全国大会あれこれ 後編







<朝カツ推進運動>


全国大会2日目。
島根の女声合唱団フィオーリさんがご提唱された「#全国大会で朝カツ推進運動」。

 

 



例年ですと、2日目の同声合唱部門の始まりは客席がやや寂しいのですが・・・。
そう思いながら昨日座った2階席に行くと、正面の席はほぼ満席!
えー?!と驚き、1階席に移るも、こちらもかなり埋まっていて!

おお、「#全国大会で朝カツ推進運動」大成功じゃないですか!
たくさんのお客さんの拍手で迎えられたフィオーリさん。
大人の落ち着きから、ふたたび心が動いていくような「その木々は緑」、これが自分たちの歌!との誇りと強い説得力があった「そうそうと花は燃えよ」とすごく素敵な演奏でした。

 

 



やはりいっぱいのお客さんに迎えられるのは嬉しいですよね。
「#全国大会で朝カツ推進運動」、これからも応援したいと思いました。

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<本山秀毅先生による総観>


審査員の本山秀毅先生によるFacebookでの総観「異なる視点」。

 

 

演奏に向き合う中で改めて感じたことは、やはりそれぞれが持つ技術や音楽を通して「何を表現したいのか」という強烈な意思が必要だということである。
もちろん意思だけでは「空回り」することになり、正確に言えば「意思を伝えるための方法を知っている」となるだろう。

 

 
これは私も今大会だけではなく、あらゆる表現に接した時に感じることです。
この文章を読まれた雪さんの感想。

「昨日の帰路で先生方と話していたことだ。
 まずは表現するための熱い思いがあり、次にそれを表現するための技術。
 技術は表現したいという意思がないとなかなか身につかない。
 どちらも等しく大事。」

こちらも非常に同感です。
意思と技術、どちらも大事ですが、まず始まりとして合唱人、表現者たる私たちが持つべき「強烈な意思とは何か?」
常に自分へ問いたいものです。








<推定年齢2000歳……?>

 


京都のマスコットキャラ、まゆまろくんもご登場!


生年 - 不詳(1世紀頃には活動していたらしい。推定年齢2000歳)
…とWikipediaには書いていたんですが・・・2000歳かぁ。

 

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<栗山文昭先生のご講評>

 



1日目と同じくHassyさんに感謝です。
2日目、審査員:栗山文昭先生によるご講評です。


盛り上がっているところすいません、盛り下げます。
(会場 笑)
大学のとき、京都会館で指揮をしました。
(注:松江女声合唱団の指揮者として。
 この時が栗山先生の全国大会初出場だそう)

全体で感じたこと。
声の表現力の深さ、広さ、可能性はまだ無限大。
オケやピアノには負けない。

合唱はすべての芸術の頂点だ。
もっと素晴らしくなる。
コンクールの向こうに頂点がある。
それを忘れずにコンクールに出て欲しい。

毎年、課題曲をおろそかにし過ぎ。
第40回大会で合唱団OMP(現・響)で交聲詩「海」(三善晃)を振った時、(課題曲は)たった2分の武満(徹 「恋のかくれんぼ」)だったけど、海より武満に練習時間を割いた。
もっと研究して欲しい。

弱音(ピアニッシモ、ドルチェ、デクレッシェンドなど)がおろそか。
もっと終わりまでしっかり音楽を作る。

音が多いところだけではなく、少ないところでいかに音楽を表現するか、単旋律をしっかり歌うことが大事。

良い声とは何か?
曲にふさわしい声である。

盛り上がりが早い、我慢。

「きれい」という言葉と「うつくしい」という言葉。
「きれい」は水道水、でも魚は住めない。
「うつくしい」は自然。
「きれい」より「うつくしい」を希求して欲しい。

素晴らしい成果を上げている。
来年も頑張って。

 

 




 

 



<史上かつてない2次会2019 in KYOTO>

 

 

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奈良のクール シェンヌさんが幹事団体となり、なんと210名を超える人数が参加!
23:30から受付開始で0時からのスタート!
会場がマハラジャ祇園ということもあり、「ドレスコードは大丈夫?」という質問もあったとか。(ありませんでした)
店員さんのそれっぽい雰囲気に内心(おお~!)と思いながら、シェンヌ団員:山氏さんの名司会で乾杯から団紹介、そして交流を楽しみました。

指揮者や団員さんから、私が思う以上に観客賞が励みになっているというお話しを聞き、とても嬉しかったです。
なかなか主催の私はわからないものなので。

 




さらに会の後半でスペシャルゲストが!
今大会審査員の栗山文昭先生と藤井宏樹先生。
「先程まで木屋町のおでん屋で飲んでた」そう。

藤井先生
「こんなことになっているとは……。
素晴らしい演奏の数々で、疲れました(笑)」

栗山先生
「審査員(から言えること)はふたつあって。
ひとつは『(審査員を)絶対信じて欲しい』。
もうひとつは『絶対信じちゃいけない』…このふたつです。
みなさんがたはどちらを選ぶでしょうか。
それは演奏する人間が選ぶことで自由です。」

そして
「コンクールをクビになった二人から言えるのは、これからみなさんがたの時代が来ると思います。
その時代を作っていく責任がありますよね。
その責任感を持ってコンクールに、演奏に当たって欲しい。
次の日本の、世界の合唱を担うのは、会場にいるみなさんです。」との檄が。

 

 





毎回、ありがたいなぁ、良かったなあと思うのですが、今年はレジェンドお二人の指揮も見ることができ、特に感激しました。
こういう場を設けて下さったシェンヌのみなさまに深く感謝いたします。
ありがとうございました!









<ありがとうございました。そして来年は…>

 



京都府合唱連盟のみなさまも本当にありがとうございました!
来年は山形市、会場はやまぎん県民ホール。
2020年の3月にグランドオープンする、素晴らしい音響のホールだそうです。
私もまだ山形は訪れたことが無いので、これが初・山形。
健康と財政状況に留意して、山形での新しい出会いと再会を願いたいと思います。

それではみなさま、山形でお会いしましょう!



(全国大会あれこれ おわり)