観客賞座談会・大学ユースの部 その1

 

 

大変お待たせいたしました。
観客賞の座談会、大学ユースの部をお届けします。

 

 

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観客賞とは…?

7年前から当ブログで始めた観客賞。
各部門の、全団体を聴かれた方の投票で決定する賞です。

この観客賞の意義を説明しますと。
音楽のプロフェッショナルたる審査員による順位、賞の決定は、それぞれ真剣に誠実に演奏へ向かわれ出された結果であり、尊重すべきだと思います。

しかし、
「傷はあったが凄く良かった!」
「コンクールに向いてない選曲はわかるけど涙があふれた!」
…などという声を多く聞いていた自分は、
「観客による投票を行ったら 演奏への新しい価値観が生まれるのではないか?」と考えました。

さらに「この団体が銅賞だったから私は投票する!」…のような判官贔屓を無くすため、投票は審査結果前に締め切っています。


ツイッター、メールで約40票が集まりました。
ご投票していただいたみなさま、感想を送っていただいたみなさまに深く感謝いたします。


有志4人はロームシアター京都から近い、とある居酒屋へ。
私、文吾が司会となって座談会の開始です。


 

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観客賞:大学ユース部門。


第5位

東京工業大学混声合唱団コール・クライネス

(混声144名)

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A この人数で課題曲G1を!(笑)


B たぶんこの曲の演奏歴史上、世界一なんじゃ?(笑)


A それは知らないけど…。
 あの人数でG1というのは本当に奇蹟なんじゃないかと。
 どうしても重くなっちゃったり、
 ピッチがバラけたりしそうなのに、
 人数が多くなることで出てくる欠点が全然なかった。


目をつぶっていたらあの人数には聞こえなかった。
 良い意味でね。


B メモに「軽い」と書いてあって。
 我ながら144名の団体に
 どういう形容詞を使っているのか?って。


文吾(以下「文」)
  「クライネス」という団名にふさわしい(笑)。
  「gratia」の「a」に明るい響きがあるのが
  こだわりを感じて。
  暗く熱く一色で塗りつぶしちゃう演奏が多い中で
  「お!」と思いました。


A 4つの線が聴こえてきました、本当に。


 流れが良かったですね。
  指揮の岩本先生、さすがというか。


C 流れ…良過ぎてあっという間に終わった気が(笑)。


 「時間を忘れるくらい良かった」と(笑)。
  進み方が自然に聞こえてきたのが本当に素晴らしい。
  自由曲のペンデレツキ「Agnus Dei」
  大きな流れの中で感情が繊細に表現されていて。


A 私は観客賞の一票はクライネスに入れたんですけど。


 じゃあもっと語って下さいよ!(笑)


A はい(笑)。
 ペンデレツキはこの団体にピッタリ!
 作品をしっかり表現していて、
 歌うのに適していたなあと。


B 「Peccata」!のフォルテッシモから
 ベースが入るところなんて
 音色といい、歌い方といい、とても良かった。


 そうそう! ゾクゾクしたね。


A クラスターで「カッ!」と切り方が最高だった!
 あんなデッドなホールで
 クラスターの後に残響が聴こえてきたのは
 本当に凄いと思う。
 課題曲と180度違って、
 人数の強みを全面に出していた感じ。


B そうですね、歌い分けがね。


A 人数が少ないと
 クラスターの音がデコボコしがちだけど
 「全部の音、聞こえてるやん!」
 均質だし、熱さを失っていなかった。

 


 岩本先生の良い所は
  音楽をブロックごとに置いていくんじゃなく、
  構成と流れを意識しているんですよね。
  「次はあの音楽があるんだろうな~」
  そういう予定調和的なものじゃなく、
  演奏していくうちに音楽が変化していく感があって。

 


A うん、そういうところだったり、
 ただ合わせるだけじゃなく、
 人間っぽいところが聴こえてきたりとか。
 ・・・いや、自分は観客賞に入れたのもそうだけど、
 「もしかしたら1位かも?!」と期待してたんですが。





ツイッター、メールでの感想です。

  

 ペンデレツキでの声の発し方好きだった、最高だった

 

大人数でも雑にならず丁寧かつダイナミックな演奏のクライネス。
自分たちの出来ることの中でベストを尽くしていることが分かる演奏で非常に好感が持てました。

 

