観客賞座談会・室内合唱の部 その2










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渡月橋
京都フリー写真素材

 

 

 

 

観客賞座談会・室内合唱の部、同率第3位の3団体目です。

 

 

 


女声合唱団ソレイユ
https://www.facebook.com/soleilsaga/
(女声24名)

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 横綱相撲でしたね~。

A 課題曲F3「飛翔―白鷺」
 音楽か言葉、
 どちらかに寄っていく演奏が
 多いと思うんだけど
 その割合が良い具合でした。
 音楽をしっかりしながら、
 言葉の良いニュアンスもあり。

B 言葉、確かにこだわっていました!

 とにかく声楽的に余裕がありましたね。
  自分の発声が苦しいから
  演奏に苦しさ、
  切迫感があるのではなく、
  表現として切迫感だけが伝わる。
  豊かで落ち着いているし。

A そう! 柔らかだったし、
 フォルテからピアニッシモまで
 全然無理が無い。

 ああいう自分の状態と切り離し、
  余裕のある表現だと
  本当に曲の良さが引き立つんです。

C あとピアノの白鳥佳先生が
 「白鷺」を弾いてるのが
 ちょっと面白かった(笑)。

B 「どっちやねん!」って?(笑)

A 今回、課題曲と自由曲で
 白鷺と白鳥の組み合わせが
 2団体あったけど
 まさか演奏者とは(笑)。

文 自由曲1曲目
  MACONCHY, Elizabeth
  「Prayer Before Birth」
  (生まれ来るものの祈り)、
  難易度の高い現代曲でしたが
  これも表現力が素晴らしかった。

B 叫びのような歌もあり、
 軽やかなリズムもあり。

A ある意味、今まで積み上げてきた
 ソレイユの真骨頂とでも言うか。

 ピアニッシモの安定感も良かったです。
  「第2次世界大戦に生まれる胎児の祈り」
  そういう不穏なテキストだけど、
  恐ろしさだけじゃない、
  多様な表情を見せてくれて
  説得力がありましたね。

  自由曲2曲目
  J.Rutter「When Daisies Pied」
  (ヒナギクの咲く頃)
  ガラリと雰囲気を変えて!

C リズム取って踊るわ(笑)。

B 広がってフォーメーションを作るわ(笑)。

A いきなりのジャズナンバー!(笑)
 やっぱり自由自在で引き出しも多いから
 何をやってもしっくりくると言うか。
 動きにしてもオシャレ。
 広がった時にただ動くんじゃなく、
 ソプラノの人がその場で一回転したりね。

 それは気付かなかった!(笑)

A あとね、ソプラノが2人だけの時は
 ソリスティックな発声だったけど、
 合唱に戻ったら
 ちゃんと合唱の声に合わせていて。
 そういう使い分けが本当に素晴らしい。

 同意です。
  もちろん基本には
  声楽的なものがあるべきですけど、
  その場の表現として目標とする声は?
  そういう視点からの使い分けが
  良かったですね。

B タイプが全然違う3曲だったから
 ひとつの演奏会みたいでした!

AC文 うんうん。

A 今回で文部科学大臣賞を連続7年受賞でしょう。
 10年続けられたら
 次の年はゲスト演奏が良いんじゃないかな。

B 「ソレイユ オンステージ」!?
 そうですね、東京支部のシード演奏みたいに
 20分や30分時間を取って
 ひとつのステージを設けても嬉しいですね!

A 全国大会でも
 そういうことが実現したら素敵だね。



メール、ツイッターの感想です。

 

さすがのソレイユ

 

ソレイユは貫禄と言うか、流石と言うしかない演奏でした。
自由曲ではガラリと世界が変わり圧倒され、ラターの曲では思わずブラボーって言いたくなるような演奏でした。
まさかVineと同じ路線を行くとか?でも楽しかった!!
かねごん@よどこん最低(音)の男

 

すべて好きでした。最後の曲でズキュンでした。

 

 完全に横綱相撲 
完成度があまりにも高すぎる 
7連覇でも驚かない

 

 

 

 

 

 


続いて室内合唱の部、第2位!




アンサンブルVine
http://yumemirusakana.sakura.ne.jp/chorus/play-list/vine.html
(※上の団名リンクはVine指揮者:伊東恵司さんのHP
「~目をひらく 耳をすます つぶやく~」内のものです)
(混声24名)

 

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文 課題曲G1
  それぞれの細やかな感情表現が上手くて。

B 「gratia」の「ra」を明るく響かせて。
 一言で済ますと「ソツがない!」(笑)

A 京都の地元団体なだけあって
 このホールを知り尽くしているよなあって。
 …案外このホールって
 悪い所がダイレクトに聞こえてくるんだけど
 Vineは全然聞こえてこなかった。

B 統一感があり、
 ちゃんとパートの線が存在していましたね。
 その線が上手く織り重なって、
 極上の布を作っていた。

A 声の冴えが抜群に良かった。
 それもこのホールを知っているからかな。

 もちろん今までも
  気負っている感は無かったけど
  今回は特にリラックスしていたような。

  自由曲1曲目
  NARVERUD, Jacob「Alleluia」。
  華やかなファンファーレ!
  リズムも軽やかで楽しい!

B 上手いんだけど、さりげないんですよ。
 上手さを押し付けない。

文 自由曲2曲目
  STROOPE, Z. Randall
  「How Sweet the Moonlight」
  (なんと美しい月の光)
  こちらはバスが凄く良かったですね。

C アルトの主旋律に
 軽めなソプラノとのバランスも良かったです。

B この曲の抒情が出ていたと思いました。

 そして自由曲3曲目。
  山下祐加「T-outua」。
  海外の作品っぽかった!

B オリジナルの「しゃち子。」さんの演奏は
 そこまで海外っぽいと思わなかったけど
 Vineの演奏は確かに海外の曲みたいでしたね。
 生で聴いたからか、Vineの演奏だからかな?

A ハッチャケてるけど崩れない。  
 ハンドクラップも
 聴こえ過ぎず、聴こえなさ過ぎず。

 絶妙な塩梅でね。
  カッコ良かったな~。
  広がるとき女声が軽くスキップしてた。
  ポーズも上手く決めてましたね(笑)。

B フリも洗練されていたし、
 楽しかったです!

 団員のふじもりさんの話だと
  「指揮者の伊東さんが大事にしているのは
   奇をてらったものではなく、
   曲の流れに合って
   自然に想起されるような動き、
   そういうものでありたい」 。
  それが納得できる動きでした。

A なんかVineって
 観客賞で人気あるときは銀賞で、
 そんなに上位じゃない時は金賞みたいな?

 …うっ。
  今回も観客賞、1位と僅差の2位で。
  2年前の観客賞1位の時も
  賞は銀でした・・・。

C 良くないジンクスが
 生まれようとしている(笑)。

 来年こそは観客賞も成績も
  両方上位間違いなしですよ、きっと!(笑)



メール、ツイッターの感想です。

 

始まった瞬間からコンクールじゃなくてVineさんのステージが始まった!って感じがした
Vineさんのめっちゃ楽しい感じ、とにかく最高

 

安定感満載のVine

 

コンクールの舞台と感じさせない○
選曲○

 

室内合唱のたのしさがてんこ盛りでした。

 

締まっていながらしなやかで、何よりオシャレなアンサンブルは流石。
24人であの息の長さのG1を見せられると「もっと修行しないとな…」と思わされました。

 

安心と信頼のVine 
自由曲は素晴らしい
特に山下は委嘱だけあってとても様になってた 
今回の振りは上品かつお茶目

 

 


(観客賞座談会・室内合唱の部、第1位の演奏に続きます)