Delmo 4th Concertのお知らせ

 
 
今年、全国大会初出場。
当ブログの観客賞でも第2位と人気だった指揮者無しの合唱団Delmoさん。
4回目となるコンサートのお知らせです。
 
 
 
 
 
Delmo 4th Concert
 ~譜持ちは恥だが役に立つ~
 
☆早稲田スコットホール
 
 □2月10日   
 ■開場16:30
 □開演17:00  
 
▼ チケット▼
全席自由:¥1,500
 

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ツイートのようにミュージカルステージ、大会曲ステージ、歌謡曲ステージ、組曲ステージと選曲も幅広く、盛りだくさんの内容のよう。
一人一人の歌が生きた良いコンサートになるはずです。
お近くの方もそうでない方もぜひ!
 
 

観客賞座談会・大学ユースの部 その2




観客賞座談会、大学ユースの部。
今回は第3位、第2位の2団体です。

 

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北海道庁旧本庁舎(赤レンガ)

 

 

 

 


それでは第3位!

 

 


ジュニア&ユースコーラス“Raw-Ore“


https://twitter.com/raworechorus
(混声62名)

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好きでした!


課題曲G4、良かったですよね!


G4はやっぱり若い合唱団が向いているなあと思って。


軽やかな部分と3拍子、レガートの対比がちゃんとありましたね。


「ああ、鵞鳥は水に」の『に』の箇所!
高い音への跳躍で
アクセントを付けてしまう団体が多いんですけど、
Raw-Oreはちゃんと「放つ」音になっていました。


ピアノの小平圭亮さんが凄く良かったねえ。


一同 そうそうそう!と同意の声多数。


ズバ抜けていました!


あんなに遊んで自由なピアノ…素晴らしかったですね。


平林知子先生は殿堂入りとして
今日のベストピアニストはこの小平さん!
音が弾けるような素敵な音色でした…(うっとり)


伴奏賞を差し上げたい!



自由曲の千原英喜「牡丹圏」は?


昨年も千原作品「Agnus Dei -空海・真言・絶唱-」でしょ?
2年連続大きな楽器を使って、お金あるなあ・・・って。


一同(笑)。


大槻葉子先生の指揮が好きでした。
パキパキ小気味良かった!


あー、私もそう思った!


山台を最上段まで使わず
ベタで前に出て歌っていたでしょう。
その為かフォルテッシモが良く響いていましたね。


声がすごく好き!
ジュニアと大人の良いとこどりみたいな…不思議な発声。
大学生だけの合唱団とは違う唯一無二の音でした。


元々小学校の合唱団から始まった団体なので
同じ発声のメソッドを他の大学合唱団より
長く続けている良さがあるのかもしれないね。


声に芯があり、魅力がある。
男声も若いのになんであんなに深い声が出るのか?!


応援したくなる団体だよね。



《文吾の感想》

課題曲は若さゆえの反射神経の良さが
演奏に表れ、好感を持ちました。
楽譜上の変化をちゃんと表現されていて。

自由曲の「牡丹圏」はともすれば
繰り返しで単調に聞こえてしまう作品なんですが
一曲として集中して聴かせるための
さまざまな工夫がありました。
座談会でも出たようにフォルテッシモの響き、
サウンドの良さが非常に印象に残っています。


ツイッターの感想では

 

一糸乱れぬ演奏で素晴らしかった

 

小学生から大学生までの幅広い年齢層のメンバーが、それぞれの声の持つ「良いところ」を結晶させた豊かなハーモニー、素晴らしかったです。

 



メール投票では

 

若さのエネルギーを感じる演奏でした。
昨年よりグレードアップした細やかな表現も魅力的です。

 

今年の千原作品ブームの火付け役は何と言っても、去年彗星の如く登場した彼等でしょう。
小さな子も混じったこの団体が大学生達とも堂々と渡り合える。
大いに刺激を受け、ユース部門全体の底上げに繋がったことと思います。
この課題曲は選択者も多かった中で、テンポの解釈、詩の独特のユーモラスな雰囲気も若さを生かし秀逸でした。
そして今年の牡丹圏も素晴らしかった。
欲を言えばもっともっと弾けた狂気を見せて欲しかった‥小中学生も交えた彼等には酷な要求かも知れませんが、聴き手も貪欲にさらに上を求めてきます(笑)
それに応えるべく今後も頑張って欲しい。
期待しています。

 

声にバネがある!
若さとまろやかさを感じる歌声でした。
課題曲は一番歌詞に合った声質・表現力。
自由曲は感動のあまり演奏直後に水を打ったような空気感。
素晴らしい演奏でした。

 


…という感想がありました。




 

 

 

 

 


続いて第2位!


