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2008年読んだマンガ ベスト11(5位〜4位)


第5位
「おもいでエマノン」 鶴田謙二(原作:梶尾真治


おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)

おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)


1967年2月24日、九州行きのフェリーで
僕はひとりの女性に会った。
エマノンと名乗るその女性は
地球に生命が生まれてからの30億年の記憶があった・・・。



泣きたくなるほど懐かしい日本SFの名作が
名匠:鶴田謙二の手によってコミックに!
そのエマノンの姿はさすが原作者の梶尾真治氏が
「以降のエマノンを執筆するとき
 私の中でのイメージは鶴田さんのエマノンになっています」
…と語るだけはあります。


エマノンに限らず鶴田氏が描く女性って
ちょっとファニーな顔なんだけど
なんとも言えない魅力があるんですよねえ。
女性特有の柔らかさ、というか
肌のあたたかみ、血が通っている感じがする。


思春期の空想好きな少年にとって
「ミステリアスな女性」というのは
非常に大きなものを占めるイメージなのではないでしょうか。
「おもいでエマノン」、
原作も久しぶりに読み返してみたくなりました。






第4位
「空色動画」 片山ユキヲ


空色動画(1) (シリウスコミックス)

空色動画(1) (シリウスコミックス)


題材がアニメと聞き、この絵を最初に見て、
「ケッ、ミニスカとアニメくっつけて出来上がりか、安いなー」
…などと思ったのをお許し下さい。


奔放な帰国子女とバンド少女、という
アニメーションと関わりが全く無かった2人が
孤独なお絵かき少女の教科書に書いたパラパラマンガをきっかけに
自主制作アニメーションへハマっていく、というお話。


とにかく楽しそうにアニメを作っていく姿、
紆余曲折あって3人が「仲間」へなっていく過程に
“じん”と来てしまう。


あと、一口に「アニメ」と書いてしまったけど
このマンガで扱っているアニメは
絵がディスプレイ上で動くだけのものでは無く
(もちろんそういうアニメを否定しているわけじゃないです。
 マンガでは「ハックス!」という良作もあるし)
写メで撮った画像を繋げて作ったアニメだったり
(ピクシレーションという実写コマ撮りのアニメだそう)
夏祭りの走馬灯を自作してみたりする。


この作者はアニメという言葉から
多くの人が思うようなイメージを飛び越えて
世界に大きく関わっていくようなアニメの表現を目指しているよう。





現在2巻まで出ていて、
その続きが文化祭でのアニメ上映シーンなんだけど
見せ方のアイディアがこれまた凄いんだ!(3巻マダー)


何かを仲間と作る喜び、
表現というものの可能性を
こんなに楽しく感じさせてくれる「空色動画」、良作です。


あとこのマンガで紹介されていたピクシレーションの傑作
「Tony vs. Paul」、是非観て下さい。いいよ!楽しいよ!!



この作者の新作「Put It To Use」から
「空色動画」はかなりインスパイアされているみたいですね。




(続きます)