観客賞座談会・大学ユース合唱の部 最終回

 

 

ショウガ醤油ラーメン

 

前回は大学ユース部門、第5位内には入らずとも、印象的だった団体九大混声合唱団さん、福島大学混声合唱団さんの感想をお話ししました。

今回は印象的だった大学ユース団体の感想続きと、部門全体を振り返っての感想です。


鳥取県・中国支部代表
Chor Karmin

https://twitter.com/ChorKarmin

(混声50名)

B 自分は投票しました!
 課題曲G2 Les fleurs et les arbres、
 フランス語を頑張っていたし、
 音楽を作ろうとしたのが見えた。
 案外速いテンポで進んでいたけど、
 破綻も無く、流しすぎず、
 ちゃんと音楽を捉えていたなぁと。

 自由曲:信長貴富「くちびるに歌を」、
 男声の日本語の始まり、
 「くちびるに歌を持て
  心に太陽を持て」、
 多くの合唱団は2つのフレーズに分けるんだけど
 Karminさんは
 「くちびるに」「歌を持て
 「心に」「太陽を持て」と4つに分けて。
 それが日本語のメッセージとして
 強く伝わり、あそこで自分は震えた!


 へぇ~!? 自分は
 「なぜそこまで区切るんだろう?」って。


B 繋げたいのはわかるんだけど、
 それでは日本語の言葉として
 聞こえにくいと
 今までは不満に思っていたから。
 熱演だったのも良かったと思うし。


A 無理に「まとめよう」と
 していなかったかな。
 誠意が演奏にあった気がする。


C クライマックスも合唱の熱演で
 ピアノの音がかき消されるくらい!
 「熱い!!」


B コンクールを忘れさせる演奏。
 感動しました。

【メール、Xの感想です】

高校OBということで軽めのサウンドかと思いきや、深い発声で四声のバランスも良かった
男声の安定感はこれまでの中国支部の大学ユース団体の中でもトップクラス
緊張感からか全体的にせかせかした音楽作りになってたのが惜しい


自由曲の最終盤、これぞ青春と言った歌いっぷり


課題曲こんな曲だったのねと自分で歌ってみたときに感じられなかったものを受け取ることができました。
自由曲にこの曲を持ってきたのが凄いと思って聞いておりました。


終わりの方の皆さんの歌いたいという気持ちに打ちのめされました。

 

 

大学ユース部門、最後の団体です。

北海道・北海道支部代表
北海道大学合唱団

http://hokumalechor.web.fc2.com/

https://twitter.com/Gassyo_hmc

(男声36名)

B こちらも自分は投票しました!


 良かったですよね! 
 課題曲M2 Salut, Dame Sainte、
 トップテナーが素晴らしく。
 バランスもダイナミクスも適切。
 

B ちょっと声が籠もり気味かな~と
 思わないでもなかったけど。
 でも、一番フランス語らしく
 聞こえたのは北大さんだったし、
 音楽も一番プーランクらしかったのは
 北大さんだったと思う。


C レガートが一番こなれていましたね。


A 豊かな声だと感心しました。


 加えるなら、プーランクのサウンド。
 かすかに寂しさを感じさせるのも
 趣味が良い!
 先に自由曲2曲目、
 三善晃「路標のうた」
 軽やかにリズムに乗り、歌っていた。
 二群合唱の立体感も出ていたんじゃないかな。
 「おーい」の呼びかけなども、
 ライブ感、遠近法的な魅力があった。


B 二群合唱になり、やや内向きになって。
 あれが真正面を向いて歌っていれば
 二群合唱の音響効果など
 もっと鮮明に聞こえたかなぁ~と。


 うーん、でも元々は
 法政大学アリオンコールさんと
 関西大学グリークラブさんとの
 合同演奏のための委嘱曲でしょ?
 二群で、お互いに呼び交わし、歌い合うのが
 この作品のキモだと思うから・・・。

 あと自由曲1曲目三善晃「薔薇よ」


C あれはほんっとに素晴らしかった!


 こんなに良い「薔薇よ」は
 生演奏では聴いたことが無いくらい!
 旋律も声も美しいし、
 知性を感じさせる……


A レガートが良かったですよね。
 そして日本語を歌っているんだけど
 サウンドが海外作品のように聞こえた。
 三善作品の独特の和声を
 上手く表現しているなあって。


C プーランクから、
 フランス音楽のエスプリがある三善作品。
 そこに選曲の妙があったかと。


 名演だったと思いますね。
 本当に素晴らしかった! 

【メール、Xの感想です】

北大めっさよかったです
あの声での情感たっぷりの三善が本当に良い


M2と「薔薇よ」をじっくり聴かせておいてからのテンポ速めな「路標のうた」が案外しっくりきた(制限時間の都合もあるとはいえ…)
深いサウンドが三善作品の深遠な表現にぴったりはまっていたと思う


ユースらしさ、男声らしさ、三善作品らしさ◯


北大のサウンド感好きなんよな〜〜〜〜〜


厚みのある響きが素晴らしい。


課題曲はここが一番好きです。
路標のうた初めて聞きましたが、男声でやってみたいと思いました。

 

 

【大学ユース部門全体を振り返って】

A Chor Karminさんのプロフィールを
 見たけど
 「中止となった2020年度コンクールの
  米子東高校の演奏予定曲」が
 「くちびるに歌を」だったって。
 今回はそういう意図が込められた選曲。


B 今年はそういう流れが多かった気がするな。
 大阪でも「Re-Nコン」があったというし。


 2020年の課題曲を全体合唱で歌う機会。
 作曲者にとっても、あの全体合唱は
 格別の思いがあるそうだから
 「土田先生良かったねぇ!」って(笑)。

 

C 全国大会ではユース団体が
 目立った年だったね。
 全10団体で4団体がユース合唱団。
 そしてユースのMan de rartさんが
 金賞1位、観客賞も1位!


 Man de rartさん凄かった!
 だけど難しい面もあるよね。
 自分も今の学生だったら
 ユース団体に入っていた可能性が高いけど。
 でも例えば
 「合唱なんて興味なかったけど
  女の子と付き合いたいから
  大学合唱団に入った!」
 みたいな人もいるわけじゃないですか。


A 「麻雀するために入部したら
  初めてグリークラブって気づいた」とか(笑)。


 あるある(笑)。
 でもそういう人たちが合唱にハマって
 指揮者になって文部科学大臣賞を受賞とか。
 声楽家になって海外で活躍とかは、
 何度も耳にする話だし。 


ABC あるね~!


 言わばユース合唱団では
 絶対拾い上げない人たちですよ。
 そういう人たちを取りこぼして良いのか。
 まぁ若いときの自分は
 「合唱なんかに興味ないけど~」とか言う
 先輩にムカついてたけどな!


