観客賞座談会・大学ユースの部 その3

 

そうぶんの竹あかり (津市)
提供:三重フォトギャラリー

 

2022年度大学ユース部門観客賞:第1位!


山梨県・関東支部代表
都留文科大学合唱団

https://twitter.com/tsurubun_chorus

 (混声42名)



一同 拍手!


B 今日聴いた「草原の別れ」の中で
 一番好きです。


A 自分も同じく!
 指揮者の清水先生の歌い手としての
 素晴らしさもあると思うんですが、
 「こうやって歌う」というのが
 キチンとできていて、
 それが決して嫌みに聞こえてこない。
 痺れましたね。


C 発語が自然だったなぁ。
 日本語の歌の発音が不自然じゃ無い、
 自然な発語をしているな、と。


 少し早めのテンポもあって
  最初はカレッジソングのように
  明るく素直な印象なんだけど、
  2番のかなしみ、くるしいという
  マイナスの感情は言葉を立ててね。
  そして最後はヴォリュームを
  やや抑えめにして。
  「考えてるねぇ~!」(笑)


B うん、シンプルな中にも、
 ちゃんと言葉のニュアンスがあって、
 それが音楽の流れの中で自然に、
 だけどしっかり伝えてくるという。
 最初から良いものを聴かせてもらいました。


 愛唱曲のように聞こえるけど、
  実はフレーズを長く取り
  頂点を考えて歌っている。
  そういう巧まざる技巧というのかな。


B あとは緩急。
 微妙にちょっと間があったり、
 急き込んでみたり。
 それも自然な流れに乗ってやっている。
 本当に素晴らしくて鳥肌が立ちました。


文 自由曲1曲目、
  チョピ「Otche nash (Our Father)」、
  第一声から印象を変える熱い声でね!


A 毎年男声が少ないながらも、
 これだけ歌える人をよく集められると
 感心しながら聴いているんですけど
 聴くたびに
 「ウチの合唱団に来てくれないかなぁ~」って。


C メールしたら良いんじゃないですか?(笑)


B リクルートですよ!(笑)


A ……きっとブロックされます。


 (笑)。あと大学ユースの団体って、
  急激なクレッシエンドを
  しがちじゃないですか。
  それを都留文さんは音楽に合わせ、
  徐々にフォルテッシモまで持って行く!
  その構成感というか
  欲望のおもむくままに
  歌わないところが良いですよね。


B そうそう、
 急激に熱く頂点まで達しちゃうと
 その後の音楽が平坦になるし、
 集中力も続かなくなる。
 都留文さんはそういう面で
 最初から最後まで集中力を持続させ、
 説得力がありました。


文 自由曲2曲目、
  ハーゲンバーグ「Alleluia」は?


C 和声、色彩の変化を
 綺麗にしていたと思ってね。


B そうですね、変化を流さず、
 団員さん全員が
 自覚的というのが良かった。


A アレルヤという言葉を
 ずっと繰り返しているんだけど、
 そのアレルヤにいろんな感情を込め、
 あれだけ声の引き出しがあり、
 ドラマを作っているという点で
 文句なしでした。


 ラストのフォルテッシモも
  少ないはずの男声が、
  混声体の響きに上手く乗せて、
  凄く存在感を示していましたよね。


B 「あれで男声10人?!
  声の出し方が上手いなあ~!!」って。
  とにかく声に
  柔軟性があるのが良かったです。


C 都留文さんの特長は、合唱団の枠組み、
 バランスをちゃんとわかっているわけ。
 オレがオレが、私が私が、じゃない。
 あれは素晴らしいと思いましたね。


 とても爽やかで良かったです。
  実は……涼やかな風のような雰囲気と
  美しさにスッと涙を誘われてしまって。


ABC お〜。


 涙腺が刺激されたのは
  湘南ユースさんと都留文さんの2団体。
  都留文さんは課題曲から自由曲の2曲まで、
  合唱音楽の良さと
  演奏の説得力を十分に感じました。


A いやぁ、まだ体が起きていない
 あの時間帯で
 あれだけの演奏を聴かせてくれたのは
 本当に嬉しかったですね。

 

メール、ツイッターの感想です。

1番目というハンデを見事に乗り越え、清澄なハーモニーに感動しました。
清水雅彦先生の繊細な指揮にも心打たれました。


都留文、上質な毛布に包まれるような心地よさだったんだけど誰か分かってくれ(˙﹃・)
朝イチであれとか、もう脱帽を超えて脱毛だった(˙﹃・)


寸分の狂いもないハーモニー、常に明瞭な世界……大学ユース部門の幕開けに相応しく、また、まさに昨年度の文科賞団体というべき演奏でした。


都留文 さすがだな、と思った。


「草原の別れ」の鮮やかな語り口に酔いしれました。


まず声が魅力的。
課題曲の表現が素晴らしくて、空の情景が浮かび風が吹くのを感じて涙が出ました。


マジ都留文うますぎ
丁寧さ余裕さ隙のなさ


爽やかな歌声で聞けて良かった。


都留文科大の草原の別れがまずよかった。大きな音を鳴らしたくなる広い会場でのコンクールというシチュエーションでありながら、曲の質感と流れにこだわって歌っていたのが好印象。
自由曲もさすがのスキルで朝から贅沢な時間を過ごせました。


