観客賞座談会・大学ユースの部 その4

 

 

御在所ロープウェイ(菰野町)
提供:三重フォトギャラリー

 

今回から観客賞・大学ユース部門で第5位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想を出演順に記していきます。
 
 
第5位からの座談会感想はこちらから。

 

東京都・東京都代表
中央大学混声合唱こだま会

https://twitter.com/ChuoKodama

(混声33名)

 

 好きでした!
  課題曲G1は軽やかな男声が魅力的でね。
  曲の持つ躍動を上手く掴んでいるなぁと。


B 4声の発声の方向性が
 統一が取れていて。
 声楽寄りの発声の気がしたな。


文 自由曲:松下耕「木」、
  緊張感を保って
  大事な言葉が伝わってきました。


A 後半の静かな部分に
 音の充実があったと思います。


C 良く練習している印象。
 ここはこう歌おう、というのが
 明確に感じられたんですよね。


 鳥の視点から
  世界を俯瞰するようなテキスト。
  人間味が無く、
  無機的に歌うのが面白かったです。
  それが戦争の恐ろしさに繋がって。


B 5度の空虚なハーモニーを
 ちゃんと捉えていて。
 文吾さんの言う無機的、
 世界の空虚さを良く表わしていたと。


 15人の男声が自由曲でも
  活かされた音楽作りでした。
  初出場でしたが、
  今後もっともっと良くなっていくような
  予感を感じさせる演奏でしたよ。

 

メール、ツイッターの感想です。


自由曲の弱音に引き込まれた


この曲かっこえーな。松下耕の『木』という曲でした。


流れと語感がよかった。
学生団でもここまで歌い回しの勉強ができるものなんだなぁと。


音色や母音が揃っていて男女のブレンド感がピカイチ! 
ドラマチックな自由曲は団のサウンドによくマッチしていて息を飲む演奏だった


東京のユースの混声でありそうでなかったスッキリしたサウンド
重いテーマの自由曲はメリハリをもって聞かせてくれた


中央大学の松下耕氏の木。
思わずライブ録音購入してしまったくらい好きな曲、好きな演奏でした。
自由曲の弱音に感動


初めて聞いたけど素晴らしい。
多少のエキサイトメントはあれど、機能的な指揮のもとフレーズごとの始まりがぴったし決まってて美しい。
個人的にはこだま会がとても好きだった。


自由曲の想いがこもりつつ、冷静な演奏に感動♪ 
松下耕さんの「鳥のために」は1991年に起きたユーゴスラビアの内戦の詩に作曲されていますが、またこの詩がリアルに感じる世界になっているのが辛い

 

 

 


愛知県・中部支部代表
混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ

https://twitter.com/chorglanze

(混声75名)

 

文 課題曲「智慧の湖」、
  人数が多いから
  明るい声でピアノと一緒に
  ドーン!と来る音響がまず魅力。
  アルトとテノールの一体化した声も
  とても良かった。


A 私、伊東先生の、
 ピアノが奏でているときは片腕だけ。
 合唱が入るときに「ガッ」と
 初めて両腕を動かす瞬間が大好きで!


BC文 そんなの好きな人初めて知った!(笑)


A 「お、来たぞー!!」って(笑)。


B 自由曲:カライ
 「Stabat Mater(悲しみの聖母)」
 見通しが良い音楽。
 「こんな感じの曲なんだよ」ということを
 明確に伝えてくれる演奏でした。


