「新世界」で踊れ

 

 

ツイッターに投稿されたこの動画。

 

 

ドボルザーク「新世界より」でノリに乗って渦巻き踊る大勢の男女たち。

 

 

ツイッターの抜粋を見たときは「ウケるw」ぐらいの感想だったんだけど。

YouTubeで元動画を見てみると。

 

 

2分半からの穏やかな曲想の時は「座って座って!」とみんなを促し。

単にノリに任せて騒ぎまくっている印象は完全に消えました。

8分過ぎの最後、第一主題が出たときの歓声!

なんだか凄く心が動きました。

 

何よりドボルザークの故郷、チェコでのライブということで

「ああ、『この人たち』の大切な曲なんだなぁ」との実感が湧き。

 

 

 

そう言えば7年前の鳥取全国大会。

混声合唱団名古屋大学コール・グランツェさんが鳥取県民謡「貝殻節」を演奏中に、客席のおばあちゃんが思わず拍手を入れてしまったことを「鳥取県民の心を騒がせた演奏」と「全国大会あれこれ」で記事にしたんですけど。

そんな行為を呼ぶ曲って、自分の中にどれだけあるだろう?と。

 

 

 

この時のグランツェさんの演奏は観客賞第1位。

当時の団員さんはこう語ってくれました。

 

 

 

Twitterでも話題になっていましたが、

全国大会の本番では、

自由曲の1曲目に演奏した

貝殻節の冒頭で地元の方の拍手が入りました。

本番後、聴きに来ていた鳥取出身のOBから聞いたのですが、

宴会で貝殻節を歌う時は

あのタイミングで拍手を入れるものなのだそうですね。

歌っているとき私たちには

どんな意味の拍手なのかは分かりませんでしたが、

応援されているような、暖かい気持ちになりました。

(少しだけ動揺もしましたが 笑)

後から拍手の意味を聞いて、

地元の方に拍手を入れていただけるような演奏が

できたんだと、嬉しく、誇らしい気持ちです。

 

もしも声出しOK!動き回るのもOK!な合唱演奏会があったなら。

どんな曲だったらチェコの人たちのように、鳥取のおばあさんのように反応できるでしょうか。

「新世界より」で踊るチェコの人たちを見ながら考えてしまうのです。