観客賞座談会・同声合唱の部 その3





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五重塔

 

 



それでは2019年観客賞同声合唱部門、1位!



合唱団お江戸コラリアーず

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Photo by A.Yamaguchi

(男声87名)

 

 

 

 

 

一同 拍手!

 おえコラさんは全48団体の中で選ばれる
  「観客大賞」も受賞しました。
  課題曲M3「まじめな顔つき」
  良かったですね。

A 三善作品をいっぱい演奏しているから
 さすがにこなれているなって。

B 全体の表情付けも良かった!

 さりげなく
  ジャズ風なニュアンスがあってね。
  ベースのフレーズ最後のオカズな
  「まじめまじめ」なんて
  カッコ良かった。

B そうそう、自然でありながら、
 スウィングみたいなノリがありました。
 カンサォンは「おそろしい」、
 おえコラは「ころす」に頂点を
 持っていっている違いが面白かったです。

 あのフォルテッシモは痺れたね。
  その後の「u」の
  各パートのメロディも
  しっかり聴かせて。
  言葉にならない強い想いを
  勝手に感じ取りました。

A 課題曲としての演奏ではなく、
 ちゃんとひとつの作品として
 向き合っているところが
 素晴らしいと思いましたね。

文 自由曲:信長貴富編曲
  「若者たち
   ~昭和歌謡に見る4つの群像~」から
  「ヨイトマケの唄」ですが。

C 演出が凄かった!
 なんか綱を引くような動作をしながら
 歌ってて驚きました。
 合唱だけじゃなくソリストもやってるし!

 ヨイトマケの動きね。
  労働歌だから、
  なるほど、こういう動きで
  こういう声になるのか、と
  納得があった。

C 子どもの頃のソリストとか
 「これ完全に演劇じゃん!」って。

A 後ろを向いて歌ったりも。

 美輪明宏氏のヨイトマケでは
  逆光で後ろ向きになり、
  母親に成長した姿を
  見せるという意図があったはずだけど。
  
B なんだろう・・・
 過去に向かって歌っている気がしたな。

A そうだね、遥か昔のことを思い出している。
 凄く幻想的に聞こえる部分もあって。

 響きの中でポツリポツリと
  大事な言葉が聞こえてきて。
  ピアニッシモで
  「今も聞こえる ヨイトマケの唄」…
  そういう効果も良く考えられていたなぁ。

B 最後、ソリストが
 舞台袖に消えて歌ったでしょう。
 「あんなのアリ?!」と驚いたけど、
 母親の歌が
 遠い過去から聞こえてくる…って
 考えたらもう、ね。 

A いや、最初から泣けて泣けて
 しょうがなかった。

 個人的に昨年母が亡くなったので。
  だから逆に
  「おえコラでだけは泣くまい」と
  思ってたんだけど。
  …やっぱり最後までもたなかったな。
  ツイッターにも書いたけど
  コンクールという場で

  どんなきれいな 唄よりも
   どんなきれいな 声よりも
   僕をはげまし 慰めた
   母ちゃんの唄こそ 世界一

  と歌うおえコラのロックな姿勢ね。

A カッコ良過ぎる!
 SMAPも「世界に一つだけの花」で
 レコード大賞に
 ノミネートされたときに
 辞退しなければよかったんだよ!

B どういうこと?

A ノミネートされて
 「この曲はナンバーワンじゃなく、
  オンリーワンを歌った曲だから」と
 レコード大賞を辞退したんだよね。
 おえコラもシード演奏として選ばれて
 歌謡曲のヨイトマケの唄でしょう。

B 今回でおえコラはコンクールを休むから
 最後の曲に
 ヨイトマケを選んだということですよね。

C シードも含めて2年越し、
 満を持しての選曲だったのかも。
 銀賞だったのは残念だったけど。

B これが金賞なら
 もちろんそれはそれで良かったけど、
 逆に銀賞で完結した気もする。
 審査員じゃなく、
 観客が選んだという意味で。

 いや、手前味噌だけど、
  観客賞を続けてきて
  良かったと思ったよ、本当に・・・。



メール、ツイッターの感想です。

 

自由曲が表現も歌声も演出からも曲に描かれた悲しみがすごい伝わってきて、心が震えた
コンクールで歌謡曲の合唱版をバリバリの演出で歌うの、マジですごい

 

泣けた!!