B どっちなの(笑)
 でもユース団体の純粋性というか、
 表現に余分なものが無いのは
 コンクールに有利だと思ったな。


 それは認めます。
 ただこのまま推し進めることが
 若い人への合唱の力になるのか。
 大学合唱団がどんどん無くなっている状況や
 大都市と地方の違いもあるけれど。
 制度として今のままで良いのか。
 メリットとデメリットを考えて、
 どういう方向へ合唱連盟は舵を取りたいのか、
 総括する時期が来てるんじゃないかな。


(観客賞:室内合唱部門の印象的だった団体感想へ)

 

観客賞座談会・大学ユース合唱の部 その4

 

 

南魚沼市・龍寿司

 

前回は混声合唱部門第1位、そして観客大賞を受賞されたTHE GOUGEさんについてお話をしていました。


今回から大学ユース部門、第5位内には入らずとも、印象的だった団体の感想をお話ししていきます。

 

福岡県・九州支部代表
九大混声合唱団

https://qkon-chorus.sakura.ne.jp/

https://twitter.com/Qkon_chorus

(混声71名)

文 課題曲G4、
 Ⅰ―空と涙について―
 女声がハッキリした明るさで
 好感を持ちました。


A 「九州の声」は明るめって
 言われるけど
 自分はそうでも無いと思っていて。
 でもこうして他の地域と比較すると
 「九大の声、明るいな?!」って(笑)。


B ちょっとテンポが遅めだったけど、
 あの明るさがそれに合ってたね。


 後半から気持ちが乗ってくるというか、
 ギヤが噛み合った感。
 九大のみなさんの恋心が
 まっすぐフォルテッシモで
 歌い上げられてとても良かった。


A 荒削りな部分もあったけど、
 それも若さの魅力として
 伝わってきたな。


文 自由曲:三宅悠太「帰郷」、
 ヴォカリーズがみずみずしく、
 新鮮な感覚で聞こえてね。
 個人の歌や訴えが入っていた気がする。
 ピアノとの優れた協奏もあり
 聴きながら情景が浮かんできました。


A 作品をよく分析していると思って。
 この部分はこの効果、
 あの部分はこういう歌い方という。
 

C それがもうちょっとだけ繋がっていたら……
 そう思うときもあったけど。


 まぁ三宅作品は
 音響効果と歌をどう繋ぎ、
 どうバランスを取るかが
 とても難しいですからね。


B 高校生が歌うよりは
 九大さんみたいな年代が歌うのが
 しっくりきますね。
 作為的じゃなく自然体で出した演奏が
 とても合っていた。 
 等身大の自分たちの歌を
 1曲を通し貫いていて。
 好演だったと思います。

【メール、Xの感想です】

1番大学・ユースらしい歌声、音楽


帰郷の「ちょっと」とか言葉の語りが良かった…
G4の「恋しき人の形見」で少し小さく息多めで始まるの心にグッときた…


人数多いながら音の重さが皆無でバスの倍音もゴリゴリくるものじゃないのがまた良かった


九大混声さん人数多いからか、指揮台高めでセット。
課題曲うまい。自分でも歌ったので課題曲の中でも相当難しいと思ってたが皆軽々と歌ってる。
自由曲は綺麗。聞いてて嬉しくなりました。


クリアな発語、ホール中に届ける鍛えられた発声と豊かな音楽性。
G4良かったです。


自由曲の三宅作品は元々中高生の演奏で聴き慣れていましたが、谷川俊太郎さんの詩の普遍性、三宅先生の音楽が持つエネルギー、そして九混の表現力から、大学生や大人が演奏しても(むしろ演奏するからこそ)作品の良さが存分に伝わってくるのだなと再認識させられた気がします。


大人数の安定感はさることながら、日本語のニュアンスが良くて若々しさだけでない大人っぽさを感じられる演奏になっていた

 

 

 

福島県・東北支部代表
福島大学混声合唱団

https://twitter.com/fukukon_u

(混声27名)

B ちょっと縦の音楽ではあったけど、
 課題曲G1
 Wenn mein Stündlein vorhanden ist
 ドイツ語、とても頑張っていたね。


A 真面目な学生!という印象で。
 規律正しく歌っていました。


 それは福島大さんの特長でもありますね。


B 自由曲:三善晃「地球へのバラード」より。
 男声8人しかいないけど4部に分かれる曲。
 それでもちゃんとハーモニーを作っていた。


C あそこは頑張ってました!


A 人数が少なめの利点だと思うんだけど
 きれいに日本語が聞こえるように
 意識していたんじゃないかと。 


文 「私が歌う理由」のラスト、
 和声の響きが良かったな! 


【メール、Xの感想です】

福島大学さん、あの人数の合唱とは思えない。


8人の男声が大健闘していて聴き応えのある歌声
分かりやすい工夫らしい工夫があるわけではないが、丁寧な音楽作り
どことなく大学ユースというか一般Aっぽい雰囲気…


合唱への愛にあふれる歌声の自由曲

 

 

(大学ユース部門:印象に残った団体の感想、続きます)

 

観客賞座談会・混声合唱の部 その4

 

 

雪原カーニバルなかさと2008・十日町市

 

前回は混声合唱部門・観客賞第2位のCANTUS ANIMAEさんについてお話ししていました。

 

いよいよ今回は混声合唱部門:第1位の団体です。


2023年度観客賞・混声合唱部門1位!

 

北海道・北海道支部代表
THE GOUGE
http://thegouge.web.fc2.com/ 

https://twitter.com/the_gouge

 (混声68名)

 

一同 拍手!


 ガウジュさんは全45団体から選ばれる
 「観客大賞」も受賞しました。

 全員がパートの並び関係なく、
 混じって歌っていましたね。


A ガウジュさんのファミリー感が凄い!
 実は、聴くたびに
 「……この団体で歌いたい」って。


BC文 エ~~~?!!


C それ、最高の褒め言葉ですね!


A 本気も本気ですよ?
 札幌への移住を
 マジメに考えてしまったもの。


 いや止めませんけど!(笑)
 課題曲G3 水上、
 気持ち良い自然な音楽の流れ。
 音にあたたかさと明るさが
 あったのも良かった。


B 混じった並びから発せられる
 「個人の歌」!
 課題曲も自由曲もあの並びが
 正解だったと思う。


A パートリーダーへ寄せていくとか、
 他人のマネではなく、
 自分がこういう歌を歌うんだ!
 それを68人全員が持ち寄った演奏でしたね。


C この曲って北原白秋が
 「自分の故郷って良いんだよ」
 と語り始めたのが、
 どんどん思いが込み上げてくる。
 だからちょっと早口になって
 声も大きくなったり。
 そういう心の昂ぶりが自然と歌になっていた。
 故郷への思いが
 自分にも深く響いて凄く良かったです!


A 平田稔夫先生の指揮、良いですよね。


B 最初のお辞儀に、もうお人柄が出ていて!


AC文 あ~~~!


A そう、ふわっとしたところが
 音楽にも出ていたと思う!


 出身高校の違いにもかかわらず、
 これだけ平田先生の元に
 集まっているというのは
 やはり先生のお人柄があるのかも・・・。
 自由曲:三善晃「であい」
 数々の名演が記憶にある自分としては
 「お手並み拝見……」みたいな
 嫌らしい気持ちがあって。


B 自分も実はあったんだけど
 最初の音で「?!」


 10年前の10月に三善先生が亡くなられて。
 その年の11月にCANTUS ANIMAEさんが
 歌われた「であい」、
 忘れられない名演だったんですよ。 

 それでもね、ガウジュさんの演奏は
 決して過去の演奏をなぞるものでは無かった。


B それ! 
 いまこの場に集まった人への歌だった!


 自分たちの思いそのままに、
 柔らかく優しく染みていくような
 良い音が鳴っていました。
 フレーズの長さやリズムも
 「やっています」感が無く、
 さりげなく、繊細でよく練られ適切。


C 今日聴いた三善作品の中で
 一番好きでした!
 ガウジュさんと
 ジョイントコンサートしたくなりましたよ。


B そう思う団体が多かったんじゃないかな。
 自分は演奏会に行ってみたい!


A うん、さっき札幌移住と言ったけど、
 移住までじゃなくても(笑)
 1ステージ企画や
 公募合唱団だったらぜひ参加したい!


