ショウガ醤油ラーメン
前回は大学ユース部門、第5位内には入らずとも、印象的だった団体、九大混声合唱団さん、福島大学混声合唱団さんの感想をお話ししました。
今回は印象的だった大学ユース団体の感想続きと、部門全体を振り返っての感想です。
鳥取県・中国支部代表
Chor Karmin
https://twitter.com/ChorKarmin
(混声50名)
Chor Karminは、昨日第76回全日本合唱コンクール全国大会の大学ユースの部に出場し、銅賞を受賞しました。
— Chor Karmin(コール・カーミン) (@ChorKarmin) 2023年11月26日
大学職場一般部門では、県勢12年ぶりの全国大会でした、皆様から温かい拍手をいただき、堂々と演奏することができました。ありがとうございました! pic.twitter.com/L3QoxfoW4t
B 自分は投票しました!
課題曲G2 Les fleurs et les arbres、
フランス語を頑張っていたし、
音楽を作ろうとしたのが見えた。
案外速いテンポで進んでいたけど、
破綻も無く、流しすぎず、
ちゃんと音楽を捉えていたなぁと。
自由曲:信長貴富「くちびるに歌を」、
男声の日本語の始まり、
「くちびるに歌を持て
心に太陽を持て」、
多くの合唱団は2つのフレーズに分けるんだけど
Karminさんは
「くちびるに」「歌を持て」
「心に」「太陽を持て」と4つに分けて。
それが日本語のメッセージとして
強く伝わり、あそこで自分は震えた!
文 へぇ~!? 自分は
「なぜそこまで区切るんだろう?」って。
B 繋げたいのはわかるんだけど、
それでは日本語の言葉として
聞こえにくいと
今までは不満に思っていたから。
熱演だったのも良かったと思うし。
A 無理に「まとめよう」と
していなかったかな。
誠意が演奏にあった気がする。
C クライマックスも合唱の熱演で
ピアノの音がかき消されるくらい!
「熱い!!」
B コンクールを忘れさせる演奏。
感動しました。
【メール、Xの感想です】
高校OBということで軽めのサウンドかと思いきや、深い発声で四声のバランスも良かった
男声の安定感はこれまでの中国支部の大学ユース団体の中でもトップクラス
緊張感からか全体的にせかせかした音楽作りになってたのが惜しい
自由曲の最終盤、これぞ青春と言った歌いっぷり
課題曲こんな曲だったのねと自分で歌ってみたときに感じられなかったものを受け取ることができました。
自由曲にこの曲を持ってきたのが凄いと思って聞いておりました。
終わりの方の皆さんの歌いたいという気持ちに打ちのめされました。
大学ユース部門、最後の団体です。
北海道・北海道支部代表
北海道大学合唱団
http://hokumalechor.web.fc2.com/
https://twitter.com/Gassyo_hmc
(男声36名)
皆様こんばんは! 北大合唱団です!
— 北海道大学合唱団 (@Gassyo_hmc) 2023年11月26日
昨日行われた、「第76回全日本合唱コンクール全国大会」にて、銀賞を受賞いたしました! ありがとうございました! pic.twitter.com/FvFt96K7mC
B こちらも自分は投票しました!
文 良かったですよね!
課題曲M2 Salut, Dame Sainte、
トップテナーが素晴らしく。
バランスもダイナミクスも適切。
B ちょっと声が籠もり気味かな~と
思わないでもなかったけど。
でも、一番フランス語らしく
聞こえたのは北大さんだったし、
音楽も一番プーランクらしかったのは
北大さんだったと思う。
C レガートが一番こなれていましたね。
A 豊かな声だと感心しました。
文 加えるなら、プーランクのサウンド。
かすかに寂しさを感じさせるのも
趣味が良い!
先に自由曲2曲目、
三善晃「路標のうた」も
軽やかにリズムに乗り、歌っていた。
二群合唱の立体感も出ていたんじゃないかな。
「おーい」の呼びかけなども、
ライブ感、遠近法的な魅力があった。
B 二群合唱になり、やや内向きになって。
あれが真正面を向いて歌っていれば
二群合唱の音響効果など
もっと鮮明に聞こえたかなぁ~と。
文 うーん、でも元々は
法政大学アリオンコールさんと
関西大学グリークラブさんとの
合同演奏のための委嘱曲でしょ?