都留文科大学合唱団


(混声58名)

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素晴らしかったですね…。


朝一番出場のハンデは全然感じませんでした。


第一声から「これですよ!」って感じ。


ソプラノが相変わらず賢くて
男声を引き立てていましたね。


毎回同じこと言うけど
全員で58名、そのうち男声が15名。
しかしそれを感じさせないバランスの良さ!


この課題曲G1、すげえ好きでした!


G1を歌った側からすると
「Dona nobis pacem」セクションが間延びするんですよね。
テンションも上がっていく感じじゃないし。
それをどう退屈させないようにするか?
都留文は最後まで緊張感を保って歌っていたのが
良かったです。


あの「pacem」を繰り返す箇所ね。
繰り返すたびに想いが強くなってくる。
そこが心に響きましたね・・・。


一同 うんうん



自由曲:ヒナステラ「エレミヤの哀歌」から「II」「III」は?


良い曲だと思ったし、
良い曲と思わせる演奏と感じたな。


声が他の団体と違って成熟しているから
この曲のシリアスな表現が引き立っていました。


ベルベットのような声・・・
特に柔らかいベースがすごく良かったです。


悲しさを表現する時、
発声が乱れてしまう演奏が多くて。
しかし都留文は発声は美しく、
悲しい感情だけが伝わってくる。
そこが素晴らしいと思いました。



《文吾の感想》

観客賞スポットライトでの紹介文で
「朝一番の澄んだ空気に文大サウンドを響かせます!」
と書かれていたんですが、
まさにそのように冬の冴え冴えと澄んだ空気に
ソプラノが美しく響くような。
全体でもホールトーンを活かした響き。
歌い方でもソプラノは主張するだけでは無く
浮かすような発声でのフレーズの力感。
この課題曲演奏の中でも名演だと思いました。

自由曲のヒナステラは課題曲もそうだったんですが
女声と男声のバランス、
和声や音の重ね方が考え抜かれていました。
座談会でも述べられていましたが
悲しく哀切な箇所の
心の底から湧き上がるようなフォルテッシモでも
決して美しさを失わない実力と知性の高さ。


メールの投票では

 

柔らかな優しい歌声でした。
音を大切にしている合唱でした。
 

オープニングから、精緻なアンサンブルを聞かせていただきました。 

 

ツイッターの感想では

 

朝早いのに完成度の高い重厚な演奏でした。

 

深みのある声に引き込まれた

 

全く隙間がなくてしっとりした演奏

 

課題曲自由曲とも完成度が高かったです。
端正で熱い課題曲と自由曲のドラマチックさが見事。

  

最初から圧倒されました。
男声15人なのに、凄い!

 

曲の好みもありますが個人的には高度に音楽的な演奏に感じました。

 

ハイクオリティ!
都留文の演奏は隙のない完成度でした!
G1聴いて「これ!これ!」となりました。

 

…という感想がありました。



(第1位の団体感想に続きます)

 

観客賞座談会・大学ユースの部 その1

 




大変お待たせいたしました。

観客賞の座談会、大学ユースの部をお届けします。





観客賞とは…?
6年前から当ブログで始めた観客賞。
各部門の、全団体を聴かれた方の投票で決定する賞です。

この観客賞の意義を説明しますと。
審査員による順位、賞の決定は音楽のプロフェッショナルたる審査員が、それぞれ真剣に誠実に演奏へ向かい出された結果であり、尊重するべきだと思います。

しかし、
「傷はあるけどあの演奏が凄く良かった!」
「コンクールに向いてない選曲はわかるけど涙があふれた!」
…などという声を多く聞いていた自分は、
「では、観客による投票を行ったら、演奏への新しい価値観が生まれるのではないか?」と考えました。

さらに「この団体が銅賞だったから私は投票する!」…のような判官贔屓を無くすため、投票は審査結果前に締め切っています。

賞という絶対的な価値観があるコンクール。
その絶対的な価値観を横に、バカ話を交えながら
「あの演奏が良かった!」
と忌憚なく仲間と話し合うことの楽しさが伝われば幸いです。



ツイッター、投票用紙、メールで40票以上が集まりました。
ご投票していただいたみなさま、感想を送っていただいたみなさまに深く感謝いたします。


有志8人は札幌大通のとある居酒屋へ。
私、文吾が司会となって座談会の開始です。


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観客賞:大学ユース部門。


第5位


混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ


(混声120名)

 

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人数があんなにいるのにまとまっていました!


