観客賞座談会・大学ユースの部 その3

 

そうぶんの竹あかり (津市)
提供:三重フォトギャラリー

 

2022年度大学ユース部門観客賞:第1位!


山梨県・関東支部代表
都留文科大学合唱団

https://twitter.com/tsurubun_chorus

 (混声42名)



一同 拍手!


B 今日聴いた「草原の別れ」の中で
 一番好きです。


A 自分も同じく!
 指揮者の清水先生の歌い手としての
 素晴らしさもあると思うんですが、
 「こうやって歌う」というのが
 キチンとできていて、
 それが決して嫌みに聞こえてこない。
 痺れましたね。


C 発語が自然だったなぁ。
 日本語の歌の発音が不自然じゃ無い、
 自然な発語をしているな、と。


 少し早めのテンポもあって
  最初はカレッジソングのように
  明るく素直な印象なんだけど、
  2番のかなしみ、くるしいという
  マイナスの感情は言葉を立ててね。
  そして最後はヴォリュームを
  やや抑えめにして。
  「考えてるねぇ~!」(笑)


B うん、シンプルな中にも、
 ちゃんと言葉のニュアンスがあって、
 それが音楽の流れの中で自然に、
 だけどしっかり伝えてくるという。
 最初から良いものを聴かせてもらいました。


 愛唱曲のように聞こえるけど、
  実はフレーズを長く取り
  頂点を考えて歌っている。
  そういう巧まざる技巧というのかな。


B あとは緩急。
 微妙にちょっと間があったり、
 急き込んでみたり。
 それも自然な流れに乗ってやっている。
 本当に素晴らしくて鳥肌が立ちました。


文 自由曲1曲目、
  チョピ「Otche nash (Our Father)」、
  第一声から印象を変える熱い声でね!


A 毎年男声が少ないながらも、
 これだけ歌える人をよく集められると
 感心しながら聴いているんですけど
 聴くたびに
 「ウチの合唱団に来てくれないかなぁ~」って。


C メールしたら良いんじゃないですか?(笑)


B リクルートですよ!(笑)


A ……きっとブロックされます。


 (笑)。あと大学ユースの団体って、
  急激なクレッシエンドを
  しがちじゃないですか。
  それを都留文さんは音楽に合わせ、
  徐々にフォルテッシモまで持って行く!
  その構成感というか
  欲望のおもむくままに
  歌わないところが良いですよね。


B そうそう、
 急激に熱く頂点まで達しちゃうと
 その後の音楽が平坦になるし、
 集中力も続かなくなる。
 都留文さんはそういう面で
 最初から最後まで集中力を持続させ、
 説得力がありました。


文 自由曲2曲目、
  ハーゲンバーグ「Alleluia」は?


C 和声、色彩の変化を
 綺麗にしていたと思ってね。


B そうですね、変化を流さず、
 団員さん全員が
 自覚的というのが良かった。


A アレルヤという言葉を
 ずっと繰り返しているんだけど、
 そのアレルヤにいろんな感情を込め、
 あれだけ声の引き出しがあり、
 ドラマを作っているという点で
 文句なしでした。


 ラストのフォルテッシモも
  少ないはずの男声が、
  混声体の響きに上手く乗せて、
  凄く存在感を示していましたよね。


B 「あれで男声10人?!
  声の出し方が上手いなあ~!!」って。
  とにかく声に
  柔軟性があるのが良かったです。


C 都留文さんの特長は、合唱団の枠組み、
 バランスをちゃんとわかっているわけ。
 オレがオレが、私が私が、じゃない。
 あれは素晴らしいと思いましたね。


 とても爽やかで良かったです。
  実は……涼やかな風のような雰囲気と
  美しさにスッと涙を誘われてしまって。


ABC お〜。


 涙腺が刺激されたのは
  湘南ユースさんと都留文さんの2団体。
  都留文さんは課題曲から自由曲の2曲まで、
  合唱音楽の良さと
  演奏の説得力を十分に感じました。


A いやぁ、まだ体が起きていない
 あの時間帯で
 あれだけの演奏を聴かせてくれたのは
 本当に嬉しかったですね。

 

メール、ツイッターの感想です。

1番目というハンデを見事に乗り越え、清澄なハーモニーに感動しました。
清水雅彦先生の繊細な指揮にも心打たれました。


都留文、上質な毛布に包まれるような心地よさだったんだけど誰か分かってくれ(˙﹃・)
朝イチであれとか、もう脱帽を超えて脱毛だった(˙﹃・)


