まだ間に合う!良配信3選その1「東混コン・コン・コンサート2023」

 


6月26日(月曜日)の時点で、まだ配信チケットが購入できる合唱演奏会をご紹介します。
最初は「東京混声合唱団コン・コン・コンサート2023」。

配信は7月5日まで、購入は前日7月4日まで可能

もう5年目になる、全日本合唱コンクール、そしてNHK全国音楽コンクールの課題曲を中心としたプログラムのコンサート。


指揮の本山秀毅先生の音楽、東京混声合唱団のプロとしての歌唱はもちろん魅力ですが、作曲家との対話も楽しい。
今回は全日本の課題曲G4に選ばれた「Ⅰ−空と涙について−」作曲者の田畠佑一さんと、司会者さんの空気感が……。

「いやぁ自分、古今和歌集とか意外と好きなんですよ」
「えー、どんなとこ?」
「昔のひとって基本やることないじゃないですか~、」

空気感が漫才のソレ(笑)。


「Ⅰ−空と涙について−」、東混さんの演奏はもちろん良かったけど、色々やりようがある自由度の高い曲だなと思いました。
Nコン課題曲では、このブログでも触れた小学校課題曲「緑の虎」もやはり良い作品と思わせる良い演奏。

 

感心したのは中学校課題曲「Chessboard」!
Official髭男dism作詞・作曲なので、ポップスを合唱で歌う難しさがある課題曲なのですが。
子音、音色の変化、リズムの捉え方。
本山先生のFb記事も踏まえ、「なるほど!」と。
さすがの東混!本山先生!!これは一聴の価値ある演奏です。

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid0iroV6DTm5zrXgZyeM2d7CMQtH5PkQ2qc9cAWDmGqAtWdeFXHzwpmAmLCfZNVxtbGl&id=100002051359009

高校課題曲「鳥よ空よ」はこれだけ歌い上げ、和音変化をたっぷり聴かせたらやっぱり説得力あるよなぁって。(鈴木慎崇氏のすっばらしいピアノも)



この「コン・コン・コンサート」がコンクール、日本の合唱に与えた影響は少なくないと考えて。
NHKで用意されるモデル演奏は、その後に学生さんたちが素の状態から音楽を作っていくことを考慮してか、指揮者・合唱団の音楽の発露は控えめ。
しかし「コン・コン・コンサート」では「これでもか!」と暗譜の東混のみなさん、指揮者の音楽性が前面に出た個性あふれる演奏が聴ける。
今までどこかで「コンクール課題曲というものはミスの無いよう、お行儀良く演奏するモノ」という意識があったのですが、「課題曲と言えどもひとつの作品!」と東混のみなさんが真正面から対峙し、プロの本気で演奏してくれたのは、本当に価値あるものだと思います。

過去に、ある東混団員さんが「コン・コン・コンサートの演奏はお手本にならないというクレームがあった」と呟かれていましたが、それで良い、いや、お手本にならないからこそ良いんだと。


後半は東混事務局:秋島光一氏による司会で、過去のNコン課題曲から「赤い機関車」「海はなかった」など、社会問題に関わる作品を中心に。
懐かしさもあったのですが、「空がこんなに青いとは」は以前この曲を調べて「お!」と思った作品なので、後日別に記事を書くかもしれません。


最後は一般参加者50名と合同演奏で信長貴富「くちびるに歌を」。
信長先生ご本人と秋島氏による、この作品の成り立ち、そしてここまで人気の曲になった理由についての会話が興味深かったです。


「東京混声合唱団コン・コン・コンサート2023」、私もこの配信、3回聴いていますがあと1回ぐらいは聴きたいと思います。
みなさん、ぜひご購入を!

配信は7月5日まで、購入は前日7月4日まで可能ですよー!


良配信おすすめ・その2「クール シェンヌ第20回演奏会」

 

良配信おすすめ・その3「第72回東西四大学合唱演奏会」

 

リンク先から配信チケットを購入できます。
明日以降、また記事にしてUPの予定です。
本当におすすめですよ~!