 惚れ込んでますね~(笑)


A ガウジュさんの「輪の中」に入りたい、
 入らせてもらいたいと
 強く思ってしまったんだよね。


B 本当にあったかかった。
 泣かなかったけど。
 でもみなさんが退場しているときに
 泣けてきた・・・。


A だって、代表の藤嶋美穂さんが
 凄く良い表情で
 一番最後に退出するんだもの!


B 藤嶋さんのあの姿……カッコ良かった。


A そう!カッコ良かった!
 このガウジュさんという団体で
 藤嶋さんが担っているものは
 とても大きいと思うんですよ。


 音楽的にもきっとね。
 

B ツイート見ても
 「若い団員たちを可愛がってるんだな~」って。


A この演奏が終わって、
 藤嶋さんなりの思いが絶対あったと思う。


C 合唱への平田先生の愛情も見えたし、
 藤嶋さん、団員さんたちが
 醸し出す愛情も見えた。


A まさに「であい」じゃないですか。
 あそこに集まった人たち、客席にも
 それがあると思うんですよね。


C 今日、この場の
 終曲としての「であい」・・・。


B 終曲じゃないよ!(笑)
 でも、気持ちは分かる。
 この全国大会後半、ガウジュさん、
 そして客席にいるみんなを含めた「であい」。


A 「であい」を初演された方には
 コンクールという場で演奏されることに
 疑問を持つ方も
 いらっしゃるかもしれないけれど・・・。


 企画合唱団「松江」終了時に
 三善先生が書かれた曲ですからね。
 でもね、今日のこのガウジュさんの演奏を
 ぜひ聴いて!とオレは強く言いたい!!


ABC (笑)


 もちろんコンクールは競争であり
 優劣を付ける場なのは否定しないよ。
 それでもね、ここに集まった観客と、
 歌い手が繋がる「であい」の音楽。
 今日のガウジュさんの演奏は
 そういうものになったと思うんですよね。
 

B 三善先生だけではなく、
 そして自分たちだけでもない。
 ホールのすべての人を包むような音。


文 「この新潟へ集まった、
   合唱を愛するみなさんに
   出会えたことの嬉しさ。
   みなさんと再会を誓います。
   ……さようなら

 そんな希有な音がしたと思って。
 ガウジュさんの演奏は
 このコンクールで新しい世界を
 拓いたと思いますね。

 

【メール、Xの感想です】

柔らかい。温かい。好き!


歌う言葉が、眼前の人が語る文章となって聞こえるのは、こんなに心地良いものなんだ!


であいがとにかくもう良かった 
フレーズも繋いで繋いでで聴き応えだらけだった


楽しそうだった!こっちも笑顔になった!


ガウジュはすごく楽しそうに歌ってるのが印象的でしたね
そして、表彰式のときにも前に出てたソプのお姉さんが大変美人だった()
お姉さん、演奏中のお声も大変美しかったし表情がキラキラしてて眩しかったし儚く伏せられた目にドキドキした()
(↑ 文吾註:書かれたの女性の方、ですよね・・・?)


あたたかな日本語の自由曲、僕好みで最高でした


ガウジュさんの演奏は涙腺が...。
舞台と客席が繋がってたな。
あんなにいきいきと豊かに歌われていて。
歌えることの喜び、仲間への愛、いろいろな渦巻く感情が放出され、時には噛み締められていて、胸が熱くなりました。
幸せな時間だったな。


健康的な発声で自主的な音楽と決めるところしっかり決めるのが同居しててよい。曲最高。


G3 パートごとではなく男女混ざっての演奏。
めちゃくちゃ深いブレス、最初の「み」の鳴りだけで上手いと確信できる。
最後の終わり方なんて優しいんだ…隅々まで神経を配っている。
自由曲
出だし、ハッとするほどの美しさ。
何がいいって、全員顔を上げて明るい表情で客席に歌ってくれた。すごい元気もらえた。体いっぱいに音を響かせて、音楽って素晴らしい!って。こういう曲が聴きたかった…
ピアニストさんめっちゃ手綺麗


GOUGEに関しては課題曲のサウンドが見事にはまっていてG3で一番好きな演奏だったかもしれないです。
平田先生の作る音楽は札北時代からファンなのですが、今回の演奏はその良さが何倍増しにもなって伝わってきた気がします。


一番好きなG3
自由曲の選曲も相俟って、良い意味でコンクールじゃなくて演奏会みたいな音楽でよかった
押し付けるようなフォルテじゃなくて豊かに広がっていくフォルテが自然に出てくる(ように聴こえる)のが素敵


皆さん良い表情で歌っておられて、あたたかい団というのが伝わってきて、好きな演奏でした!


この全国大会でガウジュさんだけ号泣した🥺
なんというか、であいという曲が好きなのもあるのですが、客席も含めて「ここで出会いましたね」と言ってくれている気がして、客席と舞台が繋がった瞬間から涙が止まりませんでした😢
演奏ももちろん素晴らしかったです!ぶらぼー!


それでは改めて観客賞:混声合唱部門の発表です。


【観客賞・混声合唱部門】

6位 パナソニック合唱団

5位 VOCE ARMONICA 

4位 Combinir di Corista 

3位 MODOKI 

2位 CANTUS ANIMAE 

 

そして1位!

THE GOUGE


さらに新潟大会、全45団体で一番観客に支持された、
【観客大賞】を受賞された団体は

THE GOUGE

でした。
たくさんのご投票ありがとうございました。

観客賞第1位、そして観客大賞受賞ということで、THE GOUGE指揮者の平田稔夫先生、代表の藤嶋美穂さんからメッセージをいただいております。
* * * * * * * * * * *

【平田稔夫先生からのメッセージ】

 皆様,このたびは観客賞1位、そして観客大賞ほんとうにありがとうございます。「ゴールド金賞」と言われた時はただただ吃驚仰天でしたが、その後団員から「先生、観客大賞です!」と知らされ、多くの皆様に心動かしていただいたことが何よりの喜びでした。
 三善先生が亡くなった2013年、全国大会@千葉でCANTUS ANIMAEさんの魂をゆさぶる「であい」の名演を聞き、出番前なのに号泣して団員に心配された(笑)ことを思い出します。キラキラ輝く三善サウンド、数々の三善曲を思わせるモチーフにあふれるこの曲をいつか歌いたいとずっとあたためていたのですが、今春,ジョイントの合同曲として練習していく中で、「この曲を歌うことが今のガウジュにとって大切なことなのではないか」と思いはじめました。
 コロナ期、「合唱できない→合唱しなくてもいい」という環境の中で、ガウジュは生命線を失いかけていました。本気でなくなるかもと思った時期もありましたが、それを救ったのは若手団員たちのガウジュ愛、音楽愛にあふれた明るい改革力でした。新しい仲間たちとのであい、昨年来3回のジョイントコンサートでであった合唱団とのつながりも今年のガウジュの音を作っていると感じています。
 大怪獣バトルな混声合唱の部にあって、今回の観客賞や皆様からのあたたかい言葉に、「ガウジュはカイジュウを目指さなくても、ガウジュのままでいいんだよ」と言っていただいた気持ちです。ガウジュはガウジュの音でしか音楽を表現できませんが、これからもこのままの私達を愛していただけると幸せです。「一緒に歌いたい」との言葉が何よりありがたく,これは何か考えないといけないですね(笑)。その際は全世界からお集まりいただけますようお願いします!