二群で、お互いに呼び交わし、歌い合うのが
この作品のキモだと思うから・・・。
あと自由曲1曲目の三善晃「薔薇よ」!
C あれはほんっとに素晴らしかった!
文 こんなに良い「薔薇よ」は
生演奏では聴いたことが無いくらい!
旋律も声も美しいし、
知性を感じさせる……
A レガートが良かったですよね。
そして日本語を歌っているんだけど
サウンドが海外作品のように聞こえた。
三善作品の独特の和声を
上手く表現しているなあって。
C プーランクから、
フランス音楽のエスプリがある三善作品。
そこに選曲の妙があったかと。
文 名演だったと思いますね。
本当に素晴らしかった!
【メール、Xの感想です】
北大めっさよかったです
あの声での情感たっぷりの三善が本当に良い
M2と「薔薇よ」をじっくり聴かせておいてからのテンポ速めな「路標のうた」が案外しっくりきた(制限時間の都合もあるとはいえ…)
深いサウンドが三善作品の深遠な表現にぴったりはまっていたと思う
ユースらしさ、男声らしさ、三善作品らしさ◯
北大のサウンド感好きなんよな〜〜〜〜〜
厚みのある響きが素晴らしい。
課題曲はここが一番好きです。
路標のうた初めて聞きましたが、男声でやってみたいと思いました。
【大学ユース部門全体を振り返って】
A Chor Karminさんのプロフィールを
見たけど
「中止となった2020年度コンクールの
米子東高校の演奏予定曲」が
「くちびるに歌を」だったって。
今回はそういう意図が込められた選曲。
B 今年はそういう流れが多かった気がするな。
大阪でも「Re-Nコン」があったというし。
文 2020年の課題曲を全体合唱で歌う機会。
作曲者にとっても、あの全体合唱は
格別の思いがあるそうだから
「土田先生良かったねぇ!」って(笑)。
本日はRe-Nコンを拝聴するため大阪へ。
— 土田豊貴/Toyotaka Tsuchida (@toyotaka_t) 2023年9月24日
秀幸先生の軽快なご指導とサプライズゲストの登場で満員の会場は大盛り上がり!!
「彼方のノック」は女声版と混声版を同時(男声版は残念ながら…)に歌っていただき、全体合唱としての「彼方のノック」を初めて聴くことができ、とても嬉しかったです。 pic.twitter.com/NMK6D8fmK8
C 全国大会ではユース団体が
目立った年だったね。
全10団体で4団体がユース合唱団。
そしてユースのMan de rartさんが
金賞1位、観客賞も1位!
文 Man de rartさん凄かった!
だけど難しい面もあるよね。
自分も今の学生だったら
ユース団体に入っていた可能性が高いけど。
でも例えば
「合唱なんて興味なかったけど
女の子と付き合いたいから
大学合唱団に入った!」
みたいな人もいるわけじゃないですか。
A 「麻雀するために入部したら
初めてグリークラブって気づいた」とか(笑)。
文 あるある(笑)。
でもそういう人たちが合唱にハマって
指揮者になって文部科学大臣賞を受賞とか。
声楽家になって海外で活躍とかは、
何度も耳にする話だし。
ABC あるね~!
文 言わばユース合唱団では
絶対拾い上げない人たちですよ。
そういう人たちを取りこぼして良いのか。
まぁ若いときの自分は
「合唱なんかに興味ないけど~」とか言う
先輩にムカついてたけどな!
B どっちなの(笑)
でもユース団体の純粋性というか、
表現に余分なものが無いのは
コンクールに有利だと思ったな。
文 それは認めます。
ただこのまま推し進めることが
若い人への合唱の力になるのか。
大学合唱団がどんどん無くなっている状況や
大都市と地方の違いもあるけれど。
制度として今のままで良いのか。
メリットとデメリットを考えて、
どういう方向へ合唱連盟は舵を取りたいのか、
総括する時期が来てるんじゃないかな。