寸分の狂いもないハーモニー、常に明瞭な世界……大学ユース部門の幕開けに相応しく、また、まさに昨年度の文科賞団体というべき演奏でした。


都留文 さすがだな、と思った。


「草原の別れ」の鮮やかな語り口に酔いしれました。


まず声が魅力的。
課題曲の表現が素晴らしくて、空の情景が浮かび風が吹くのを感じて涙が出ました。


マジ都留文うますぎ
丁寧さ余裕さ隙のなさ


爽やかな歌声で聞けて良かった。


都留文科大の草原の別れがまずよかった。大きな音を鳴らしたくなる広い会場でのコンクールというシチュエーションでありながら、曲の質感と流れにこだわって歌っていたのが好印象。
自由曲もさすがのスキルで朝から贅沢な時間を過ごせました。


課題曲エグすぎる、こんなに言葉のうねりが出せるのか


朝イチでも圧倒的。男声が10人でこのサウンドは凄い♪


全部Lv高い。声楽をしっかりやってる人たちが多いから基礎力圧倒的だし、そしてそれを先生がうまくコントロールして、「独唱の集まり」にならないようバランス取ってるんだろうなぁ。一騎当千の傭兵が団結力もって…、それもう反則でしょ!笑
都留文科大のAlleluiaはしっかり/ælɪˈluːjə/の発音で好感度高いなぁ。日本のほとんどの合唱団は/ælɪˈluːjə/が発話できず、日本語にひっぱられて/ælɪˈlʊjə/か/ælɪˈlojə/になる。音楽やる人は、しっかり言語やろうね。


朝から美しい歌声が響き、感激しました。


明るい・あったかい響きが好きなんだなぁ、と実感🥴
言語に関わらず語り口が丁寧で好きだったなぁ🤭


圧倒的。もっと聴きたい。


トップバッターであの完成度は凄い強者集団


都留文の課題曲はいつも繊細さが満ち溢れていて好き
自由曲は男声10人で二重合唱のハーモニーをしっかり支えているの本当すごい


「草原の別れ」の清冽な響き。富士の澄んだ空気そのもの。
一転、自由曲はうねりとエネルギーの横溢。


関東からさらにスケールアップした頭ひとつ飛び出たクオリティ
ここ以外への投票が思いつかないので、できれば部門の最後に聞きたかった


他の団体を大きく引き離していたと思います。
サウンド、音楽の作りとも共感しかなく、感服しました。
特に、「草原の別れ」は素晴らしかった。


いつかあの時の心情を爽やかに表現した課題曲で泣きました。
自由曲の表現も自然で上手いというだけでない深みを感じます。

 

改めて、大学ユース部門:観客賞の発表です。

 

第5位 湘南ユースクワイア
第4位 ジュニア&ユースコーラス”Raw-Ore”
第3位 北海道大学合唱団
第2位 関西学院グリークラブ

 

そして1は…


都留文科大学合唱団

でした!

 

第1位の都留文科大学合唱団団員さんからメッセージをいただいています。

 

都留文科大学合唱団です。
この度は、観客賞1位をいただけたこと大変嬉しく思います。本当にありがとうございます。

観客賞に投票してくださった方や、今この文章を読んでくださっている方はご存知の方が多いと思いますが、コンクールの結果としては銀賞を受賞いたしました。しかし、こうして観客賞で1位に選んでいただいたことは本当に光栄なことで、私たちの音楽が届いた人がいるのだということに胸がいっぱいになりました。そして、私たちの音楽に誇りを持っていることには変わりありません。

今年も日々変化する感染状況に悩まされ、中止になる本番や練習できるかも難しい日々が続いておりましたが、皆様の支えがあり全国大会に出場できたこと、そして多くの皆様の心に届いたことが何よりの幸せです。
合唱がなければ出会うことさえなかったかもしれない仲間が一つの場所に集まり、一つの音楽を創り上げる。そして、その音楽が誰かの心に届くという幸せこそが合唱の素晴らしさだと、改めて実感することができました。

観客賞を主催してくださった文吾様、そして都留文に投票してくださった皆様、本当にありがとうございました。
私たちはこれからも、私たちの創る音楽に誇りを持ち、皆様に合唱の素晴らしさをお伝えできるよう日々精進してまいりますので応援よろしくお願いします。

未だ終息の見えないコロナ禍ではありますが、皆様のご健康と幸福な日々をお祈りいたしまして御礼の言葉とさせていただきます。

 

団員さん、ありがとうございました。
こちらこそ観客賞を後押ししていただける言葉にお礼を申し上げます。
今後も自分たちの音楽に誇りを持った活動を続けてください!

さて、都留文科大学合唱団さんの第57回定期演奏会のお知らせです。

 

日時:12/11(日)
場所:都の杜うぐいすホール(大学近く)

開場13:30/開演14:00

入場無料・予約不要

 

コンクールステージの他に邦人曲やポピュラーソングのステージなど、聴きどころ満載の演奏会。
大変残念なことに私は行くことが出来ませんが、ご盛会を心より願っております!

 


(室内合唱部門 第5位受賞の団体感想に続きます)