クライネスは私の中で抜群に良かったです。
特に自由曲では、大人数を生かした壮大さや力強さと、それと鮮やかな対比を見せる繊細さや静謐さ、レンジの広い表現が実に見事でした。

 

 

 

 




第4位

混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ
(混声123名)

 

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B 毎年言ってるけどピアノが良かった!
 小見山純一先生のピアノ、さすがです。


一同 うんうん


A 課題曲G4はバランスが良くて。
 この曲、とても難しいと思うんだけど
 そういう難しさをまったく感じさせない。


 すーっと表現が身体に入る気がしましたね。


A そう!
 ややもすればピアノと歌が全然合わず、
 事故が起こりそうな曲なんだけど。


B 自分も楽譜を見ながら聴いてましたけど
 そんな事故はまったくありませんでした。


C 楽譜見ながら聴いてたの?!


B なにか?


C …熱心で素晴らしいですね(笑)。


A 1パートだけの箇所が
 ちゃんと聞こえて欲しい所で出てくるとか。
 そういう各ポイントが全部クリアできて、
 上手く処理されていました。
 全国大会はこの課題曲を
 高校の部でも聴いたけど
 一番スッキリした演奏だったかなあ。 


文 自由曲のカライ「De profundis」。
  こちらも難曲だと思いますが
  ポイントを押さえた演奏で。


B 全体の構成を考えた演奏だったよね。
 ここまで盛り上がって、ハイここで爆発!みたいな。


C 演出家か!(笑)


B いや、悪い意味じゃなくてね(笑)。
 伊東さんは名プロデューサーだなぁ、と。
 シュプレヒコールも迫力あったし。
 狂ったように笑った後で
 ビシッと協和音とか上手かったな。
 ダイナミクスの変化も良かったしね。


A 男声71人、女声49人というバランスで、
 ややベースに人数が、い過ぎた感が…。


 い過ぎた?!


A 最初の「De profundis」も
 あんまり「淵」って感じじゃなくて
 「もっと出るよー余裕だよー」と
 聞こえたのがちょっと気になったかな。
 片手うちわで歌っているというか。


C 「お! 淵だ淵だ!」(笑)


B 観光じゃないんだから(笑)。
 そうかなぁ?
 ああいう余裕あるベース、
 自分は良かったけどな。


A そのかわり、
 女声はがんばっていた印象があった!


 やっぱり全体的に「外さない」んですよ。
  1曲を通して、ここが足りなかったとか、
  ここが過剰というのがほとんどない。
  そういう全体を俯瞰する伊東さんの視点と
  それにしっかり応えるグランツェのみなさんが
  上手く噛み合った演奏でしたね。




ツイッター、メールでの感想です。

 

雪の一音目が鳴った瞬間から雪の世界にワープしたような感じがした。
自由曲は自分まで闇の中でもがきながら救いを求めてる錯覚に陥るくらい表現力凄かった。

 

自由曲圧倒されました🎵

 

10団体の中で唯一「うるさい!」と思った団体。
ホールを使えていた印象を受けました。

 

今までのグランツェって大人数ゆえの粗、たとえばフレージングがやや粗いのが気になっていたのですが、今回そうした点がとても改善されてました。

 

グランツェの曲への深い共感
カライを共感を持って歌っているのが伝わった。
極限からの叫びが心に響いた。

 

 De profundisの全体像がめちゃくちゃ見渡せてる演奏とダイナミクスのある大迫力の演奏でカッコいい

 

 

(第3位の感想に続きます)



全国大会あれこれ 後編







<朝カツ推進運動>


全国大会2日目。
島根の女声合唱団フィオーリさんがご提唱された「#全国大会で朝カツ推進運動」。

 

 



例年ですと、2日目の同声合唱部門の始まりは客席がやや寂しいのですが・・・。
そう思いながら昨日座った2階席に行くと、正面の席はほぼ満席!
えー?!と驚き、1階席に移るも、こちらもかなり埋まっていて!

