幡野広志さんと言えば血液がん患者の写真家。
余命を告げられてからの言葉、著作に惹かれて、追いかけています。
毎週月曜更新の人生相談「幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。」 今週のも深く心に響くものでした。
昨年9月に記された「北海道の旅。」。
幡野さんが友人と一緒に札幌・帯広へ旅行する話なんですけど、読み返してみたらとても良かった。
特に後半の、写真部の高校生たちに対するアドバイス、感想に、写真を撮るだけじゃなく、幡野さんの生きていくことへの姿勢が現われていてとても良かった。
おじさん写真が悪いわけじゃないけど、こういう写真はおじさんになってもおばさんになっても撮れる。高校生にとって一番撮ることが簡単で、おじさんおばさんが一番撮ることが難しいのは、まさに高校生の生活なのだ。もっと日常を撮ってほしい、いましか撮れないし、とった写真は宝物になる。
高校生に人を撮るコツはありますか?と聞かれた。
学校で片想いしている子を撮りましょうと答えた。
最初は恥ずかしいし、バレないように、こっそりと撮ってしまうのだけど、コミュニケーション能力がある人はスマホで躊躇なくTIKTOKとか一緒に撮っちゃう。つまりカメラの性能ではなくコミュニケーション能力が全てだと伝えた。
「いまを生きる」って書いちゃうと映画のタイトルみたいだけど、本当にそうだなと。
そしてやはり自分も、「好き」の方向へ動こうと。