 

推し
先行した団体との歌詞解釈の違いが感じられる三善の母音処理のバランスが好き
しゃがむと良い音
バリトンソロの「あれから何年」迄の段階で既に涙腺が崩壊
上手からのバスソロと指揮者ソロのコール&レスポンスでKO

 

定演を聞きに来たような満足感

 

同声のなかで表現が圧倒的でした。
高校の全国での木下牧子先生の言葉をお借りすると、音響より音楽をしていた団体だったように感じます。

 

流石です。
自由曲はパフォーマンス含めてよかったです。
久しぶりに生で聴けて幸せでした。

 

お江コラ
ずるいわ

 

おえこらさんは良くも悪くも、コンクールというより自分たちの世界をきっちり作っている感じ。

 

ヨイトマケが圧巻で、これだけでも今日来て良かったと思いました。

 

おえコラは完全なるエンターテイメントですな。

 

やっぱりすごい!
今年も満足できました。

 

M3も充実したサウンドだしヨイトマケの演出構成も見事
ソロも大活躍 
会場の空気を完全に持って行った

 

演出○
余裕綽々感○
ソリスト○

 

個人的見解として三善作品で「殺す」は戦争絡みと考えるのでそこの歌い方はあれで納得でした(「まじめ」からして兵士かなと)。
ヨイトマケは泣きました(自分の親不孝も相まって)。
舞台袖歌唱も含めてズルいです。
“あの選曲でシード”案件もありえると思っていました。

  

最高。特に自由曲の素晴らしさには頭を抱えました。何度でも聞きたいです。指揮者と歌い手の表現への意識が曲の主人公だけでなく、色んな人生を考えさせられた。音楽はこうでなくては、と思いました。

  

(投票理由)泣いたので

 

ヨイトマケの唄。
溢れる涙をどうすることもできませんでした。
演者のおえコラさんお一人お一人、素晴らしかった。

 

 

 

 

 

そして私が目にした全団体の感想ツイートで、是非ともみなさんに見ていただきたいと思ったツイートです。

 

 

 

 

おえコラのヨイトマケの時、途中で目の前にいた母親が自分の子供の頭を撫で始めたのをみた途端涙が出てしまった。

 

 

 

改めて結果です。


《2019年観客賞・同声合唱部門》


第5位 VOCI BRILLANTI

第4位 カンサォン・ノーヴァ

第3位 Mu Project

第2位 monosso   

 



そして1位と
全48団体から選ばれる観客大賞は…

 


合唱団お江戸コラリアーず


でした。


同声合唱部門第1位、観客大賞受賞ということで、おえコラマネージャーIさんよりメッセージをいただいております。

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二年連続の「観客大賞」ということで、投票いただいたみなさまありがとうございました!!

コンクールを振り返ろうかと思ったのですが、正直もう遠い記憶になりつつありw
次に向かって走り出しているのでというのが本音だったりします。
言いたいことはもう書いたしなぁ、なんて。
が、感想を拾い読むと、まあズルい選曲ですやね(苦笑)
狙い通りというかあざといというか。
シードもらって最後だからこそ使えた手でもあるのかなぁと思います。
とはいえ自分たちとしては、相変わらず力不足はあるものの客席とキャッチボールできたような、楽しめた本番でした。
コンクール最終公演、なにか爪痕を残せていたらなによりです。

コンクールを卒業して来年のおえコラですが、「お江戸」とか名乗りながらぜんぜん都内で歌う機会がないようなw
中高生のみなさんとご一緒できる機会が多そうで楽しみにしています。
演奏旅行の機会も減ってしまうのが残念なので、こっちきて一緒に歌わない?とかこんなイベントあるよ?なんてお誘いはいつでも大歓迎です!!

「コンクール出なくなってつまんなくなった」とか「どこそれ?聞いたことない」なんて言われないように(苦笑)
まだまだがんばっていこうと思っておりますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。


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マネージャーIさん、ありがとうございました。

>中高生のみなさんとご一緒できる機会が多そうで楽しみにしています。

今年の2月2日。
「ユース合唱フェスティバルえびなvol.2」
(2020年2月2日(日) 海老名市文化会館 大ホール)
神奈川県海老名市で若い合唱人のための新しい合唱祭を開催しています!

 

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https://twitter.com/ebina_ychoir_pj



…とのことで、この催しにおえコラさんも招待されているとか。
お近くの方もそうじゃない方も2月2日は海老名市へぜひ!

*開演時間が13:30に変わったそうです。




指揮者の山脇卓也先生からはこちらのようなツイートもありました。



 

 

 

 

 

 

合唱団お江戸コラリアーずさん

コンクールはしばらくお休みされるみたいですが、観客賞主宰として、一聴衆として、素晴らしい演奏をしていただいたことに心から感謝申し上げます。
今まで、記憶に残り続ける多くの演奏を、本当にありがとうございました!

文吾より




(混声合唱部門の感想に続きます)