おお、「#全国大会で朝カツ推進運動」大成功じゃないですか!
たくさんのお客さんの拍手で迎えられたフィオーリさん。
大人の落ち着きから、ふたたび心が動いていくような「その木々は緑」、これが自分たちの歌!との誇りと強い説得力があった「そうそうと花は燃えよ」とすごく素敵な演奏でした。

 

 



やはりいっぱいのお客さんに迎えられるのは嬉しいですよね。
「#全国大会で朝カツ推進運動」、これからも応援したいと思いました。

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<本山秀毅先生による総観>


審査員の本山秀毅先生によるFacebookでの総観「異なる視点」。

 

 

演奏に向き合う中で改めて感じたことは、やはりそれぞれが持つ技術や音楽を通して「何を表現したいのか」という強烈な意思が必要だということである。
もちろん意思だけでは「空回り」することになり、正確に言えば「意思を伝えるための方法を知っている」となるだろう。

 

 
これは私も今大会だけではなく、あらゆる表現に接した時に感じることです。
この文章を読まれた雪さんの感想。

「昨日の帰路で先生方と話していたことだ。
 まずは表現するための熱い思いがあり、次にそれを表現するための技術。
 技術は表現したいという意思がないとなかなか身につかない。
 どちらも等しく大事。」

こちらも非常に同感です。
意思と技術、どちらも大事ですが、まず始まりとして合唱人、表現者たる私たちが持つべき「強烈な意思とは何か?」
常に自分へ問いたいものです。








<推定年齢2000歳……?>

 


京都のマスコットキャラ、まゆまろくんもご登場!


生年 - 不詳(1世紀頃には活動していたらしい。推定年齢2000歳)
…とWikipediaには書いていたんですが・・・2000歳かぁ。

 

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<栗山文昭先生のご講評>

 



1日目と同じくHassyさんに感謝です。
2日目、審査員:栗山文昭先生によるご講評です。


盛り上がっているところすいません、盛り下げます。
(会場 笑)
大学のとき、京都会館で指揮をしました。
(注:松江女声合唱団の指揮者として。
 この時が栗山先生の全国大会初出場だそう)

全体で感じたこと。
声の表現力の深さ、広さ、可能性はまだ無限大。
オケやピアノには負けない。

合唱はすべての芸術の頂点だ。
もっと素晴らしくなる。
コンクールの向こうに頂点がある。
それを忘れずにコンクールに出て欲しい。

毎年、課題曲をおろそかにし過ぎ。
第40回大会で合唱団OMP(現・響)で交聲詩「海」(三善晃)を振った時、(課題曲は)たった2分の武満(徹 「恋のかくれんぼ」)だったけど、海より武満に練習時間を割いた。
もっと研究して欲しい。

弱音(ピアニッシモ、ドルチェ、デクレッシェンドなど)がおろそか。
もっと終わりまでしっかり音楽を作る。

音が多いところだけではなく、少ないところでいかに音楽を表現するか、単旋律をしっかり歌うことが大事。

良い声とは何か?
曲にふさわしい声である。

盛り上がりが早い、我慢。

「きれい」という言葉と「うつくしい」という言葉。
「きれい」は水道水、でも魚は住めない。
「うつくしい」は自然。
「きれい」より「うつくしい」を希求して欲しい。

素晴らしい成果を上げている。
来年も頑張って。

 

 




 

 



<史上かつてない2次会2019 in KYOTO>

 

 

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奈良のクール シェンヌさんが幹事団体となり、なんと210名を超える人数が参加!
23:30から受付開始で0時からのスタート!
会場がマハラジャ祇園ということもあり、「ドレスコードは大丈夫?」という質問もあったとか。(ありませんでした)
店員さんのそれっぽい雰囲気に内心(おお~!)と思いながら、シェンヌ団員:山氏さんの名司会で乾杯から団紹介、そして交流を楽しみました。

指揮者や団員さんから、私が思う以上に観客賞が励みになっているというお話しを聞き、とても嬉しかったです。
なかなか主催の私はわからないものなので。

 




さらに会の後半でスペシャルゲストが!
今大会審査員の栗山文昭先生と藤井宏樹先生。
「先程まで木屋町のおでん屋で飲んでた」そう。

藤井先生
「こんなことになっているとは……。
素晴らしい演奏の数々で、疲れました(笑)」

栗山先生
「審査員(から言えること)はふたつあって。
ひとつは『(審査員を)絶対信じて欲しい』。
もうひとつは『絶対信じちゃいけない』…このふたつです。
みなさんがたはどちらを選ぶでしょうか。
それは演奏する人間が選ぶことで自由です。」

そして
「コンクールをクビになった二人から言えるのは、これからみなさんがたの時代が来ると思います。
その時代を作っていく責任がありますよね。
その責任感を持ってコンクールに、演奏に当たって欲しい。
次の日本の、世界の合唱を担うのは、会場にいるみなさんです。」との檄が。

 

 





毎回、ありがたいなぁ、良かったなあと思うのですが、今年はレジェンドお二人の指揮も見ることができ、特に感激しました。
こういう場を設けて下さったシェンヌのみなさまに深く感謝いたします。
ありがとうございました!