課題曲エグすぎる、こんなに言葉のうねりが出せるのか


朝イチでも圧倒的。男声が10人でこのサウンドは凄い♪


全部Lv高い。声楽をしっかりやってる人たちが多いから基礎力圧倒的だし、そしてそれを先生がうまくコントロールして、「独唱の集まり」にならないようバランス取ってるんだろうなぁ。一騎当千の傭兵が団結力もって…、それもう反則でしょ!笑
都留文科大のAlleluiaはしっかり/ælɪˈluːjə/の発音で好感度高いなぁ。日本のほとんどの合唱団は/ælɪˈluːjə/が発話できず、日本語にひっぱられて/ælɪˈlʊjə/か/ælɪˈlojə/になる。音楽やる人は、しっかり言語やろうね。


朝から美しい歌声が響き、感激しました。


明るい・あったかい響きが好きなんだなぁ、と実感🥴
言語に関わらず語り口が丁寧で好きだったなぁ🤭


圧倒的。もっと聴きたい。


トップバッターであの完成度は凄い強者集団


都留文の課題曲はいつも繊細さが満ち溢れていて好き
自由曲は男声10人で二重合唱のハーモニーをしっかり支えているの本当すごい


「草原の別れ」の清冽な響き。富士の澄んだ空気そのもの。
一転、自由曲はうねりとエネルギーの横溢。


関東からさらにスケールアップした頭ひとつ飛び出たクオリティ
ここ以外への投票が思いつかないので、できれば部門の最後に聞きたかった


他の団体を大きく引き離していたと思います。
サウンド、音楽の作りとも共感しかなく、感服しました。
特に、「草原の別れ」は素晴らしかった。


いつかあの時の心情を爽やかに表現した課題曲で泣きました。
自由曲の表現も自然で上手いというだけでない深みを感じます。

 

改めて、大学ユース部門:観客賞の発表です。

 

第5位 湘南ユースクワイア
第4位 ジュニア&ユースコーラス”Raw-Ore”
第3位 北海道大学合唱団
第2位 関西学院グリークラブ

 

そして1は…


都留文科大学合唱団

でした!

 

第1位の都留文科大学合唱団団員さんからメッセージをいただいています。

 

都留文科大学合唱団です。
この度は、観客賞1位をいただけたこと大変嬉しく思います。本当にありがとうございます。

観客賞に投票してくださった方や、今この文章を読んでくださっている方はご存知の方が多いと思いますが、コンクールの結果としては銀賞を受賞いたしました。しかし、こうして観客賞で1位に選んでいただいたことは本当に光栄なことで、私たちの音楽が届いた人がいるのだということに胸がいっぱいになりました。そして、私たちの音楽に誇りを持っていることには変わりありません。

今年も日々変化する感染状況に悩まされ、中止になる本番や練習できるかも難しい日々が続いておりましたが、皆様の支えがあり全国大会に出場できたこと、そして多くの皆様の心に届いたことが何よりの幸せです。
合唱がなければ出会うことさえなかったかもしれない仲間が一つの場所に集まり、一つの音楽を創り上げる。そして、その音楽が誰かの心に届くという幸せこそが合唱の素晴らしさだと、改めて実感することができました。

観客賞を主催してくださった文吾様、そして都留文に投票してくださった皆様、本当にありがとうございました。
私たちはこれからも、私たちの創る音楽に誇りを持ち、皆様に合唱の素晴らしさをお伝えできるよう日々精進してまいりますので応援よろしくお願いします。

未だ終息の見えないコロナ禍ではありますが、皆様のご健康と幸福な日々をお祈りいたしまして御礼の言葉とさせていただきます。

 

団員さん、ありがとうございました。
こちらこそ観客賞を後押ししていただける言葉にお礼を申し上げます。
今後も自分たちの音楽に誇りを持った活動を続けてください!

さて、都留文科大学合唱団さんの第57回定期演奏会のお知らせです。

 

日時:12/11(日)
場所:都の杜うぐいすホール(大学近く)

開場13:30/開演14:00

入場無料・予約不要

 

コンクールステージの他に邦人曲やポピュラーソングのステージなど、聴きどころ満載の演奏会。
大変残念なことに私は行くことが出来ませんが、ご盛会を心より願っております!

 


(室内合唱部門 第5位受賞の団体感想に続きます)

 

観客賞座談会・大学ユースの部 その2

 

赤塚シャクナゲガーデン(津市)
提供:三重フォトギャラリー

 

 

観客賞の座談会、大学ユースの部の続きです。

 

 

3

 

北海道・北海道支部代表

北海道大学合唱団

https://twitter.com/Gassyo_hmc

(男声39名)

 

 いやー、
  なぜ金賞じゃなかったのかなぁ?!
  素晴らしかったよね!