【藤嶋美穂さんからのメッセージ】

このたびは観客大賞をいただきありがとうございます。身に余る光栄に団員一同驚きと喜びでいっぱいです。演奏に対するたくさんの感想も嬉しく読ませていただきました。中でも「楽しそう」「幸せそう」という声が多かったのが私たちらしいところかなと思います。演奏会でもお客様によく言っていただくのですが、歌うことが好きでたまらない人たちがそれを隠そうともせず歌う姿には何か心に残るものがあるのでしょうか…。特に大人の団員にそういう人が多く、高校生・大学生の団員はそんな大人の姿を間近に見て育っていると思います。
団の活動も15年と長くなってきて、入団時に高校生だった団員が教師になって合唱を指導する立場になり、その教え子が入団してくるような時代になりました。まずは一人ひとりが歌を楽しむことをずっと大切にしてきましたが、歌う喜びを「伝える」ことはそれ以上に大切なことかもしれないと近年思います。私たちの演奏を聴いた誰かが、歌うって素敵だな、私も歌ってみたいな、と思ってくれたとしたら、合唱を愛する者としてこれ以上ない喜びです。
あらためて、演奏を聴いてくださった皆様、そして投票してくださった皆様、ありがとうございました。いつかまた必ず「であい」ましょう!

* * * * * * * * * * *

平田先生、藤嶋さん、本当に素敵なメッセージをありがとうございました。
ガウジュさんのこれまで歩まれてきた道、平田先生が「であい」を選ばれた理由がしっかり伝わると共に、ガウジュさん名演の理由も推測できるような気がいたします。
「カイジュウ」と「ガウジュ」を重ねられたお茶目さも良いですね!(笑)

そして藤嶋さんのお言葉。

>歌うことが好きでたまらない人たちがそれを隠そうともせず歌う姿には何か心に残るものがあるのでしょうか

こちらもガウジュさんの個性、演奏を構成するものだよなあと好ましく感じました。
コンクールの選曲で、動きを伴う楽しい曲が存在感を増すようになってしばらく経ちますが。
今後はガウジュさんのように歌うことへの姿勢、ステージ上の雰囲気が重要視される時代になるかも・・・そんな気もします。
「競い合う時代から、認め合う時代へ」……単なるスローガンだったものが、このところようやく実を結び始めた気が、ガウジュさんの演奏からは感じられました。

 

さらにGOUGEさんと歌いたい! 1ステージ企画だけでも!と願う方に朗報です。


2024年5月5日(日)札幌エルプラザ ホールにて、『 「あさきよめ」を歌おう 〜合唱ワークショップ&藤嶋美穂ミニ個展〜』を開催します!

メンバー公募などの詳細は、近日公開予定です🌟
続報をお楽しみに…!!

とのことですので、続報を待ち、「あさきよめ」を予習しつつ。
今年のGWは、梅と桜が同時に花開く札幌への予定を空けておきましょう!!

北海道神宮

 

そうそう、ガウジュさんへの座談会感想で
「退場の際、藤嶋さんが最後まで残られていたことで、若手団員を可愛がり、指揮の平田先生とGOUGEさんへの大きな想いを感じ取った人が何人もいました」
と藤嶋さんへお伝えしたら、藤嶋さんからは

「退場まで見てくださってる方もいるんですね。
 私はいつもあの位置なので、満足そうに退場するみんなを後ろから見るのが好きなんです☺️

そうご返信をいただきました。
愛情深い代表さん、指揮者さんに見守られながら。
THE GOUGEさんという団体がますます伸びていき、多くの人と繋がっていかれることを願っております。

THE GOUGEさん、2023年度観客賞・混声合唱部門第1位、そして観客大賞受賞、本当におめでとうございます!


(観客賞大学ユース部門:印象に残った団体の感想に続きます)

 

観客賞座談会・混声合唱の部 その3

 

 

巣守神社裸押し合い祭・長岡市

 

前回は観客賞:混声合唱部門第4位・Combinir di Coristaさん、第3位のMODOKIさんについてお話ししていました。


今回は混声合唱部門、第2位の団体を。

 

2位!

東京都・東京支部代表
CANTUS ANIMAE

https://www.cantus-animae.net/

https://twitter.com/CANTUS_ANIMAE

(混声52名)

文 課題曲G4、
 Ⅰ―空と涙について―
 ピアニスト野間晴美先生の
 前奏が素晴らしかった!


ABC そう~~~!!!


 心の微妙な揺れが
 そのまま音になったようで、
 いやもうそこから世界が違いました。


C 空気を揺らしていた!


 そんな感じ!
 合唱もじっくりと情景が浮かぶ歌い方で。
 自分は年喰ってキレイな女性も男性も
 見分けが付きにくくなってきたけど。
 CAのみなさんの歌を聴いてね、
 「恋に身を焦がす」というのは
 本当にあるんだなぁ・・・って。


C 自分も!
 10年以上、失恋とかそういうのから
 遠ざかっていたんですけど聴きながら
 「・・・はぁ~~~(身をよじる)
  私、失恋したのかも!!


AB文 誰に?!(笑)


C 知らないけど(笑)
 ホロホロ~って泣いてしまいました。


A CA団員さんってお姉様も
 けっこういるよね、
 その経験豊富さが歌に現れてた。


 前に倉本聰さん脚本の
 老人ホームを舞台にした
 恋愛ドラマがありましたよね……。


A そこまでじゃないよ!失礼過ぎ!


C 文吾さんだってジジィじゃん!(笑)


 そうじゃなくて(笑)
 アニメマンガドラマも中高生が
 主人公だったりするじゃないですか。
 それを当然と思っていた自分が
 たまたま老人ホームのドラマを見て、
 質の高さと演技力や激しさに
 思わず夢中になってしまったような!


A フォローになってる、の?(苦笑)
 でも、「落ち着いた大人」は一瞬だけ。
 今日ステージに立った誰よりも熱く、
 さまざまな人たちがこの曲の中で
 「生きてる」感はあったね。


 そう!それが言いたかった!(笑) 


C 調子良いなあ(笑)
 だけど類を見ないG4だったのは同意。


 この演奏聴きながら、
 作曲家の田畠祐一先生に
 感想を聞きたくなって。
 実は……怒り出すんじゃないかと。


A 怒る?! 怒らないよ~。
 いや、怒れないと思う(笑)。


C あの若さで、
 古今和歌集のテキストで、
 この曲を作れるって
 いったい人生に何があったのかと!


(※ここから田畠祐一伝説。
 「学生指揮者としてNコン全国、松下耕先生から絶賛」
 「あの『ポジティブ太郎』で俺を泣かせたひと?!」
 「旭川から東京出て合唱団作って朝日賞?!」などなど
 長くなり過ぎたので割愛します)


 ……いや~、みんな田畠先生と
 G4好きすぎでしょ!!


B もっと語りたい!(笑)


 田畠先生自作自演の音源も聴いたけど、
 CAさんの演奏は「極北」じゃないですか。
 雨森先生とCAのみなさん果てまで行き着いた
 独自の世界、凄かった。


B 凄かったと言えば
 自由曲:信長貴富「Sämann -種を蒔く人-」
 削られたな~。


A 自分も・・・正直言って、疲れた。


B とんでもない集中力で
 魂削って歌って!


