観客賞座談会・室内合唱の部 その4

 

 

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ベルピール自然公園 ©岡山県観光連盟





今回から観客賞・室内合唱部門で第4位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想を出演順に記していきます。

4からの感想はこちらへ。

 

 





女声合唱団 ゆめの缶詰  

https://twitter.com/yumecan_choir
(女声24名)

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A 出てきた時の衣装が!


C 黒のドレス、
 そして真っ赤なパンプス!


B ゆめの缶詰さんは今大会の
 ベストドレッサーかも(笑)。


 合唱の話もしましょう(笑)。
  課題曲F3 夜来香、
  声が良い意味で個性的。
  90年代の安積女子のような。
  また、弦楽を思わせる
  ソプラノに惹かれました。


C 大人の声なんだけど、
 響きが凄く高いんですね。


A 軽い、しかも響いている。


C 夜来香のソプラノ最初の音って
 高くて難しいと思うんですけど
 ちゃんとクリアに歌って
 素晴らしかった。
 全体に大人の魅力と可憐さが
 同居している印象。


A 自分も「大人の声」と
 書いてある(笑)。


 大人とは書いてないけど
  「色気、艶、ねばり」と
  書いてます(笑)。
  これがAさんの感じた
  「大人」で、
  Cさんの感じた可憐さは
  自分にとって
  「90年代の安積女子」かな。


A ともすれば拍節感が
 出そうな曲なんだけど
 ちゃんと旋律を歌っていて。


B ラストに余韻もあり。
 大人の女性の魅力に
 満ちていました。


文 自由曲1曲目:土田豊貴
  「夕暮-女声合唱とピアノのための-」
  曲が良かったですね!


C 土田先生の難しい和音も
 キッチリ決めていました。


B ピアノとの絡み合いも
 とても優れていて。
 山場へ向かって盛り上がる、
 構成、ドラマの作り方も
 非常に上質でした。


 フォルテでも歌うことを
  忘れないことが
  ドラマ性を支えていたのかも。
  自由曲2曲目:相澤直人
  「夕焼け」は?


A はじまりの透き通った
 「あしたは」にまずヤラれたなぁ。


C 相澤先生のキャッチーな
 メロディ、
 それを活かす歌い方も
 凄く良かった。
 本当に憧れるような団体でした。


B 聴き終わり、
 詩と音楽の作り出す優しい世界に
 しみじみとしてしまって……。


 課題曲から自由曲の3曲で
  演奏会の1ステージのような。
  単に違うタイプの曲を
  演奏するに留まらない、
  女声/女性のいろんな魅力を
  教えてくれたと言うか。
  …自分の一票はゆめ缶さん(笑)。


A 良い意味でコンクールらしくない。
 初出場でしたが
 今後がとても楽しみな団体ですね。



メール、ツイッターの感想です。



選曲のテーマが一貫してるので、作品の世界観をイメージしやすい。
音色が優しく、室内部門ながらスケールの大きさを感じた。


清潔感
フレーズ作り美しい


ゆめ缶はとにかくニュアンスにこだわっていた


相澤先生の「ゆめの缶詰」も少ない人数にも合うしっかりした選曲だったと思います。


室内合唱の部で断トツに好きだった。
課題曲は強弱やアクセントからリズム、音価に至るまで音楽表現のあらゆる要素が詩表現と密接に結びついていて、その音である意味を納得させてくれる演奏。
自由曲も対照的な2曲の描き分け、言葉を味わう歌い口に魅了された。











会津混声合唱団

https://twitter.com/aizukonsei
(混声17名)

 

 


文 課題曲G1
  Ehre sei dir, Christe、
  取り組む姿勢に
  一本筋が通っているようで。


C ドイツ語の語り口も
 良かったですよ。
 イントネーションが
 とても考えられていた。


 なるほど、それは確かに。
  自由曲:千原英喜
  「Ⅰ.入祭唱/Introitus」
  「Ⅲ.相聞/Sohmon」は?


C この団体には非常に合った
 選曲だったと思うな。


A 落ち着いた大人の魅力が
 感じられて。


B 特に1曲目が面白かったですね。


C 男声はお経、
 女声は聖歌っぽく!


 そうか、柴田南雄先生の
  「人間と死」みたいだったんだ。


C そういう作曲の面白さを
 演奏でちゃんと出していたのでは。




メール、ツイッターの感想です。




会津混声のクリアな発音からの自由なアゴーギク



ベースが安定しているので和音はしっかり決まっていたと思う。











混声合唱団Pange

(混声19名)

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文 課題曲G3 
  うたをうたうのはわすれても、
  明るく伸びやかで
  気持ち良い流れを
  作っていました。


C 素朴ですっと心に入るような。


A 面白いのは指揮の坂本先生が
 グレゴリア聖歌のように振って。
 流麗な印象はあの指揮から
 生まれたのかも。


文 自由曲:千原英喜
  「おらしょ」から
  「第2楽章」。
  熱く、やや暗い印象を
  持っていた作品なんですが
  Pangeさんは
  軽やかな部分を強調してね。


B 盛り上げる箇所は
 ちゃんと力強く、
 テンポ設定も自然で
 軽いだけじゃ無かったですよ。


A 「雰囲気の良い合唱団だなぁ」と
 思わせる演奏でした。


B 表情付けも
 細やかだったんですよね。


C この曲の自分の、
 良い演奏の基準は
 途中のお経の部分。
 あそこをピッチが保てるか?
 Pangeさんはピッチを保って
 その後も乱れなかった。


A 地声に近い感じで歌った箇所。
 あの時代の人々、
 隠れキリシタンの実際の声のようで。
 一種、異様な印象のため
 良い効果が出ていたと思いました。




メール、ツイッターの感想です。



室内部門を体現している団だと思います。


Pangeの丁寧な歌い回し


声に柔らかさを感じた。
自由曲は消極的理由での選曲と聞いていたものの、定番作品ながら、意欲的に表現されていて好感を持てた。


カオスな室内部門のなかで一番正統派(?)の室内合唱をされていたのがPangeでした。
コンパクトでまとまりのある演奏でした。



(室内合唱部門の感想、最終回へ続きます)