人数の多さもあるんだけど
ピアノからフォルテまでのダイナミクスの幅広さが
すごく良く出ていたし、メリハリのある演奏でした。


この課題曲(G4:IV)
若い人のための作品なんだなあ、って。


一同(笑)。


大人より高校生の方が上手かも(笑)。
長野の全国大会で聴いた時、
ちょっとレガートになるときの落差だったり、
最後の盛り上げて切るところが歯切れ良かったり。


グランツェは高校生並みに上手かった、と(笑)。


ピアニストの小見山純一さんはやっぱりすごく上手でした。


昨年も評判だったね!
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2017/12/29/155423





自由曲:信長貴富作曲「廃墟から」より「第一章 絶え間なく流れてゆく」


気合が凄かったですね。
グランツェってそんなに気合で歌う団体の印象が無かったので
意外でした。


貫かれた感じ!


あれだけの人数で狂ったように笑われるところ、
本当にゾクッとしましたね。


一同 同意


グランツェは4年生が多く残っているらしくて。
やっぱり大学から合唱が始めた人が
真価を発揮するのって3年生の後半ぐらいからじゃないですか。
それなのに多くの大学合唱団では
3年次が終わったら研究や就活が理由で
団の活動を止めてしまう。


技術の継承…グランツェは
そこがすごく上手くできてるんじゃないのかな。


指揮者の伊東恵司さんだけじゃなく、
先輩のフォローがちゃんとできているんだろうね。


一昨年の「湯かむり唄」から
ずっと良い演奏を聴かせてもらってるなあ、と。
自分たちに合っている良い作品を見つけて
ドーン!と自分たちを出す術を習得したような気がしますね。





《文吾の感想》

課題曲は1曲全体を通した構成、
歌い方の変化が考え抜かれていて
さすが伊東さんだなあと思いました。

自由曲は最初からすごく気合が入っていて。
ここまでハイテンションだと、どこかで失速するんじゃ…
と思いながら聴き続けたら失速するどころか
さらに高まり、集中し続け、最後まで惹き付けられました!
表現の幅広さと深さに感服した演奏でした。


後に聞くと飛行機の欠航でほとんど寝ていない上、
リハーサル直前に到着するような奇跡的な状況だったそう。


↓ 詳しくはグランツェ団長さんによるこちらの記事をどうぞ。

 

 



ツイッターの感想では

 

名大は会場の空気を一番支配した演奏と感じました。

 

好きでした。
「廃墟から」は自分が歌ったことがあるけどピアノとかよくあの人数で整って歌えるなあと。

 

 


メールの投票では

  

 キレ良く、楽しい「G4」、そして、自由曲は、鳥肌が立ちました。
今、取り組んでいる曲なので、その大変さがわかるだけに、素晴らしい、の一言。

  

飛行機トラブルからほぼ不眠の中で歌われたことも含め、みなさんの魂がこもっていた歌でした。感服。


…という感想がありました。









第4位

北海道大学合唱団

(男声48名)

 

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一番好きでした!


課題曲(M3「秋の夜の会話」)、良かったねー!


やられました!


一同(やられた、やられた!など同意の感想)


これ1曲で世界が完結しているという意味で
良い課題曲だし、
それをすごい丁寧に演奏していた北大も良かったです。




自由曲:S.バーバー作曲「ストップウオッチと軍用地図」


合唱とティンパニの掛け合いが良かった!


ティンパニと合唱のピッチの違いはやや気になったかな。
個人的に打楽器って合唱と一番相性が良いと思っていて。
人の声では絶対作れない音を打楽器で補われる印象。
そんな魅力を改めて感じました。


緊迫感がありましたね。


盛り上がっていくけれど祝祭的では無く、
死へ向かって高揚していく。
恐怖に近いような感覚が良く出ていました。


北海道大学合唱団は
北海道支部では当たり前のように
全国へ行ける実力なんだけど
それに甘えることなく
さらに磨いてちゃんと全国上位レベルなのが凄い!




