観客賞座談会・室内合唱の部 その1 

 

 

二王子岳映える・新発田市

 

前回は大学ユース部門:観客賞同票第1位の都留文科大学合唱団さん、Man de rartさんについてお話をしていました。

 

観客賞座談会、今回から24人以下の室内合唱部門の座談会を始めます。
今回は第6位、第5位の2団体。
 
 
では6位!


千葉県・関東支部代表
AF合唱団

https://twitter.com/af_gasshodan

(混声23名)

 


 あー、去年も良かったけど
 今年も好きな演奏でした!


B 個人的に今日の
 「ピッチャー大賞」を差し上げます。


AC文 「ピッチャー大賞」?!(笑)


B ピッチパイプを吹く人ね!
 だってあんなにイカつい人が
 あんなに優しく吹いてくれて……
 「こりゃ大賞だ!」


A あのピッチャーは良かったですね(笑)。


B 吹きすぎたら音が低くなるから。
 「いかに少ない息で軽い音を出すか」が
 なかなか難しいんだけど、
 彼はそのへん、とても上手かったね。


 では、良いピッチャーの音に導かれた
 課題曲G2「Les fleurs et les arbres」は?


B いや素晴らしかったです。
 テンポを案外変えていたけど
 それがしっくりきて不自然さが無かった。
 指揮者:石橋先生のセンスが良いなって。


 テノールから始まった音楽が
 どんどん広がっていく……
 その音楽の向かう先が心地良くて。


C とても丁寧でしたね~。


 サン=サーンスのわずかな切なさを
 減衰から拾い上げて。
 ああいうのは石橋先生の
 上手いところだなって。


B 自由曲:信長貴富「2.溢れひたす闇に」、
 良い曲だった!


AC文 うんうん!


B 以前うたうたいさんも演奏していたけど
 AFさんはもっと立原道造に身近な感じで
 若々しく歌っていて。
 その分、切なさが感じられたかな。


 知的な演奏だったとも思うんですよ。
 作品の音響効果もキチンと演奏していたし。
 その効果と歌とのバランスも優れていた。
 1曲を高みから見て俯瞰している。


B 自由曲の2曲目
 「3.浅き春に寄せて」
 「痛みをわかっている人たち」が
 歌っている感じがしてね。


 そうそう!
 下3声が歌う中ソプラノだけが、
 かぼそいロングトーンの箇所。
 あの音色の痛みにねぇ
 「……石橋先生とは
   お友達になれそうだな」と!


C 向こうが嫌がるんじゃない?(笑)


 そんな!(笑)


B 最初は切ない印象で始まって
 同じ言葉でも後半は
 少し救われたような明るさで歌ってね。
 希望の光が射してくる感じがして
 心を動かされた。
 

A 去年は小林秀雄作品で
 繊細な感情表現をしていたけど
 今年はさらにレベルアップした印象で。


 今回の優れた演奏から、
 昨年の演奏が決して偶然では無く、
 実力もセンスも本物なんだ!と。


B 石橋遼太郎先生もAF合唱団さんも
 心の襞を表現できる人たちなんだなぁと。


 そうですね、
 「この曲もやって欲しい」
 「あの曲もやって欲しい」という
 夢が湧いてくる団体。


B 演奏会へ行きたくなりました!


AC文 あ~~~。


B こないだの演奏会も
 行きたかったんだけど……


A 実は自分もです!
 練習で行けなかった・・・。


B 自分は次の週に
 飛行機で遠征する予定があって。
 さすがに2週連続で飛行機乗るのはね~!


 地方住みは大変だ!


B ……この合唱団、
 好きになっちゃったみたい。
 去年も好きだったけど、
 今日の演奏でもっと大好きになりました。


 まずはお友達から始めないと(笑)。


【メール、Xの感想です】

G2と自由曲は言語も時代も異なるのに一貫した世界観を感じる演奏だった
ppとffのダイナミクスの幅があって人数以上の迫力


美声でたっぷりと歌い聞かせる自由曲◯


一言で言えば「エモい」演奏でした。
日本語の捌き方、空気感の作り込みが上手く、しかもその上手さ(作為性)を前面に出してこないので、聴いていて詩と曲の世界に没入できました。
一緒に歌いたい!


AF合唱団うますぎん???


AFさんのスキンヘッド侍さんへ
合唱祭と新座に引き続き、今日も凛々しくて男前でした


Le fleurで乙女が花や木にときめいているのを感じた…
一音から花の香りした…
息をふんだんに使ったふわっとした歌声良い…
自由曲も早春のほのかな暖かさと失恋の虚しさがすごい伝わってきた…


技量に傲るばかりでない空気作りがよい。


男声の青いベストがオシャレ!
今大会ベストドレッサー!!


