私立大学でのオタク活動を描いた「げんしけん」で話題を呼んだ木尾士目氏が次に選んだテーマはなんと「合唱」!
連載開始から楽しく読んできたのですが、今月の23日に待望の単行本1巻が発売されました。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07GBVCRQT/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
第1話「それは現象として事実」が無料公開されているので、まずそれを読んで欲しいのです。
afternoon.moae.jp
おはなしは――
藤吉晃は、声変わりした中学の頃から自分の「声の低さ」がコンプレックスで、大きな声を出せなくなり「声を使わない仕事に就けるかも」と都立端本工業高校に進学した。
しかしそこで学校になかった合唱部を作ろうと、毎日放課後にいろんな場所で歌うが、多くの生徒からは相手にされなかった同じ1年の木村仁に出会う。
ある日、「歌の力」によって2人は引き寄せられる。
「絶対一緒に合唱やろう!!」
『げんしけん』の木尾士目が贈る、工業高校×合唱部の青春ストーリー!!
工業高校という舞台の面白さもあり、合唱への違和感からその魅力まで、詳細な科学的アプローチを加えながら、実に丁寧に描かれている印象です。
…良い煽りですね(苦笑)。
作者の木尾士目氏はこの作品が書かれた背景を「娘が地区の合唱団に入っていて、それがきっかけで男声合唱団の演奏を聴く機会があった」「演奏はもちろん見栄えもいいしエンタメになってて題材になるなと思いましたね」と語られています。
作中でも登場人物の木村仁が入っていた少年少女合唱団に触れていますし、巻末のspecial thanksには「男声合唱団フロイデ」さんに続き「府中西高合唱部」の名前が!
今後、浦和高や川越高、おえコラさんやなにコラさんへの取材も期待してしまいます。
物語は始まったばかりで、3人目の部員として金髪ヤンキーを勧誘する話の続きにも注目。
そして「はしっこアンサンブル」掲載誌の月刊アフタヌーン、今月25日発売なんですがなんと単行本1巻の続きがすぐ読める!
またこの回が倍音に触れた、とても良い回なんです!!
「音は見えないどころか聞こえないものまで含んだ膨大な情報」
「それを歌に乗せてお互いの声で奏であう
それは全てを共有するに等しい!」
…凄く良いセリフだと思いませんか?
合唱を題材にしたマンガは岩岡ヒサエさんの「オトノハコ」を記事にしたりしましたが、残念ながら1巻で完結しています。
(これも名作!)
「はしっこアンサンブル」のお話はまだまだ続きそうだし、もしかしてアニメ化?!…などと期待してしまうんですが、それはやはりアンケートや単行本の売り上げの結果次第なんですね。
そういうわけでこの記事と第1話を読んで興味を持ったあなた!
是非とも書店へ行って「はしっこアンサンブル」を購入して下さい。
もし無かった場合、書店員さんに「はしっこアンサンブル」の在庫は?と尋ねるのも効果的だそうですよ!
・・・電子書籍版を持っているのに、紙の本も購入してしまったワタシ。