《文吾の感想》

自由曲は合唱とティンパニの会話するようなセッション。
死を目前とした、うねりのような様々な感情が
演奏に良く表れていました。
ラストの弱まり消えていく音をずっと追ってしまうような魅力。

そして課題曲:高嶋みどり先生「秋の夜の会話」が名演!
「やせたね」などのトップテナーの音色、
全パート語感を活かした歌い方がとにかく素晴らしく、
こちらも死を前にした寂寥感がしみじみ滲み出ていました。
最後のバスが加わる音のピアニッシモの表情とバランスに
(楽譜ではmpなのですが)「…ほ~!」とゾクゾクしました。
あぁ、ここで命が尽きたんだな・・・と。



ツイッターの投票では

 

課題曲自由曲ともに言葉に寄り添った演奏で良かったです。
自由曲の英語もはっきり聞き取れました。

 

課題曲、男声の魅力一杯の弱音。惚れました。自由曲ひたすらかっこ良い。

 

ハイクオリティ!
M3の語りかけるような日本語、自由曲のティンパニとの掛け算!

 

課題曲で涙出た

 

北海道大学合唱団かっっっこよかった!! 課題曲の「さむいね…」が本当に凍え死にそうでざわっとする

 


メールの投票では

 

関学グリーの後で大変かなと思いましたが、いやいやどうして、柔らかい音色で、素敵なサウンドでした。
言葉の処理、Pのときの息の流れも良く、期待以上の演奏。
自由曲のバーバーは、ティンパニとのコンビネーションも素晴らしかった。


…という感想がありました。



(第3位の感想に続きます)

 

 

創価学会しなの合唱団第26回定期演奏会のお知らせ



先日の札幌での全国大会・同声合唱の部でも金賞を受賞された創価学会しなの合唱団。
来年の1月14日に第26回となる定期演奏会を開かれるそうです。


* * * * * * * * * *

明年1月14日に市川市文化会館において第26回定期演奏会を開催します。

全日本合唱コンクール全国大会で演奏した、男声合唱とピアノのための「三つの悲歌」より『Ⅲ.死ト現象』や、しなの合唱団が男声版委嘱・初演を行った「群青」「ひまわりの約束」、またNHK全国学校音楽コンクールの課題曲から名曲をセレクトしたステージなどを予定しています。
さらに今回はゲストとして早稲田大学コール・フリューゲルさんをお招きし、合同ステージでは2017年にしなの合唱団が委嘱・初演を行った、男声合唱とピアノのための組曲「回風歌」を指揮清水敬一・ピアノ前田勝則で演奏致します。

鑑賞を希望される方は下記の応募フォームからご応募ください。

【日時】
2019年1月14日(月祝)13:45 開場 / 14:30 開演
※入場無料(全席指定)

【会場】
市川市文化会館 (千葉県市川市)
http://www.tekona.net/bunkakaikan/access_1.html


【応募フォーム】
第26回定期演奏会応募フォーム
※応募締切:2018年12月10日(月)23:59

なお、応募者多数の場合は抽選とさせて頂きます。

■フォームアドレス
https://shinano-choir.org/form/concert26.html

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文中でも触れられている「三つの悲歌」はピアニズムが凄くカッコイイ、疾走する緊張感に満ちた曲でした。
「回風歌」も松本望さんの意欲作、期待できますね。
ゲストに実力大学合唱団の早稲田大学コール・フリューゲルさんを招くなど、団の枠を越えた活動も魅力的。

残念ながら私は行けませんが、多くの方が訪れる演奏会になることを願っております!

