お久しぶりです


ここには何を書くんだったかな・・・。


大変ご無沙汰しております。
文吾です、元気です。
ネットで文章を書くようになって10年ぐらい経っているはずなんですが、
HP、ブログの更新が2ヶ月以上間が空くのは初めてかなあ。


特に何があったわけではないのですが
こういうのって自転車と同じで一度足を降ろしてしまうと
ふたたび漕ぎ始めるのに大きな力がいるんですよね。
そういや2日前の夢になぜか関西の某有名合唱指揮者のU西先生が現れ


「文ちゃ〜ん、ダメだよ〜〜そんなんじゃ!」


と笑顔で言われ
ハッ、すすいませんっ!と謝っているところで目が覚めました。
・・・なぜU西先生が私の夢に?
そして何をダメ出しされたんでしょう?
ブログ再開はその夢が理由、というわけでもないようなあるような・・・。
ああ、そういえば若和尚くん、ジョイント&演奏会のご案内ありがとう。
残念ながら両日とも休日変更のため休みでは無いので行けませんが
近くになったら宣伝しますね!


それとシェンヌとは関係ないのですが
今年の合唱団MIWOの演奏会はいつ頃、どこでやるんでしょう?




この2ヶ月もいろいろありましたね。
「難民・難病女子は元・◯◯女子?」と紹介した
http://d.hatena.ne.jp/bungo618/20100928/1285624797

大野更紗さんの「困ってるひと」が書籍化され
ベストセラー街道驀進中とか。

困ってるひと

困ってるひと

改めて通して読むと笑いあり、ホロリあり、ラブコメありで
人生の困難に対し、何かしらの勇気を与えてくれる本だと思いました。
よくある闘病物にありがちな「こう読みなさい!」という説教臭さがなく
最大の魅力は「感動の押し売り」「他の意見を許さない正論の押し付け」から、
遥かに違う所にある事。
「私は私で懸命に生きるわ。これを読んだあなたがどう感じるかは好きにして!」
…と、更紗さんから笑顔で問いかけられているような本です。ロックだぜ!
ハーモニー誌の次の対談は更紗嬢をリクエスト!!



音に対して過剰なほどの感受性を持つ、
ボーイソプラノ中学生:蒼井由多香くんが主人公の合唱マンガ
「少年ノート」も発売されたんでしたっけ。

少年ノート(1) (モーニングKC)

少年ノート(1) (モーニングKC)


私の知る限り、対象を正面から扱っていること、絵の上手さや構成力などを含めて、
「オトノハコ」以来の唯一の本格的な「合唱マンガ」として良い作品なんじゃないでしょうか。
もちろん歌の詩世界や交友関係は少女マンガ風な空気があり、
万人に強くお勧めできるか?となると、少しだけ躊躇してしまいますが。


「春に」「二十億光年の孤独」「COSMOS」といった曲名や
「Nコン」「なんでJ-POP歌わなきゃいけないのやら…」などの言葉、
音叉などのガジェットに心掴まれる人は手に取るべき! 
このマンガでも題材にされている「COSMOS」って今の中学生に人気なんですねー。



あとはなにコラの演奏会も行ったんでしたっけ。
千原先生の「四谷怪談」は正直ワケワカンなかったんですが
アンコールの「手紙」で涙腺に来たことや、
やはり「縄文」が良かったですねー。
当時の日記を抜粋すると




なにコラの演奏会へ行くのは久しぶり。
京都の「ただたけだけ」も2年ぐらい前?だから
演奏会はもっと前か。


宗左近荻久保和明「縄文」を聴きたいがため。
客席がかなり埋まる芸術文化センター大ホール。
左サイドにセーラー服の50人位の女子高生集団がいて、
どこの高校かなあ、などと。


なにコラ、人数は66人くらい?少し減りました?
「透明」
平林知子さんピアノの前奏がまず雰囲気充分。
ピアノの音色に巧みに混ぜるトップテナー、セカンド。
この曲はソプラノのイメージが強いんだけど、
ファルセットをブレンドしたような上質なテナーは全く違和感が無い。
緊張に満ちた空気を醸し、語感を生かし、旋律を高め、
感動が客席へ行き渡ったのを確認するかのように、ゆっくりと引いていく…。
「曙」
”火子” ”火女”とは初めて聴いたときは神話的なイメージだったんだけど
(おそらくイメージを普遍化するためにそういう扱いをしたのかと推測)
「炎える母」を読むと東京大空襲で焼け死んだ、実の母=火女と
宗左近自身=火子なんだよね。
そういった意味を踏まえた、激しいだけではない哀切なレクイエムと
感じられたのは良かった。
アタッカで「行進」。
リズムが先走り、Bass系で特に旋律の始まりにズレがあったのは気のせい?
途中、「はじけろ」に到るまでで「ふざける」ようなニュアンスが欲しかったかな。
演奏があんまり「はじけ」ていなかったのが残念。


なにコラのトップテナーは素晴らしい表現力なんだけど
バリトンがmp〜mfの表現でどうしても聴き劣りしてしまうかなあ。
他合唱団と比べたら段違いに上手いんだけど、それでも。


あと、バリトン、ベースは人数、低音域のためもあるけど
速いテンポだと旋律の始まりの音が聴こえづらい。
高音域に比べ、耳に遅れて聴こえてしまうというのも理由だろうか。
そこで聴く側の集中力が寸断されてしまう時があった。



「波の墓」はテナーソリストKさんの長い旋律をすべて見通したような
集中度の高い、細部にまで神経が通った歌唱が素晴らしかった。
(元はトップテナーとバリトンの2人で歌うんでしたっけ)
合唱も短いフレーズをリフレインさせ、
徐々に盛り上げるのはまさに波に揺れ、揺らされるよう。
祈りを込めた短いフレーズを繰り返す呪術性、
レクイエムというこの曲の一面を見事に表現した演奏で
涙腺にこみ上げるものがありました。
下手すりゃ長いだけに感じられ、間延びするような曲なのに
一瞬たりともそんなことを感じさせない。
何度も繰り返され、引いていく旋律に、
生まれ、そして死んでいくものたちを重ねてしまいました。



全体にパッションも凄くあったけど、それだけで押し切るのではなく、
曲全体を高みから観て細部を決定するクレバーさがあったのが
「さすが!」な演奏。
この1ステージだけでも来る価値はありました。
CDが出たら買いたいと思います。


*****


まあそんなところでした。
明日、というか今日から関西へ行ってきます。
またボチボチブログも更新していく予定です。