A 今日聴いて鳥肌が立ったのは
 この団体だけですよ!
 課題曲M2
 シューマン「Frühlingsglocken」
 出だしから直線的じゃなく
 ちゃんと春が訪れ去って行く……
 歌詞の意味が伝わる演奏だったと思います。


C 凄く端正で良い演奏でしたよね。
 ドイツ語がキッチリしていて。
 シューマンという作曲家は
 子音を曲の雰囲気に取り入れ、
 ドイツ語の語感を活かして
 作曲していると思うんですよ。
 そういう面でちゃんとしたドイツ語が
 演奏の質を上げていた印象です。


B 第一声から引き込まれました。
 課題曲集の訳詩を見て
 納得したというか。
 「ああ、こういう詩を
  歌っているんだなぁ」と。
 発語がエレガントでしたね。


 発声も優れていて
  豊かな響きでホールを満たしていました。
  あとソリストを含めた音楽の軽快さ。
  ソリストから始まり
  合唱へ繋がるなめらかさも。


B 北大さんはいつも
 課題曲の演奏が優れてますね。
 尾崎あかり先生の指揮も
 メチャクチャ歌いやすそう。
 明確でカッコイイ!


文 自由曲:鈴木輝昭
  「谷地の魔神が自らを歌った謡 
   NITATORUNPE YAIEYUKAR“HARIT KUNNA”」は?


B 山台を一段上がり
 立ち位置を変えて。
 響きが柔らかい反面、
 奥に引っ込んじゃったかなぁ。


C そう、鳴らしにくくなり
 言葉が聞こえなくなってきた。
 音も整理しきれない部分があった。
 

 えー?でも鈴木輝昭特有の音響を
 しっかり出していたし、
 ピアノと一体となった
 盛り上がりも良かったけどなあ。


B アイヌを題材にした曲なので
 北海道の彼らだからこそ歌える、
 そんな説得力はありましたね。


 そうそう、最後に少し
  抒情も感じさせてね。
  ニクイんだ~! 
  銀賞は納得いかないな!


B ……文吾さんが北大さんを良かったという時は
 いつもコンクールでの評価が低いんじゃない?
 5年前、東京大会で鈴木輝昭作品を
 演奏したときも絶賛してたでしょ。

 

C 文吾さんに北大さんを聴かせちゃダメだな(笑)。


 そんなこと言わないで!(笑)
  いや3年ぶりの出場で、
  やはり北大合唱団さんは欠くべからず存在と
  再認識しましたね。
  また是非とも出場してください!

 

メール、ツイッターの感想です。

 

課題曲すごく良かったです✨
自由曲も迫力があって聞き応えありました。


北大合唱団の骨太なサウンド好きだなあ


北大(に投票した理由)はベースの安定的な音の上で歌われてる課題曲がとても良かったし、自由曲も北大らしさを感じたから。


Bass中心に声の太さ、鳴りの良さ


北大の男声合唱団はクラシックで懐かしさを感じるけど、まとまりがあってこれはこれで嫌いじゃないぞ。


颯爽とした課題曲、自由曲は作曲者のテイストは随所に見えるけど新しい世界観。
聞き手の眼前まで思いを届けるような気合の入った自由曲。


北海道大はシューマンのアプローチが好みだった。
発音から自然とリズムが生まれていた。


音楽が知的。


全体的に重量感がエグい
全員バケモン


あとやっぱり北大推しです(はーと) (←文吾註:男性の方です……)


柔らかい北大サウンドが健在で、自由曲のカムイユカラは北海道の団体がこの作品を演奏することの必然性を感じさせた


世の中最近明るい、軽い声が主流のように感じますが、北大は重厚な鳴りがとても心地良かったです。
課題曲、場面が移り変わっていくのが伝わってきました。
自由曲、迫力すごい。歌詞を見ながら聞きたかったです。アイヌ語勉強したくなりました。


久しぶりに良質な男声合唱を浴びさせてもらった。
シューマンもほんの少し骨太な所もあれど明るく軽やかな演奏、自由曲は鈴木輝昭さんのサウンドが懐かしい。
日本のスタイルとすら言える気がする、あっぱれ

 

 

 

 

 

2

兵庫県・関西支部代表

関西学院グリークラブ

https://twitter.com/Glee_Kwansei

(男声38名)

 

文 課題曲M2、
  いつもの凄いオーラで鳴らす!
  じゃなく今回は柔らかく
  奏でるような雰囲気で。


C とある関西のピアニストさんが
 「いや~ドイツ語が関西弁に聞こえて
 しゃあなかったわ~」と言っててね(笑)。


 さすがにそれは無いでしょう!
  きっと愛あるイジリ!(笑)


B いや関学さんはそんなこと無かったけど(笑)。
 関西弁は無声音に母音を加えがちなんですね。
 関西の第九は関西弁に聞こえるという話が。


A 最初のソリスト2人が素晴らしかったですね。


 とても良かったですね!
  全体に格調高く、
  ノーブルな空気を醸し出していました。
  自由曲:千原英喜「Agnus Dei=空海・真言・絶唱」。
  これも最初のソリストが上手かった!


C 自分はストレートにこの曲が好きで。
 今回も最後に鐘が鳴るところなんてちょっと
 「ジワッ」と来てしまう。


A ああいうところは千原先生うまい!