 

 

全国大会あれこれ・後編





全国大会で起こったあれこれを紹介する「全国大会あれこれ」。
今回は後編です。




「フリーダー・ベルニウス氏の講評」

ドイツから審査員としていらっしゃったフリーダー・ベルニウス氏。
シュトゥットガルト室内合唱団などを指揮される、合唱音楽の巨匠です。

2日目の講評では

「コンクールの中にアカペラとピアノのついた合唱作品とが混在する状況で審査するのは難しい。
両方を必須とするルール改定をされてみては?」

…というお言葉があったそうです。
「ピアノ協奏曲のような曲もありました」とも。

なるほど、声だけの響き、ピアノと声の響きや音楽を同列上に評価することの難しさ。
参加者のハードルは幾分高くなってしまいますが、「演奏曲には必ず無伴奏の作品を1曲含む」など、検討しても良いご提案だと思いました。


 

 



「演奏中の体調不良」

ある団体の演奏中、一人の団員さんが貧血を起こしたようにふらつき。
隣の団員さんが腕をつかんで支えたり、その方を座らせ、一緒に座って寄り添い、歌い続けられたことがありました。
そんな団員さんたちの気づかいのため、演奏は止まることなく終わることができました。

演奏中の体調不良は、どなたにも起こり得ることかもしれません。
元から貧血気味だったのでしょうか?
体調は戻られたのでしょうか?
気になったので、知人経由で質問をし、その方からメッセージをいただきました。


* * * * * * * * * * * * 


体調に関してはその後は大丈夫です。
私は正直あのことを忘れたいと思う気持ちもあります。
今後ステージに上がることが少し恐怖になりつつあり、辛い気持ちがあったのも事実です。
しかし、こういう事態があったからこそ、私が合唱人の皆さまに伝えられることがあるのでは、またこういった事態を二度と引き起こさないための役に少しでも役立てるのではないかと、そう考えておりますので文吾さまの質問に是非お答えさせていただきたいと思います。

まず、演奏中のことなのですが、自由曲の最初の方から記憶が全くありません。
無意識で歌っていたようなのですが、途中で座らされてから意識が戻りました。
朦朧とはしていたのですが、曲の最後の方は、演奏をなんとか続けなくてはという思いから立ち上がって演奏しておりました。
演奏終了後は悔しさと申し訳なさ、おそらく体調不良による興奮状態もあったのでしょうがしばらく泣いており、医務室のようなところで何人かに慰め、落ち着かせられていました。
その後30分ほどで落ち着いた頃には体調は大丈夫なように感じました。

元々貧血気味…でもありませんが、身体がタフな方とは言い切れません。
ただ私は合唱を10年ほど続けて参りましたが、このようなことになったことは今まで一度もありませんでした。
それ故に体調不良を感じた際もおそらくどうしていいのか分からず、ほかの団員に促されなければ倒れていた可能性もあったと思います。

文吾様のブログにおいて、観客賞で〇位を頂いたことは大変喜ばしいことだと思いますが、正直素直に喜べないところもあります。
これほど練習してきたのに、満足いく歌唱をすることができずとてつもなく悔しい思い、周りの仲間たちや、聴きにきてくれた関係者の方にご心配とご迷惑をおかけした申し訳ないという気持ち。
そして私たちの歌を評価していただけるこのような場で、私が体調不良を起こしてしまい、他の団員に助けて頂いたと言うことで、自分が言うことではありませんが、ある種イベント性が出てしまい、純粋な評価を頂けていないのではないかと懐疑してしまう自分もいます。
私はまだ〇〇(合唱団名)に所属して浅いですが、〇〇は実力のある団だと思います。
しかし今回の事態も含まれ余分な同情票もあるのではと勘繰ってしまう部分もあります。
それが本当に悔しくて団員にどう恩返ししていくか、その事しか今は考えておりません。

* * * * * * * * * * * * 


辛い出来事について真摯にお答えいただき、本当にありがとうございました。

 

この方の書かれるように、10年歌い続けて今まで一度もこのようなことは無かったということから、今後、どなたでも起こり得ることと考えて良いでしょう。
知人からも、他にステージ上で体調を悪くされた方の話を何例か教えてもらいました。

札幌の合唱団Le camaradeさんも、非常に役立つ、このようなツイートをされております。



「演奏中、気分が悪くなったらその場に座る」
「気分が悪くなった団員を見かけたら、意識の確認をして、対処を決める」

繰り返しますが、倒れそうになったこの方を決して責めるのではなく、これを機会に、ステージに立たれる全員共通の知識として、周知徹底すべき事柄なのではと考えます。
体調不良になられた方の合唱団のブログでは、こう書かれていました。

