リンクのお知らせ

伊東恵司さんの個人HP
「〜目をひらく 耳をすます つぶやく〜 ゆめみるさかな」
こちらでもリンクへ加えさせていただきました。


伊東さん! 1月31日の
「ただたけだけ」コンサート、楽しみにしてますよ〜。
(中勘が聴けるなんて・・・。
 「ふり売り」は多田武彦作品で一番好きです)


さて、「ただたけだけ」コンサートは長岡京記念文化会館。
長岡京、と言えば京都。
ということで京都つながりで最近読んだこんな本をご紹介。



「ぼくは猟師になった」 千松信也

ぼくは猟師になった

ぼくは猟師になった



京都大学在籍中に狩猟免許を取得し、
運送会社で働く傍ら、
2008年に8年目の猟期を迎えた現役猟師の本。
ちなみにこの方は銃を使わずワナ猟専門の猟師。


エコとかなんとか、気負っていなく、
猟の魅力を広く語られていくことの面白さ。
当たり前なんだけど、実際に猟をしている体験談は
新鮮で、とても興味深い。
ワナにかかった鹿を絶命させるにはどうするか・・・
棒で鹿の後頭部を思いっきりどつく、のですよ!
猪とかではどつきそこなって逆に逃げ回ったりして。


その後も捌き方、料理法、皮のなめし、など
無駄なく獲ったものを使う姿勢に感心するとともに
「京都の山も豊かなんだなあ〜」と思ってしまう。


その一方で天敵がいなくなったため、鹿が増えすぎるなど
生態系が崩れていくこと、
対処への一環が猟師にも求められているが
その難しさなども・・・。


あとがきで千松さんはこう記しています。

地球の裏側から輸送された食材がスーパーに並び、
食品の偽装が蔓延するこの時代にあって、
自分が暮らす土地で、他の動物を捕まえ、殺し、
その肉を食べ、自分が生きていく。
その全てに関して責任があるということは、
とても大変なことであると同時にとてもありがたいことだと思います。
逆説的ですが、自分自身でその命を奪うからこそ、
そのひとつひとつの命の大切さもわかるのが猟師だと思います。


まあ、こんなマジメなことも書かれていますが
猟の面白さ、それによって野生の動物、
自然と関わることの面白さを文章と写真や絵によって
体感できる素敵な本です。


「猟師が教える命の食べ方」
http://penperon.net/archives/2913