B 真言からヨーロッパへ、
 時空を超えるという。
 作品と演奏の力で
 観客も移動させられたような。


A 作曲家のテーマとして
 ボーダレスを掲げている方なので
 世界を確立されているなぁと。


 清水敬一先生がこの男声版を
  「もともと男声のために
   書かれたと思わせる」と
  記されていましたけど、
  迫力、ケレン味といい、
  男声版がオリジナルと錯覚させるほど
  関学さんの演奏はハマっていましたね。


C 多くの男声合唱団に広まりそうな
 そんな力を持った演奏でした。


B 長い伝統で培ったいわゆる「関学トーン」で
 課題曲のドイツものと自由曲の邦人作品、
 どちらも自分たちのスタイルをあまり変えなくて。


 そうですね、変えていない。


B でも違和感なく素晴らしい演奏になるという
 稀有な団体なんだなぁと
 今回の演奏を聴いて改めて感じました。


 関学さんは4年ぶりの文部科学大臣賞ですね。


B 発表の時に横で見ていたら
 団員さんたち、男泣きに泣いていたそうでね。
 それを聞いてジーンとしてしまった。


メール、ツイッターの感想です。

自然の表現力が素晴らしかった


難曲の自由曲みごとに関学色に
  

とにかくおしゃれにシューマンを歌い、立体的に真言を演奏、力任せでない音楽への向かい方に好感を持ちました。


曲の世界観にぐっと引き込んで離さない、集中力と練度の高い演奏
聴く度に期待を越えてくるのすごすぎ!


安定のうまさ。少し発声前側に調整した?
去年はだいぶうまかった、今年だいぶ後ろでこもってしまった感あったけどこれ個人的に好み。
各パート毎に一音ずつ出していくやつ、勝手にステアと表現してる。
このステア、大体出るべきパートが音量足りず、出るべきでないパートが音量出しすぎて崩壊するやつだけど、普通に全部成功。きっちり練習してきた感が強い。


小さな大宇宙を感じた…
雄叫びが凄い…
トリッキーな演出もこれは芸術だ…と感じた…


課題曲は関西コンのときとは別団体?笑 シューマンのかろやかな色彩が素晴らしい。
千原は多声部になるとちょっとキズが見えるけど、揃ったときの関学トーンは健在!ブラボー!


関学グリーがあの曲をやったらまぁそうなるわなぁ…水や風の表現が過去に聴いた演奏と比べても特にキレッキレ
そしてステージ全体を通してやっぱり強い


やはりドイツ語は歌い慣れているな…という印象 
重唱パートで全く破綻が無くて安心して聴ける
自由曲は畳み掛けるような推進力で惹きつけられた


40人程度だけどパートバランスが良くハーモニーが常に安定してて心地よい。
課題曲、軽やかでスタイルに沿った明るい声。めちゃ好きでした。
自由曲は混声で馴染みがある曲、男声の音域の方が合ってるのではとすら思うほど良い。某なにわな合唱団で歌ってみたかった、ブラボー!

 


(大学ユース部門:第1位の感想に続きます)

 

観客賞座談会・大学ユースの部 その1

 

鬼ヶ城(熊野市)
提供:三重フォトギャラリー

 

お待たせいたしました。
観客賞の座談会、大学ユースの部をお届けします。


観客賞とは…?

10年前から当ブログで始めた観客賞。
各部門の、全団体を聴かれた方の投票で決定する賞です。

この観客賞の意義を説明しますと。
音楽のプロフェッショナルたる審査員による順位、賞の決定は、それぞれ真剣に誠実に演奏へ向かわれ出された結果であり、尊重すべきだと思います。

しかし、
「傷はあったが凄く良かった!」
「コンクールに向いてない選曲はわかるけど涙があふれた!」
…などという声を多く聞いていた自分は、
「観客による投票を行ったら 演奏への新しい価値観が生まれるのではないか?」と考えました。

さらに「この団体が銅賞だったから私は投票する!」…のような判官贔屓を無くすため、投票は審査結果前に締め切っています。


生演奏、そして今回も配信で聴かれた方からツイッター、メールで投票を募りました。
ご投票していただいたみなさま、感想を送っていただいたみなさまに深く感謝いたします。


終演後、有志4人は三重駅から近い、三重グルメを推す居酒屋へ。
私、文吾が司会となって座談会の開始です。

 

 

 

観客賞:大学ユース部門

5

神奈川県・関東支部代表
湘南ユースクワイア

https://twitter.com/syc_official_ 

(混声41名)

 

文吾(以下、
湘南ユースさんは初出場ですね。


A 課題曲G2、指揮の岩本達明先生が
 良くコントロールしていました。


 男声はけっこう
 自分の意志を出していたかと。
 フレーズや力感も良かったな。


B 第一声聴いて
 「THE ユース団体!」みたいな。
 若々しい印象のね。
 ドイツ語を高校生が演奏すると
 どうしても浅くなってしまうところを
 やっぱり深めに発語できて、
 さらにフレッシュさもあるのが
 ユース団体なんだなぁって。


C ユース団体でG2に
 取り組むのが偉いな。
 ドイツ語は敬遠しがちだから。


 志が高いですよね。
 若い社会人でもなかなか
 手を出せないから、ドイツ語。


A そう言っているうちに
 どんどんトシを取って
 ラテン語しかやらない……


文BC そうそう!(苦笑)


 ドイツ語作品を始めるなら
 若いうちに!ということですかね(笑)。
 自由曲:三宅悠太「立ちつくす」。
 これは素晴らしかった!
 一票入れたのはこの演奏があったから!
 まず男声が良かったですねー。


C そう! 良かったね!


