観客賞座談会・混声合唱部門 最終回




観客賞座談会の混声部門、最終回です。
前回に続き、8位内には入らなかったものの
話題になった団体を出演順に。


 







鶴岡土曜会混声合唱団

https://twitter.com/tsuruokadoyokai

(54名)


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大好き!


課題曲G1がとても清潔な感じで…。


一同 わかる!(など、口々に)


旋律の線が美しかったですよね。


良いソプラノがメリスマも含め、
しなやかに流れを作っていって。


そう。
まず主題を提示して
その後に音楽を作っていく感じ。


繰り返しで徐々に高まってくのが
「上手いなー、ヤルなーっ!!」


一同(笑)。


そして自由曲ですよ。
三善晃先生の課題曲「子どもは……」
自由曲2曲目に持って行く!


「その手があったか!(笑)」


この選曲は効いてましたね(笑)。


いや、聴く前までは正直「どうなの?」だったけど…。


組曲で聴く理由が納得できたよね。


一同 うんうん。


組曲「五つの願い」の
1曲目「春だから」の明るさとリズムがあるから
2曲目「子どもは……」のテンポと曲想が生き、
そして「子どもは……」があるから
3曲目の「願い 一少女のプラカード」
すべての想いが結実する・・・。


もう「すいませんでした!」と思ったもん(笑)。
「子どもは……」を最初に課題曲として聴くのと
こんなに印象が違うのか!と。


「子どもは……」は歌い上げる温かさが
より一層感じられました。


おそらく組曲「五つの願い」で
三善先生が仰りたかったことは
2曲目、3曲目、そして最後の
「空に小鳥がいなくなった日」にあると思うんですよ。


「願い 一少女のプラカード」の最初に
うるうる来た!


私もそうなんです。
「生きていてほしいんです…」
凄く丁寧に歌われて。


大人が集まって歌われることに意味のある演奏でしたね。
そういうところに泣けてしまう。





 

 

 




合唱団ぽっきり

(39名)

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課題曲G1、熱さがありました。


ホモフォニックの部分から格段に良くなった!


自由曲、三善先生の「生きる」、
こちらも熱演でしたね。


「気持ち、入ってるなー」って。


最後の「海はとどろくということ」から
じーんとしてしまいました。


ピアノの小林知世先生も良かったね。


借り物じゃない、
団員さんの芯から出た言葉と歌という気がしたな。











合唱団ノース・エコー

(72名)

 

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課題曲G2のプーランク、
最後の「O dulcis」から祈りが感じられました。


静けさと言うか…敬虔な印象が良く出ていた気が。


自由曲も1曲目は同じプーランクの
「Exultate Deo」だったけど
雰囲気を鮮やかに変えてたね。


最後はお得意、
サンドストレムの「A New Song of Love」。
アタッカで演奏したのが印象良かった!


サンドストレム特有の和音もしっかり!


テノールの旋律の歌い方が良かったな。
おとなしめのソプラノもこの曲では前に出てきて。


男声と女声が交唱で高め合っていくのが良かった。


やっぱりサンドストレムを長年やり続けた
説得力がありましたね。












淀川混声合唱団


(86名)

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課題曲「子どもは……」
非常に明るい響き。


サウンドとしてとても美しいと思ったな。


自由曲Ingvar Lidholm
「De profundis(深き淵より)」はまた凄い曲で…。


よどこんさんは毎回思うけど
構成とその要素が優れているなあ、と。


そう! 音量とバランスそしてクラスターも
がっちりハマっていましたね。


ラストに向かっていく高まりがまた
構成の良さを感じました!


これだけの大人数でもまったく破綻せず
綻びが無い、凄いです・・・。












クール シェンヌ

(51名)

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素晴らしかったですね…。


参りました・・・。


いや、本当に。
課題曲G1、あれだけ良い声で歌ってくれると
「こんなフレーズだったかな?!」って(笑)。


声が良過ぎると全く別の曲に聞こえてしまうという(笑)。


これぞ「シェンヌクオリティ」!