A 伊東先生の指揮、
 交通整理が
 とても上手な指揮なんですよね。


C 自由曲も人数を活かした演奏でした。


 クレッシェンドの
  大きく世界を広げるようなイメージ!
  音圧も高く、
  ホールに残響を残し印象的でしたよね。


メール、ツイッターの感想です。


圧巻の不協和音


グランツェは人数を活かした音の拡散にとても圧倒されたから(投票)。


京都全国のときは気持ち込もってる!という感じだったけど今年は細部への配慮が感じられた。


カライのStabat Materド迫力の不協和音がガツンと届いて良かった。
感動したとしか言えない自由曲


いい演奏していましたよ。特に自由曲はユース全体でも出色の出来。
定演まで、そしてそれ以降も思いっきり歌って欲しいものです。


智慧の湖のほとりに立って歌ってる…
全パート揃う瞬間、曲の世界が目の前にわーっと開ける感じして鳥肌…
絶叫の迫力と語りの演技力が凄い…


正面から、そして反響して後ろから、左右から、まるで襲ってくるかのような力強い音圧。
合唱の魅力ってこれだよな……!と感じました。


以前より減ったとはいえそれでも大人数を活かした音楽の奥行きの広がり方がよい
自由曲のカオスな部分の表現が上手すぎる


さすがまとめる伊東先生。全教科95点取ってくるイメージある。大人数なのに雑にならないうまい最高。グランツェも都留文より若さがあるけどそれがまた良い。音楽の強弱の作り方がゆったりかつ明確なので「今何やってるの?」がない。聴衆を置いてけぼりにしない。まじ聞いてて心地よい。
たまに歌い手が歌うのに必死になりすぎて、どういう音楽なのか全体像見えないときあるよね。それがなかった。そして自由曲でらかっこよ。
グランツェのちゃんと設計図を書いた上での音楽はしかし本当に素敵だった。本当に伊東先生ってそこ丁寧にやるよね。見習いたい。


大人数でまっすぐ前に向って歌っていて見た目でも圧巻。
課題曲、良い曲。水戸せんせのピアノ素敵。
自由曲、課題曲歌ってた合唱団と違う団体?と思う位練られた演奏。伊東さんのサウンド作りが活きてる、そして伊東さんの肩が取れないか心配、指は真っ直ぐ天を向っていた、、

 

 

 

広島県・中国支部代表
酢だこ

https://twitter.com/Chor_Sudako

(混声32名)

 

B 課題曲G1は4声や
 女声同士、男声同士の絡みを
 クリアにやっていました。


 そうそう、
  こちらも男声の軽やかな流れが魅力。
  好感を持ちましたね。
  作品に内在するリズム、
  力感が演奏に上手く出ていた気が。


C 声が若々しいんだな。


B 昨年の縄先生は若いゆえ、
 兄貴分として
 引っ張っていた印象がありましたが
 今回は指揮の寺沢希先生が
 酢だこさんの若々しさを活かしつつ、
 大人の音楽を醸し出そうとしていて。
 指揮者として音楽的なアプローチも
 変わるものがありましたね。


文 自由曲:ウィテカー
  「Leonardo Dreamimg of his flying machine
  (レオナルドは空飛ぶ機械を夢見る)」、
  ほーっ!と思ったのはこの作品、
  古典的な要素が入っているじゃないですか。


A モンテヴェルディの
 パロディみたいな部分とかね。


 そういう部分を実にそれっぽく、
  しっかり演奏していたこと。
  だから現代的な和声も加わり、
  リズムも乗ってくるところに
  「お!」と思わせる。
  ストーリーが進むように
  音楽の変遷を目にするようで
  感心しました。


B 大人数の合唱団が
 パワー系で歌う印象がある曲だけど
 今回、36名で丁寧に演奏することで
 新しい魅力を表出できていた。
 作品に共感しているのも伝わってきたし。
 今年で活動が終わってしまうのは
 残念だけど、
 とても好感を持った団体でした。


メール、ツイッターの感想です。


ハーモニーが繊細かつ躍動感があった


難曲を自らの色に染め難なく観客へ届ける実力
解散?んなアホな


歌い手のスキルが高かった。
きっとこの人たちは今後各地の合唱団で活躍するんだろうなぁ


男声テノールうまい。しっかり前に作ってでも変に出過ぎない。エクセレント。


指揮者が違うせいか去年と全く違う音楽作りが楽しめた
かつての一般Aくらいの人数で軽快なレオナルドというのは新鮮


課題曲は各パートのフレーズの形がよく見えて、やりすぎにも思える位のリズムの立て方がむしろ心地よい。アルトがもすこし歌ってほしかった!
自由曲、最初の一音で掴んだ!やや中盤でバテそうになれどキメどころでばっちり。この人数でよく挑まれた!愛を感じた。あっぱれです!

 

 

(大学ユース部門、印象的だった団体の感想、続きます)