B テノールが存在感あるのに邪魔していない。


文AC まさに!


A 混声合唱で一番気になり
 難しいと思うのはテノールだから。
 ベースみたいに
 人数いればなんとかなるわけではない。


 (笑)。湘南ユースさんの
 ベースも良かったですよ~。


A 歌い手のセンスが一番現れるパート。
 そういう意味で今回のテノールは
 凄く優秀で熱心で良かったですね。


 ひとり、熱くまわりを
 引っ張っている方がいましたね!


B 全体に気持ちの入り方が深いなと。
 歌詞を良く読み込んでいると思いました。

 
 さらに自分たちの表現なんです。
 詩の世界に自分を置き
 「希望は?」と実際問いかけるような。


A 三宅先生の作品はサウンド、音響を
 重視しているから
 演奏もそれに注力しているものが多くて。
 でも、今回の湘南ユースさんは
 それだけじゃない、
 サウンドを越えているところに
 ぐっと来ましたね。


C よく高校生が演奏するけど
 音響表現を演奏するのに精一杯で……。
 ちょっと年を重ねた
 湘南ユースさんが演奏することで
 音響だけじゃない深みが出た。


 わかる!
 強い祈りの表出に涙が誘われました。
 三宅先生の作品を聴いてここまで
 心を動かされたのは初めてかも。
 フォルテッシモの迫力、
 ピアニッシモの繊細さ。
 さらにピアノと世界を作っていました。


C うん、感情表現として
 素晴らしいものを持っている
 団体だと思いました。


 初出場で金賞。
  今後に期待が持てる団体ですね。
 

 

ツイッター、メールでの感想です。

コロナ禍の中
良くぞオーソドックスな
合唱美を守ってくれたと
感謝したい


声の美しさ、作品に対する愛情に感動しました


一人一人の音楽の発信力が光り、でもイメージはしっかり共有されている演奏でした。


岩本先生の指揮にパワーをたくさんいただきました。


シューマン、岩本ワールド全開でお洒落にキメてきた。
三宅作品も高校のコンクールとは一味違う演奏で「作品を」しっかり聴かせてくれた。


自由曲、壮大な演奏で詩を届けられる


高校母体のユース団体なのでサウンドが非常にすっきりとしていて音色が鮮明
自由曲は高校生の定番曲とはいえあそこまで深淵な表現をされるともう脱帽するしかない


湘南ユースの立ちつくすも九大の遠きものへもよく知ってる三宅作品だけど、(高校生がよく取り上げる曲だからこそ)大学ユースならではの曲への工夫が随所に感じられた。
大人の三宅作品ってこんな音鳴るんだ、と勉強になった。 
両曲とも最後は超ロングトーンで終わるわけですが、2団体とも力押しに振り切らなかったの点とても好感を持てました


課題曲、よく整い真面目な演奏。団員から溢れる音楽が良い!
自由曲、はみ出るくらいの好戦的な演奏で課題曲と対照的。
「ハーモニーの第何音が、、」みたいなみみっちい世界から逸脱した叩きつけた叫び。記憶に残る演奏。

 

 

4
宮城県・東北支部代表
ジュニア&ユースコーラス“Raw-Ore”

https://twitter.com/raworechorus

 (混声42名)

 

文 課題曲「草原の別れ」、
 第一声からクセの無い
 かつ明るく練り上げられた声でね。


B 若々しい発声が魅力でした。


C 合唱的というよりは
 声楽的な発声だなと。


 小学校の合唱部が元団体だから
  発声も長く培われたものを感じました。


A 合唱団のサウンドというものが
 確立されていましたね。
 つい最近ツイッターで
 集まったような団体には
 出せないサウンド。
 ユース団体なんだけど
 そこに歴史を感じてしまう。


 うんうん。
  課題曲、
  これは決して批判じゃないんだけど
  「またあしたね!」
  みたいな明るさがあって。


A 駅で別れて、
 また次の日学校で会う、くらいの。


 それくらいの感じ。
  「駆けぬけて」なんて言葉にも
  意志と未来を感じさせて
  彼らの等身大の表現として
  好感を持ちました。
  自由曲:千原英喜
  「Ⅱ.新しい風のように、爽やかな星雲のように」は?


B 「譜めくりさん、
  あなたが朗読するの?!」


文AB (笑)。


C 最初は譜めくりの席に座っていたけど、
 男声と同じ服装をしていて。
 そして課題曲が終わったら前に出て!