豊かな、リッチな音が鳴っていて。
それでいて必要な箇所では
テノールのひそやかさが上手くて・・・。


自由曲のJohannes Brahms
「Vier Quartette Op.92」
 (4つの四重唱曲)」より
「O schöne Nacht(おお、美しい夜)」
「Spätherbst(晩秋)」
「Warum(なぜ?)」
やー、良かったねこれも!


前から好きな曲なんですけど、
それをこんな良い演奏で聴ける…幸せでした。


本当に海外の団体みたい! 凄いな!


力のない団体だったら
「ただ演奏しただけ」に終わりそうな曲なんだけど
さすがでした。


1曲目の「O schöne Nacht(おお、美しい夜)」
軽やかに遊んでいる感じがあって。


そう、軽やかなんだけどさりげない力感もあった。


2曲目の「Spätherbst(晩秋)」
ドイツの「Schwarzwald(黒い森)」が目に浮かぶような…。
って、俺一回も海外行ったこと無いんだけど!


一同(笑)。


でも晩秋の、本当にすべてが死に絶えていく
情景が見えました。


クレッシェンドなんかも直線的じゃなく
柔らかく昇華していくようなニュアンス!


「Warum(なぜ?)」も凄く深いところから
高まっていってね!


やっぱり余裕を感じさせる、
オトナの音楽と言うのが素敵ですね~。


前の団体がMODOKIで、
自由曲がブラームスだったじゃないですか。
同じ作曲家の作品演奏で、
こういう聴き比べができるのが楽しかったです。


うんうん頷きながら聴いちゃいましたよ。


…いやぁもう演奏に、ガッテンガッテンガッテン!


一同(笑)。


語彙力が蒸発している(笑)。


素晴らしい演奏には言葉が出ないですよ(笑)。
「不幸はさまざまだが、幸福は似ている」
じゃないけど、
「良かった!」という言葉に収斂されちゃいますね。













最後の団体です。


グリーン・ウッド・ハーモニー


(64名)


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この課題曲G1もシェンヌとは全く違うけど良かったね。


各パートのフレーズの入りも良く、
また重なり合う音も美しかった。


良い音鳴ってるなーって。


ホモフォニックの部分はたっぷり歌っていたね。
全体に一本の音楽として説得力がありました。


パートごとがソリストのような
シェンヌの演奏とはまったく違って
グリーン・ウッドは「合唱団」が演奏している雰囲気。
でも、これもまた正解だと思ったな。


自由曲1曲目のAnton Webern
「Entflieht auf leichten Kähnen」
 (軽やかな小舟に乗って逃れよ)は?


ウェーベルン、不安定な感じで進んでいって
最後にちゃんと I の和音で終わるのが凄い!


2曲目のPaul Hindemith「Messe」より「Gloria」は?


「Gloria」も良かったですよ。


今井先生の足の動きが軽やか!(笑)。


サウンドがクリアで、
難しい和音の進行も緊張感をもって聴き続けられました。


フォルテッシモへの持って行き方も良かったしね。


いつもわかんないまま終わっちゃうグリーン・ウッドが
「これはわかるぞ!」


一同(笑)。


「昨年はわからなかったけど今年はわかる!(笑)」


毎年聴いてるうちにわかるようになっちゃった…?


とうとうオレたちもグリーン・ウッドと同じ立場に!(笑)


そしてまた来年「わかんねー!」ってなるんだよきっと(笑)。


望むところだ!!(笑)


一同(笑)。


文吾 ではまた来年の全国大会を楽しみに待ちましょう。
   みなさん、お疲れさまでした!





更新が遅れに遅れ、ここまで伸びてしまったことに
お詫びを申し上げます。

そして改めて、観客賞に投票して下さったみなさま、
感想を寄せて下さったみなさま、
座談会に参加してくれた仲間に心からの感謝を!



(2017年観客賞座談会 おわり)