演奏を直接ご覧になった方は色々と心配している方もいらっしゃるかも知れませんが、本番後にはみんなで元気に打ち上げする事が出来ましたのでご安心下さい!笑

『みんなで元気に打ち上げする事が出来ました』…ということなので、体調不良になられたこの方も、変わらず仲間のみなさんに受け入れられたのではないでしょうか。
これからも歌い続けて欲しいと願っています。

 

 

 

 

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「史上かつてない2次会 大学ユース編」


合唱団の垣根を越えての宴会「史上かつてない2次会」。
今年も1日目、24日の22時半から大学ユース版が行われたと聞き、幹事団体の北海道大学合唱団:大槻さんからメッセージをいただきました。

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二次会では124名集まりました!
流れとしては、各団体が集合してから団紹介をして、そこからは歓談をする普通の飲み会の形でした。

エピソードとしては、北大合唱団のみんなは滅多に話せない女子と話せてとても喜んでいました笑
また、他団にいる高校の同期と再開している人がいてとても盛り上がっていました!(例えば旭川東高校のOBOGで集合していました!)

最後には鴎や夢みたものはなどをみんなで合唱しました!

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おお、124名も! とても良いことですね。

…一応「北大合唱団のみんなは滅多に話せない女子と話せてとても喜んでいました」件について「これ、載せても良いんですか?」と尋ねたら「全然大丈夫です!」との答えが(笑)。
ありがとうございました大槻さん、北海道大学合唱団のみなさん!








「史上かつてない2次会 オトナ編」


全国大会が終了し、各団体の打ち上げが終わった22時半に中島公園近くのホテルで、団体の垣根を越えた「史上かつてない2次会」が行われました。
来場者数は197名。
それぞれに名札を付け、古くからの知り合いや、初めましての方との交流は、毎回思いますが楽しく、非常に貴重な会だと感じます。
幹事を引き受けて下さったのは、9年前の札幌での全国大会に続き、弥生奏幻舎"R"さん。

 

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会の後半には木下牧子先生の「夢みたものは…」をMen's Vocal Ensemble“寺漢”指揮者:寺沢希先生の指揮で。
木下牧子先生の「鴎」を菅野正美先生の指揮で。
「いざ起て戦人よ」を全日本合唱連盟副理事長の梅山登先生の指揮で。
最後に「大地讃頌」を雨森文也先生の指揮で大合唱をしました。


“寺漢”団員:山氏さんがツイートされていた「夢みたものは…」の動画です。

 

 


幹事団体、弥生奏幻舎"R"代表のまぐろ。氏からメッセージをいただきました。


* * * * * * * * * * * * 

出場された皆さんはお疲れの中、遅い時間の開催にも関わらずたくさん集まっていただきました。
今回は出場していない人でも誰でも参加できますとアナウンスして、実際演奏を聴いていた方々にも多く参加していただきました。
(実際はこれまでも我々Rのメンバー含め、どこかの合唱団にまぎれて2次会に参加していたわけですが。)

文吾さんのブログでも紹介していただいたおかげで個人参加の方から多くのご連絡をいただきました。
今までもこの2次会に参加したかったけれど「出演しない」「つてがない」とあきらめていた人たちがいたのかもしれません。
幹事としての手間は増えましたが、多くの人に喜んでいただけたのなら良かったです。
終わった後にたくさんの方から感謝やねぎらいの言葉をかけていただいたのが何よりです。
スタッフとして頑張ってくれたRやどさんコラリアーズのメンバーも喜んでいました。

出演した合唱団への連絡については昨年幹事だったCAの担当の方や文吾さんにも多大なご協力をいただきました。
改めて感謝いたします。
9年ぶりの幹事でしたが、前回よりも疲れました(笑)。
来年以降はまた一参加者として皆さんとご一緒できればと思います。
ありがとうございました!

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2006年の熊本から始まったこの「史上かつてない2次会」。
各支部の方たちのご協力によって毎年続けられています。
こちらこそ、弥生奏幻舎"R"やどさんコラリアーズのみなさんにお礼を申し上げます。

来年の全国大会は京都!
既に課題曲も発表されています。
宿や宴会場の問題など、いまから不安と期待でドキドキしますが、また懐かしく、そして新しい方や音楽との触れ合いが出来るかと思うと楽しみです。

それではみなさん、来年は京都でお会いしましょう!


(全国大会あれこれ おわり)