ツイッターに投稿されたこの動画。
ドボルザークの新世界で、渦を巻く人たち。 pic.twitter.com/7SPn5vAxMi
— 森華奈子📯Mori Kanako (@KanakoMori7) 2023年6月12日
ドボルザーク「新世界より」でノリに乗って渦巻き踊る大勢の男女たち。
ツイッターの抜粋を見たときは「ウケるw」ぐらいの感想だったんだけど。
YouTubeで元動画を見てみると。
2分半からの穏やかな曲想の時は「座って座って!」とみんなを促し。
単にノリに任せて騒ぎまくっている印象は完全に消えました。
8分過ぎの最後、第一主題が出たときの歓声!
なんだか凄く心が動きました。
何よりドボルザークの故郷、チェコでのライブということで
「ああ、『この人たち』の大切な曲なんだなぁ」との実感が湧き。
そう言えば7年前の鳥取全国大会。
混声合唱団名古屋大学コール・グランツェさんが鳥取県民謡「貝殻節」を演奏中に、客席のおばあちゃんが思わず拍手を入れてしまったことを「鳥取県民の心を騒がせた演奏」と「全国大会あれこれ」で記事にしたんですけど。
そんな行為を呼ぶ曲って、自分の中にどれだけあるだろう?と。
グランツェの拍手について、どうしても言いたいのは、貝殻節は、地元のおっちゃんおばちゃんがへべれけに酔っ払うとついつい口をついて歌い出してしまうくらい、地元のひとが大好きな歌なんだってこと。お祭りのときに、誰もが知ってて、歌えて、楽しめる、息づいてる民謡だってこと #69鳥取合唱
— いづみ (@BS_Ares) 2016年11月19日
きっと、嬉しくてたまらなかったんじゃないかなあ。お祭りの楽しい記憶といつも一緒にある歌。それをきれいな合唱ていう形できいて、喜んでくれたんじゃないかなあ。
— いづみ (@BS_Ares) 2016年11月19日
この時のグランツェさんの演奏は観客賞第1位。
当時の団員さんはこう語ってくれました。
Twitterでも話題になっていましたが、
全国大会の本番では、
自由曲の1曲目に演奏した
貝殻節の冒頭で地元の方の拍手が入りました。
本番後、聴きに来ていた鳥取出身のOBから聞いたのですが、
宴会で貝殻節を歌う時は
あのタイミングで拍手を入れるものなのだそうですね。
歌っているとき私たちには
どんな意味の拍手なのかは分かりませんでしたが、
応援されているような、暖かい気持ちになりました。
(少しだけ動揺もしましたが 笑)
後から拍手の意味を聞いて、
地元の方に拍手を入れていただけるような演奏が
できたんだと、嬉しく、誇らしい気持ちです。
もしも声出しOK!動き回るのもOK!な合唱演奏会があったなら。
どんな曲だったらチェコの人たちのように、鳥取のおばあさんのように反応できるでしょうか。
「新世界より」で踊るチェコの人たちを見ながら考えてしまうのです。