団体の演奏に立ち会えたことが何よりの財産でした。ありがとうございます!

 

推進力が気持ちよく、音楽に没入できた

今のところ一番声が好み

 

今年も素敵!全パート穴がない。才能の塊。

でも決して突出せず、きちんとアンサンブルしてる。

 

レガートさと繊細さにダイナミックさと全部詰めで今年もアンサンブル力の大きさを感じた 凄かった

 

 

 

 

混声合唱団うたうたい(46名)

 

B 自由曲:三善晃「五つの童画」から

 「1.風見鳥」

 「3.やじろべえ」。

 高嶋先生も「五つの童画」を

 熟知しているから

 ひと味違う演奏にしようという意識が

 随所に現れていて。

 凄い工夫のある「風見鳥」だったかな。

 

 

 音に確信が感じられて。

 「やじろべえ」

 幅広い年代ゆえの声の深みが

 演奏の説得力に繋がっていましたね。

 

 

C 詩の単語が切れ切れ、じゃなく

 「文章」として聞こえるのが良かったな。

 

 

A ベテランの風格を感じました。

 

【メール、Xの感想です】

※感想をお寄せいただいたみなさま、

引用を許可していただいたみなさま、ありがとうございました。

 

うたうたい・・・発語の素晴らしさよ!!

 

言葉がとにかく明瞭に聴こえて良かった

自由曲の声の厚みも良かった

 

全ての言葉がクリアで三善晃の世界を感じることができた。

 

この男女比でパートバランス成立させるのすごいですね。

こちらも上品な大人の三善。

 

この歌声に自由曲が合いすぎている

声に情景が乗っていてなんて素敵なんだろう

 

 

淀川混声合唱団(79名)

 

 好きでした!

 自由曲:信長貴富

 混声合唱とピアノのための「春と修羅」から「II」

 ここ数年で聴いたよどこんさんの演奏で

 一番良かったんじゃないかな?

 

 

ABC (良かった、素晴しかったなど口々に)

 

 

B 声が一気に解放的になって。

 

 

 今までは

 「まず自分たちが楽しむ」というのが

 持ち味だった気がするんだけど。

 

 

A そんなことないでしょ(笑)

 

 

 いや、今回はぐっと

 「お客さんに届けよう!」という

 意識が強くなったように感じたな。

 

 

B 予定調和じゃ無くなった。

 今までは若干

 「決められたことを守ります。

  それ以上は踏み込みません」的な。

 

 

C わかる!

 「定時絶対退社!」みたいな(笑)

 でも演奏に安定感を生むし、

 決して悪いことじゃないけどね。

 それで全国大会にも数多く

 出場されてきたわけだし。

 

 

A 自分にとってよどこんさんは

 「影の無い立体物」のイメージで。

 全部に光が当たって平面?と思ってしまう。

 でも今日の演奏は影もあって

 ちゃんと立体に見えましたね。

 

 演奏を聴きながら

 「信長さんはこれをしたかったのか!」

 演奏に陰影も熱さもあるので、

 作曲家の想いが伝わってきた。

 

 

 まったく同感です。

 難易度が高く、

 実はイメージが掴みにくい作品を

 「こういう曲なんだ」と思わせる

 強い説得力がありましたね。

 響きも良く芯のある男声だったし、

 煌めく音響も

 ロマンティックな箇所も的確に音にしている。

 高い技術で、緻密に組み上げて

 完成品を差し出された感がありました。

 

 

A 実に素晴しかった。

 「正解」を聴いた感じでした!

 

【メール、Xの感想です】

※感想をお寄せいただいたみなさま、

引用を許可していただいたみなさま、ありがとうございました。

 

よどこん・・・溢れるパワーと叙情。

 

課題曲も自由曲もハモりにハモり尽くしてて凄い

自由曲の春と修羅はもう宇宙レベルの壮大なハーモニーで大好きだった

 

あまりの情熱と音圧で潰れるかと思った

かといって声にむやみに乱暴な瞬間がないから恐ろしい

 

課題曲、どっしり構えた三拍子。

ザ・淀混ワールド。

ホールをみっちり満たす音の洪水!

 

 

(混声合唱部門で印象に残った団体感想、続きます。

 次回最終回!)