<ありがとうございました。そして来年は…>

 



京都府合唱連盟のみなさまも本当にありがとうございました!
来年は山形市、会場はやまぎん県民ホール。
2020年の3月にグランドオープンする、素晴らしい音響のホールだそうです。
私もまだ山形は訪れたことが無いので、これが初・山形。
健康と財政状況に留意して、山形での新しい出会いと再会を願いたいと思います。

それではみなさま、山形でお会いしましょう!



(全国大会あれこれ おわり)

 

 

 

京都全国大会あれこれ 前編

 



全国大会のあれこれをご紹介する「全国大会あれこれ」。
前後編に分けてお届けします。



<紅葉が美しい京都!>


夜に着いた私はライトアップされた高台寺の美を堪能。
「混雑するから絶対バスには乗るな!」と言われていたんですが、京都駅から乗らなかったためか、朝・夜ともそれほど渋滞することもなく、バスの窓から見える紅葉と寺院の取り合わせを楽しみました。

 

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バスの窓から。


ツイッターのハッシュタグ #72京都全国 で回ると、演奏後に京都の観光名所を訪れた方の写真が多数見られ、こちらも観光気分に。
日曜は雨の予報だったのですが、ありがたいことに降ることもなく、冬にしては暖かく、快適な全国大会となりました。
会場のロームシアター京都からは平安神宮も近く、足を延ばした方もいたのでは?

 

 

 

 

 

 

<京都府合唱連盟さんのおもてなし>

 



なんとメッセージボードも!
(京都府合唱連盟アカウントさんから、各団体さんの書かれたメッセージを読むと、なかなか面白いですよ)


 

 

 



<荷物に向かって歌うことほど……>


第一日目から客席はとても埋まっていたのですが、そこに今大会の副実行委員長であり、名門・京都エコー団員さんであり、かつこのロームシアター京都の副館長(!)でもある足立充宏さんから。

「客席が大変混みあってまいりました。
 荷物を置かれて、お手洗いに行かれるならけっこうですが、ちょっと平安神宮まで…(笑)はどうかご遠慮をお願いしたいと思います。
 ステージに立ちまして、荷物に向かって歌うほど悲しいことはありません。
 どうか席を離れる際は、荷物をお持ちになるようお願いいたします。」

その言葉には名司会者であり、合唱団員として長年歌い続けられてきた重みがありました。
例年より、荷物に演奏を聴かせる人は少なかったような?




 

 

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<木下牧子先生のご感想>

 



ツイッターの木下先生のこの感想は本当に頷きました。
特に「日本語を研究するとフレージングが上達しそう」。
この「日本語のフレーズ作り」は私も上位団体で違和感を持つことがあったんですよね。
もちろん音高など生理的に難しい部分はありますが、研究の余地があるのでは。



<長谷川久恵先生によるご講評>


Hassyさん、ありがとうございました。
1日目、審査員:長谷川久恵先生によるご講評です。


大学ユースの部は前回審査した4年前よりも向上。
音楽に向き合う気持ちが素晴らしいし、技術も凄い。
若い世代がたくさん音楽に親しんでいるのが嬉しい。

ただ、講評なのでさらに先へ進むために残念な点を。
大学ユース、室内部門の両部門ともにドラマティックなところは上手。
しかし普通な、平易なところが上手ではない。
平易なところこそ神経を研ぎ澄ますべきです。
そして、神経を研ぎ澄ますところで厚化粧にし過ぎるところも。

音楽は感性が大事。
ちょっとした変化を感性で捉えることが大事なんです。
今日の団体でふっと引き込まれる演奏は無かった。
若い人は特に感性をもっと磨いて欲しい。
年を取ったら磨けないから……。

今日一日を通しての感想。
私も気を付けていることとして、日本にはドレミソラソミレドの五音階があり、日本人にはファとシへの感覚が少ない。
(文吾:ヨナ抜き音階のことでしょうか?)
ファとシが無いからなのか、西洋音階においての和声の響きを、綺麗にチューニングしていく感覚が欠落しているのでは。
その辺を考慮して良い響きを作るべき。
(そうすれば)和声だけではなく、対旋律の中の音程の捉え方も変わっていくのでは?
日本の合唱に関わる人がこれから考えるべき。