 前回の宮沢賢治テキストの曲もそうだけど
 聴いている自分からイメージが湧いてくる。


B おえコラさんが演奏したのは
 東日本大震災の年だったし。
 そういうイメージも。


文 原発事故や緊急速報の音や遡って
 独裁政権など・・・
 つかの間の安心からピアノが掻き乱し
 共産主義、軍隊の行進。
 最後に平和が訪れるけど
 「その平和は本物なの?」
 疑問や悪意が潜むような。


C 言葉は「froh(喜び)」なのに
 「そんな喜びある?!」って。


A 終わった瞬間。
 CAのみなさん、
 雨森先生、平林先生「抜刀術」で……


BC文 斬った!


A 斬られましたね(笑)


 チン、と鞘に収めたら
 観客がバタバタ倒れる(笑)
 

C 殺意高い(笑)
 課題曲と自由曲で演奏会のよう。
 特に課題曲へ時間と手間を
 掛けている感があって。


A まぁこの人たちはマニアですよね!
 良い意味で「数寄者」(笑)。


 課題曲の歌い方も
 きっといろいろなやり方を試して。
 今日の会場、空気にふさわしい、
 しっくり来る歌を出してきたような。
 決め事じゃなく、
 個人が練り上げた表現の深さと広さ。
 だから「いま」の生きてる感がある。


B CAさんの演奏は
 こちらが集中して聴かないと悪い気がして。
 メモには何も書いていないんだけど、
 でも、それだけ集中する価値のある演奏でした。


 いまのウクライナやイスラエルも
 考えさせる同時代性というかな。
 そういう面でもよく取り上げ、
 ここまでの演奏にしてくれたなって。


A 「Sämann -種を蒔く人-」の
 楽譜も売り切れたそうだからね。
 同時代性を鋭く持つ作品と
 やっぱり魂を削るような、
 CAさんの演奏が理由だと思うよ。
   

【メール、Xの感想です】

素晴らしい演奏。
課題曲が2日間通して1番しっくりきました。


凄まじい迫力…配信でしたが生で聴きたかったなと思わされました。


一人一人の表現したいことが束になって聴こえてきました。
魂揺すぶられました。


天翔る熱き切なき想いの溢れるG4。
自由曲も然り指揮者、ピアニスト、合唱三位一体の渾身の演奏に感謝。


G4、テンポ設定の意図がよくわかる演奏でした。


課題曲の抑える所が儚さを連想させる表現と自由曲の独特な世界観が圧巻だった


音の一粒一粒が生命を持ち、ホール中を飛び交っているかのような演奏。
公害や拉致の歴史があるこの地の空気も加勢したか


雄大なG4と絶望と希望の入り乱れる自由曲の圧倒的な世界観
配信で聴くの初めてだけどやはりどうかしてる音圧(褒め言葉)


課題曲・自由曲ともに、魂が込められた演奏で聴きごたえがありました。


G4 Tenorのハイトーンすっごい綺麗!空と涙越えて大気圏突破した
出てきてほしい時に出てきてほしいパートがちゃんと出てくる
曲ムズ
自由曲
曲が最難関すぎる、凡人にはとてもついてけなかった(泣)
一人ひとりの声がどこまで磨かれているのかの真骨頂


演奏終了後、周りの方々が、マジ種やべぇ、言われていましたが、種やべぇです。
時間が来ると動き出す、幾何学模様の絵画を見ているようでした。ブラーボ!



(観客賞:混声合唱部門第1位の感想に続きます)

 

観客賞座談会・混声合唱の部 その2

 

 

朝霧・長岡市

 

前回は観客賞:混声合唱部門第6位・パナソニック合唱団さん、第5位のVOCE ARMONICAさんについてお話ししていました。今回は混声合唱部門、第4位、第3位の2団体を。


それでは4位!

東京都・東京支部代表
Combinir di Corista

http://combinir-di-corista.com/

https://twitter.com/combinir

(混声36名)

 

※うっかりコンビニさんの感想を飛ばし
 ブーイングを受ける司会の文吾……


文 すみません!ごめんなさい!
 ……でもさ、今年も最後の出場で
 しかもGOUGEさんの
 あの演奏の後でしょ?
 なんかアトラクションみたいな
 感じしなかった?
 プロや海外合唱団の
 招待演奏みたいなの!


B アンコールな感じはあったね(笑)。


 自分はGOUGEさんの後に
 休憩入ると思ったからね!


C 入るわけないでしょ!(笑)


 いやでもこの課題曲G4
 Ⅰ―空と涙について―
 素晴らしかったですよ!
 いろんな解釈の余地がある作品だけど
 それでも決定版というか、
 良い意味でお手本の演奏。


A 凄いクールだなぁと思って。
 パナソニックさんとは違う。
 THE「東京」ならではの
 スタイリッシュさが。


 入りのアルトの声と
 フレーズがまさにこれしかない!
 もうあの一小節で「金賞!」


B 自分は男声、特にベースが良かったな。
 パートソロの訴え方に聴き惚れて。
 ぜんぶベースの
 パートソロで聴きたかった!


 合唱の意味(笑)


B フレージングや言葉の扱い。
 出番の少ないベースが
 なぜあそこまで的確に歌えるのか?


C コンビニさんのベースって
 発声の位置が高いんですよね。
 他の団体は息の量が多かったり
 胸に落としがちだけど、
 かなり頭声寄りになっている。


A 言葉も聞こえやすいし、
 ピッチもとても良かった。
 あとピアニストの織田祥代先生と
 音楽がせめぎ合っていた!


C 良かったですよねえ!
 寄り添うときは寄り添い、
 ピアノが合唱へ挑むように思ったりも。


 あと良かったのはデクレッシェンド!
 盛り上がることはみんなできるけど、
 フレーズと響きを美しく収束させる……
 デクレッシェンドとピアニッシモは
 やっぱり一流の団体の条件だと思うんですね。
 コンビニさんのデクレッシェンドに
 聴き入ってしまいました。


A 自由曲1曲目ラヴェル
 「Soupir(ためいき)」
 別の合唱団になったかと思って。


BC文 わかる!


C 課題曲は大人で深い声、
 ラヴェルは明るく響いてね。


A 外国語曲のポジションに
 変えてましたよね。


 ゴットヴァルトの16声部の編曲が
 面白い作品なんですけど、
 適切なパートバランスで
 サウンドの魅力、
 フランスの香りが出ていた。
 2曲目のプーランク
 「7.La menace sous le ciel rouge
 (脅威は赤い空の下で)」
 これまたバランスが良かった!


A 音楽の解像度が高かったですよね~。
 混声6部の2重合唱の掛け合い、
 生で聴く意味がある演奏でしたね。


 最後、他のパートも
 くっきり聞こえる中で
 ベースのカッコイイ音型が耳に入って。
 「あ~、こういう曲だったんだ!」


C 確かに。
 今までカオスな印象しか
 なかった曲なんだけど
 コンビニさんの演奏で
 わからせられてしまった。


A わかりたくなかった?!(笑)


C そんなことはないけど(笑)
 一回ロングトーンでハマったら
 絶対揺るがない、一切ブレがない、
 堂々たる演奏。
 金賞1位も納得でしたね。


【メール、Xの感想です】

Combinir不動です。引き込まれそうになります。


Combinirは、重厚な演奏でした。
途中この世のものとは思えない音が鳴ってました。


課題曲後半の、濃い墨汁でくっきりどっしり描くようなメロディが素敵でした
弱音の繊細なタッチも丁寧で美しい


多声部でも洗練されていて美しかったです。


課題曲始まったときはこんなもんか?と正直不安になったが大サビ(?)で一気にギア上げるやり方はマジで痺れた。


G4のちょっとしたテンポの変化にはやられた!と思った
自由曲も多声部の難曲であることなんて関係無いような充実感のあるハーモニーと音圧に圧倒された いつも圧倒されたしか言ってないな?
文句無しに5連覇有り得ると思います