 そして朗読が終わったらマスクして、
  譜めくり役に戻るというね(笑)。
  バリトンで朗々と響かせた方が
  合唱との差異は際立ったと思うけど……。


A もちろん言葉が
 聞こえづらい箇所はあったけど、
 彼なりに朗読の構成を
 しっかり考えていましたよ。
 「この言葉はしっかり聞かせる」
 という意志があり
 それは本当に素晴らしいなと。


C 若い方なのにそこまでちゃんと考え、
 挑んでいるというのが伝わりました。


 そうですね、このテキストは
  若い教師である宮沢賢治の言葉。
  学園ドラマだったら
  「爽やか宮沢先生登場!」みたいな。
  だからキャラクターとしては
  テノールの彼みたいな声で
  合ってるんでしょうね。


B 宮沢賢治も30代で亡くなっていて
 この作品にはあまり重々しい朗読は
 合わないだろうから良かったかと。
 さらに言うなら
 集中力が切れない団体だなと思って。
 どこかで気が抜けてしまいそうだけど、
 この団体はずーっと集中が切れなかった。


A 曲の構成としてはシンプルで、
 男声ユニゾン、女声ユニゾン、
 後半はほぼホモフォニックで細かい言葉。
 メロディも繰り返しが多くて普通なら
 「もういいよ!」と思うところを
 Bさんが言われるように集中力で
 最後まで持っていったところが凄い!
 


ツイッター、メールの感想です。

 

自由曲の選曲も良く、歌声も素晴らしかったです(*´꒳`*)


特に自由曲、素晴らしい詩に素晴らしい曲。
それを真摯に歌う様に感動しました。


歌い切る思いに繋がる演奏が衝撃的


明るい・あったかい響きが好きなんだなぁ、と実感🥴
言語に関わらず語り口が丁寧で好きだったなぁ🤭


女声の響きの高さ。


とにかくよくまとまっていて無理がない。
賢治の言葉が自然に入ってきます。


歌いっぷりのよさや作品への共感が自由曲で特に伝わってきた。


朗読とヴォカリーズからの合唱。
真っ直ぐな思い、美しいハーモニー


自由曲 曲の意図とは違うかもしれませんが💦
コロナ禍で一番影響を受けたのは多分いまの大学生世代で、でも、そういうものに私たちは負けない、進んでゆくというメッセージが込められているように感じて、ボロボロ泣いてしまいました。
今日この演奏を聴けて本当に良かったです。


上手いを超えて、ジンワリと涙が出そうになった。


課題曲の繊細さと自由曲後半の言葉の畳み掛けという表現の振り幅が良かった
課題曲と自由曲で前向きな別れという一貫したテーマ性が伝わってきたように思う


さわやか。サウンドが曲に合ってる。課題曲は若干子音の立て方が大袈裟で曲調からやや逸脱してる気もする。
自由曲、とても温かな気持ちになる好演。語りが素晴らしいが歌の音量バランスがたまに難しい。合唱団の音に合った作品。


課題曲G3は高校部門などで若い世代による演奏もたくさん聴いてきましたが、多くは楽譜の音符や指示を追うことに気が取られて機械的になっていたり、表現が恣意的になっていたりと不自然な音楽に陥りがちだったように思います。
しかしRaw-Oreは彼ら自身で詩を咀嚼しきちんと表現に結び付けていたように思いますし、優しい語感のディクションも素敵でした。
自由曲は、(課題曲にも共通するのですが)詩(言葉)と音楽が良いバランスで奏でられていたのがとても好印象でした。
この曲はメッセージ性が非常に強く、詩が強い語気で矢継ぎ早に語られていくもので、これを「音楽」として聴かせるのは一般団体でも至難の業だと思います。実際、Raw-Oreの演奏を東北支部大会で聴いた時も「音楽」より「言葉」に偏っていた印象を受けましたし、そもそもこの曲はコンクール向きではないのでは…と感じざるを得ませんでした。
それが、全国大会では「音楽」の部分にも磨きがかかり、“音楽を奏でること”と“詩をを伝えること”の両者がバランスよく同居した演奏、確かな「合唱音楽」として聴かせてくれる演奏だったと感じました。
技術的な要素一つ一つに注目しても魅力がたくさん詰まった演奏でしたが、それ以上に一つの音楽の総体としてとても素晴らしいものだったと思います。

 

 

(第3位の団体に続きます)

 

 

三重全国大会あれこれ・下

 

三重での全国大会で起こったことをご紹介する「全国大会あれこれ」の続きです。

 

【樋本英一先生のご講評】

1日目、審査員:宮本益光先生の「ちょっと静かにして、周りの音を聴いてみましょう」のご講評も良かったのですが、2日目の樋本英一先生のご講評です。

文中の「WAKAGE NO ITARI」は「若気の至り」と書くところを、同名の団体があることからの洒落っ気なのかな?と(笑)。

「たとえ、楽譜に叫ぶように、と書かれていても、美しい声でなければならない」

これは賛否両論あるかもしれませんね。
かつて著名なボイストレーナーの
「舞台に本物のホームレスを上げても、それは舞台として成立しない。
役者の『ホームレスのように見える』演技があることで舞台が成立する」
という言葉を思い出しました。

樋口先生は「生の感情」をそのまま出すのでは無く、表現として意識的になるべき、とおっしゃりたかったのでは……と想像します。

 


【美し国、三重】

開会式のご挨拶で「美し国(うましくに)」と言われるだけあって、美味しいものがいっぱいの三重県。
1日目の居酒屋が三重グルメ推しの店だったので、いろいろ堪能することに。
大人のこぶしほどの揚げぎょうざ、「津ぎょうざ」は食べ応えバツグン!

