岡山全国大会あれこれ

 



全国大会で起こったことをご紹介する「全国大会あれこれ」

 

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岡山駅

 

 


【コロナ禍のコンクール】


コロナ禍のため昨年は中止で、2年ぶりの全国大会となった今年。
感染者数はかなり減ってきたとは言え、開催される岡山県合唱連盟のみなさまのご苦労は相当なものだったと推察します。

入場前に体温測定、手指へアルコール噴霧。
チケットの半券は自分で切って箱に入れ。
(でも次の日、自分で切ると係の女性から「あら~、もぎってもらってすみません~~」とお礼を言われました 笑)
合唱団の退場から次の団体の入場にも、感染防止対策のためか1分ほど間を置き。
終演後の退場も1階の客席、続いて2階、のように分散しての退場。

極めつけはプログラムと共に渡されたこのプリント。
「使用座席ご登録のお願い」!
そうですね、大会2週間後に感染者がいないことが大会の成功。
ふたたび岡山県合唱連盟のみなさんに頭を下げたくなりました。

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【大自然岡山】

全国大会の前日、地元の山陽新聞がこんなニュースを。


えーっ?!
平和町と言えば夜にライトアップされた西川沿いの、繁華街。

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↑ 線で囲っているのが「平和町」。


そこに3頭ものイノシシが? 
酔っ払いの見間違いじゃない?
……などと思いながら、ホールへ向かったり、帰りに平和町の近くを通った時には、ちょっと慎重になったのでした。
「大都会岡山」の次は「大自然岡山」かぁ・・・。

 






【岡山グルメ】


紹介した店や岡山グルメが美味しいと言われると嬉しいものです。

 

 

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この記事で紹介した「もりもと」や「成田屋」へ実際行った知人に好評だったのも嬉しかった。

その知人、成田屋は2日連続で行ったとか!


ハッシュタグ #74岡山全国 を見ると、演奏の感想といっしょに岡山グルメの感想もあり。

 

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・ ・ ・ 混 ぜ る な 危 険。



 

 





【表彰式の是非】


全日本合唱連盟さんがこんなツイートを。

 

そうなんです。
今大会は密を避けるためか、表彰式は行わず。
審査発表は、終演から1時間も経たないうちにツイッターや公式HPでの発表という味気なさ。
中学・高校の全国大会では、審査発表までの間に「歌い回し」という各校の歌のリレーがありますが、今年はそれも無し。
あと審査員の講評から今年の演奏傾向や未来を感じていたり、何より発表時の歓声はコンクールの醍醐味ですよね。

それはそれとして。
ベルトコンベア式だった入退場は前述のように1分ほどの間がありリフレッシュできたり。
休憩時間が15分から25分と長くなったり、昼食時間も1時間以上あり外へ食べに行く余裕も。
出場団体の減少による部分も多いのですが、2日目はホールから外へ出る時間が例年より3時間ほど早かったり。
以前は長時間、余裕の無い進行に「これははたして音楽をちゃんと聴ける状況なのだろうか?」と、最後には体力と気力を振り絞って聴いていただけに、今大会はかなり『楽』なものでした。

もちろん団体が全国大会へ出場する機会を、少なくするのは酷だとも思います。
ただ、コロナ禍が収まった後も、以前のような進行や余裕の無さを踏襲すべきなのか。
表彰式の是非はそういう問題を抱えていると思うのです。




 



【初めてのライブ配信】

今年から全国大会もライブ配信となり、遠くからも全国大会を楽しめるように。
ツイッターのタイムラインでは北海道やロシアからも視聴された方がいました。

(↓写真の方は関西ですけど!)

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「楽譜や文吾さんのブログを観ながら聴けるの、イイね!」
などと有り難い言葉も。
あとマイクが近いせいか、某団体指揮者氏の気合いゆえの「呼吸音」についても言及が(笑)。

もちろん生演奏とは違うようですが、別の魅力や多くの利点があるようです。
できれば来年以降も続いて欲しいなあ。




 

 


【コンビニさんの演奏】

混声合唱部門、全10団体の9番目に出場の東京都代表・Combinir di Corista、通称コンビニさん。


入場時にこんなアナウンスが。
「プログラムには書いておりますが、今回は指揮者不在で演奏いたします」

えーっ?! 指揮者の松村努先生どうされたんだろう?
そんな観客の心配がステージに集中します。
さらに演奏を始め・・・うそ、指揮者の代役もいないの??!!

39名による指揮者無しの課題曲・ロッシーニ「O salutaris Hostia」がはじまります。
これが指揮者不在、この大人数とは信じられない見事なアンサンブル。
精妙なパートバランスやテンポ感、音楽の切り替わり、色気まで感じさせるデクレッシェンド。
ピアニストの織田祥代先生が加わった三善晃「やわらかいいのち三章」がまた素晴らしかった。
明晰な発語、繊細な語感で思春期の少年少女の揺れる心や孤独が伝わり。
あまり演奏される機会が少なかったこの作品ですが、コンビニさんのこの演奏で多く演奏されるようになるのでは?
そんなことを思わせるほどの完成度の高さと説得力。

結果は文部科学大臣賞(1位)、優れた邦人作品演奏に与えられるカワイ賞。
当ブログの観客賞混声合唱部門第1位、さらに全39団体から選ばれる観客大賞も受賞。

松村先生ご不在は体調不良が理由とか。
コンビニさんも指揮者ご不在の状態でここまでの演奏に至るには、想像できないほどのご苦労があったことでしょう。
演奏を思い返し、再び大きな拍手をおくるとともに、松村先生のお早いご回復を心から願います。

 

 

 

 

 

 


【追悼・今井邦男先生】

今大会審査員だった本山秀毅先生がFacebookで言及されています。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=4606633856081614&id=100002051359009

 

 

◆訃報:今井邦男先生 ご逝去について

 

グリーン・ウッド・ハーモニーさんの指揮者が、東北大会からコンサートマスターの渡辺まゆみ先生に代わり、どうされたのかな?と思っていましたが……。

(註:私が指揮者交代を知ったのは東北大会からですが、県大会から渡辺先生に代わられていたそうです。情報のご提供に感謝いたします)


ご選曲、そして演奏にどれほど刺激を受けたことか。
残念ながらお話ししたことは無く、指揮も合同合唱の一度しか経験したことが無く。
それでも、ずっと仰ぎ見る存在だったと思います。
観客賞座談会では、その選曲と音楽作り、そして分析譜とアナリーゼの緻密さ、改訂を繰り返し、音楽を追究される姿に感嘆の声がいつも上がったものです。

 

亡くなられたのが22日未明ということで「今井先生はGWHさんの演奏を、見守られてから行かれたんだね」という声も。
またひとつ時代が消えたような寂しさと悲しさがあります。
合掌。

 

 

 

 

 

 

 


【来年は・・・】

来年2022年の全国大会は11月19日、20日。
三重県文化会館で開催の予定。
三重県の全国大会は同じ会場で2003年に開催されて以来。
どうかコロナが収束して、心配の無い全国大会になりますように!

岡山県合唱連盟のみなさま、ありがとうございました。
そして三重県合唱連盟のみなさま、来年どうかよろしくお願いいたします。

 

 

 

(岡山全国大会あれこれ おわり
 次回更新は観客賞座談会:大学ユースの部です)