G4はここが一番好みでした。
自由曲も、抜群の安定感。
いいものを聴かせていただきました。


荘厳なハーモニーで重圧で繊細な感じがもうたまらんかった


G4 ハミングすっごい鳴る、発音が明瞭で聴きやすい。
しっかりとまとまった演奏。安定感すごい、男声の声どうしたらあんなにすっきりするの?
各パートちゃんと主張してるのに喧嘩してない。
自由曲
1曲目。いつブレスしてるの?息ずっと無限にある方々??
妖しい世界に招かれそうなミステリアスな曲。
2曲目は一転してたたみかけるような曲。めちゃくちゃエネルギー使う。
Sopしっとり伸びる声いいなあ…Bassの地道な支えあってこその曲。
ああラストの音で救われる。光が射した。


都大会も聞かせていただいたのですが、課題曲はその時よりもさらにピアノとのアンサンブルや曲の作りが練り込まれてるなぁという印象でした。
自由曲は何回聞いても奇跡体験(?)。本当にすばらしいです🥺

 

つづいて混声合唱部門、3位!

佐賀県・九州支部代表
MODOKI

https://www3.hp-ez.com/hp/modokiss/

https://twitter.com/MODOKIchorus

(混声46名)

 

B 課題曲G2 Les fleurs et les arbres、
 歌った中ではテノールが
 「いい声~!惚れちゃう~~!」


AC文 (笑)


 優しいテノールから音楽が
 つるつるーッって流れて!


B 柔らかさとしなやかさがあった!


A monossoさんと同じなんですけど
 音楽の回し方が上手いと思って。


B 最初のテノールと
 他パートのテンポが違う団体もあった中、
 MODOKIさんはふさわしいスピードで
 すべてのパートが流れていた!


 そういうスピードを含めた繊細さ、
 さらに音楽、空間の広がりですよね。
 もうひとつ言うなら、
 混声合唱として声を重ねる
 「声のブレンド感」もあって。


B 弱声やディミヌエンドの表現も。
 意味がある弱声だったね。


C やっぱりサン=サーンス、
 フランス音楽には
 繊細で流麗なものを求めたくなる。
 MODOKIさんの課題曲には
 それがあったと思うな。


文 自由曲はラインベルガー
 「Missa in Es (Cantus Missae) Op.109」から
 「Kyrie」「Gloria」でした。


A 山本先生って
 ロマン派の人だと思うんですよ。
 こういうステレオ効果がある曲は
 巧く鳴らしている気が。


B 演奏に立体感がある……
 ダブルコーラスの効果を
 とても立体的に作っていた。
 掛け合いだったり、エコーだったり。


A マルタンの2重ミサ(2014年)の時も
 上手かったですよね。


C やはり「良い曲だ!」という、
 心が動くものを
 観客と共感を持たせるのが
 上手いなあ~と。


 Cさん、monossoさんの時にも
 言ってましたよね。
 MODOKIさんの音楽は真正面から
 「自分たちこの曲に惚れ込んでる、
  いっしょに好きになって欲しいな!」
 そんな気持ちが音楽と共にある。
 あとね、テンポ感が良いんですよね~。


B Gloriaのアタッカの入りが!


 そうそう!
 Kyrieの最後の速さもそうだし、
 Gloriaもね!


A 山本先生はカウントを
 振らないんですよね。
 

 サンハイ!じゃなく、
 歌い手との呼吸から音楽が始まる。
 それが先ほど言われた
 「観客との共感」に繋がるのかも。


C あの~、知り合いに
 横文字の音楽が苦手な人がいまして。


AB文 横文字が苦手??


C ラテン語や海外の音楽、全般(笑)。
 それでもその知り合いが聴いて言うには
 「MODOKIさんのKyrie、
  今までに無いほど刺さった!
  音で伝わってきた!
  意味は全然わかんないけど!!


A (笑) でも、大事なことだよね。
 ある合唱団がスペインでの演奏旅行で
 日本語の「群青」を歌ったら
 現地の人は意味が分からないはずなのに
 涙した話とか・・・。


 あのさ、実はKyrieで
 ボロボロ泣いちゃったんだけど。
 考えてみたら、
 キリスト教を信じていない自分が
 宗教曲に感じ入るって不思議だよね。
 ……ところでいま放送中のアニメ、
 「葬送のフリーレン」で良い回があってね。


B 何の話?


 長くなりますが後で繋がりますので
 お願いですから聴いて下さい(笑)。
 その回で主人公のフリーレンへ僧侶が
 「女神様の代わりに
  自分がお前の善行を褒めてやる」って
 言うシーン。
 だけどフリーレンはその言葉に対し
 「遠慮しておくよ、
 (亡くなった)古い友人に
  もう褒めてもらったから」と返す。
 これがねぇ、信仰を持たざる自分に
 凄く響いたんですね。


A 文吾さんにとって
 MODOKIさんのKyrieが
 神の赦しになった?


 ……赦しかはわからないけど。
 信仰を持たない人間が何を拠り所にするか。
 MODOKIさんのKyrieを聴いて、
 「フリーレンが友人のハイターに
  褒められた大切な思い出」が、
 まるで自分のものとして甦ったんですよ。
 古い友人が、自分の善行を認め、
 ほんとうに心から褒めてくれたような音。

 だから、あの「kyrie」は涙が流れましたね・・・。


【メール、Xの感想です】

安定のMODOKIサウンド
心地良く聞けました。


きをてらわない選曲。
ベースに支えられた立ち昇るハーモニー。
ラインベルガー良かったです


みなさんが自由に歌ってるのが印象的!


温かい、安心感のある素敵なアンサンブル。こういう演奏が好きなんです。


帰ってきたMODOKIサウンドだ、、、!ラインベルガーの選曲も最高


九州にMODOKIありと思わせてくれる演奏
オーケストラのように流麗に流れる音色が魅力的だった


厚みのある独特のサウンド❣️


MODOKI課題曲自由曲、平均的にどちらも良い
音楽が凄く流れているから好き。


重厚な二重合唱で濃密だった


G2 めっちゃお洒落、上品。
言葉が揃ってるから歯切れよく、明快。
内声が上手〜!!!
自由曲
上手いーーーー上手い!!!
フルオーケストラ聴いてんのかと思った、人の声の可能性∞
この人数であんなに言葉揃うの!
合唱って素晴らしい、美しい、楽しい!
人生最期に聴くのはこの声がいい
※終わって速攻楽譜買いに行った


一般混声、これまでにないくらい興奮した
個人的ベスト演奏はMODOKI、めっちゃくちゃすきでした!!!
G2の自然さがすごく良くて、自由曲では自分が何かから救われる感じで気づいたら泣いてた、とてもよかった〜

 

 

(観客賞座談会:混声合唱部門第2位の感想へ続きます)
 
 

 

観客賞座談会・混声合唱の部 その1

 

 

福島潟・新潟市

 

 

前回は観客賞:同声合唱部門第1位・monossoさんについてお話ししていました。

 

今回から混声合唱部門、まずは第6位、第5位の団体を。


観客賞・混声合唱部門
6位!


大阪府・関西支部代表
パナソニック合唱団

https://mccchoir.jimdofree.com/

https://twitter.com/Panasonic_choir

(混声72名)

 

文 課題曲G3 水上
 とても丁寧に歌われているなぁ、と。


C 同時に大人数の利点を活かしてる!