 

津の思わぬ名物は「うなぎ」だそう。
以前、津市ではうなぎの養殖が盛んで平成18年の市町村合併まで、津市はうなぎの消費量、店舗数とも全国一の町だったとか。
TLに流れてくるうなぎの写真が旨そうで美味そうで!(私は食べていません)

 

三重県総合文化センターの敷地内でも「さんま寿司」などが売っており。


朝、コンビニで買ってきた割引おにぎりを取り出し、知人たちがおいしい!さんま寿司おいしいねと言っているのを横目に紅葉を愛でます。(私は食べていません)

 

 

岡山に戻る日、ランチなら手が届くだろう・・・と入店した松阪牛の焼き肉屋。

このマーブル模様の美しいサシ!
マシュマロ並みの柔らかさと甘み。(これは肉を超えた肉、つまり豆腐の加工品か何かでは?)と脳がバグりました。

食べた!オレは三重グルメを食べたぞ!!
(財布の中身が乏しくなり、帰りは新幹線を使えず6時間以上かけて岡山に戻りました)

 


【シェーンベルクと高嶋先生の言葉】

混声合唱部門に出場のクール シェンヌさん。
自由曲にシェーンベルク「地上の平和」を演奏されたのですが、団員の山氏さんからご提供いただいた資料に、作曲から20年以上経ち「世界に平和の歌は欠けているのか」というテーマで書かれたシェーンベルクのエッセイがありました。

https://schoenberg.at/index.php/de/joomla-license/friede-auf-erden-op-13-1907


「教会音楽を書くなら宗教的でなければならない、愛の歌を書きたいなら恋をしていなければならないというのはおそらく事実だとしても[中略]傷ついた人間を描くのに傷を負う必要はなく、死にゆく人間を描くのに死ぬ必要は確かにない。そして、永遠の平和を信じなくても、平和の賛美歌を作曲することは確かに可能であろう。」
作曲した当時のシェーンベルクは地上の平和を「まだ人々の和解が可能であると信じていた頃の作品」と語っているそうです。


同声合唱部門へ出場のメンズ・ウィードさん。
プロフィールには指揮者:高嶋昌二先生が書かれた文。

今からほぼ80年前の戦時中、厳しい言論統制の下、文学者は沈黙するか戦意高揚のための作品しか発表できませんでした。そんな中、金子光晴は表面上「美しい日本」、本意は「この愚かな日本は必ず負ける」という『落下傘』を、命がけで世に問いました。当時その意を読み取ることができなかった体制側も含め、どれだけの人がその慟哭に気づいたことでしょう。それはまるで今の……
私たちの演奏を、現代社会は歯牙にもかけません。それでも私たちは歌います。平和を。

 

何を信じるか信じないか。
信じなくても信じても、何かを投げかけることに意味はあるか。
無力に思う自分の力でも、それでも・・・。
そんな様々なことを考えてしまったシェーンベルクと高嶋先生の言葉でした。

 

【あい混さんと中学生の物語】

混声合唱部門に出場のあい混声合唱団さん。
本番当日に中学生とこんなお話があったそうです。

 

動画を見ると、招待した名古屋市立豊国中学校合唱部の皆さんへのサプライズ。
良い話だなぁ、としみじみしてしまいました。
「花がほほえむ」も気持ちが伝わる演奏。
ただ、中学生にあい混さんだけじゃなく、今年の混声合唱部門全団体を聴かせたのなら、ちょっと将来が心配……というのは冗談です(笑)。
でもマジメな話、一般合唱団と中学生、高校生との交流は非常に大事だと思うんですけど、なかなか現実的な解決策は難しく。
あい混さんのように、全国大会当日でもこうした交流をされるのは本当に素晴らしいことですね。
一般合唱団と学生さんたちとの橋渡し・・・自分にも何か出来ることがあるでしょうか。

 

【来年は新潟】

まだまだコロナ禍が続く大変な状況の中、優れたホスピタリティで私たちをもてなしてくださった三重県合唱連盟のみなさま、本当にありがとうございました!

 

そして来年の全国大会は新潟!
2005年の全国大会、17年ぶりにりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館で2023年11月、25・26日に開催されるそうです。

 

©新潟観光コンベンション協会

自分も訪れるのは全国大会以来の新潟。
米と魚と日本酒・・・じゃなく、また素晴らしい演奏に出会えることを期待しています。
新潟県合唱連盟のみなさま、来年どうかよろしくお願いします!

 


(三重全国大会あれこれ おわり)

 

三重全国大会あれこれ・上

 

全国大会で起こったことをご紹介する「全国大会あれこれ」。

 

 

 

【withコロナのコンクール】

 

昨年はチケットの半券は自分で切って箱に入れ。

合唱団の退場から次の団体の入場にも、1分ほど間を置き、終演後の退場も分散。

さらに座った座席の番号を書いて提出・・・と徹底していたのですが、今大会では全て無くなり。

演奏団体のマスク着用も各団体に任せ、ほとんどの団体がマスクを外しての演奏でした。

 

昨年の全国大会あれこれ【コロナ禍のコンクール】

 

 

ただ入場前の検温、手指の消毒は継続。

三重県合唱連盟のスタッフさんが2人1組になって、開場前に並んでいる人たちへ体温測定、消毒アルコール噴霧。

……え?! スタッフの一人は久しぶりに会うUくん!三重に来てたの?