ちょっと女声のワンピースめっっっちゃ可愛い羨ましい!!男声のベストも紺でお揃い可愛い。最優秀衣装賞受賞です。
G2 一声目からうっっっっま!
響きすごい柔らかいから曲に合ってる。軽やか、音が舞ってた。
え、もう終わり??待ってもっと聴いてたいもう一回課題曲やって。
自由曲は課題曲とのギャップ。
ハミング響くしブレないすごい。言葉の揃いっぷり!全員でこの曲を伝えようとしてるのが分かる…!
声が全部力みないのに響くああ美しい。この世のあらゆる合唱曲を歌ってほしい。
なんかBassに海賊みたいな人おった。

 

 

 

観客賞:室内合唱部門
つづいて5位!

 

佐賀県・九州支部代表
女声合唱団ソレイユ

https://twitter.com/soleil_chorus

https://www.facebook.com/soleilsaga/

(女声24名)

 


文 課題曲F3の街路灯、
 ホールに響き渡るダイナミクスは
 フォルテなんだけど、
 音色とニュアンスが見事に
 繊細なピアニッシモでね。
 感心すると同時に
 こういう形で
 作品の世界を伝えられるんだ、
 さすが、と面白く思いました。


C 「めぐりあわないために」の
 「あわない」の四連符!
 高校の部ではどうしても
 独立したものになっていたのが、
 自然な日本語なのもさすがでしたね。


B 楽譜を見ながら聴いているんだけど、
 楽譜に忠実に丁寧に演奏されているのに
 それだけじゃないというか。


 言葉として詩を聴かせる……


B それもあるし
 言葉のニュアンス、言霊まで
 感じさせられるのがすごい。
 楽譜に書いてあることを
 すべて表現するために使って
 歌っているようでした。
 まさに成熟した大人の女性の演奏。


文 自由曲ペーテリス・バリソンス
 「Melodijas(メロディ)」も持続の凄さ、
 とにかくブレない!


B 安定感があったね。


C ラストの差音が
 めっちゃ美しかった……!


文 ペーテリス・ヴァスクス
 「Liepa(菩提樹)」
 雰囲気をガラリと変え、
 緊張感ある音の柱がそそり立ち。
 後半のたたみかける箇所も
 心に迫ってきました。
 ソリストも素晴らしかったです。


B ソレイユさんって何歌っても
 しっくりくるというか。
 最近はジャズっぽい曲を
 取り上げたりもしたけど
 今回は真正面の選曲で。
 次にソレイユさんが歌うのなら
 何が良いんだろうって。


 昨年のプラウリンシュ、
 今年のバリソンス、ヴァスクスは
 ラトビアの作曲家で
 近年はそういう流れで揃えた
 方向性でもあるんですけどね。


B あとは・・・ラップとか。


AC文 (笑)。


文 Nコン課題曲か!

 ソレイユさんに何をやらせようとしているの?(笑)


B なんでもできる団体だから(笑)。
 

 最後のアレは口笛でしょうか?
 全員がピアニッシモで出すと
 ああいう音響になるのかな。


A 口笛ですね。 
 よく口笛であのハーモニーが出せるな!と。
 あれはビックリした!


B 口笛って音程を安定させるのが
 なかなか難しいんだけど
 上ずらなくちゃんと保ってました。


C 歌だけでも十分過ぎるほど凄いのに
 口笛でもあそこまで凄いなんて……
 ちょっと憎たらしいくらい(笑)。


文 「それも上手いのかよ!」(笑)


A 理不尽な(笑)。 


【メール、Xの感想です】

圧倒的美しさ!歌っていない余韻まで美しいのはソレイユさんだけだと思う


艶のある声、表情、ダイナミクスが素晴らしい。


自由曲1曲目のmpやpと思われる箇所の美しさ◎
2曲目のIsten veled味に鍋島の面影


ソレイユは佐賀女と同様F3の大胆なメリハリが良かったな


F3 人数以上の声量。ああこれぞ女声合唱。つやっつやの優しい響き、こんなSopになりたい。白い衣装良き。
自由曲
とろーりなめらかな声…メルティーキッスかな?歌ってない時でもめっちゃ表情が良い方いた。
ハミング教えてほしい。よく鳴るなぁ。曲は優しさと激しさのハーフ&ハーフ。
待って最後Sopのソロに天使降臨してた。


ピアノとの絡みが完璧 
指揮 合唱 ピアノが一体で立体的 
自由曲素晴らしい


声が相変わらず圧倒的に美しい。
相変わらずの素晴らしい演奏。


街路灯で照らされた空間の外側にある夜の闇の深さを感じるF3
大胆さと繊細さが見事に両立している自由曲の表現
体幹のぶれない隙のない発声…やっぱり横綱は横綱でした

 

 

(観客賞室内合唱部門:第4位の感想に続きます)