B 団員数が72名で一番多かった。
 ちょっと昭和を感じるこの作品で
 パナソニックさんの雰囲気が
 とても合っていたと思う。


A 「懐かしさ」が
 良い方向へ作用していましたね。


B 自由曲の千原英喜
 「ラプソディー・イン・チカマツ」
 「貮の段」は歌う気満々!
 踊る気満々で!!


C もう、あれだけやり切る気力に
 敬意を払います!
 あのはっぴも「大売り出し!」って感じで。
 営業服なのかなぁ?


B 100円ショップで買ったそうですよ。


AC文 えーーーッ?!


 100円ショップなんでもあるな(笑)。
 チカマツってああいう派手な演出は
 もちろんなんだけど。
 パナソニックさんは哀しみの表現を
 ピアニッシモで切々と歌ってくれて。


A そう!
 「この世の名残」のフレーズも良かった!


 人生への諦観、あきらめが無いと
 この作品は片側だけを歌っていることに
 なると思って。


C 関西マインド、みたいなのを感じましたね。


 「関西マインド」?


C 千原先生の曲ということもあるけど、
 江戸の精神じゃ無いんですよ。
 近松門左衛門、井原西鶴……。


B 「顔で笑って、心で泣く」ような。


C それそれ!
 そういう精神を関西の合唱団が
 演奏することによって
 この曲から滲み出るものがあったね。


B どんなに馬鹿騒ぎしていても、
 人間は悲しみ、闇の部分を抱えている。
 それが「関西マインド」に繋がって。
 だからこそ楽しいときは
 とことん楽しもう!


C 「笑い」なら「コテコテ」!


B 闇を丁寧に演奏していたからこそ
 前と後ろの馬鹿騒ぎも
 どこか空しさがある奥深い表現に。
 最後はちょっと泣けてくるほどの
 演奏でした・・・。
 

【メール、Xの感想です】

水上、情景豊かに優しい響き。
チカマツ、とにかく楽しみました。演奏に合唱愛を感じる。


世界観に惹き込まれました…


「静」と「動」の対比でパナソニック


大人数のG3に古き良き時代の演奏を感じる
音色も響きもシンプルに安定してる
チカマツはこれだけの人数でやると圧倒的な迫力!


切れがよく、音楽の流れも好印象。
職場部門からの全国出場、しかも激戦の関西支部代表、拍手。


チカマツをあそこまで壮大に響かせ魅せてで演奏会模様だった


G3 うわぁうわぁ70人の「水上」やばい!テンポがさらさらと流れていく明るい水上。県民性?
強弱すんごいつく、上がる音を抜くのがめちゃくちゃ上手!
自由曲
千原の近松!ああ千原、めちゃくちゃ千原。ハーモニーぞくぞくする。Bassずっといい仕事してるな…
迫力すごい、なんかもう照明とかも凝って舞台として見たい。
コンクールってここまでやっていいんだ!勇気ないよ…


力みなく流れるように、でも心に残る水上。
まさに狂想、様々な情景を表情・声色・振り付け・語り?とすべてを使って表現されてた。
しっかりとした技術の上に。
でも最後に心に迫ったのは溢れ出る歌うことへの喜びでした。

 

 

つづいて5位!

千葉県・関東支部代表
VOCE ARMONICA

https://vocearmonica.amebaownd.com/

https://twitter.com/vocearmonica

(混声35名)

 


B 課題曲G2 Les fleurs et les arbres
 遅めのテンポだったけど
 しっかり音楽を作ろうとしていたね。


A 生命感が伝わってきました。


 最初のテノールからの流れ、
 そしてわっと全パートへの広がりが
 気持ち良くてね。
 音に抜けがなく「みっちり」。


B それが堅実に和音を表現していて。


 音全部に魂を込める!みたいな。
 黒川先生らしい。
 自由曲:細川俊夫「アヴェ・マリア」。
 高いテンションの持続が凄い!
 切れそうなくらい張り詰めた糸が
 眼前にあるようで。
 よく最後まで保ったな!って。


C なぜこの曲をやろうとしたのか
 理由を知りたいな・・・。


 おそらくですけど、
 黒川先生はコンクールの場を
 「合唱音楽の究極の表現」で
 挑みたい心があるんじゃないか。
 昨年の「女殺油地獄」や
 一昨年の「とてつもない秋」や
 前の三善先生「レクィエム」にしてもね。


B 団員の5分の4は楽譜を持っていたけど
 ガン見ではなかったよね。
 現代音楽ゆえの入りのタイミングとか
 見失いがちになってしまうので
 その確認の意味での楽譜持ちだったかな。
 

 そうだと思います。
 歌えない、練習不足由来の譜持ちでは
 なかったですよね。


B 投票した人には
 「とんでもないものを聴いた!」と
 思った人もいるんじゃないかな。
 「金賞1位かな?」とも思った。


C それこそ全国大会では
 松下中央合唱団さん、
 現パナソニックさんの演奏から
 16年ぶりの細川俊夫作品の演奏だから。


B 凄い集中力があったと思うし、
 自分たちの音楽、演奏に
 揺るぎなさがあった。
 三善「レクィエム」の時は
 やや背伸びしているかな、と感じたけど
 今回の「アヴェ・マリア」は
 そんなことがなかったと思う。
 自分たちに嘘がない。


 ラストの「Amen」、
 それまでずっと実声だったのに、
 あそこだけ掠れた声だったのが
 巧かったし、心に響きましたね。


A ああいうところに本質、
 母への思いが溢れたと感じてしまって。

 

【メール、Xの感想です】

サン=サーンス、躍動感ある演奏。
Ave Maria声の響きの良さ、和音の凄さに圧倒された。


え?!プロですか?!
凄すぎ。


何なん、この声質、、、
とにかく圧倒されました。


譜面を全て絞り出したアルモニカ


生きている間に、しかも、コンクールで、あのクオリティで聞けるとは思いませんでした。
目の前に、マリア様のは服のヒダ?のようなものが見えました。素晴らしい!


アヴェ・マリアの中で初めての響きに触れて震えた


音響の中に溶けてしまいそうな鑑賞体験でした…!


超多声部の難曲を1パート2人程度の人数で演奏してしまう気概と、それを可能にする発声と音楽構成に圧倒されてしまっている
G2も最早本場フランスの合唱団と言われてもおかしくない域の演奏だった


1人1人が個性があるけれど、皆よく自立して歌っているけど、集まった音楽がすごい。


課題曲G2はここが一番好みでした。
自由曲についても、この手の曲だと個人的に拒否反応が出るのですが、しっかりした音楽のつくりと発声のすばらしさで、感動しました。


G2 ステージいっぱいに広がって離れて立つ。立ち方も団体ごとに個性が。
弦楽アンサンブルが始まったのかな?しっとりした大人のG2。
Sopハイトーンすんごい完成度。ああなりたい。
自由曲
めっちゃ不協和音が続く。難しい苦しい。救いがほしい。
練習してるの聞かれたら通報されないだろーか。
理解が追いつかないまま終わってしまった…


圧巻の自由曲!声の芸術!という印象で、おひとりおひとりの発声がしっかりされているアルモニカさんだからこそ聴かせられる曲だなぁと思いました😳


アルモニカが完全に仕上がっててすごかった
また声量増えました?(背伸びました?のテンション)


アルモニカを聴く前に用意してた感想

「ポスト武満とも評される細川氏の傑作」
「16声部の変容による驚愕の音響空間」
「生まれては消えていく音の美しさ、その背後には作曲者の仏教的な無常観があり」

聴いた後の感想
「わ ...ァ ...ァ」

 

 

(観客賞座談会:混声合唱部門、第4位の感想に続きます)

 

観客賞座談会・同声合唱の部 その3

 

 

長岡まつり大花火大会

 

前回は同声合唱部門、第3位の男声合唱団アペルタスさん、第2位のLa Pura Fuenteさんについてお話ししました。

 

それでは同声合唱部門、第1位!