 

「文吾さん、お久しぶりです!体温測らせてもらいますね~。

 あ、体温400度。ダメです、入場できません!!」

 

・・・Uくん、変わってなくて嬉しかったよ。



 

 

 

【合唱団みなまたさんのコンクール】

 

38年ぶりの全国大会出場となった室内合唱部門の合唱団みなまたさん。

 

ピアニスト兼団員である一期崎先生のブログ記事「全国大会の余韻抜けきれず」。

観客賞にも触れられていて。

一期崎先生はじめ、みなまたの皆さんはツイッターをやっておらず、わざわざ登録し、みなまたさんへの感想を読んで驚いたそうです。

 

おそらく出場団体の中で一番平均年齢が高いのでは?

(同じ熊本県から同声部門出場のLe Grazieさんが同じくらい?)

という私たちは、SNSに大変疎く、

Twitterでこんな嬉しい感想が繰り広げられているなんて

みんな知らないのです。

次の練習(早速明日、演奏会練習を始めます)には

これを取りまとめて、配る予定です。

 

読んでいてこちらもなんだか嬉しくなりました。

別の方からは「SNSの究極に正しい活用ですね。こんな素敵なことができるんだなあと感心しました」とも。

この件は観客賞に限らず、SNSは悪意を増幅させる面もあれば、こういった好意を広く伝える面があることを示していると思います。

合唱団みなまたさんへの感想はじめ、好意的な感想を書いていただいたみなさんに感謝します。

 

 

 

 

【音楽の中で、聴いている人たちが】

 

しばらく前から三善晃先生の「音楽の中で、聴いている人たちが、生きられなければならない」の意味をずっと考えていたのですけど。

室内合唱部門を終えたホールである方と話しているときに、その答えに結びつくかもしれないと思ったことがありました。

 

その方(仮に「Kさん」としておきましょう)が

「聴き手の息づかいを感じながら歌っているか?というのは、とても重要なことだと思います。本番が、ただの練習発表会にならないために」と言われたんですね。

同意するとともに、でも、それを実現するのは凄く難しいことなんじゃないですか?と返すとKさんは

「もちろん自分も出来ているとは思わない。しかし、演奏者に卓越した余裕が無くても、思いやり、相手の話を聴こうとする力があれば一歩進めるんじゃないかな。それをステージから客席に向かって実行すれば良いと思うんですよ」

 

そして今日聴いた中で一番それを感じた団体は、とプログラムのChorsal《コールサル》さんに指を置かれました。

 

そういえば学生時代に先輩から

「いいか文吾!ステージに上がったら、まず客席で好みの女の子を探すんだ!」

はァ?先輩、見つかったらどうすんですか?

「その子にだけ、その子のためにだけ歌え!」

当時は笑い話と思ったけど、意外と真実なのかもしれません。

 

 

「音楽の中で、聴いている人たちが、生きられなければならない」

それはどんな演奏なんだろう。

みなさん、これから一緒に考えてくれると嬉しいです。

 

 

(三重全国大会あれこれ下に続きます)

 

観客賞発表・同声・混声合唱部門

【観客賞・同声合唱部門】
観客賞の発表です。

第5位 mokumé
第4位 VOCI BRILLANTI
第3位 合唱団WAKAGE NO ITARI
第2位 La Pura Fuente
そして第1位は…

monosso

でした!
ご投票ありがとうございました。
#同声合唱22 #同声合唱22H

 

 

【観客賞・混声合唱部門】
観客賞の発表です。

第6位 混声合唱団うたうたい
第5位 THE GOUGE
第4位 あい混声合唱団
同率第2位 VOCE ARMONICA
クール シェンヌ
そして第1位は…

Combinir di Corista

でした!
ご投票ありがとうございました。
#混声合唱22 #混声合唱22H

 

【観客賞・観客大賞発表】
そして三重大会、全43団体で一番観客に支持される、観客大賞を受賞された団体は

Combinir di Corista

でした!
ご投票ありがとうございました。
#大ユ合唱22 #大ユ合唱22H
#室内合唱22 #室内合唱22H
#同声合唱22 #同声合唱22H
#混声合唱22 #混声合唱22H
#75三重全国

観客賞発表 大学ユース・室内合唱部門

 

 

【2022年度観客賞・大学ユース部門】

 

 



観客賞の発表です。

第5位 湘南ユースクワイア
第4位 ジュニア&ユースコーラス”Raw-Ore”
第3位 北海道大学合唱団
第2位 関西学院グリークラブ

そして1は…


都留文科大学合唱団

でした!
ご投票ありがとうございました。
#大ユ合唱22  #大ユ合唱22H

大学ユース部門:観客賞座談会はこちらから。

 

 

【観客賞・室内合唱部門】

 

第5位 花凜歌

同率第3位 

合唱団みなまた 

Chorsal《コールサル》

第2位 女声合唱団ソレイユ

そして1は…

アンサンブルVine

でした!
ご投票ありがとうございました。

 

室内合唱部門:観客賞座談会はこちらから。

#室内合唱22 #室内合唱22H
#75三重全国