頑張って日本を音楽で元気にしよう。







<大学ユース部門:史上かつてない2次会>

元々は一般団体が2日目の終わりに各団体の宴会後、団の垣根を越えて集まった「史上かつてない2次会」。
ここ数年は大学ユースの部でも開催されて嬉しいことです。

幹事団体は地元の同志社グリークラブさん。
twitter:https://twitter.com/DOSHISHA_GLEE2

広報担当の方からこんなレポートを送っていただきました。

 


大学ユースの合同二次会についてです。

1団体を除き9団体の出場団体がおよそ90名ほど参加してくれました。
合唱仲間どうし名刺交換を行い、演奏会の宣伝をするなど、団の垣根を超えて楽しく交流しました。
最後には審査員を務められた木下牧子先生作曲の「鴎」や斎太郎節を歌って締めくくりました。

コンクールを終えて、ラグビーワールドカップさながらのノーサイドの精神がそこにはありました。

 


おお、9団体も!
90名も集まったとは凄いですね。
さらに参加者の東京工業大学混声合唱団コール・クライネス団員:ブン吉さんからは。
 

 

 毎年審査発表前の歌合戦や今回のような合同二次会の度に、出演団体同士が「ライバル」である以上に「その日ともにステージを作り上げた仲間」という意識がお互い強いなと感じます。
話題も尽きません。
お互いの演奏や今後のステージ、活動内容、或いは共通の好きな作曲家など、話に夢中で食べ物の減りはあまりよくありませんでした()

最後には「鴎」をはじめ3曲ほどを合同で歌唱。
その場で集まった合唱団(&みんなそこそこ酔っている)とは思えないほど素晴らしいサウンドで、私も歌いながら感動しておりました。
あっという間の2時間半、最高でございました。

来年以降もこのような機会の継続を願うとともに、今年の10月には合同二次会の東京支部大学ユースの部版「#東の都のかつてない二次会」もスタート致しましたので、願わくば日本全国の支部・或いは都道府県単位で、コンクール後の交流会等が生まれ、合唱団同士協力し合い、合唱界が発展することを願う次第でございます。

文責:ブン吉(東京工業大学混声合唱団コール・クライネス 団員)
twitter: https://twitter.com/ASKL_Bunkiti

 

 

同志社グリークラブ広報担当者さん、ブン吉さん、ありがとうございました。
そうなんです、東京都大会では「#東の都のかつてない二次会」も開催されたんですよね。
大会前日にお互いを聴き合う試演会なども、他の支部では行われたと聞きます。
ブン吉さんの書かれるように、コンクールで他の団体を単に競う相手と見るのではなく、合唱団同士交流し、「協力し合い、合唱界が発展すること」を願いたいものですね。

 

 

(後編に続きます)

 

 

 

 

都留文科大学合唱団第54回定期演奏会のお知らせ

 


先日の京都での全国大会では金賞と文部科学大臣賞(1位)、当ブログの観客賞でも2位。
実力と人気を兼ね備えた都留文科大学合唱団さんの第54回となる定期演奏会のお知らせです。

 

 



都留文科大学合唱団第54回定期演奏会



日時  2019年12月8日(日) 開場13:30 開演14:00



会場  都の杜うぐいすホール(大ホール)
(〒402-0053  山梨県都留市上谷1888-1)

