倉敷美観地区 ©岡山県観光連盟
今回から観客賞・混声合唱部門で第5位内に入らなかったものの、印象的な演奏をされた団体の感想を出演順に記していきます。
第5位からの座談会感想はこちらから。
Vocal Enesemble《EST》
(26名)
文 課題曲G2、
熱というかドラマ性があり
引き込まれました。
B 感情の幅が広い感じ。
やはりESTの音楽って
どこか違うと思いましたね。
文 自由曲:マックス・レーガー
「O Tod,wie bitter bist du
(おお死よ、汝はなんと苦きことか)」は?
C ESTさんが自由曲に
ロマン派の作品を持ってくるのは
初めてかな?
文 どうでしょう?
宝塚国際室内合唱コンクールでは
ロマン派部門に出場されて
良い演奏だった記憶が。
C 近現代作品の
イメージがあったけど、
ロマン派の曲でも
違和感無くというか、
ESTという個性もありつつ
様式感も捉えていて。
何でも歌える合唱団としての
奥深さを感じました。
B 中間部のリズムに
生命感がありましたね。
文 そうそう。
「tod(死)」の表現も
細やかに変えていて、
この曲に対する
深さが伝わりました。
C 久々にESTさんの演奏を
生で聴けて良かったです。
メール、ツイッターの感想です。
今年はアットホームな雰囲気を感じるアンサンブルEST
歌い手の個々のレベルが高く、長丁場の自由曲も飽きさせることなく聴かせてきた。
ドイツ語の母音がしっかり鳴って言葉が綺麗に飛んでいたのが好感持てました。
課題曲も自由曲のレーガーも、衒いのない誠実な演奏が心に響いた。
いつものキラキラしたサウンドも好きだけど、今回は違った一面を魅せてくれた。
I.C.Chorale
https://twitter.com/iyo_kora
(19名)
C 課題曲G3
うたをうたうのはわすれても、
好きでした!
何故かと言うと転調時に
その都度、音色を変えていたから。
Es-durからD-dur、
フラットからシャープに下がるのは
「下がった感」が無い団体が多い中、
昨日の都留文大さんと同じように
いよコラさんもセピア色にして。
さらにF-durに上がった時
光が射すような。
凄く感銘を受けたな。
文 「見失います」の
ピアニッシモに
本当に自分の心へ潜るような
集中した音を感じてね。
C そしてソフトな声の課題曲から
自由曲1曲目のモチニク
「Christus est natus
(キリストはお生まれになった)」で
カーン!と声の出し方を変えて。
文 そう!
輝かしい喜びのイメージ!
C 課題曲がパステルカラーなら
モチニクは鮮やかな原色。
密集の和音もバランス良く
ハモって。
文 そこからアタッカで
自由曲2曲目:イェイロ
「The Ground(地上の祈り)」。
雰囲気が出ていて
良かったんですけど
19人は少し厳しかったかな。
C この曲でふたたび
柔らかい声と表情に
変えてきたんだけどね。
文 自分にはやや内省的に過ぎ、
こちらにあまり
届いていないような。
課題曲ではそれが
良い面に出ていたんですけど。
……想いがこもりすぎると
そういう傾向があるのかな。
A メモに
p,ppは「弱い」って
意味じゃないよ、と
書いてて。
BC文 あ~・・・。
A また違うp,ppの出し方を
工夫したら
別団体のようになる予感が。
文 それ、ほか多くの団体にも
言える気がしますね。
いよコラさん、
音楽のイメージは豊富だし、
「志」を常に感じさせる演奏。
B 自分はいよコラさんに
投票しました。
というのは、
ちょっと泣いてしまったんですね。
コンクールで「The Ground」は
あまり演奏しない曲だし、
いろいろ中止になった企画の
残念な気持ちが癒やされ、
この演奏で浄化された気がして。
C 頑張って欲しい。
いつも好感を持っている団体です。
メール、ツイッターの感想です。
少人数+マスクで全体に小ぢんまりとはなったけれど、その中でも弱音表現をしっかり聴かせてくれて心に深く沁みた。
(混声合唱部門座談会の最終回に続きます)