観客賞:同声合唱部門
1

香川県・四国支部代表
monosso

https://monossokagawa.wixsite.com/monosso

https://twitter.com/monosso_kagawa

(女声36名)

 

一同 拍手!


文 課題曲F4 街路灯
 一番等身大で歌ってくれたというか……。
 「私たちの街路灯」を
 歌ってくれてる感が。


A 酒井信先生のピアノも
 合唱の旋律の終わりから
 呼吸を聴いて繋ぐ、みたいな。


B ……実は酒井先生、
 弦がいくつか切れた状態に気づいて、
 切れた箇所を
 コントロールして弾かれていたという。


A えー!?
 酒井先生の前奏が一番好きでした!


 あの前奏はやっぱり個性出ますよね~。


A 「みんなすてよう」の言葉の重みが
 とても伝わってきて・・・


C 61ページの31小節目
 「みんなすてよう」、
 ピアニッシモだけど、いや、
 それ以上に小さく!


B うん、弱声になればなるほど
 気持ちが感じ取れる団体だから。
 自分もこの極弱音には
 「・・・来たっ」(小さくガッツポーズ)


C 自分も思わず唸ってしまったもん。
 「そう来る?!」


 自分もこの箇所には「涙」と書いてた。
 優しさや哀しみ……
 すべてが凝縮された音でしたね。
 あとやはり酒井先生のピアノと
 一体化した音が醸し出されていたな。
 「合唱とピアノは別!」
  意外とそんな団体もあったので。


B キーワードとなる言葉、
 「孤塔」や「かしいで」とか
 特に何か表現しよう、ではないんだけど、
 絶妙に心に響いてくる。
 自由曲:三善晃「林の中」
 入りに鳥肌が!


A 自分はさらにその前の……


BC文 入りのさらに前?!


A 酒井先生が出された、音取りの一音に!


 そうだ!思い出した!
 あの音取り、
 世界を作ってましたね~。


B 先ほどの極弱音に戻るんだけど
 「林の中」「1.淡いものに」
 どんなに音が小さくなっても
 ちゃんと全パート存在感があり、
 さらにハーモニーが聞こえてくる。
 それは本当に素晴らしいと思ったな。


A やはり弱音に魂が・・・。


B 込められている。
 「淡いものに」、
 「三つの夜想」の中では
 いまいち掴めていなかった曲なんだけど
 今日のmonossoさんの演奏を聴いて
 「凄く良い曲!」と初めて思いました。


 当たり前なんですけど、
 「2.ある肖像」「3.或る死に」に繋がる、
 または萌芽する前のような音が
 「淡いものに」は散りばめられていて。
 それを改めて演奏で感じられたのは
 嬉しかったですね。


C 今日の全団体を通じて思ったこと。
 monossoさんの演奏は
 「聴き手に心の準備ができたとき
  思った音が来る」。
 これは山本先生の力が大きいと。


AB文 ……ほ~~~ぅ?


C 「私たちの音楽よ!どう?! 」
 じゃなく
 「これ、渡しますよ」
 (ありがとう)
 「……受け取ってくれて良かったです」
 みたいな。
 音の出し方を凄く考えられている。


 観客とコミュニケーションを取っている?


C そうそう!
 聴き手が受け取りにくい音を
 決して出してこない。
 あれは山本先生の音楽作りの特長だと。
 

 三善晃先生の
 「音楽の中で、聴いている人たちが、
   生きられなければならない」
 通じるものがありますね。

C 演者側だけではなくて、
 客席の方にも意識があるなあって。
 言語化できなかったんだけど、
 今回できて良かった・・・。


【メール、Xの感想です】

三善晃作品3曲とも深くてしなやかでもう言葉で表せない


monosso 自由曲で泣いた


よく醸成された美しい三善の世界が素晴らしい。


美しい響きと大人な音楽で癒やされました。


大胆なデュナーミクの付け方にチャレンジしたmonossoさん


3曲とも初期三善作品のプログラムということで、曲の情感の描き方が抜群に良かった
弱音をしっかり聴かせていたので「淡いものに」の後半でぐっと惹きつけられた
あと酒井先生のピアノがやはり合唱に対する距離感が的確で美しい


温もりのある和音◯
言葉を聞かせるアクセントやフレーズの強弱の工夫で三善作品の音と言葉を届ける◎


三善晃作品3曲とも深くてしなやかでもう言葉で表せない


F3 優しい…(泣)
寄せては返す波のように声が心地よく流れてくる。
人数いてもこんなにまとまるんだ。
pp上手い…!!!ホールの後ろまで届くpp
自由曲
3声のバランスがいい!清らかな乙女の三善晃。
もうとにかく全て優しい、やさしさに包まれたなら温かいハーモニーが爆誕した。
弱声が上手いところは本物。


monossoは今年も納得感のある演奏でした。
心地いい弱音、自然なフレージング、耳に入ってくる日本語の発語の良さ、どれを取っても最高でした。
もっと聴いていたかった!サイコーでした。

 

 

それでは改めて同声合唱部門:観客賞の発表です。

同票第4

VOCI BRILLANTI

Nelken Chor

3位 男声合唱団アペルタス

2位 La Pura Fuente

 

そして1位!

monosso

でした。
たくさんのご投票ありがとうございました。
monosso団員さんからメッセージをいただいております。
* * * * * * * * * * *

この度は、同声合唱の部の観客賞に選んでいただきありがとうございます!

寒さ厳しい中の新潟県で、観客の皆様方には朝早くから会場に足を運んでいただき、私達の演奏をお聴きいただけたことを大変嬉しく思います。

三善晃先生の没後10年というこの年に、先生の3作品を演奏させていただきました。課題曲「街路灯」、自由曲「林の中」・「淡いものに」の3曲です。

いずれも指揮者の山本が、時間をかけこだわり抜いて選曲しました。

「街路灯」では夕暮れ〜真夜中〜朝へと時間が進んでいきます。次の「林の中」では昼間。そして「淡いものに」へ続いていくという、月日の巡りがきれいにつながる構成となっております。

コンクールらしさがない選曲かもしれませんが、この曲を知らない方にも「こんな素敵な曲があったんだなぁ」と感じていただけるような演奏ができていたのであれば大変嬉しく思います。

これからも聴いてくださる方の心に残る演奏ができるよう、精進していきたいと思います。

monossoの次のステージは、2024年3月2日に東リいたみホールにて、日本各地の女声合唱団が集まるジョイントコンサートを予定しております。
単独ステージの他、公募参加の学生の皆さんも交え、森山至貴先生の「春の天使」女声版初演を行います。是非足を運んでいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。



monosso団員さん、ありがとうございました。
「月日の巡り」という、monossoさん演奏曲の理由を振り返ることができてとても良かったです。
「君と、咲く。」ジョイントコンサートも、たいへん良い催し!
香川・monossoさんをはじめ、大阪、東京、京都、愛知の女声合唱団5団体が集う、距離と世代を越えるジョイントコンサート。
素晴らしい演奏会になることを願っております。
みなさん2024年3月2日兵庫県伊丹市:東リいたみホールへぜひ!

(観客賞混声合唱部門:第6位の座談会に続きます)