・電車
[最寄駅]富士急行線都留文科大学前駅下車
徒歩…上り坂約15分 タクシー…約3分

※都留文科大学前駅にはタクシーが常駐しておりません。
ご利用の方はタクシー会社まで直接ご連絡ください。

・自動車
中央自動車道都留I.Cより 約15分



入場無料 ・整理券なし



Program

〈Opening〉
・Greetings

〈1st Stage  アラカルト〉
指揮 / 足羽萌・宇佐美遥
ピアノ/ 花輪大和・平山萌果

・夜明けから日暮れまで
・うたをうたうのはわすれても
・みやこわすれ
・銀河鉄道999
・ハナミズキ
・勇気100%

〈2nd Stage  コンクール〉
指揮 / 清水雅彦
オーボエ / 古俣友絹

・Ave Maria
・『無声慟哭』より「蜂がいっぴき…」
・O Gloriosa Domina
・WAR

〈3rd Stage 混声3部合唱とピアノのための組曲「クレーの絵本第1集」〉
指揮 / 清水雅彦
ピアノ/ 十川菜穂

・階段の上の子供
・あやつり人形劇場
・幻想喜歌劇「船乗り」から格闘の場面
・選ばれた場所
・黄色い鳥のいる風景

〈4th Stage いつかのわたしに〉
指揮 / 足羽萌
ピアノ/ 花輪大和

・花がほほえむ
・泣いているきみ
・自分の一歩


こんにちは!都留文科大学合唱団です。
今回、この様な掲載の場を頂いたこと、大変嬉しく思います。
さて、12月の第2日曜日は IFCM 世界合唱連盟により定められた世界合唱の日です。
世界各地の合唱を愛する仲間により声明文が唱えられ、世界の平和を祈ります。
そんな素敵な日、12月8日(日)、都の杜うぐいすホールにて、第54回定期演奏会を開催致します!

1st Stageは男声合唱・女声合唱・アニソン(オリジナルダンス付)をはじめとしたアラカルトをお送り致します。
みなさんの心をぐっと掴むような選曲となっています。
団員のみで作り上げる表情豊かな楽しいステージをぜひお楽しみください!

2nd Stageでは今年度のコンクールで演奏しました課題曲と自由曲の3曲に加え、団員同士のアンサンブル力がためされるポリフォニックな1曲を演奏します。
終曲では、オーボエ奏者の古俣友絹さんを迎え、人間の歌声に近いと言われているオーボエの美しい音色と合唱との洗練されたハーモニーをみなさんにお届けします!

3rd Stageでは混声3部合唱とピアノのための組曲「クレーの絵本第1集」を、十川菜穂先生のピアノとともにお送りします。
起伏に富んだ旋律が流れ、詩情あふれる色彩豊かな世界観をお届けします。

4th stageでは、「いつかのわたしに」というテーマのもと、「花はほほえむ」「泣いている君」「自分の一歩」の3曲をお届けします。
曲の前後に挟まれる語りと、曲に込められたメッセージにも耳を傾けながらお楽しみください。

当日はホールの入口付近にて、全日本合唱コンクール全国大会10年連続金賞受賞を記念したCD「都留文科大学合唱団〜10年間の軌跡〜」を販売しております。
遠方ではありますが、ぜひご家族ご友人をお誘い合わせの上お越し下さい!
団員一同お待ちしております!

 

 

 

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コンクール演奏曲の他にも名曲の「クレーの絵本第1集」、さらに多くの方が楽しめるようなステージもある多彩な選曲の演奏会のようですね。
ところで

>全日本合唱コンクール全国大会10年連続金賞受賞を記念したCD

 

おお、ブレーンさん発売のこちらのCD!

 

これからも永く歌われるであろう「ぼくの村は戦場だった」全楽章収録は嬉しいですね。
そして11年連続金賞というのも本当に凄い。

入場無料、そして世界合唱の日にふさわしい都留文科大学合唱団定期演奏会へ、みなさま是非どうぞ!

 

 

 

第35回合唱団ユートライ定期演奏会のお知らせ

 



京都での全国大会では、団員みなさんの楽曲への深い共感が伝わった新潟の合唱団ユートライさん。
35回目となる定期演奏会のお知らせです。



第35回合唱団ユートライ定期演奏会

 


【日時】
2019年12月8日(日) 14時開演 (13時半開場)




【会場】
新潟市江南区文化会館 音楽演劇ホール
※最寄り駅は亀田駅です。
会場への交通手段がタクシーか、本数の少ない区バスのみとなっております。
いらっしゃる場合はご確認おねがします。


【チケット料金】
前売り 1000円
当日     1200円(高校生以下半額)


問い合わせ
chorus.youtry@gmail.com (メール)

(ツイッターのDMからどうぞ)

 

 


指揮        名島 啓太
ピアノ     川井敬子(客演)

 



12月はイエスキリストの御降誕月…今年はキリスト教にちなんだ曲達を演奏します。

聴きどころ…
・バラエティ豊かなクリスマスソング
・全国大会で披露いたしました「Entreat me not to leave you」をはじめとする現代宗教音楽。*名島先生作曲のO Salutarisも歌います。
・Nidaros Jazz Mass(Bob Chilcott作曲)
・邪宗門秘曲(北原白秋作詩/木下牧子作曲)
を歌います。

1年かけて歌ってきた歌達…全国大会で味わった思い以上のものをお届けできたらと思います。

新潟は東京から新幹線で一本!
北海道、名古屋、大阪、福岡、沖縄からなら飛行機でも一本♪

是非、美味しいお米やお酒、そしてユートライの歌を楽しみに新潟にお越し下さい♪

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全国大会でも演奏された「Entreat me not to leave you」がもう一度聴けるのは嬉しいですね。
作曲家としての名島先生の作品はとてもキャッチーなものなので、興味深いです。
チルコットのJazz Mass、さらにキリスト教にちなんでいる曲として「邪宗門秘曲」を選ばれる幅広さ!

新潟は全国大会で行って以来ですが、確かに口に入れたら喉へ滑り込むようなお米の美味しさと地酒の旨さが記憶に残っています。
耳にも「ウマイ」ユートライさんの合唱を聴きに新潟へぜひ!

 

 

 

福島大学混声合唱団 第48回定期演奏会のお知らせ

 



京都での全国大会、当ブログでの観客賞で第3位!の福島大学混声合唱団 さん、第48回定期演奏会のお知らせです。





福島大学混声合唱団 第48回定期演奏会

 


【日時】 2019年12月28日(土) 14:00開演(13:30開場)



【会場】ふくしん夢の音楽堂(旧・福島市音楽堂)
http://www.f-shinkoukousha.or.jp/ongakudou/

【チケット料金】 500円(前売り、当日同料金)

【連絡先】fukukon47@gmail.com

 


伊藤勲(常任指揮者)
横山佑紀(当団正学生指揮者)
田村大悟(当団副学生指揮者)
八巻和也(ピアニスト)


全日本合唱コンクールでの演奏曲のほか、今回はコンクール自由曲の作曲をされた三善晃先生の傑作、混声合唱曲集「木とともに人とともに」を演奏いたします。
会場となるふくしん夢の音楽堂は非常に音響が優れたホールですので心地よく音楽に浸れるかと思います。
旅行も兼ねてぜひ福島市にお越し下さい。

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京都での全国大会では、掌で温めるように丁寧なヴィクトリア、若さからの真摯な願いや勢いが鮮やかに作品の姿を浮き彫りにした三善作品の演奏と、好演でした。
演奏会では加えて名曲「木とともに人とともに」や横山潤子先生の作品集など、邦人合唱曲が楽しめる演奏会のようですね。
お近くの方は年末に福島で合唱を楽しみましょう!

 

 

山口大学混声合唱団 第47回定期演奏会のお知らせ

 

 

先日、京都での全国大会にも出場された山口大学混声合唱団さんの第47回目となる定期演奏会のお知らせです。


 

 

山口大学混声合唱団 第47回定期演奏会

 


【日時】
12/7(土) 16:30開場 17:00開演
*19:20終演予定

【会場】
山口県教育会館

【チケット料金】
一般450円 高校生・大学生400円
中学生以下無料


お問い合わせ:g040ca@yamaguchi-u.ac.jp

 

 

【指揮者】
・上月大樹(正指揮者)
・大城李一郎(副指揮者)
・中島拓海(宇部支部指揮者)
・塚根良太(宇部支部副指揮者)


♪Opening
『山口大学学生歌』『うたをうたうとき』

  Ⅰ 合唱で感じる谷川俊太郎の詩
混声合唱とピアノのための「この星の上で」(作曲 松下耕)

Ⅱ オズの魔法使い~願い続けた、その先に~
『星に願いを』『にじいろ』他
*2年生が企画する音楽劇です

Ⅲア・ラ・カルト
『わたしと小鳥とすずと』『Hello! My Baby』他

Ⅳ混声合唱のための「十字架上のキリストの最後の言葉」(作曲:千原英喜)



山口大学混声合唱団は、2022年に創部50周年を迎えます!
前身となる男声合唱団・女声合唱団時代からの重みを感じつつも、変革を恐れず、挑戦を重ねたこの一年。
その集大成となるステージは、合唱経験に関係なくお楽しみいただけるよう、選曲・演出にも工夫いたしました。
ぜひ、山口へおいでませ!

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京都での全国大会では、とても良い流れのヴィクトリア、学生指揮者:上月さんと団員さんが一体となり「自分たちの音楽」として演奏された、千原先生「十字架上のキリストの最後の言葉」と、非常に好感を持って聴くことができました。
コンクール演奏曲に加え、書かれているように、合唱経験者では無くても楽しめそうな選曲・ステージのようですね。
お近くの方は12月7日に山口県教育会館へ是非どうぞ!